真面目ちゃんの裏の顔

てんてこ米

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第三章 夢いっぱいの入学式

15 頼りになる幼馴染

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 この階の廊下は窓が塞がっていなかった。薄暗い廊下を進むと、月明かりの差し込む中庭に出る。日中なら安らげる憩いの場だっただろうが、今は夜でおまけに肝試し中ということもあり、静まり返ったその空間は少し不気味だ。
 夜露に湿った地面を踏み締めて先へ進んで行くと、ベンチの上に誰かが横たわっていた。片手が力無くだらりと垂れ、あからさまに怪しい。

「絶対あれ何かあるよな?」

 向こうに聞こえないように、呉宇軒ウーユーシュェンはそっと幼馴染に耳打ちした。動き出しそうな気配をひしひしと感じる。
 足を忍ばせて近付くと、横たわっている人の手に鍵が置かれていた。

「取ったら動くやつじゃん」

 びっくりさせる系では定番のやり口だ。来るのが分かっていれば怖くはないもので、呉宇軒ウーユーシュェンは身構えたままそっと手を伸ばす。ところが鍵を取っててもぴくりともせず、予想に反して何も起きなかった。

「あれ? 可笑しいな……」

 屈んでよく見ると、それはただの人形だった。どうりで動かないわけだ。
 ほっと安堵したその時、ベンチの下からにゅっと手が伸びてきて呉宇軒ウーユーシュェンの足を掴んだ。

「わああああぁっ!!?」

 両目から真っ赤な血を流した女が、ベンチの下からずるりと這い出してくる。その目は抉り取られたように窪んでいて、滴る血が生々しい。
 意表を突かれた呉宇軒ウーユーシュェンは尻餅をついたまま立ち上がることもできない。湿った芝生でズボンが濡れるのも構わず、大慌てで後ろへ後ずさった。

然然ランラン! 然然ランラン!! 早く来て!!!」

 恥も外聞もなく騒ぎ立てる幼馴染を李浩然リーハオランが慌てて抱き起こす。彼は守るように呉宇軒ウーユーシュェンを腕に抱き、ベンチの下の幽霊から引き離した。

阿軒アーシュェン、落ち着いて。もう大丈夫」

 そう言って李浩然リーハオランが落ち着かせるように背中を撫でる。肝を潰した呉宇軒ウーユーシュェンは幼馴染の腕の中で震えていたが、しばらく経っても幽霊の追撃が来ないことに気付いてようやく顔を上げた。

「心臓が! 止まるかと思った!!」

 幼馴染のお陰で大分気持ちが落ち着いたものの、まだ心臓がバクバクしている。取った鍵は無意識のうちに握りしめていて無事だった。
 まんまと驚かすことに成功した幽霊役は、ベンチから半身を出したまま腹がよじれるほど大笑いすると、二人に向かって手招きした。

「悪いんだけど、自分でスタンプ押してもらっていいかな? これ特殊メイクだから目ぇ開けらんなくって」

 抉り取られたような目は瞼の上に特殊メイクを施して再現していたらしい。ぬらぬらと血に濡れた肉の質感を見事に再現している。暗いせいもあって、近くで見てもそれがメイクとは分からない。
 李浩然リーハオランがスタンプを押している間も、呉宇軒ウーユーシュェンは警戒して彼の後ろに隠れていた。

「扉開けたら鍵は元の場所に戻してね」

 そう言うと、幽霊役の彼女は苦労しながらベンチの下に戻っていった。よく見ると下の方は黒い布で覆われていて、遠目からだと何もないように錯覚する。

「うう……酷い目に遭った」

 あの幽霊役は絶対に性格が悪い。腰を抜かしそうになるわ笑われるわで、散々な目に遭った呉宇軒ウーユーシュェンがしゅんとしていると、李浩然リーハオランは心配そうな顔をして、励ますように彼の背中を優しく叩いた。

