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第五章 準備は万端?
6 競走
しおりを挟む買い物を終えて寮に帰ってくると、部屋の中に何故か人が増えていた。王茗と同じサークルの鮑一蓮と撮影係の猫猫先輩だ。
女子二人は座り心地の良い椅子を堪能しながらシェイクを飲んで寛いでいたが、幼馴染コンビが大きな買い物袋を引っ提げて入ってくると弾かれたように立ち上がった。
「おかえり! 何か作るの?」
「何買ってきたの? 一緒に買い物行くならついて行きたかったのにぃ」
二人がいっぺんに喋り出し、あっという間に囲まれる。シャッターチャンスを逃した猫猫先輩は悔しそうだ。
彼女たちは興味津々に買い物袋の中を覗き込むと、中身を次々出して冷蔵庫にしまうのを手伝ってくれた。
「軒軒、なんか荷物届いてたよ。机の上」
食材を全てしまい終えてキッチンから帰ってくると、ノートパソコンから顔を上げた王茗が呉宇軒の机を指す。代わりに受け取ってくれたようで、そこには茶色い包装紙に包まれた筒状の荷物が置かれていた。
「おっ、やっと来たか」
品名を確認した呉宇軒は、早速包装紙を丁寧に破っていく。すると黒い筒状のものが現れ、外装のビニールを外して中身を広げると、黒い色をした薄いレースのカーテンがふわりと現れる。男子寮にそぐわない可愛らしい見た目に女子二人がきょとんとした。
「それどうするの?」
鮑一蓮に尋ねられ、呉宇軒はよくぞ聞いてくれましたとニヤリとする。
「子星のカーテンに重ねて掛けてやるんだよ」
そう言うと、ほらあれ、と奥のベッドに掛かっている地味な紺色のカーテンを指差した。部屋全体を見渡すと、ちょうどその一角だけ浮いて見える。
寮に入った初日に自分以外の全員が女子が好きそうなカーテンを付けていたので、呂子星はずっと愚痴愚痴文句を言っていた。呉宇軒は仲間外れは可哀想だからと、面白半分にこっそり黒いレースカーテンを買っていたのだ。これを彼のカーテンと合わせれば、たちまち女子寮に早変わりだ。
悪い顔をして笑う呉宇軒に、作業の手を止めた王茗も悪戯に目を輝かせる。口煩い呂子星が帰ってくる前に終わらせようと、二人は協力して黒レースを取り付けた。
悪戯っ子二人がせっせとカーテンを付けているのを見て、女子たちは呆れ顔をしていたが、そのうち飽きて勝手気ままに過ごし始める。一仕事終えた呉宇軒は、待っていた幼馴染の元へ戻ると彼に抱きついた。
「然然、疲れたから労って」
「餃子はいつ作るんだ?」
幼馴染の背中を撫でてやりながら、買ってきた食材を見ただけで何を作るか見抜いた李浩然がそう尋ねる。すると、今までダラダラしていた女子たちがぱっと身を起こしてこちらを向いた。
「「餃子作るの!?」」
急に元気になった女子二人の嬉々とした声が重なった。噂の軒軒の手料理が食べられると、期待に顔を輝かせて摘み食いする気満々だ。そんな風に楽しみにされては、頑張らない訳にはいかない。
「はいはい、ちょっとそこ退けてね」
女の子たちをテーブルの端に追いやり、呉宇軒は調理用のスペースを確保すると、早速準備に取り掛かった。
ボウルを出してまずは餃子の生地作りだ。助手役の李浩然が水を入れる係をしてくれる。彼はいつも呉宇軒の餃子作りを手伝っていたので、声をかける必要すらなく、水を入れるタイミングも量も完璧だ。
息の合った二人を女子たちが興味津々で見守る中、米粉を入れたモチモチの皮はすぐに完成した。
しばらく常温で寝かせるために一旦キッチンに置くと、今度は二人で中身を作っていく。二人が手際良く野菜を切っている間、猫猫先輩はニコニコしながら動画の撮影をしていた。出版サークルで使うのか、個人で楽しむためなのかは謎だ。
「一つは浩然が好きなやつにしようかな」
そう言うと、李浩然は嬉しそうな顔をして頷いた。自宅で作る時はいつも店とはちょっと味付けを変えていて、食べる人の好みに合わせている。彼のお気に入りは、何もつけずに食べられる濃いめの味で、隠し味に少量の味噌を入れたものだ。
三種類の味の餃子を作るつもりでいたので、それぞれ調味料を変えてボウルに入れると、味を馴染ませるために少し置く。一つは汁物に入れる用で、残り二つは茹でて食べる用だ。調理方法に合わせて入れる食材や味付けをちょっとずつ変えるのは、プロの料理人である祖父の教えだった。
呉宇軒の実家は速くて美味いが売りなので、仕込みが足りなくなりそうな時はその場で作り足すようにしている。当然ながら、今日もあっという間に準備が整った。
「バーベキューの時も思ったけど、本当に手際がいいわよね」
鮑一蓮が鮮やかな包丁捌きに感心してため息を吐く。すっかり見惚れている彼女に、呉宇軒は得意げな顔をして言った。
