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34話 邪魔者
しおりを挟む俺が起きると、いつも、受付嬢達が待っている。
今日もそんな期待をして、目を覚ました。
「誰?」
受付嬢達と一緒に、見慣れない男がいる。
「ああ、やっぱり男かよ~。でも、ガキじゃん。何処がいいのさ。ホリー」
ホリーと呼ばれたのは、初めの受付嬢さんだ。
「勝手なことをしないで!なんで、ついてくるのよ~!ヴィクト」
言い争いを始めた。はたから見ている俺。虚し。
話しを聞いていると・・・こんな感じだ。
いつも目をつけている贔屓の受付嬢ホリーさんが、最近冷たい。
ヴィクトは、迷宮でも、かなりの上位陣営。
ただし、帰りが迷宮に潜ると不定期だ。長く潜ることもある。
久しぶりに帰って、話しをする度に、対応が変わってきた。
不思議に思っていると・・・ホリーさんは、ギルドにワープの種の大量依頼を出しているらしい。
好きな子が欲しがるなら、あげようと思い、自分の在庫から品を出す。
代わりに、欲しがる理由を聞いたが、教えてくれない。
不思議に思って、パーティメンバーに聞くが、歯切れが悪い。
今日は、無理矢理ついてきたらしい。
つまり、彼氏が彼女の浮気調査に来たと・・・
「外出ろや!人の女に調子こいてんじゃねーよ」
言いますね。俺、文系。・・・怖いです。
『マスター。外は、ボスが復活しています。注意してください。』
なんで?外出る決定!?
ホリーさん達は、不思議に思っている。
ここは、迷宮の中なのだ。
「なんで?家?」
ホリーさんも混乱中。
ホリーさん達には、家から出ないように言う。
出たら、あのボスに・・・
ここのボスは
有名なスライムくん
ちょっと、パリパリしているんだ。
前回は、避雷針を描いてパリパリを無効にして、
物理が効かなそうなスライムくんを描いた蛸壺に誘導。
蓋をして、莫大な魔力を流し混んで破裂させた。
一人だから、出来た行動です。
邪魔なんだよね~このヴィクトさん。
しかも、スライムくん擬態がうまい。
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しかも、気がついていないじゃん。このヴィクトさん。
ここは、迷宮だよ~危ないよ~
怒りで我を忘れているのか?
でも、本当にあなたの彼女?
外に出ようとしないで、座ったままの俺にヴィクトさんは掴みかかって来た。
「やめてよね!ヴィクト!」
ホリーさんが、止めに入るが・・・
胸ぐらを掴んで、俺を引っ張る。
覚えているだろうか?俺の装備を・・・
普通の服です。
英雄の子孫に掴まれたら、耐久性ないので・・・
ビリッといきますね~ハイ。
『迷宮にそんな装備で、挑む人はいません。マスター』
ここにいるじゃん。
ツッコミを入れつつ見ると、ショボ装備にみんなビックリしている。
だって、ここは迷宮。
始まりの町には、最終装備ばかり持つ英雄の子孫だけ、
迷宮から出る装備も一流装備。
なんか、いたたまれない空気。
「なんで、こんなショボい男を……」
なんか、ヴィクトさん装備で人の価値決めてない?
武器を抜くヴィクトさん。
「やめてよね!何考えているのよ!」
ホリーさん。止めに入れば入るほど、ヴィクトさんがイライラしているよ。
「武器を抜け!」
人の家で暴れないで・・・
俺の武器を覚えているだろうか?
ハイ。筆です。
「馬鹿にするな!」
ヴィクトさんが爆発する。
でも、他に武器ないしね。
ドローイングは使わないよ。
ヴィクトさんには、悪いけど・・・
「くすぐりの刑にします」
ハイ。隙をついて、こちょこちょ
怯んだところで、こちょこちょ
怒り顏が笑い顔に、こちょこちょ
やっぱりダークエルフは、イケメン。こちょこちょ
ついでに装備を外して、戦意をなくす。こちょこちょ
ハイ。こちょこちょこちょこちょこちょこちょ
「だーーーーー!やめろーーーー!!」
ハイそこ。ホリーさん笑わない。
可哀想でしょう?彼氏さん。
エ?彼氏じゃない。
飛んだ勘違い野郎ですか?
なら、完全に戦意をなくしてあげよう。
俺は、ヴィクトさんを動けないように束縛。
ヴィクトさんの目の前で、ホリーさん達を抱きまくりました。
初めは、煩かったヴィクトさん。
途中涙を流し・・・今は、灰のようだ。
ああ、邪魔なんだよね~この人。
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