そうは言ってない

宇田 るう

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「あー、あちぃー」
「おい、人んちで服脱ぐなよ」
「いいじゃん、俺とお前しかいないんだし」

みかの部屋に入ったとたん脱ぎ始めたら注意されたけど、無視してTシャツを床に放り投げる。
勝手にテレビ横のリモコンを取ってクーラー全開にした。

部屋のど真ん中、腰に手を当てた仁王立ちでクーラーの風に当たれば、後ろからみかの視線を感じる。
二の腕の力こぶ、浮き出る肩甲骨。
ほどよく焼いた肌は汗に濡れて光っている。
筋肉フェチのみかには涎ものだろう。
案の定、振り返ればみかが俺の体をじっと見てた。

みかはこっそり盗み見てるつもりなんだろうけど、そんな熱い目で見られてたらいやでも気付くって。
自分がどんな顔してるのかわかってんのかな。
こっちまで昂りそうになる。

「なに?触りたい?」
「は?」

わざと挑発すれば、何言ってんの?って顔してあっち向いたけど、一瞬目が輝いたのは見逃さない。
慌ててごまかすように冷蔵庫を開けるみかの背後に近づく。

「おっ、俺の好きなジュースあるじゃん」

お気に入りのジュースを発見して、みかの背後から鷲掴む。
わざと覆いかぶさるようにしながら、みかの目の前にむきだしの腕をつきだして。

「おまっ・・・!」

こっちを振り向くみかの顔が真っ赤だ。
なんだよ?
至近距離で見下ろしたままジュースのキャップを開け、わざと喉仏を動かしながら飲みくだす。
みかは俺の体に釘付けだ。
まるで、俺の体の中を流れる液体が見えてるかのように喉から胸、腹と降りてく目線が下腹で止まった。
その先を想像したところで我にかえったのか、小さく頭を振る。

「どいて」

熱のこもった目で俺を見上げたあと、気まずげに目をそらす。
どいて、と言いながら俺の二の腕を押す手のひらが熱かった。
シャワーを浴びるのか、背中を向いて服を脱ぎ始める。
自分もそういう目で見られる対象になるとか、全然思ってない無防備さ。
みかが歩くと、小振りだけど桃みたいに旨そうな尻がぷるんと揺れる。
あー、むらむらしてきた。
早くあの柔らかそうな尻を割り開いてちんぽをぶちこみたい。

そう。
俺は初めて会った春の頃から目の前にいる真面目でおかたい、でも意外と面倒見がよくてたまに笑うと見惚れるほど綺麗なこの男のことをずっと欲しいと思っていた。
もちろん性的な意味で。

シャワーから出てきたみかを迎えながら俺も服を脱いでシャワーを借りる。
わざと目の前でペニスをぶらぶら揺らしながら。

あっちで脱げ!と怒りながらもしっかり俺の体を目で追ってくるみかについ口元がゆるむ。
あー、後ろから絡みつく熱い視線にまたむらむらしてきた。

シャワーを浴びながら、あのかみかみと小言を言う小さなお口でしゃぶってもらったらどんなに気持ちいいだろうと想像しながらヌく。
俺のはでかくて入りきらないだろうから、きっと口の端からよだれがだらだらこぼれるはずだ。
それに、気のせいか浴室に入ろうと扉を開けた時、湿気とともに精液特有の青臭い匂いがした。
普段は澄ました顔した男が同じ部屋の中、俺に隠れて自分のちんぽこすって手こきでもしてたのかと思ったら余計興奮していっぱい出た。




「だから!何で!服を着てこないんだ!」
「えー、あちぃから?」

「お前の替えのTシャツ出しといてやっただろ?」
「これでいい」
「良くないし!」

腰にバスタオルだけ巻いた格好でシャワーから出たら怒られたけど、全然気にせずみかの好きな筋肉を見せつけながら、クーラーの前でまた仁王立ちして涼む。

「あー」
「おい!」

クーラーの風が気持ちいい。
この前箱買いしたアイスまだあるかな。

「もう!」

まだ怒ってるけど、本気で嫌われることはないと分かってるからこわくない。
今日はレポーに使う資料をまとめないとな。それを一緒にやるためにみかの部屋来たんだし。まあ提出は明後日だし、今回は徹夜しないでも間に合うだろう。

「パンツくらい、はいてこいよ!」

ん?
顔をあげたみかが言葉の途中で俺の格好を見て声をなくしてる。
マッパでちんぽに風を当ててたからかな?
それからくわっと目を剥く。
声も出せずにわなわなしてるのが本気(マジ)怒りっぽい。
相当切羽詰ってんな。

