真面目ちゃんの裏の顔

てんてこ米

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第五章 準備は万端?

5 俺のもの

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 幼馴染の写り具合に惚れ惚れしていると、王茗ワンミンがやっと新しい椅子に気が付いた。リクエスト通りの鮮やかな赤色に嬉しそうな顔になる。

「あっ! 頼んでたやつ来てるじゃん!」

「座ってみろよ。かなりいい感じだぞ」

 早速新品の椅子に腰を下ろした彼に見本の紙を返し、呉宇軒ウーユーシュェンは幼馴染に向き直った。

「そろそろ降りたいんだけど」

 ずっと膝の上というのも気まずいものがある。ところが李浩然リーハオランは聞こえないふりをした挙句、逃げられないようにそっと彼の腰に手を回した。

然然ランラン? 聞こえてんだろ? 返事しろ!」

 ジト目で訴えると、彼はスッと顔を逸らして窓の向こうを見る。顔を覗き込むと反対へ逸らし、絶対に目を合わせようとしない。露骨に無視をする幼馴染に、呉宇軒ウーユーシュェンもムキになって右へ左へと回り込んだが、椅子が軋んで怪しい音をさせていたので慌てて止めた。
 幼馴染に振り回されている呉宇軒ウーユーシュェンを見て笑っていた王茗ワンミンは、ふと思い出したように口を開いた。

「そうだ、雑誌が完成したら二人にもあげるね」

 売り切れ必至のサークル雑誌をタダで貰えるとは。意外なことに、この話には李浩然リーハオランの方が先に反応した。

「いいのか?」

「良いよ! 取材に協力してくれたお礼。もう予約が始まってるんだけど、通販サイトがサバ落ちしちゃって」

 王茗ワンミンは大したことはなさそうにヘラヘラ笑っていたが、果たして笑い事で済ませて良いものなのだろうか。
 聞けばサーバー落ちは、去年人気モデルのLunaルナが表紙を飾った時以来らしい。早くも注文が殺到してると分かり、呉宇軒ウーユーシュェンは得意になって胸を張る。

「さっすが俺の然然ランラン!」

「君が写っているからだろう?」

 お互いに手柄を譲り合う幼馴染二人に、王茗ワンミンはニコニコしながら話しかけた。

「前から気になってたんだけど、軒軒シュェンシュェンってよくラン兄のこと俺のって言うよね」

「まあ、実質俺のだし? そんで、俺は浩然ハオランのもの!」

「うん。もう誰にも渡すつもりはない」

 いつもの冗談のつもりだったのに、聞こえてきた幼馴染の言葉に呉宇軒ウーユーシュェンはん?と首を傾げた。
 今まで誰かのものになった覚えはなく、何のことを言っているのかさっぱり分からない。不思議に思った呉宇軒ウーユーシュェンは視線だけで尋ねたが、しばらく待っても彼が答えてくれることはなかった。

「そういえば、二人はサークル体験に行かなくて良いの? 二人が料理系サークルのチラシ集めてたから、女子が張り込みしてるらしいよ」

 それは恐ろしいことを聞いた、と聞こえてきた話に呉宇軒ウーユーシュェンは顔を引き攣らせる。人が殺到している料理サークルにもなんだか申し訳ない。
 王茗ワンミンの質問にだんまりを決め込む幼馴染から気が逸れ、呉宇軒ウーユーシュェンはふむ……と頭を悩ませる。サークル活動と言えば、よその学部に知り合いを増やすまたとないチャンスだ。
 呉宇軒ウーユーシュェンは元々料理系のサークルに入ろうと思っていたが、李浩然リーハオランがコネと人脈を使って料理の修行場所を提供してくれたので迷っていた。できれば時間の都合がつきやすいものの方がいい。
 先輩モデルのLunaはモデルらしくヨガサークルに所属していて、未だに参加しているのだという。呉宇軒ウーユーシュェンも誘われたが、そんな所でまで彼女と顔を合わせたくないので全力で断っていた。もしも同じサークルに所属していたら、間違いなくこき使われる。

「それな。どうしようかまだ迷ってんだよ。運動系? 浩然ハオラン、お前も一緒が良いんだろ?」

 人の数だけサークルがあり、運動系は特に人気があるため目移りする。すると、李浩然リーハオランが助け舟を出してくれた。

「うん。太極拳のサークルはどうだ?」

「良いね! 朝からやってんだっけ? ちょうど朝は時間あるし、ぴったりかも」

 幼馴染の名案に、ぱっと顔を輝かせる。最近ではあまり見かけない光景になったものの、二人はよく近所の人たちと一緒になって太極拳をやっていた。朝の軽い運動としてちょうど良いのだ。
 清香大学でも、早朝に芝生の上で近所の老人たちと学生が一緒になって太極拳をやっているらしいと聞いた事がある。張り込んでいる女子たちには申し訳ないが、まさしくぴったりのサークルだ。
 二人が予想外のサークルに決めたので、王茗ワンミンは残念そうにため息を吐いた。