「驚くのはまだ早いよ。もっと凄いのを見せてやろう」
使い終わった調理器具を片付けている間に味が馴染んだので、トレーを用意して早速包む作業に取り掛かることにする。幼馴染と向かい合った呉宇軒は、いつものように彼に尋ねた。
「浩然、競争するか?」
賭けを持ちかけると、李浩然の目がたちまちキラリと光る。彼は僅かな間を置いた後、真剣な表情で口を開いた。
「何を賭ける?」
「なんでも!」
二人の間で『なんでも』と言えば、文字通り希望した物が何であろうと持っていける。ほとんどの私物を共有で使っているのであまり意味はないが、李浩然はこう言うといつもやる気満々になるのだ。
これから何が起こるのかと、王茗も思わず記事を書く手を止めて野次馬に加わってきた。彼に始まりの合図をお願いして、「始め!」の声と共に二人は一斉に餃子の皮を作り始めた。
丸々した皮を転がして細い筒状に伸ばし、素早く切り分けていく。二人の速さはほぼ同じで、小さく切り分けられた塊は丸く伸ばされて餃子の皮らしい形になる。
勝負はここからだ。瞬く間に皮を作り終えた二人は、今度は目にも止まらぬ速さで餡を包み始めた。
すっかり作り慣れた二人は秤を使わずとも、中に入れる餡の量はまるで機械のように正確で大きさも均等だ。同じ大きさと形の餃子が次々完成していくのを見て、野次馬をしている三人は息を呑む。
「すげぇ……職人の技だ!」
王茗が思わず声を漏らし、鮮やかな手並みに目を見張る。物凄いスピードで餃子を量産した二人は、ほとんど同じタイミングで作業を終えた。
互いに終わらせたことを確認すると、呉宇軒は引き続き撮影し続けていた猫猫先輩に尋ねた。
「どっちでした?」
彼女は難しい顔をして撮れた動画を確認していたが、首を捻って考え込むと困った顔をする。
「うーん……同時にしか見えないわ」
判別不能の判定に呉宇軒はがっくりと肩を落とした。これで十三勝五引き分けだ。どんどん幼馴染の作るスピードが速くなってきている。
「引き分けかぁ。浩然、お前腕を上げたな! 今回はお前に勝ちを譲ってやるよ」
いつの間にか自分に並ぶほど成長した幼馴染を褒め称えると、彼は嬉しそうに微笑んだ。今はまだ呉宇軒が勝ち越しているが、このままだといつか追い抜かれそうだ。プロの料理人を自負する身としては、要領のいい彼の成長速度にちょっとだけ危機感を覚える。
汁物用の水餃子は二人で一緒に作り、すぐ使う用と冷凍用に分けた。試食待ちをしている野次馬組がソワソワしているのを見て、呉宇軒は小さく笑みを漏らす。
「ちょっと待っててな、今茹でてくるから」
使ったボウルやトレーはひとまず流しにまとめ置き、水を沸かして作りたての餃子を茹でていく。その横では李浩然が小皿を並べて、水餃子につけるタレを作ってくれていた。
「阿軒、これでいい?」
気の利く幼馴染は、辛いのが苦手な王茗のためにしっかり別皿を用意している。お湯の中でくるくる踊る餃子を穴あきのお玉で回収すると、呉宇軒は幼馴染の作ったタレを小さなスプーンで掬って味見した。
「ん、良いね! 持って行くか」
待ちきれずにやって来た王茗に手伝ってもらい、タレと餃子を部屋に持って行くと、粉が残っていたはずのテーブル周りがすっかり綺麗になっていた。試食のお礼か、茹でている間に二人で掃除をしてくれていたようだ。
「来たぁ!」
「待ってました!」
今か今かと待っていた二人が両手を上げて歓迎する。そのはしゃぎっぷりに呉宇軒も嬉しくなってニコニコすると、彼女たちの前に茹でられてツヤツヤになった餃子の山を置いた。
「こっちがそのままでも美味しい味付け濃いめ、こっちはあっさりタレ付きね。辛味が欲しい時はこれを入れて」
「李浩然が好きなのはどっちなの?」
鮑一蓮の質問に、李浩然は自分が包んだ餃子を指差した。二つは微妙に包み方が違っていて、餃子のひだの数を見ただけで分かるようになっている。
できたての餃子を食べたみんなの顔が一斉に綻ぶ。幸せいっぱいの顔を見て、呉宇軒はうんうんと頷いた。自分の料理でたくさんの人を喜ばせるこの瞬間が何よりも好きなのだ。
「美味しい!」
「さすが軒軒の餃子!」
三人はすっかり箸が止まらなくなり、山のようにあった餃子たちが見る見るうちに減っていく。呉宇軒も一つずつ試食して、出来栄えにニッコリした。
「浩然の包んだ餃子も完璧だな。うちで働いてくれても良いんだぞ」
大企業の御曹司な幼馴染は実家の仕事をするに決まっているが、あまりの出来栄えについそんな事を口にしてしまう。すると、李浩然は含み笑いを浮かべて頷いた。
「君が許してくれるなら」
予想もしなかった言葉が返ってきて、呉宇軒は目を丸くする。驚きすぎて危うく餃子を落とす所だった。
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