ダークエルフに愛の手を

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11話 奴隷達の事情

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ダークエルフの里を要塞化計画を初めて二週間。

出来上がりました。

早いでしょう?もちろん、俺のチートのおかげです。


ダークエルフの里ができたおかげで

奴隷達は、それぞれダークエルフの信頼を少しずつ手に入れている。

奴隷を解放されるのも、そんな遠い話しではないだろう。


解放されても残る者

解放された恩返しを考え、旅立つ者

解放されたら元いたところに戻る者




俺は、どうなっても、悪い結果にはならないと思う。

なぜって!?

せっかく自分達が精一杯の思いを込めて作ったものを壊すことするか?

そんなことできる人は、心壊れているんじゃないか?



「ロッチィ、忙しい毎日だったけど、今日からは、二人の時間が増えるよ。」

俺は、優しく嫁を抱き寄せる。

「こんな幸せ・・・いいのでしょうか?」

「加護もお供え物のおかげで、よくなっているでしょう?」

「はい、ダークエルフ全体の加護が、マイナスではなくて、むしろプラスになっています。」

そうなのだ。要塞ができた時にお祭りをして、お供え物をたくさんした。

感謝して、恨みごとはない。

念話を使い、チリジリになっていたダークエルフ達を、呼び寄せて、みんなでお供え物をする。

ダークエルフの未来が明るくなってくれると嬉しい。




しばらく、ほのぼのできるのでは?と考えていた俺のところに、執事と数人の奴隷がやってきた。


「そろそろ、お嬢様のお父上が捜索隊をだす頃でしょう。・・・奴隷にされた事情を聴いてもれえませんでしょうか?」


「俺たちが入ってるギルドの冒険者組合もそろそろ、捜索隊が出る可能性がある。」


「盗賊や旅人、攫われてもわからない木こり、わかっても何もできない農民とは、違う。ここを隠すなら、奴隷解放か、捜索隊に連絡をつけたい。」


深刻な話しだよね。俺一人の話ではない。

「ダークエルフ長に、相談していいかな?」


「ダークエルフ長に知られたくない事情もあります。どうか、先に私の事情を二人きりで聴いてくれませんでしょうか?」

執事は、かなり深刻そうだ。

聞きたくないけど、俺が主人なんだよね。

「わかった。でも、二人ではなくロッチィも一緒で頼む。」

「・・・仕方ありません。場所を貸してもらえますか?」


こうして、執事の事情を聞くことになった。





「どうせ、お嬢が姫で、相続争いに巻き込まれて、奴隷狩りに捕まったとか?いうんじゃないでしょうね。」

あくまで、テンプレを言ってみた。

「・・!?・・・知っておられたのですか?」

「・・・・・」



当たっていたようだ。


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