28 / 44
28話 鬼畜仕様だね
しおりを挟む
ドンドン落ちた。
・・・いつまで落ちるんだ?
『しばらくは、つきません。報告します。仲間の皆さんが無事に町につきました。ノルンがシルフィに怒られています。ノルンは、突き飛ばしたことを正直に話したようです。しかし、迷宮のことはわかって居ません。皆さん、マスターが帰らないことを疑問に思っているようです。』
『・・・情報を仕入れたようです。馬車の中にお金を置いておいたことに気がついたようで、そのお金を使ったみたいです。また、お金は、届けておきます。皆さん、マスターが帰ることを信じて待つようです。』
『・・・家を買って、待つようです。手紙を届けておきます。なんと書きましょうか?』
『・・・ノルンが誤解したことを悔やんでいるようです。マスターの気持ちが届いて良かったですね。』
しばらく、シム様の報告を聞いて暇をつぶす。
迷宮の内部構造を調べながら、シム様とゆっくり落ちているところだ。
神の妨害が大きいが、スキルの神の心眼が働いていることで、辛うじて情報を集めている。
『マスター。底につきます。いきなりの戦闘はないようです。』
「やっとか・・・」
「おお~?久しぶりの挑戦者だ。」
俺に声をかける者がいた。
「待て待て。敵ではない。私は落ちた者。遥か昔にここへ来て、出れなくなった哀れな者だよ。底には、多くの者が落ちて来た。最下層は、そんな者達が作った始まりの町がある。ようこそ。絶望の始まりの町へ」
「絶望の始まり・・・ネ。」
落ちた者は、いろいろ教えてくれた。
「ここの迷宮は、英雄や勇者、賢者と呼ばれる者が仲間と一緒に腕試しにやってくる。ただし、誰も出れた試しが無い。町の真ん中のボードを見るといい。あのボードは、この迷宮のスコアボードだ。誰が設置したのか忘れたが、記録は、1590階上がったところで終わっている。そこまで行った者はもう、この世にはおらんが。」
「千・・・」
「記録はそこまでだ。その上がどうなっていて、あと何階あるのか?わかって居ない。」
『マスター。2000階あります。増える可能性もありますのでご注意下さい。』
「1フロアはどれくらいの大きさなんだ?」
「1フロアは階ごとに大きさが違う。ワンルームの大きさもあれば、砂漠地帯になっていて、はじが見えない広大な広さも存在する。」
「その記録を作った者は、どれくらいの時間をかけて登った?」
「29年かけて登ったよ。40歳で死んだがな。」
「11歳で、ここに来たのか?」
「いいや、彼はここで生まれ育った。英雄達の子孫だよ。」
「女も、落ちて来ているわけか・・・」
「英雄にも、女はいる。女勇者もいれば、聖女もいる。ただし、一番多いのは、ダークエルフだ。ここは、絶好の処刑場だからな・・・」
ん?なんか?嬉しい言葉が聞こえたような・・・
『マスター。人を助けながらこの迷宮を攻略なんて、無理ですよ。』
でも、モチベーションが上がるし・・・
『シルフィさんが待ってますよ。』
ええ~・・・いいじゃん、ダメ?
「まずは、無理せずに町とギルドで情報を集めるとよい。」
「ありがとう。じいさ・・・ん?」
俺が振り向くと、じいさんは薄くなって消えていった。
「おお、若いの・・・運がいい。落ちた者は、導き手とも呼ばれていて、町まで、案内してくれるんだ。逆にいくと、迷宮の階段だから、いきなり死ぬ奴もいる。」
町の強そうな露天のオッサンが、優しく教えてくれた。
なんとも、古い町で・・・物が少ない。
「若いの、なんか持っていたら、売ってくれないかい?物が不足していて、なんでも引き取るよ。迷宮の物も買い取るが、外の物は高く買うよ。」
「何が欲しい?物と引き換えに、情報を売ってくれ。なんでも・・・とはいかないが、アイテムボックス持ちだ。交換しよう。」
「ほう、いいスキル持ちだね。どんな情報をお望みで?」
「来たばかりだ。世間話でいい。情報をくれ。」
オッサンの話しだと、英雄達が何年も積み重ねて10階単位で、移転陣を設置して置いたらしい。
勿論。
新たな場所に行った者は、その移転陣を設置することを義務ずけされている。
だが、神の妨害か?その移転陣を使用するには、ここに戻る時しか使えない。
戻ったら、一からやり直しだ。
ギルドがこの町にあり、みんなそこで働いている。
迷宮は難易度は高いが、生活に必要な物が取れる。
この町は、迷宮の資源で生活しているのだ。
だから、みんなそこそこ英雄並みに強い。
強くなくては、生きていけない町なのだ。
『マスターがいれば、何処でも誰でも生きられますが。』
オッサンの話しにシム様がツッコミを入れる。聞こえないけどね。
移転陣はギルドにあるらしい。
「食料のような、消費される物ではなく・・・そうだな。道具、何かの道具をくれないかい?」
オッサンが要求して来たので、キッチンセットを購入し渡す。
オッサンは、喜んでいた。
「また、聞いてくれよ。何でも話す。また、交換しよう。」
次があるかわからないが、オッサンに約束して町の中心へ進む。
ギルドが見えて来た。
・・・いつまで落ちるんだ?
