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魔界に嫁げることになりました。
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魔界に嫁げることになりました。
近年、魔界に嫁ぐのは…嫌がる令嬢ばかりで、中々決まらないことが多いのですよ。
昨年は、貴族の中では選びきれず…平民を養子にして、魔界に送りました。
その子は、贅沢三昧して、ワガママばかりするので、嫁ぎ先で離縁されたらしいです。
魔界で離縁された娘は…どうなってしまうのか?
そのあとの足取りは、私の耳には届きませんでした。
「私は、何処に嫁ぐのでしょうか?」
ナーガ族が良いのですが…上手く行くとは限りません。
だって、父は…私の縁談には、もう…興味はないようですから…。
「知らん。運が良ければ、希望が叶うだろう!良かったな。蛇狂いも、こんな時には、気休めになるのだろう?」
父ではなくて、国からの使者が、ぶっきら棒に答えてくれました。
毎年、嫌がる娘を連れて行く役をしているだけあって、とても威圧感のある大男さんです。
お名前は、グル。
傭兵ギルドの長ですが…貴族ではないので、家名はないようです。
「運ですか?そうですね。私は運が良いのでしょう。前の婚約者のように浮気者でない夫であることを祈ります」
「大丈夫だ。魔族はそんなに悪い奴らではない。今回はこっちに来る魔族さんが、気の毒なだけさ。きっと、生贄を出すの如く…泣く泣くくることだろうさ。こっちは今回は、あんたで良かったよ。多少マトモな令嬢は、初めてだから…魔界も喜ぶだろうさ。例年…この行事だけは、お通夜よりも酷い。今年は、俺も少しは気が楽だよ」
ここよりは、マトモな生活が待っていそうです。
実は、教育以外は全く質素な生活をしてきている。
パーティ以外の洋服は、一つ下の妹のお下がりばかりで、サイズ違いばかり…
食事は、家族とは違う時間に取らされて、冷めた余り物。
家族のイジメは無いが、私を快く思わない父の影響で、家人は…私を見下して、伯爵令嬢とは違う育ちをしているだろう。
自分のことは自分でやりますよ?
だから、荷物も自分んで纏めました。
髪やお肌も、良い石鹸を使わせて貰えずにいた為か?さほど、美しくも見えない。
化粧も、母の遺品ばかり…古いものを大事に使っています。
…水浴びしかさせて貰えずに…自由も無く育った割には…マトモに育った方でしょう?
外出や水仕事をしない分だけ…お肌は、若さで保たれていますが…妹程ではない。
妹が美しさを世間に目立って公表できるのは、比べられる私の存在があるからだ。
アクセサリーは、母の遺品で何とか過ごせるので、どうにか世間を誤魔化していました。
国からの保証金は、私には一切使われません。
持参金も無いので、母の遺産で、どうにかする予定です。
グルさんはお金を出せば何でもしてくれる傭兵さんなので、父には内緒で、資金調達のために動いてもらう。
やっぱり、最低限の持参金は必要でしょう?
