デルモニア紀行

富浦伝十郎

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赤土帯

虫達の処遇

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「じゃあ、入ってみるか?」
俺は 『収納に入る』 と言ったワームを収納した。 ( てか、出来るのかよ! ) 
・・・考えてみればヨーコだって今は収納されてる訳だしな。
テイマーも普段は従魔を"収納"している。 引き連れて歩いてる訳じゃない。
「出て来い」
今入れたワームを収納から出した。 出て来た。

「よ~し、それじゃ俺はまだ用があるから、皆 入っててくれるか?」
・・・まあ、収納に収まるなら邪魔にはならないよな。

〔アイ〕
〔オケ〕
〔ワカタ〕

  ワーム達が了解したようなので全員?を収納した。
石のように直接触れて回収しなくてもヨーコと同じ様に向こうから入ってくれた。
収納ポケットをチェックしてみると 【My legion】 の頁の”ヨーコ" の隣にいた。
"ランドワーム (6)"  ってなってる。  やはり、完全に従魔だ。
( 一体どうなってるんだ? テイマーだった訳でもないのに )

 勿論ヨーコは ”ヨーコ (1)”  とはなっていない。 ユニークな存在だからだ。
ワーム達はコモンモンスター扱いってことだ。
一匹ずつ名前を付けてやれば "ユニーク" になるんだろう。
しかしそうすると枠が6つ要る。
俺の収納は現状 殆どガラガラで空きは十分あるからそうしても良いのだが、
全てのワームに名前を付けたとして、はたして各個体を識別できるものだろうか。


「ヨーコ カモン」
「此処に」
「さっきは悪かったな」
俺はヨーコを呼び出して詫びを言った。
「お気になさらず」
ヨーコはケロッとしている。
「私の "機能" ですので」
そりゃそうなんだが。 ( やっぱり怒ってるのか? )

「ところで、訊きたい事があるんだが・・・」
俺はヨーコに6匹のワームを個別に認識できるものか尋ねた。
あのワーム達との戦いの中で其々の個体を正確に識別できていたのか。
( そうでないとあれだけ均等レイテツなダメージ付与は難しいと思うが )
それともフィールドの魔獣はネイティブ状態では各個体の区別はつかないのか。

「御説明します」
ヨーコの説明によると狼やワームのような獣やモンスターは同じデータでレンダリングされるので個体毎の差はないそうだ。 ( まあ常識だが )
AIの彼女はワーム達との会敵時に各個体をマーキングして戦闘に入ったらしい。
其々の個体の外観特徴を捉えていた訳ではなかった。
あの6匹のワームを"見た目"で区別することはやはり不可能だという。
「但し・・」
ヨーコの説明は続く。
俺が従魔ワームに名前を付ければ、その個体は他の個体から判別できるのだそうだ。
勿論名前を付ければワームはユニークな存在となり一匹で収納枠一つを占める。

「やっぱりそうか・・」
俺は暫し悩んだ。 あの6匹のワームに名前を付けず 相部屋1枠に収めるか。
それとも名前を付けて "個室" を宛がうか。
( あいつらに頼ることはそれ程ないと思うけどな )


 結局、俺はワーム達の其々に名前を付けてやることにした。







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