それでも下のデニムしかはかなかったけど。
今日のみかは、いつもよりむきになってからかい甲斐がある。
ぷりぷりと怒る顔も可愛い。

あー、なんかずっとちんちんがむらむらする。




それから数時間、ローテーブルに資料を広げて2人でおとなしくレポートに向き合った。
疲れたっぽいみかが顔をあげてふうと息をついて、ぼんやりと俺の方をみる。
なんだろ、休憩かな?
そうだアイス、なんて俺も思ったりしたところで。

「なぁ、ちょっと触らせて」
「ううん?」

今なんつった?
と思う間にもう触られてた。

今までペンを握ってた指が、俺の二の腕をそっと撫でまわす。

「はぁー、かた・・・」

うっとりとそんな台詞をもらしながら、勝手に人の腕を持ち上げて指先で力こぶをなぞったりしている。
今までこんなあからさまに触ったりしてこなかったのに、すごい油断して接近してきたな、と目の前で震えるまつげを見ながら思う。
なんだろ、ここんとこの暑さで頭やられたのかな。

「お前、俺の体好きなー」
「えっ」

なんでばれたって顔してる。

「いや、あれだけジロジロ見られれば」

逆になんであれだけ見ておきながらばれないと思うかな。
真面目すぎてあまりそっちの方に免疫ないのかも。
なんか開き直ったのか、みかの触り方が大胆になってる。

「なあ、ここ動かせる?」

俺の胸筋をもんでた手が、ココココって心臓の上あたりを押す。
そんなの簡単だよ。
左胸だけぴくぴくしてやれば、おおって嬉しそうな声をあげる。
下からすくうようにもみこむ手つきがやらしくて、下腹の重量感が増していく。
みかの手の熱がクーラーに冷やされた肌にじんわりと伝わってきて心地いい。
指先に引っかかった乳首を興味本位につねられて指をとらえたら、なに?と口をとがらせて不満そうにしてるけど、いやそれおかしいから。

「なにじゃねえよ」
「え?」

なんでとめるの?ってきょとん顔してるみかは警戒心ゼロだ。
なんだこの距離感ゼロな感じ。
もしかしてチャンスか?

ひっこめようとする手を取り、腰を抱き寄せる。
不思議そうに見上げてくるみかの透きとおった目。
その目にこれまで見たことないようないかがわしいあれこれを見せちゃうかもって、欲望を丸出しにして見つめれば、一瞬ぎくってされたので逃げないよう膝の上に抱きあげた。

「ギノ・・・っ」

一気に体温があがったのか、密着する胸元からみかの匂いが立ち昇る。
なんか発情したようなエッチなにおい。

「お前のせいで勃った」
「は?」

何が?って顔するみかに、腰をゆすりあげて兆し始めたペニスをわざと押しつげる。
狙ってる奴にあんな前戯みたいな触り方されれば、そりゃ寝た子もおっきするだろ。
俺みたいな暴れん坊は特に。

「みかさ・・・」

いやらしく聞こえるよう、息多めの低音ボイスを耳にふきこんだ。
ばっと手のひらで耳をふさぐけど、もう手遅れだし。

「責任とれよ」
「え・・・?」

ごりごりと柔らかな尻にペニスを押しつける。
しっかりと視線を絡めて獣のような目で見れば、俺がなに狙ってるのかいやでも分かるだろ。

「出すまでな」

逃がさないよう耳元でそう囁けば、捕らえた獲物はびくっと体をしならせてから、観念したように体の力をぬいた。





「んぅ・・・」

ベッドの上に抱きあげた体を裸にむいてあちこち撫でまわす。
みかはなんでこんなことされてんの?って顔してされるままになってるけど、抵抗しようとか考えないのな。
それだけ俺のこと信頼してるのか。
可愛い。

「あっ、ばか!」

わりとすぐに勃起してたペニスを根元から撫で上げれば、とろりと先走りが溢れて手を伝う。

「わぁ!」

準備しようと両足を開いたら、さすがにびっくりされた。
え?え?え?って疑問符浮かべてる顔にキスしたいけど、今はこっちが先。
さっきから目星をつけてたハンドククリームの蓋を開けてたっぷり指に取る。

有事にそなえて持ちこんでおいてよかった。
みかは気付いてないけど、この部屋にはセックスに使えるアイテムがそこかしこに置いてある。

「穴出せ」
「は?」

なんでだ。むっとされた。
ケガしないよう細心の注意を払おうとしてるのに。

両手で尻を隠されたので、有無を言わさず足首を持ってぱかっとV字に開く。

「やだ、こんなかっこう・・・!」
「じゃあ素直に足開けよ」

「さいあくっ・・・、お前っていつもこうなの?」
「ああ?そんなワケないだろ。ヤるときはちゃんとヤる男だよ、俺は」

お前を狙い始めてからエッチなことはしてないけど、今までの俺は前戯も必要最低限な、まあ突っこんでこすって出すだけっていうわりかし最低な男だった。
ほぐすなんてめんどくさいこと、お前じゃなきゃ誰がするか。