『しばらくは、つきません。報告します。仲間の皆さんが無事に町につきました。ノルンがシルフィに怒られています。ノルンは、突き飛ばしたことを正直に話したようです。しかし、迷宮のことはわかって居ません。皆さん、マスターが帰らないことを疑問に思っているようです。』
『・・・情報を仕入れたようです。馬車の中にお金を置いておいたことに気がついたようで、そのお金を使ったみたいです。また、お金は、届けておきます。皆さん、マスターが帰ることを信じて待つようです。』
『・・・家を買って、待つようです。手紙を届けておきます。なんと書きましょうか?』
『・・・ノルンが誤解したことを悔やんでいるようです。マスターの気持ちが届いて良かったですね。』
しばらく、シム様の報告を聞いて暇をつぶす。
迷宮の内部構造を調べながら、シム様とゆっくり落ちているところだ。
神の妨害が大きいが、スキルの神の心眼が働いていることで、辛うじて情報を集めている。
『マスター。底につきます。いきなりの戦闘はないようです。』
「やっとか・・・」
「おお~?久しぶりの挑戦者だ。」
俺に声をかける者がいた。
「待て待て。敵ではない。私は落ちた者。遥か昔にここへ来て、出れなくなった哀れな者だよ。底には、多くの者が落ちて来た。最下層は、そんな者達が作った始まりの町がある。ようこそ。絶望の始まりの町へ」
「絶望の始まり・・・ネ。」
落ちた者は、いろいろ教えてくれた。
「ここの迷宮は、英雄や勇者、賢者と呼ばれる者が仲間と一緒に腕試しにやってくる。ただし、誰も出れた試しが無い。町の真ん中のボードを見るといい。あのボードは、この迷宮のスコアボードだ。誰が設置したのか忘れたが、記録は、1590階上がったところで終わっている。そこまで行った者はもう、この世にはおらんが。」
「千・・・」
「記録はそこまでだ。その上がどうなっていて、あと何階あるのか?わかって居ない。」
『マスター。2000階あります。増える可能性もありますのでご注意下さい。』
「1フロアはどれくらいの大きさなんだ?」
「1フロアは階ごとに大きさが違う。ワンルームの大きさもあれば、砂漠地帯になっていて、はじが見えない広大な広さも存在する。」
「その記録を作った者は、どれくらいの時間をかけて登った?」
「29年かけて登ったよ。40歳で死んだがな。」
「11歳で、ここに来たのか?」
「いいや、彼はここで生まれ育った。英雄達の子孫だよ。」
「女も、落ちて来ているわけか・・・」
「英雄にも、女はいる。女勇者もいれば、聖女もいる。ただし、一番多いのは、ダークエルフだ。ここは、絶好の処刑場だからな・・・」
ん?なんか?嬉しい言葉が聞こえたような・・・
『マスター。人を助けながらこの迷宮を攻略なんて、無理ですよ。』
でも、モチベーションが上がるし・・・
『シルフィさんが待ってますよ。』
ええ~・・・いいじゃん、ダメ?
