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帝都デリドール
第二教練
しおりを挟む今回自ら体験した通り、俺はまずガルドス達に ”スキル” を付ける事を目指す。
PCのアバターであり1プレイヤーに過ぎない俺にはNPCの事は分からない。
NPCのステータスを鑑定する事もできない。
( 元々FQにはそのようなスキルもアイテムも存在しない )
だが、NPCにもレベルがあるのは分かっている。
シュトロハイムを倒した時に俺のLvは上がった訳だし。( 80だったっけ )
今まで奪った装備やアクセサリも各種パラメーターをアップさせるものだった。
仮にNPCのステータスがプレイヤーと同じ仕様なら従来の手法は有効だろう。
では逆にNPCが人間やPCとは全く異なる仕組みで動いていると仮定してみる。
マルグリッドのようなKCから只の通行人まで。共通するフレームがある筈だ。
そのAIエンジンは非常に高効率かつ高性能なものに違いない。
殆どスカスカ の”設定と記憶” だけであれだけ人として自然に振る舞えるのだ。
コールセンター等で応対させればおそらく人間と区別が付かないだろう。
( ドームの ”お姉さん” はどっちだったんだろう )
TFはスマホのエージェントで世界のトップシェアを競っているばかりではない。
動画を解析して指定した字数のテキストに変換するアプリも提供している。
位置や支払情報など一日の行動を解析して文章化するアプリは更に以前からある。
( 今時はもう自分で ”日記” を書かなくて良いのだ )
逆に具体的な情景描写のある文章(小説とか)を元に 既存の画像データを収集して動画を合成してくれるAIすら開発したというニュースも見たことがある。
キャストを指定して台本を読ませれば ”映画” を吐き出してくれるのだ。
( ある意味VRの極致だろう )
このように高度な技術を擁するTFがNPCに搭載するAIの学習能力は驚異的だ。
先述したTFの格ゲー ”KF” では vsCPU で”ラーニング” をONにすると勝てない。
( チェスや将棋や囲碁と同じ状況だ )
KFと共有項の多いと思われるFQであるならば寧ろ恐るべきはこちらだろう。
戦闘で死んでリセットされることなく 『生きて経験を積んでいくNPC』
スキル獲得やLvアップによって強くなっていくのではなく、
人間より遥かに速く ”上達する” ことで強くなるとしたら。
( ・・・まあ、何方でもいいか [”両方”あるかもしれないしな] ! )
「 一列横隊! 」
俺はアジト前の広場にガルドス達を整列させた。
「大間隔。右へ 倣え!」
ガルドスを右端に16人が並ぶ。 もう明らかに”精強” 感が漂っている。
「 抜剣 ! 」
ゴブリンの ”第二教練” を始めよう。
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