34 / 44
34話 邪魔者
俺が起きると、いつも、受付嬢達が待っている。
今日もそんな期待をして、目を覚ました。
「誰?」
受付嬢達と一緒に、見慣れない男がいる。
「ああ、やっぱり男かよ~。でも、ガキじゃん。何処がいいのさ。ホリー」
ホリーと呼ばれたのは、初めの受付嬢さんだ。
「勝手なことをしないで!なんで、ついてくるのよ~!ヴィクト」
言い争いを始めた。はたから見ている俺。虚し。
話しを聞いていると・・・こんな感じだ。
いつも目をつけている贔屓の受付嬢ホリーさんが、最近冷たい。
ヴィクトは、迷宮でも、かなりの上位陣営。
ただし、帰りが迷宮に潜ると不定期だ。長く潜ることもある。
久しぶりに帰って、話しをする度に、対応が変わってきた。
不思議に思っていると・・・ホリーさんは、ギルドにワープの種の大量依頼を出しているらしい。
好きな子が欲しがるなら、あげようと思い、自分の在庫から品を出す。
代わりに、欲しがる理由を聞いたが、教えてくれない。
不思議に思って、パーティメンバーに聞くが、歯切れが悪い。
今日は、無理矢理ついてきたらしい。
つまり、彼氏が彼女の浮気調査に来たと・・・
「外出ろや!人の女に調子こいてんじゃねーよ」
言いますね。俺、文系。・・・怖いです。
『マスター。外は、ボスが復活しています。注意してください。』
なんで?外出る決定!?
ホリーさん達は、不思議に思っている。
ここは、迷宮の中なのだ。
「なんで?家?」
ホリーさんも混乱中。
ホリーさん達には、家から出ないように言う。
出たら、あのボスに・・・
ここのボスは
有名なスライムくん
ちょっと、パリパリしているんだ。
前回は、避雷針を描いてパリパリを無効にして、
物理が効かなそうなスライムくんを描いた蛸壺に誘導。
蓋をして、莫大な魔力を流し混んで破裂させた。
一人だから、出来た行動です。
邪魔なんだよね~このヴィクトさん。
しかも、スライムくん擬態がうまい。
この階が、美しい風景なのも、スライムくんを風景の中に溶け込ませるためだと思われる。
しかも、気がついていないじゃん。このヴィクトさん。
ここは、迷宮だよ~危ないよ~
怒りで我を忘れているのか?
でも、本当にあなたの彼女?
外に出ようとしないで、座ったままの俺にヴィクトさんは掴みかかって来た。
「やめてよね!ヴィクト!」
ホリーさんが、止めに入るが・・・
胸ぐらを掴んで、俺を引っ張る。
覚えているだろうか?俺の装備を・・・
普通の服です。
英雄の子孫に掴まれたら、耐久性ないので・・・
ビリッといきますね~ハイ。
『迷宮にそんな装備で、挑む人はいません。マスター』
ここにいるじゃん。
ツッコミを入れつつ見ると、ショボ装備にみんなビックリしている。
だって、ここは迷宮。
始まりの町には、最終装備ばかり持つ英雄の子孫だけ、
迷宮から出る装備も一流装備。
なんか、いたたまれない空気。
「なんで、こんなショボい男を……」
なんか、ヴィクトさん装備で人の価値決めてない?
武器を抜くヴィクトさん。
「やめてよね!何考えているのよ!」
ホリーさん。止めに入れば入るほど、ヴィクトさんがイライラしているよ。
「武器を抜け!」
人の家で暴れないで・・・
俺の武器を覚えているだろうか?
ハイ。筆です。
「馬鹿にするな!」
ヴィクトさんが爆発する。
でも、他に武器ないしね。
ドローイングは使わないよ。
ヴィクトさんには、悪いけど・・・
「くすぐりの刑にします」
ハイ。隙をついて、こちょこちょ
怯んだところで、こちょこちょ
怒り顏が笑い顔に、こちょこちょ
やっぱりダークエルフは、イケメン。こちょこちょ
ついでに装備を外して、戦意をなくす。こちょこちょ
ハイ。こちょこちょこちょこちょこちょこちょ
「だーーーーー!やめろーーーー!!」
ハイそこ。ホリーさん笑わない。
可哀想でしょう?彼氏さん。
エ?彼氏じゃない。
飛んだ勘違い野郎ですか?
なら、完全に戦意をなくしてあげよう。
俺は、ヴィクトさんを動けないように束縛。
ヴィクトさんの目の前で、ホリーさん達を抱きまくりました。
初めは、煩かったヴィクトさん。
途中涙を流し・・・今は、灰のようだ。
ああ、邪魔なんだよね~この人。
あなたにおすすめの小説
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。
もしかして寝てる間にざまぁしました?
ぴぴみ
ファンタジー
令嬢アリアは気が弱く、何をされても言い返せない。
内気な性格が邪魔をして本来の能力を活かせていなかった。
しかし、ある時から状況は一変する。彼女を馬鹿にし嘲笑っていた人間が怯えたように見てくるのだ。
私、寝てる間に何かしました?
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
生きるために逃げだした。幸せになりたい。
白水緑
ファンタジー
屋敷内に軟禁状態だったリリアは、宝物を取り戻したことをきっかけに屋敷から逃げ出した。幸せになるために。体力も力もない。成り行きに身を任せる結果になっても、自分の道は自分で選びたい。
2020/9/19 第一章終了
続きが書け次第また連載再開します。
2021/2/14 第二章開幕
2021/2/28 完結
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。