ダークエルフに愛の手を

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19話 やりたい放題

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しばらく進んだ街で、エルフの国のことを探るつもりだ。

エルフ国に近づくと何か情報も入るかもしれない。

それに、王子様が行くへ不明なのに、何も起きていないわけでがない。

執事さんによると、王子様の捜索はされているのだそうだ。

だが、その捜索は他国任せで、自国のエルフを派遣することはしていない。

エルフが動くと目立つのもあるらしいが、どうも、動きが鈍い。

それは、王子様の性格にも由来する。

王子様は、エルフでは珍しい冒険者なのだ。

冒険に憧れて国を出て、放浪する性格は有名らしい。

王子様自身が強い事もあり、エルフの国では、行くへ不明になっても、いつものことのように考えているかもしれない。

ただ、王子様曰く

「国で何か起きているやもしれない。一度帰って情勢を見極めたい。」

とのことだ。

先ほども述べていたように、王子様は強い。

その王子様を罠にかけて奴隷にしたのが、お嬢の継母だけの考えならいい。

だが、それだけで済まないようなら・・・



済まないような・・・気がする。



だって、この王子様、猫被りの腹黒さんだ。


「デティ王子様、着きました。物資を手に入れる事も考えて、この街に2・3日宿泊しようと思いますが、お泊まりは、どうされますか?」

なんて言ったって、冒険者の王子様だ。

街々に自分の行きつけの宿泊先が、あるかもしれない。

「ああ、それなら、大通りをまっすぐ行った突き当たりのホテルを頼む。あそこは、セキュリティーがいい。少し高いが、そこに泊まらせてもらおう。」

費用は、こちら持ちである・・・高級宿泊先を選んでくるとは・・・

「では、我々は近くに泊まらせてもらいます。護衛が別行動でもよろしいでしょうか?」

「ならば、クリスさんとポピ、ミルは、女性だしこちらで預かろう。うちの愛妾達と仲良くなったようだしね。あそこは、広い部屋があったはずだよ。そこでいいだろう?」

「わかりました。ポピ、ミルは新米なので、伝言板にお使い下さい。」

・・・なんか、下心見え見えのような気がするのは気のせいか?



俺達は、高級宿泊先の隣にある、馬車小屋の近くにある倉庫を借りた。

見た目はただの小屋だ。

中は、近未来風に繋がる扉を設置。

扉から先を空間魔法を応用して作った。

適度に必要な宿泊先を描いていく。

俺達はそこから一息ついた。

「まあ、クリスに王子様は任せよう。ポピ、ミルが心配だが、クリスが教育をよくしてくれているから、王子様の魅力に負けることはないはずだよ。」

「まあ、見せかけの魅力より、リヒトの能力の方が、魅力的だしな。」

キルトとサービスが心配する俺に気がつき声をかけてきた。

「でも、こちらの腹探りは、してくるはずだよな~、きっと・・・」

サービスが、疲れたように話す。

「主の能力を見せて、懐柔してしまえばよろしいのでは?」

レンゲが、身の蓋もないことを言う。

「無理だよ~、旅の間はいいかもしれないけど、エルフ国に着いた途端に俺、洗脳や奴隷化やら色々仕掛けられて散々働かされて、最後は実験材料にされそう・・・」

「あり得る」「ありだな、あの感じだと・・・」「主の安全が第一ですね。」

レンゲも同じ穴の狢だぞ・・・おそらく。

「クリスさんとポピ、ミルには、この旅では窮屈な思いをさせるかもしれない。」

「まあ、息抜きに交代で報告に来てもらおう。」

「だな~、ここは天国だぜ~」

掘りコタツに足を入れて、4人でほのぼのとミカンを食べる。

テレビには、何故か?王子様達が写っていて、ドラマを見ているような状態だ。

奥に台所、隣に寝室、寝室の奥にトイレと風呂場を作り、風呂場の横にコインランドリーがある。

コインランドリーは、服を手早く洗い、乾かしたかったのだが、みんな、そう思っていたらしくて、全自動の洗濯機では足りなくて、それ専用の施設を描いてしまっただけである。お金は、もちろん入れるが、こちらのコインで動くようだ。

「勝手に洗濯してくれるだけでも、時間が余って助かります。」

「面倒だから、食事も、チンしようと思う。」

「チン?任せる。俺ではわからない。」

「食べ終わったら、ベテラン組と新米組に分かれて、外に出よう。情報を集めたい。これここのカードキーね。無くしてもいいけど、無くしたら言ってくれよ。登録番号変えるから。」

「なんだ?そのベテラン組と新米組って?」

「ビギナーズラックっていうだろう?俺とレンゲは普通に買い物して、観光するから、二人はこの予算内で、自由に探索してよ。思いがけない情報は、俺とレンゲが集めるサ・・・まあ、集まらないとは思うけどね~期待はしないでよ。」