「っ・・・、俺のことはどうでもいいんだ」
「何言ってんだか。お前はそんなんじゃないだろ」

信じられないって顔してるけど、あー、これ悪い方に勘違いしてんな。
強くまぶたを閉じるみかの顔をまじまじと見る。
震えるまつげの先が含んだ水気で重たげに震えてて舐めたくなった。

やば。
胸の奥と股間がきゅううってする。
もちろん罪悪心とかじゃなくて、性癖にキて。

みかには可哀想だけど、俺は変態だ。

俺はみかの傷ついた顔を見るのが好きだった。
悲しそうな顔をされると股間にくる。
今みたく涙でうるうるされるともう、射精しそうなほど興奮する。

性的にはアウトだろう。
でも俺をこんな風にするみかも悪い。
特に俺の回りに女友達が群れてる時のみかは可哀想なくらい気落ちしてた。
そんな時は呼んでも寄りついてこない。
回りにいた女達はいい女が多かったけど、実際のとこ本当にただの友達で、ぶっちゃけ変な女を近づかせないための虫除けだった。
みかは全然気づいてなかったけど、俺にそういう目的で近付いてくる女とは距離をおくようにしてたし、あいつに近付こうとする女もそれとなく遠ざけるようにしてた。

そんな俺の気苦労を知りもしないで。

「あっ、ばかばかばか」
「うるせーな」
「う・・・」

涙目で抵抗してくるみかに思い知れとばかりに、たっぷりとクリームで濡らした指で尻穴をなでる。
みかの呼吸を慎重に見計らって力をこめるタイミングに合わせて、ぬるっと指先を潜りこませた。

「なになになに」
「いいからちょっと黙れ」
「んぅ・・・!」

うるさい声をキスでふさぐ。
小さな口にかぶりついて舌で優しく愛撫してやれば、びっくりしすぎたのか泣き顔じゃなくなった。
よし。

「あ・・・ん」
「いいこ」

呆気なくほだされてくれて良かった。
一瞬うっとりしてたけど、さすがにこれじゃちょろすぎと気付いたのか、すぐに反抗的な目をしてくる。
まーた変なこと考えてんな。
早いとこ溺れさせよう。

唇の合わせめを舌でなぞり、いれてとねだる。
薄く開けてくれたところに舌をさし入れ、なかでおとなしくしてた舌をからめとり吸い上げた。

「んむ・・・」
「・・・ふ」

じゅるるって舌も唾液も吸えば、指を入れたままの腰が浮く。

「あっ」

にゅるにゅると舌で舌をしごく
それにあわせて、ぬぷぬぷと指も出し入れすれば、みかの目も潤んできた。

「ふぁ・・・、なにこれ」
「気持ちい?」
「ん・・・」

こくりと頷く子供みたいな仕草が可愛すぎで胸がいっぱいになりそうで、閉じた瞼にキスをおとす。

「・・・っ」

痛がってないか表情をみながらクリームを足して慎重に中に塗りこめる。
みかは自分の下半身がどうなってるのか、恐る恐る見下ろしてはそのたびに顔を上気させてすがるような目で俺を見てくる。
だからそんな顔されるといじめたくなるんだって。
中は熱くてぬるぬるで、出し入れする指をきゅんきゅん締めつけてくる。
初心者のくせして、男の悦ばせ方を知ってる。

「・・・じょうずじゃん」
「・・・しらない」

この中気持ちよさそって誉めたのに、恥ずかしかったのかぷいってされた。
えらいえらい。そう思いながらまつげを濡らす涙をなめとる。
傷つけないようゆっくりと中を拓いていく。
経験は少なそうだけど素直に身を預けてくるのは相手が俺だからか?

「ギノ・・・」
「ん?」

でもやっぱりちょっと不安そうに見上げられて、安心させてやりたくなった。

「だいじょぶ。俺に全部まかせな?」
「ん・・・」

素直に力をぬいてくれてほっと息を吐いたら、首に両手を巻かれて息を飲む。
そのまますり、と頬をすり寄せられ、思わず抱きしめかえした。
なんだこの可愛い生き物。
頭を撫でておでこに口づける。
ぎゅうと腕に力をこめれば、みかも俺の胸の中で安心したように息を吐くのがわかって愛しさで胸が押しつぶされそうになった。

いい感じで力の抜けてきた体に前戯を続けていく。
人差し指に中指と薬指を絡めた疑似ちんぽでみかの孔を性器にかえていけば、感じてるのか、ますます首にしがみついてくるみかに口元がほころぶ。

ホントかーわい。

うっかり本音が出てハズいと思ったけど、もう何も聞く余裕がないのか、みかは俺に抱きついたまま何も言ってこなかった。

どんだけ好きにしていいんだか。
まあもちろん最後まできっちり美味しくいただくけど?




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