嫁入り道具も自分で用意をする。
父に知られたら、妹の嫁入り道具としてとられそうなので…グルさんを信用するしかない。
「大丈夫だぜ。難のある令嬢は、家族に疎まれる存在でもあるから、こんなことは初めてではない。金さえ貰えれば協力するぜ」
グルさんは、父には内緒で、そう言ってくれました。
魔界に嫁ぐまで、後一ヶ月もあります。
本来ならば、すぐにでも旅立つのですが…パーティの事もあり、王様が不憫に思ってくれたようで、私の希望を叶えてくれるように動いてくれているらしいです。
ナーガ族に嫁げるかもしれません。
年頃の合うナーガ族の貴族がいればの話ですが…
今回は、私の趣味の話が出たことで、フェチとかで魔族の嫁を求める貴族が居ないか、受け入れ準備にも力を入れているみたいです。
「あんたの親父さんの前では言えなかったが…王様がいろいろ手配してくれている。安心しろよな?」
グルさんは、見送りのために玄関まで出た私にこっそり教えてくれた。
本当に、私は運が良いのでしょう。
グルさんは傭兵として、使者として、快く働いてくれた。
私は持参金のために母の遺産で用意したお金から、気持ち上乗せをして、傭兵代を賄った。
「悪いな、こっちも仕事だけら…サービスしてくれた分は、旅の護衛代として受け取っておくぜ」
こうして、一ヶ月もの間…準備に勤しみ、嫁ぐ心構えも持つことができた。
そして、旅立つ当日…
旅立つ前に、王からの書状が、私、父、義母、妹、弟の前で読み上げられた。
「ジモデンズ伯爵令嬢ミーシャ、嫁ぎ先は、魔王直属の配下として、5000年も働く宰相のナーガ族族長、ナギリス・ヘポン・ナーガ。宰相夫人として迎えられる。ナギリス様は、ご結婚はされていない。この婚姻制度を作った立役者として初成功させるために、今回は世継ぎを作る予定である。王から特別に婚約結いとして、保証金とは別に、持参金を彼方に送ってある。代わりに来る淫魔族の令嬢も、快く受け入れるように用意した。心置き無く旅立つといい!」
また…宰相ですか?
悪い予感は、ナーガ族と聞いて吹き飛ぶ。
どんな方であっても、蛇に悪い人は?いないだろう。
それに…毎日蛇を愛でることができる!
これからは、最高な毎日が続いて行くのだ!
…最高です!
私は、馬車に乗せられて、物々しい護衛に囲まれながら…出発をした。
「凄い…この馬車のクッションは、私のベットよりフワフワだわ」
緊張もなくて、いつの間にか優しいクッションの弾力に負けて、眠りに落ちた。
「こんなに、家の者に疎まれた存在はなかったぜ?本当に、伯爵令嬢なのか?…誰1人、護衛もメイドも付かないで送り出されあのは…初めてだぜ?家族も笑って見送りやがった…どんな生活を送って来たんだよ」
馬車の近くで嘆くグルさんの悲しそうな声が聞こえきたが、眠る私の耳には…内容までは届かなかった。
近年、魔界に嫁ぐのは…嫌がる令嬢ばかりで、中々決まらないことが多いのですよ。
昨年は、貴族の中では選びきれず…平民を養子にして、魔界に送りました。
その子は、贅沢三昧して、ワガママばかりするので、嫁ぎ先で離縁されたらしいです。
魔界で離縁された娘は…どうなってしまうのか?
そのあとの足取りは、私の耳には届きませんでした。
「私は、何処に嫁ぐのでしょうか?」
ナーガ族が良いのですが…上手く行くとは限りません。
だって、父は…私の縁談には、もう…興味はないようですから…。
「知らん。運が良ければ、希望が叶うだろう!良かったな。蛇狂いも、こんな時には、気休めになるのだろう?」
父ではなくて、国からの使者が、ぶっきら棒に答えてくれました。
毎年、嫌がる娘を連れて行く役をしているだけあって、とても威圧感のある大男さんです。
お名前は、グル。
傭兵ギルドの長ですが…貴族ではないので、家名はないようです。
「運ですか?そうですね。私は運が良いのでしょう。前の婚約者のように浮気者でない夫であることを祈ります」
「大丈夫だ。魔族はそんなに悪い奴らではない。今回はこっちに来る魔族さんが、気の毒なだけさ。きっと、生贄を出すの如く…泣く泣くくることだろうさ。こっちは今回は、あんたで良かったよ。多少マトモな令嬢は、初めてだから…魔界も喜ぶだろうさ。例年…この行事だけは、お通夜よりも酷い。今年は、俺も少しは気が楽だよ」
ここよりは、マトモな生活が待っていそうです。
実は、教育以外は全く質素な生活をしてきている。
パーティ以外の洋服は、一つ下の妹のお下がりばかりで、サイズ違いばかり…
食事は、家族とは違う時間に取らされて、冷めた余り物。
家族のイジメは無いが、私を快く思わない父の影響で、家人は…私を見下して、伯爵令嬢とは違う育ちをしているだろう。
自分のことは自分でやりますよ?
だから、荷物も自分んで纏めました。
髪やお肌も、良い石鹸を使わせて貰えずにいた為か?さほど、美しくも見えない。
化粧も、母の遺品ばかり…古いものを大事に使っています。
…水浴びしかさせて貰えずに…自由も無く育った割には…マトモに育った方でしょう?
外出や水仕事をしない分だけ…お肌は、若さで保たれていますが…妹程ではない。
妹が美しさを世間に目立って公表できるのは、比べられる私の存在があるからだ。
アクセサリーは、母の遺品で何とか過ごせるので、どうにか世間を誤魔化していました。
国からの保証金は、私には一切使われません。
持参金も無いので、母の遺産で、どうにかする予定です。
グルさんはお金を出せば何でもしてくれる傭兵さんなので、父には内緒で、資金調達のために動いてもらう。
やっぱり、最低限の持参金は必要でしょう?
嫁入り道具も自分で用意をする。
父に知られたら、妹の嫁入り道具としてとられそうなので…グルさんを信用するしかない。
「大丈夫だぜ。難のある令嬢は、家族に疎まれる存在でもあるから、こんなことは初めてではない。金さえ貰えれば協力するぜ」
グルさんは、父には内緒で、そう言ってくれました。
魔界に嫁ぐまで、後一ヶ月もあります。
本来ならば、すぐにでも旅立つのですが…パーティの事もあり、王様が不憫に思ってくれたようで、私の希望を叶えてくれるように動いてくれているらしいです。
ナーガ族に嫁げるかもしれません。
年頃の合うナーガ族の貴族がいればの話ですが…
今回は、私の趣味の話が出たことで、フェチとかで魔族の嫁を求める貴族が居ないか、受け入れ準備にも力を入れているみたいです。
「あんたの親父さんの前では言えなかったが…王様がいろいろ手配してくれている。安心しろよな?」
グルさんは、見送りのために玄関まで出た私にこっそり教えてくれた。
本当に、私は運が良いのでしょう。
グルさんは傭兵として、使者として、快く働いてくれた。
私は持参金のために母の遺産で用意したお金から、気持ち上乗せをして、傭兵代を賄った。
「悪いな、こっちも仕事だけら…サービスしてくれた分は、旅の護衛代として受け取っておくぜ」
こうして、一ヶ月もの間…準備に勤しみ、嫁ぐ心構えも持つことができた。
そして、旅立つ当日…
旅立つ前に、王からの書状が、私、父、義母、妹、弟の前で読み上げられた。
「ジモデンズ伯爵令嬢ミーシャ、嫁ぎ先は、魔王直属の配下として、5000年も働く宰相のナーガ族族長、ナギリス・ヘポン・ナーガ。宰相夫人として迎えられる。ナギリス様は、ご結婚はされていない。この婚姻制度を作った立役者として初成功させるために、今回は世継ぎを作る予定である。王から特別に婚約結いとして、保証金とは別に、持参金を彼方に送ってある。代わりに来る淫魔族の令嬢も、快く受け入れるように用意した。心置き無く旅立つといい!」
また…宰相ですか?
悪い予感は、ナーガ族と聞いて吹き飛ぶ。
どんな方であっても、蛇に悪い人は?いないだろう。
それに…毎日蛇を愛でることができる!
これからは、最高な毎日が続いて行くのだ!
…最高です!
私は、馬車に乗せられて、物々しい護衛に囲まれながら…出発をした。
「凄い…この馬車のクッションは、私のベットよりフワフワだわ」
緊張もなくて、いつの間にか優しいクッションの弾力に負けて、眠りに落ちた。
「こんなに、家の者に疎まれた存在はなかったぜ?本当に、伯爵令嬢なのか?…誰1人、護衛もメイドも付かないで送り出されあのは…初めてだぜ?家族も笑って見送りやがった…どんな生活を送って来たんだよ」
馬車の近くで嘆くグルさんの悲しそうな声が聞こえきたが、眠る私の耳には…内容までは届かなかった。
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