「次で最後だ。頑張れそうか?」

 紙を見ると、スタンプラリーの空欄は一つだけになっていた。もう一息だと分かるとたちまち元気を取り戻し、幼馴染に向かって満面の笑みを浮かべる。

「当然だろ! 最速は俺たちがいただく!」

 出口と貼り紙のされた扉の鍵を開けてもう一度ベンチへ戻る。また下から驚かして来ないか心配で、呉宇軒ウーユーシュェンはベンチの下を睨みながら鍵を置いた。

「なんだ、さすがに二回目は──」

 言いかけて息が止まる。安心して顔を上げた途端、目の前に横たわっていたはずの人形の顔があったのだ。
 あまりにも驚きすぎると悲鳴すら上げられないもので、呉宇軒ウーユーシュェンは鍵を置いたポーズのまま石のように固まってしまった。
 人形だと思ったものはお面を付けた人だった。今までずっと動かず人形のふりをしていたのだ。
 心配した李浩然リーハオランが目の前に手をかざしてヒラヒラさせ、やっと意識が戻ってくる。呉宇軒ウーユーシュェンは無言ですっくと立ち上がると、訴えるように幼馴染を見て人形を指差した。

「気持ちは分かる」

 どうどうとなだめられた呉宇軒ウーユーシュェンは、我慢できずに不満たっぷりの声を上げた。

「生きてるじゃん!」

 二回も引っかかってしまい、怒りのあまり地団駄を踏む勢いで悔しがる。まんまと騙すことに成功した人形が得意げな仕草で親指を立て、それを見るとますます腹が立つ。

「学生のクオリティじゃねぇ!」

 大袈裟に嘆くと、ベンチの下からぷっと噴き出す音が聞こえてきた。



 弄ばれて不機嫌になった呉宇軒ウーユーシュェンは、フンフンと鼻息荒く暗い廊下を進んで行く。大股で歩いているので進むのが早く、李浩然リーハオランはその後を小走りについて行った。
 ところが彼の怒りはそう長くは続かなかった。教室の扉を勢いよく開けた途端、目の前に俯いたまま立ち尽くす女性が現れたのだ。よく見ると彼女の足は浮いていて、ゆらゆらと左右に揺れている。
 首吊り死体を模した人形に思わずひっと息を飲み、呉宇軒ウーユーシュェンはゆっくりと後退りすると幼馴染の後ろに逃げ込んだ。先ほどまでの怒りもすっかり萎んでしまった。

「なんでドアの前に居るんだよっ」

 肩越しに顔を覗かせて小声で文句を言う。入り口のど真ん中にぶら下がっているせいで、不気味な人形の横ギリギリをすり抜ける以外に中へ入る手段がなかった。

「俺が横に退かすから、その間に中に入って」

 李浩然リーハオランがそう言った途端、人形が頭を上げ、呉宇軒ウーユーシュェンを見た。

「なんで動いた!? なんで!?」

 パニックになる幼馴染をよそに、李浩然リーハオランが人形を手で押しやる。顔が動くなんてかなりの出来事のはずが、あまりにも気にする素振りが無さすぎて呉宇軒ウーユーシュェンは逆に冷静になった。

「ちょっとお前、少しは怖がれよ……幽霊さん可哀想だろ」

 工学部肝煎きもいりの仕掛けだったはずなのに、まるで邪魔な荷物を退かしているかのようだ。散々な目に遭った呉宇軒ウーユーシュェンも、これにはさすがに同情する。ホラー耐性のある幼馴染にかかると幽霊も形無しだ。
 ラジコン操作でもされているのか、幽霊人形は恨めしげに李浩然リーハオランに顔を向けていたが、彼は一切を無視して普通に部屋の中へ入った。

「それで、次の仕掛けはなんだ?」

 哀れな首吊り人形を視界に入れないようにしながら周囲を見渡すと、いかにも何かありそうなダイヤル式の金庫が目に入る。恐らく最後の鍵はあの中だ。周りにロックを解除するための設問があったが、呉宇軒ウーユーシュェンは金庫を入念に調べると幼馴染に向かって笑いかけた。

