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30話 迷宮の構造
しおりを挟む只今、ダッシュをしています。
かなりの長時間、走りっぱなしです。
この迷宮、階ごとにボス?がいる。
だけどね~
必ず、倒さなくて大丈夫みたいだ。
上の階に行く階段は、開放されている。
俺は、ギンを囮に階段を目指して、階段に着いたら、ギンを回収して次の階へ行く。
ボス部屋が一番楽だ。
広いフロアーや迷路は、長い。
「まだ、スフィンクスみたいなクイズ形式がないだけいいわ。」
あっても、シム様が解決しそうだ。
実際、迷路はシム様の案内で、最短を駆け抜けている。
罠があっても、モンスターがいても、無視。
ひたすら、ギンとの連携で、ダッシュ。
どれ位上がったか?わからないが、水分と食事は、走りながら取れるものをとっている。
ギンは、回収すると食事はいらなくなるようだ。
フルマラソンより走っている。
睡眠?そんな時間は、俺にはない。
『次から、500階です。構造が変わります。注意してください。』
「ハアハア・・・構造が変わる?」
『おそらく、走り抜け出来なくなります。』
「マジか?ハアハア・・・ここまで、どれ位で来た?」
『まるまる3日です。良いペースです。2000階あるので、同じペースでいければ、12日で終われるのですが・・・そうもいかないでしょう。』
「シム様の予想では?ハアハア・・・どれ位かかりそうだ?」
『次からの階を経験してから、計算させてください。』
「次はハアハア・・・寝れるといいが」
『寝てもいいですよ。全ての攻撃を無視すれば、可能性です。』
「・・・ハアハア・ハア・・・」
ちなみに、俺のダッシュは猛烈早い。
迷路内で狩りをする者達を度々見かけているが、パーティ5・6人なのに誰一人、気が付かない。
それだけ早いとだけ、言っておこう。
問題の500階に到達する。
いきなり出入り口を塞がれた。
ボスはいない。
『マスター。しばらく、休めますがどうしますか?』
「わかった。2時間だけ、睡眠をくれ」
『了解しました、マスター。』
どんだけ、ブラック何だよ・・・と考えながら、眠りに入る。
でも、正直、2時間が限度だろう。
なぜ?明らさまにトラップの匂いがする。
眠りから覚めると、トラップの匂いが消えていた。
『マスター。終了です。次の階へ行きましょう。』
シム様が何かしていたようだ。
シム様は、先の2時間である程度各階の罠を解除したらしい。
走り抜けながら、ボスもいないフロアーを眺める。
ここまで、来ている他の英雄の子孫達も、困惑していた。
難航不落の頭脳試しの罠が、解除されているからだ。
罠は、1日で復活する。
英雄の子孫達は、新手の罠を気にしながら、進んだ。
そこを、知らぬ間に駆け抜ける俺。
シュールだ。
しかしながら、英雄の子孫達は、多い。
町のギルドでも、思ったことだが・・・
迷宮内にどれだけのパーティがいるのか?
そうしている間にも、シム様は罠を先行して解除しているようだ。
こうして、何もないままに500階を駆け抜けた。
『マスター。次の階を上がる前に、休憩をしてください。』
久しぶりに、シム様のシステム音が聞こえる。
『マスターが、早過ぎるので、解除に専念してました。』
ありがとうございます。と、思ってそのまま就寝。
どれ位寝ただろう。
かなりの長時間寝ていたようだが・・・
すごい気持ちいい快楽に誘われて目を覚ました。
『マスター。おはようございます。12時間寝ていました。』
無機質なシム様と違って、起きた先の現状に・・・驚いていた。
『2時間前に、上がって来た。ダークエルフのパーティです。』
シム様が冷静に説明をくれる。
「ああ、かなりの絶景に驚いた。・・・ここは、天国?」
疑問を投げかけるとダークエルフのパーティは、目を覚ました俺に驚いた。
驚きたいのは・・・コッチですよ~
一人見知った顔を見るける。
「おはようございます。リヒトさん。」
「どうやって?ここまで・・・??」
「私達、魔道具使って、リヒトに寄生して来たのよ。」
「寄生?」
「ワープの種を植え付けておいたの。その種が、地面に着いて・・・つまり、あなたが転がったり、気絶したり、死にそうになって地面に転がると種が発芽するの。本当は、期待の新人くんを助けるために、植え付けたのにね。最速で、こんな階まで来ているとは思わなかったわ。」
「500階前でも、少し横になったけど・・・」
「うーん、うまく発芽しなかったのね~改良しなきゃ・・・」
「・・・で、どうしてこんなことに?」
冷静に会話をしているように見えるが、俺は、かなり焦っている。
もう、下が限界だ。
トイレではない。
この数日、トイレに入っていない。
体の構造が変わったのかもしれない。
そんなことを考えている暇はないようだ。
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