「まずは、無理せずに町とギルドで情報を集めるとよい。」
「ありがとう。じいさ・・・ん?」
俺が振り向くと、じいさんは薄くなって消えていった。
「おお、若いの・・・運がいい。落ちた者は、導き手とも呼ばれていて、町まで、案内してくれるんだ。逆にいくと、迷宮の階段だから、いきなり死ぬ奴もいる。」
町の強そうな露天のオッサンが、優しく教えてくれた。
なんとも、古い町で・・・物が少ない。
「若いの、なんか持っていたら、売ってくれないかい?物が不足していて、なんでも引き取るよ。迷宮の物も買い取るが、外の物は高く買うよ。」
「何が欲しい?物と引き換えに、情報を売ってくれ。なんでも・・・とはいかないが、アイテムボックス持ちだ。交換しよう。」
「ほう、いいスキル持ちだね。どんな情報をお望みで?」
「来たばかりだ。世間話でいい。情報をくれ。」
オッサンの話しだと、英雄達が何年も積み重ねて10階単位で、移転陣を設置して置いたらしい。
勿論。
新たな場所に行った者は、その移転陣を設置することを義務ずけされている。
だが、神の妨害か?その移転陣を使用するには、ここに戻る時しか使えない。
戻ったら、一からやり直しだ。
ギルドがこの町にあり、みんなそこで働いている。
迷宮は難易度は高いが、生活に必要な物が取れる。
この町は、迷宮の資源で生活しているのだ。
だから、みんなそこそこ英雄並みに強い。
強くなくては、生きていけない町なのだ。
『マスターがいれば、何処でも誰でも生きられますが。』
オッサンの話しにシム様がツッコミを入れる。聞こえないけどね。
移転陣はギルドにあるらしい。
「食料のような、消費される物ではなく・・・そうだな。道具、何かの道具をくれないかい?」
オッサンが要求して来たので、キッチンセットを購入し渡す。
オッサンは、喜んでいた。
「また、聞いてくれよ。何でも話す。また、交換しよう。」
次があるかわからないが、オッサンに約束して町の中心へ進む。
ギルドが見えて来た。
0
あなたにおすすめの小説
熟女愛好家ユウスケの青春(熟女漁り)
MisakiNonagase
恋愛
高校まで勉強一筋で大学デビューをしたユウスケは家庭教師の教え子の母親と不倫交際するが、彼にとって彼女とが初の男女交際。そこでユウスケは自分が熟女好きだと自覚する。それからユウスケは戦略と実戦を重ねて、清潔感と聞き上手を武器にたくさんの熟女と付き合うことになるストーリーです。
愛されないと吹っ切れたら騎士の旦那様が豹変しました
蜂蜜あやね
恋愛
隣国オデッセアから嫁いできたマリーは次期公爵レオンの妻となる。初夜は真っ暗闇の中で。
そしてその初夜以降レオンはマリーを1年半もの長い間抱くこともしなかった。
どんなに求めても無視され続ける日々についにマリーの糸はプツリと切れる。
離縁するならレオンの方から、私の方からは離縁は絶対にしない。負けたくない!
夫を諦めて吹っ切れた妻と妻のもう一つの姿に惹かれていく夫の遠回り恋愛(結婚)ストーリー
※本作には、性的行為やそれに準ずる描写、ならびに一部に性加害的・非合意的と受け取れる表現が含まれます。苦手な方はご注意ください。
※ムーンライトノベルズでも投稿している同一作品です。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
俺様上司に今宵も激しく求められる。
美凪ましろ
恋愛
鉄面皮。無表情。一ミリも笑わない男。
蒔田一臣、あたしのひとつうえの上司。
ことあるごとに厳しくあたしを指導する、目の上のたんこぶみたいな男――だったはずが。
「おまえの顔、えっろい」
神様仏様どうしてあたしはこの男に今宵も激しく愛しこまれているのでしょう。
――2000年代初頭、IT系企業で懸命に働く新卒女子×厳しめの俺様男子との恋物語。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
愛を騙るな
篠月珪霞
恋愛
「王妃よ、そなた一体何が不満だというのだ」
「………」
「贅を尽くした食事、ドレス、宝石、アクセサリー、部屋の調度も最高品質のもの。王妃という地位も用意した。およそ世の女性が望むものすべてを手に入れているというのに、何が不満だというのだ!」
王妃は表情を変えない。何を言っても宥めてもすかしても脅しても変わらない王妃に、苛立った王は声を荒げる。
「何とか言わぬか! 不敬だぞ!」
「……でしたら、牢に入れるなり、処罰するなりお好きに」
「い、いや、それはできぬ」
「何故? 陛下の望むままなさればよろしい」
「余は、そなたを愛しているのだ。愛するものにそのような仕打ち、到底考えられぬ」
途端、王妃の嘲る笑い声が響く。
「畜生にも劣る陛下が、愛を騙るなどおこがましいですわね」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる