ほのぼの生きますか

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手応えある戦闘

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エルフの王子が、俺のいない間を狙って、部屋に入ろうとしているが…

結界を張っているので、入れないことにイラついている。

そんなことを横目にして、俺は、試合に臨む。

相手は、ベテランS級ランクの旋風チームリーダーのハンス。

渋い中年男性だ。

大きな刀を振り回して、俺の攻撃を避けている。

今のところ、前の俺の能力だけで、攻撃をしています。

そろそろ、本気を出して、終わらせる。

王子がウザいから、気になる。

そう思った途端に…相手が、攻撃をして来た。



何だ?


攻撃がスロウに見える。

うん、先読みスキル発動だ。

余裕のはずだが…急な成長に…上手く体が動かせない。

軽々とかわすように見えるだろうが…俺は必死だ。



こういう時のスキルじゃないか?



自分の身体を認識する。



すると、身体が軽くなっていく。




ハンスの動きは、風スキルだ。

風を遮断するために、空気を消す。

思いがけずに…ハンスの周りだけ空気がなくなったことで、周りの空気が集中して…ハンスに集まる。

ハンスは、風使い…難なくそれを回避して、空気を循環させる。


上手くいかない。

趣向を変えて、温風を送る。

熱で、動きを鈍くしようとしたが…熱を風で散らされる。

見えない風の攻防。

実は、一瞬の間の戦闘だ。

誰にもわからない攻防で、2人の戦闘は繰り返されていた。



どうしたらいいのだろうか?

困った。

熱がダメなら…と、冷風を送るが、同じことだ。

ふむ。音も嫌がらせのように混ぜてみよう。

うるさい程の音も、攻撃になる。

音に超音波を混ぜて、熱風をフォローする。

もっと、嫌がらせがしたい。

散らされることを見越して、周りの空気を圧縮して風の壁を作る。

壁の外は、空気を抜いて真空にする。

嫌がらせがドンドン増える。

ハンスは、風を操るだけでは対応出来ずに…攻撃を重ねて防御をする。

その攻撃は、防御の為のものなので、俺には届かない。

俺は、さらに嫌がらせを重ねて、攻撃の手を緩めない。

ハンスの攻防は、やっとで周りも認識して…何もしていない風の俺は、周りから奇異な目で見られた。

その事で、嫌がらせが思いつく。

風の中に音だけでなく…目の属性でも、嫌がらせを始めた。

威圧を織り交ぜて、怯ませる。

目で感情を逆なでして、冷静さを失わせる。

ハンスにダメージが、心も体にも与えられるようになる。


「…グッ…」

息もつかせぬ嫌がらせに、ハンスから苦肉の声が出そうになる。

流石、S級ランクだ。なかなか倒れない。

そろそろ、本格的な攻撃を始める。

空気の成分を分離して、小さい爆発が起こるように、電属性を使い、摩擦現象を起こさせる。

摩擦で出来た静電気で引火して、空気がランダムに爆発していく。

ハンスは、嫌がらせの中で…爆発に巻き込まれて、とうとう膝を崩れるように床につけた。



わずかな時間の攻防は、佳境に入り、周りの観客は訳も分からず…魅入っていた。



…焦げた匂いがする。


リアルな匂いに、我に帰った客から、大きな声援が上がる。



わああああ~~!



どうも、場違いな感じに襲われる。

面倒なので、ナイフを片手に持ってハンスの首に当てた。

ハンスは何も出来ずに…「参った…」と、申告をした。


わああああああーーー!!



さらに大きな声が上がる。


時間にして、1分も満たない攻防だったが…ハンスは、強かった。


解説者は、とても熱く語っている。

見事なスキルの攻防でした。と…


俺は、楽屋から、家族のいる観覧室へ足を向けた。

部屋の前には、王子たちが、結界に阻まれていて…その騒がしさで、家族すら俺の試合は見ていなかったようだ。


残念そうにしているが…勝ったので、まだ試合はある。そっちを見るように進めた。

王子たちが鬱陶しいですが、蹴散らして、今日は、家に帰る。

王子たちに別荘の場所をバレたくはないので、移転で自由都市に戻った。

獣人国の別荘に…管理者的な使用人を置いた方が良いと言われて、何人かを連れて、別荘に連れて行く。

自由都市経由だった為、今日は、王子たちがここに来ることはなかった。


本当に…面倒な王子たちだ。

獣人国の王に…何とか早めにしてもらおう。

俺は、神の名を行使して、獣人の国王に手紙をしたためる。


明日はいい日になるといいなぁ。
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