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帝都デリドール
ゴブリンの解説
しおりを挟む「・・・ちょっとイイですか、 会長」
ガルドスが訊いて来た。
「ん 何だ?」
( 大体分かってるけどな! )
「・・・そんで、ワシら、これから何を、如何したらいいんで ?? 」
ガルドスの後ろに控える手下(組合員)達も俺を見つめている。
「良く訊いてくれた、ガルドス」
俺はウンウンと一人頷きながらガルドスの周りを歩き出す。
「お前らもよ~く聞いておけ。 肝心な事だからな!」
組合員達に注目を促す俺。
空気のように浮き(跳び)上がりテーブルの上に立った。
「昨日までお前らは ”盗賊” だった訳だが・・・」
立っているガルドスや手下達を再び見下ろしながら話し出す。
「堅気衆を襲って金や物を奪う盗賊は人から忌み嫌われて ”討伐” の対象になる。
やってて気分のいい稼業じゃない筈だ。
しかし、”冒険者” っていうのはな・・・」
( 皆が息をのんで次の言葉を待っている )
「堅気の皆さんの ”頼み事” を聞いて 叶えて差し上げるって稼業よ。
それで ”報酬” を頂く訳だ。 感謝されて、金も稼げる。
・・・イイと思わないか ? 」
「頼み事、っていうと例えば?」
ガルドスが訊いてくる。
「何だっていいぞ。
普通の人間には難しかったり 危なかったり 面倒だったりすることだな。
まず思い浮かぶのは野獣やモンスターの "討伐" だ。( 弓の鍛錬が要るな! )
それから ”探し物” だな 。 居なくなった人間やペット、壁外での落とし物、
依頼じゃなくて 自分で ”宝探し” をするのもアリだぞ。
・・”護衛” て云うのもある。 隊商や旅行者を盗賊から守ってやる仕事だ 」
「・・・・!」
”組合員” 達が無言で顔を見合わせている。
( そりゃそうだろうなw)
「まるっきり反対の立場になる訳だな!」
俺は強調して言った。
( こいつらの ”自己認識” そのものをひっくり返してやらないと )
「恨みを買って騎士団や天界人に処刑されるよりもイイだろ?」
皆 成程、という表情で頷いている。
「・・・戦うのが好きなやつは ”討伐” か ”護衛” を受けるといい。
モンスターや盗賊はいくらブッ殺しても罪にならんからな 」
目を輝かせて聞き入っている者がいる一方で、
そうでもない者もいる。
「荒事が得意じゃない者は ”採集” という仕事もあるぞ」
そういう者達に向けて俺は続ける。
「薬草や鉱石を集めて来るんだ。 市場で売れば安定して確実に稼げる」
プレイヤーが来てない現状ではギャザラーはこいつらしかいない。
それにFQ世界にはインフレやデフレは無いからな。
「おお」
「おれっちはそれで!」
て もとい 組合員達から声が上がる。
「こんな感じだ ガルドス。 分かったか?」
「成程な。 ”人助けで稼ぐ” 、 か・・・」
納得顔のガルドス。
「・・・何でワシは思いつかんかったかのぅ ? 」
やがて疑問顔に変わる。
( そういう ”設定” だったからだよ ! )
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