「こんだけありゃ、情報屋に行けるしな・・・途中から合流するゼ、観光。」

「了解。レンゲ、魔法で、連絡を取り合ってくれよ。」

「わかりました。」

「じゃあ、飯にするか。」









実は、今朝のポイントがかなり良かった。

レアらしい・・・あの王子様。

王子様ポイントだけでも5000000ポイントは、稼いだ。

「ギルドマスターより高いのは、許せないよな~」

今朝の俺の独り言だ。

新機能も判明した。

ポイントをこちらのお金に課金できるようになったのだ。

1ポイントなんと100ゴールド

100ゴールドで、パン一つ買える。
一般的な宿泊が、一泊4000ゴールド
高級宿泊、一泊40000ゴールド

1ゴールド=銅貨コイン
100ゴールド=銀貨コイン
1000ゴールド=金貨コイン
10000ゴールド=大金貨コイン
100000ゴールド=白金貨コイン
1000000ゴールド=大白金貨コイン

となっていて、買い物をするようになったら、課金ができるようになったらしい。

だから、今、王子様が高級宿泊施設を使っていても、全く、ダメージはない。

明日は、誤魔化すために、ギルドクエストを受けてみようと思っている。

お金があり過ぎても、怪しまれそうだしね~

その為の小屋製作でもある。





「しかしながら、この王子様・・・昼間からよくやるなぁ・・・」

「クリスさん達が気が付いてないと思っているのでしょうか?」

「わざとじゃあね~か?ほら、ポピがいたたまれない顔してるぞ。」

「下賎がやる方法だな。さりげなく、感覚を麻痺させて、これが日常のように仕向ける。女の警戒心がいつも間にか?気が抜くとなくなるらしい。」

「コワッ!?どこのプロだよ・・・」

「確かに、ハーレム作っているだけあるよね~」

「でもさ~・・・この愛妾達、エルフ国に帰ってもいいことなさそう。」

「奴隷行きだよな。おそらく。」

「王子様の腹黒さ知っているのに、よくもまあ信じられるよね~この娘達。」

「信じてないかもしれない。腹の探り合いしているかも・・・」

「コワッ!?マジで!?純心そうで・・・女って怖い。」

「それは?経験談か?リヒト」

「うわ~人の心の傷えぐらないでよー」





会話をしながら、食事を終えたら、ポピが来たので、カードキーを渡す。

ポピの食事を用意して、出かける。

「コインランドリーは適当に使って、説明書きあるからわかると思うけどね。」

ポピは、女性メンバーの洗い物を始めた。

王子様達の荷物もあるようだ。

ポピは幼く見えるので、雑用係のようだ。

本人はそれに安心している。

「身の危険を感じたらすぐに逃げろよ。」

ポピには、よーく言い聞かせて、買い物に出た。




買いたいものがあるらしく、王子の愛妾の一人が付いてきた。

出かけることを王子に報告して出たからだ。

王子の愛妾は、吸血鬼のゾラが来た。

ゾラは賢い系のお姉様風美女。

チームリーダーの俺をターゲットにしているらしく・・・

 腕にまとわりついてきた。

「や、やめてくださいよ。王子様にバレたら怒られますよ。」

「反応が可愛いわ。このくらいで王子様は怒らないわよ。どうせなら、もっとあててあげる。」

形の良い胸が、暖かく俺の腕を包む。

「勘弁してください。ゾラさん。最近、歳上女性にフラれて、参っているのに・・・」

「あら、かわいそう。王子様が居なければ、もっと深く慰めてあげるのにね~。」

「・・・はあ、何買いに行きますか?お姫様?」

「あら、わかってるじゃない。雑貨屋に行きましょう。みんなにも、頼まれているものあるのよね~。」

「ハイハイ、付き合いますよ。美しいお姫様。」

好ましい感触を感じながら、俺達の買い物は進む。

本当に日用品を買っているので、高級石鹸を忍ばせて全額おごってあげた。

「あら、オマセさん。ありがとう」

気が付いて、お礼を言ってくれる。

「次は、薬師の薬屋か植物屋かしら?」

植物屋は知らないので、興味のある店だ。なんとなく予想はつくが・・・

「これあるかしら?」

メモを見せて、薬師に商品を頼む。

薬屋は薬を売って、植物屋は薬の材料を売っているらしい。

「デティは多芸よね。彼、ポーションは自分で製作するのよ。私達の肌のケア品も、化粧品も彼が製作しているのよ。」

街中では、王子様という単語は使わないようにしている。

王子様からの命令だ。

「ポーションは我々も買っておきましょう。」

レンゲに言われるがままに購入していく。

「それにしても、たくさん入るアイテムボックスね~。魔力高いのね~。偉いわ。こんなに若いのに。」

ゾラさんは、何を思ったのか?俺の頭を撫でた。よくわからない行動なので、後で、レンゲに聞いてみようと心で思った。

一方、俺の魅了耐性は強くなっている模様。

ゾラさんの魅了に屈せずになんとか、目的の買い物を終えた。






「リヒト!そっちも楽しそうだな。」

声をかけられて振り向くと・・・

キルトとサービスを見ると、女ずれになっていた。

「大変だったよ。彼女達が、襲われていてね。名前は?」

「南です。こっちは幼馴染の千里と言います。」

見るからに、日本人の女子学生がそこにいた。





神様・・・ヤりたい放題ですね。

俺は心で、神様に文句を言った。





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