「これ、自力でイケそう」

 実は昔、常連だった鍵師のおじさんから金庫の開け方も習っていたのだ。この金庫はかなり古い型で、その開け方が通用する。
 呉宇軒ウーユーシュェンは幼馴染に静かにするよう頼むと、金庫の扉に耳を当ててダイヤルをゆっくりと回し始めた。
 指先に伝わる僅かな感触と音で番号を一つずつ当てていく。ものの数分で金庫はあっさりと開いた。

「へえ、そんな開け方があるんだ」

 突然背後から李浩然リーハオランのものではない声が聞こえてきて、呉宇軒ウーユーシュェンは驚いて飛び上がった。振り返ると幽霊に扮した男子生徒が腕を組み、感心したような顔で立っている。

浩然ハオラン! なんで教えてくれなかったんだよ。びっくりしただろ!」

「君が静かにと言ったから」

 非難がましく責めると、李浩然リーハオランは困った顔でそう言った。確かに静かにしろと言ったのは呉宇軒ウーユーシュェンで、彼は忠実に言い付けを守っていただけだ。
 理不尽に叱られて落ち込む幼馴染に謝っていると、幽霊役が興味津々で話に割って入ってきた。

「その開け方したの君だけだよ。昔金庫破りでもしてたの?」

「鍵師のおじさんから習って……もしかして失格ですか?」

「いやいや、大丈夫だよ。当てずっぽうで開けた子とかも居たし」

 謎解きをせずに金庫を開けてしまったので心配だったが、そこまで厳密な決まりは無いらしい。幽霊役の彼はある意味これも知恵だね、と笑ってくれた。
 どうぞ、と最後のスタンプを押され、ついに全部が埋まる。呉宇軒ウーユーシュェンが幼馴染に飛びついて大喜びしていると、幽霊役の青年に先へ行くよう促された。

「君たちいいコンビだね。あの不気味な人形にも怯まないなんて凄いよ。ほら、最速目指してるんだろ? 行った行った」

 やはりあの首吊り人形は自信作だったらしく、李浩然リーハオランが歯牙にもかけなかったので残念そうだ。こればかりは相手が悪かったとしか言いようがない。
 ゴールへの扉を開けると、もはやお馴染みとなった真っ暗な廊下が現れる。出口がすぐそこにあると思うと足取りは軽く、呉宇軒ウーユーシュェンはご機嫌で幼馴染の手を引いた。

阿軒アーシュェン、何か聞こえないか?」

 ゴールまで後少しのところで、不意に李浩然リーハオランがそんなことを言い出した。気分良く歩いていた呉宇軒ウーユーシュェンは一度足を止め、耳を澄ませる。

「何も聞こえないけど?」

 そう言って首を傾げたまさにその時、背後から呻き声が聞こえてきた。
 李浩然リーハオランが懐中電灯を後ろに向ける。すると、弱々しい光の中に蠢くものがあった。
 蹲った何かが、這うようにしてこちらにやってくるのが見える。髪を振り乱し、ぎこちなく手足を動かして進むその姿は気味が悪いなんてものではなかった。
 頭から一気に血の気が引いて、呼吸すらままならない。もうスタンプは全て埋まっているので、あれの到着を待つ必要などどこにも無かった。

浩然ハオラン、走るぞ!」

 そう呼びかけた途端、這いつくばる何かが急に勢いを増した。手足を素早く動かしながら、二人を逃すまいと詰めてくる。
 迫る呻き声に、呉宇軒ウーユーシュェンは弾かれたように走り出した。幼馴染を引っ張って駆け出すと、彼は慌てて懐中電灯を前に向ける。
 出口の文字が見え、呉宇軒ウーユーシュェンは体当たりする勢いで扉を開けた。

「最速クリアおめでとう!」

 係の人の呑気な声と、並んでいた生徒たちのどよめきが聞こえる。呉宇軒ウーユーシュェンが冷や汗びっしょりで振り返ると、まるで夢でも見ていたかのように不気味な人物の姿はどこにも無かった。
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