「あーあ、俺料理系に入る方に賭けてたんだよなぁ」

 どうやら出版サークル内で賭け事が発生していたらしい。勝手に人を賭けの対象にした上に負けた王茗ワンミンを、呉宇軒ウーユーシュェンはざまあみろと鼻で笑った。

「残念だったな。太極拳に賭けた奴は居なかったのか?」

「無い無い。誰も頭に無かったよ! 渋すぎるって」

 渋いと聞いて、彼の率直な感想に呉宇軒ウーユーシュェンは堪らず吹き出した。何を隠そう、彼も幼馴染はたまにおじいちゃんみたいな発想になると密かに思っていたのだ。
 クスクス笑いを抑えきれないでいると、李浩然リーハオランはムッとした様子で眉をひそめ、彼の尻を両手でぎゅっと鷲掴みにした。

「ちょ、悪かったって! そんなに怒るなよ」

 しばらくそうして怒った幼馴染をからかっていたが、勉強机に向かって雑誌に載せる記事を書き始めた王茗ワンミンをチラリと見てふと思う。冷蔵庫は空っぽで、誰も食べ物を買ってきていない。このままではきっと夜食に困る。
 良いことを思いついた呉宇軒ウーユーシュェンは、含み笑いを浮かべると李浩然リーハオランにこそこそ耳打ちした。

「ちょっとスーパーに買い物行かない?」

「何か作るのか?」

 声を潜めた幼馴染に囁き返し、彼は期待の眼差しを向ける。何を隠そう、李浩然リーハオランは幼馴染の手料理に目が無いのだ。呉宇軒ウーユーシュェンが料理を作るなら、間違いなく全力でサポートしてくれる。
 おこぼれを期待する李浩然リーハオランに笑顔を向けると、呉宇軒ウーユーシュェンは彼の胸をポンと叩いた。

「ほら、手離せよ。出られないだろ? 王茗ワンミン、ちょっと出かけてくるから留守番よろしくな!」

 はーい、と振り返りもせず手を振った王茗ワンミンを置いて、二人はタクシーで軍事訓練の宿舎近くにある街まで出かけた。野営の時に買い出し組が行っていた品揃え豊富の大型スーパーがあるのだ。呉宇軒ウーユーシュェンは準備に忙しくて行けなかったが、ずっと気になっていた。



 軍事訓練で何度も通った林は歩行者用のため抜けられないので、大回りして大型スーパーに向かう。その名も『甜甜蜜蜜幸せな生活』だ。流れていく街の景色を眺めていると、巨大な桃の描かれた赤い看板が遠目からでもはっきり見えてきた。

「本当におっきいんだな! 何が売ってるんだろう」

 買いたい物はたくさんあり、呉宇軒ウーユーシュェンはワクワクして居ても立っても居られない。店の入り口の前で下ろしてもらうと、その大きな建物を見上げて感嘆の息を吐いた。

然然ランラン、早く早く!」

 支払いを済ませた李浩然リーハオランの手を引っ張ってスーパーの中に引きずり込むと、早速カート置き場に大きなカートが並んでいるのが目に入る。一階は広い面積を全て食料品に充てていて、医薬品や衣料品などの日用品は二階にまとめられているようだ。
 短時間ではとても回りきれないその広さに、呉宇軒ウーユーシュェンは嬉しくて目をキラキラさせた。店内の案内地図を見るだけで心が躍り、今にも飛び出したい気持ちでいっぱいだ。

阿軒アーシュェン、今日は必要な物だけを買って、後日ゆっくり見に来よう」

 浮き足立つ幼馴染の首根っこをしっかりと捕まえて、李浩然リーハオランが優等生ぶりを発揮する。注意を促す幼馴染の言葉もどこ吹く風で、呉宇軒ウーユーシュェンは目の前に広がる光景に夢中だ。
 あまりに落ち着きを無くした幼馴染に、李浩然リーハオランはこほんと一つ咳払いをすると、彼の尻を思い切り引っ叩いた。

「いってぇ! 何すんだよ!」

「言うことを聞かないなら何度でもするが?」

 脅すように手を上げて、李浩然リーハオランは幼馴染に凄んだ。すると呉宇軒ウーユーシュェンは母親に叱られた子どものようにしゅんと萎んで大人しくなる。
 ようやく静かになった幼馴染を見ると、彼は満足げに微笑んだ。

「分かれば宜しい」

 海外の珍しい輸入食品も扱っていたため、呉宇軒ウーユーシュェンはあちこちで足を止めては寄って行こうとする。そんな風にしていたら日が暮れてしまうと、その都度真面目な幼馴染に軌道修正させられて、短い間にどうにか必要な物を買い終えた。

「確か、洗剤とかスポンジは無かっただろう? 上も見てこよう」

「そうだった! ありがとな。お前が居なかったら忘れて帰るとこだったよ」

 危うく大事な物を忘れるところだった。呉宇軒ウーユーシュェンは気の利く幼馴染の頬に感謝のキスをすると、カートごと乗れる広いエスカレーターに乗って上へ向かった。
 二階は二階で色々な物が売っていて、見ているとつい寄り道をしたくなる。未知の場所にうずうずする呉宇軒ウーユーシュェンを容赦なく引きずり、李浩然リーハオランは日用品売り場まで一直線に連れて行った。
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