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帝都デリドール
ゴブリンの教練
しおりを挟むガルドスはともかく他の連中は殆どが雑魚レベルだったからな。
ランクで言えばFレベル。 ”討伐” や "護衛" の依頼を任せる事はできない。
名目だけでも冒険者組合となって堅気として地味に暮らしてくれてもいいのだが、
それなりの中身が伴なうようになれば何かと俺の役に立つかもしれない訳で。
NPCの強化(レベルアップ)についても検証してみようと思ったのだ。
( NPCを強化する事は果たして可能なのか? )
俺はガルドスと食堂にいた15人を2階の修練場? みたいな処に集めた。
「さっきも言ったがお前達は弱い。もっと強くなって貰わんといかん」
ガルドスに向かって諭す。
「"支部長" のお前でも狼3匹くらいまでが精々だろう。 5匹は苦しい」
「確かに」
ガルドスが頷く。
「護衛や討伐の仕事の度にいつも全員で出掛ける訳にはいかないからな!」
「・・・・」
皆黙って聞いている。
「だからこれから ”鍛錬” を行う。 途中でヘバる奴は引っぱたくぞ」
「はい会長!」
ガルドスが率先して返事をした。 組合員達も指示待ちの姿勢だ。
「いい返事だ。ガルドス」
俺はガルドスを褒めて剣(ファルカタ)を抜いた。
「お前らも指示を受けたら即返事!!」
剣先を組合員達に巡らせて気合を入れる。
「「「 はい会長!! 」」」
皆の声が修練場に響く。
( ちょっとイイ感じになって来たか? )
・・・戦闘技術がどうこういう前に ”組織としての統率” が重要かもしれないな。
冒険者 てのは兵隊と違って各人が自由にやる、というイメージがあるけれども
こいつらは皆、元々はガルドスの手下だった訳だしな。
この支部の冒険者組合はちょっと ”軍隊的” に仕上げても良いかもしれない。
・・・そんな考えが俺の頭に浮かんだ。
( 修練、というより "教練" だな ! )
「よーし、お前ら、俺の前にガルドスを右先頭にして二列に並べ! 」
俺は大声で命令する。
「ガルドス、お前が基準だ。 俺の前に立ったらビシッと動くな!」
「はい会長!」
ガルドスが俺に正対して ”気を付け” の姿勢を取った。
て 組合員達がその後ろにぞろぞろと列を作る。
「整列は素早く! グダグダするな!」
「「「はい会長!!」」」
元気な返事が返って来る。
( ・・・・ )
「いいか、これが ”二列縦隊” だ。 覚えろ」
「「「はい会長!!」」」
「俺が 『二列縦隊!』 と言ったらサッとこういう風に整列しろ」
「「「はい会長!!」」」
「『何をどうしろ』というのは”指示”だがこういうのは”号令”という」
俺は並んだ組合員達に説明する。
「号令を聞いたら "返事" はしなくていい。 素早く動け。分かったか?」
「「「はい会長!!」」」
「よ~し」
( ホントに分かったか試してやるぞw )
俺はその場で ”回れ右” をした。
「二列縦隊!」
高らかに号令を発する。
ゴブリン軍曹の ”地獄の教練” が始まった。
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