悪役令嬢って、何でこんなに嫌われてるの

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治療ですか?

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病院送りになったが、結局、殺人未遂は犯罪である。

治療が済み次第、早々に国外追放になることになりました。

病室は、最悪です。


「この面汚しイライザ!シュバイツァー家から席を抜く。もう、我々とは関わりは持たないでもらおう。今日から、平民として生きるがいい!」
父、アウギュスの言葉だ。
そうですか?親戚を頼ることもできませんね。

「お前のせいで、王家との関わりが切れそうだ。私が第一王子の側近であるから良いものの、一族全てに迷惑をかけた慰謝料は払ってもらうぞ!」
そう言って、兄、ギュリウスは私の衣服・宝石・靴・小物・書籍類を売り払って、お金に変えたらしいです。
これで、無一文決定です。

「イライザ!社交界に出るのも肩身がせまいわ!どうしてくれるの?」
母、ライラはヒステリーを起こしている。
ぐちぐちと精神を削りに来てますね?

「……良い治療は受けられませんよ。お嬢様……ああ、もうお嬢様ではありませんでしたね。………良い回復薬もあげられません。良い治療士も呼べません。自然治癒を待つしかないですよ」
医者が、止めを刺しに来ました。
全治4カ月。肩の脱臼・肋骨骨折・頭の縫合。
足は無事だったことだけが、救いかもしれない。


「せめてもの温情だ。国外追放は回復まで待ってやろう」
デュラン様?治療費も、食費も払えない私に、留まれというのは、死の宣告ですか?
どうせならば、ちゃっちゃと治してくれませんか?

どうにも、やりにくいですよね?
デュラン様?
お見舞いにこんなに頻繁に来るのは、罪悪感を埋めるためですか?

結局、デュラン様は4カ月ずっと毎日、お見舞いに来て、私の食事の世話をしてくれただけでなく、国外のツテを当たって、とある教会を紹介してくれました。

教会と言っても、修道院ではなく、あくまで、働く口が決まるまでの泊まる場所である。
国外に安全に出る馬車の手配もしてくれました。
何がしたいのさ?デュラン様?

しかも、あの私を毛嫌いしていたダダンが、「餞別だ」とか言って、旅の旅費を幾らかくれました。

どうせなら、回復薬をくださいよ?

何度かそう思いながらも、何も言わずに受け取っておきました。

こうして……4カ月。
何もしていないわけではなく、いろいろ、生活の手段を考えていました。

イライザの特技は魔法らしいです。
使えたのかよ。怪我する前に、使って逃げればよかった。
後々気がついて、項垂れました。

属性は闇。
悪役らしいですよね。
隠密系、精神系、調合系の魔法に優れています。

やっぱり、冒険者かな?

商人のステータスではないですよ。

旅の目的地は、隣の国の海の町ザザン。
ダンジョンもあるらしいので、ザザンまで、船旅行する予定。

楽しみです。

でも、デュラン様?
会いに来すぎですよね?
何処に行くのか?
言わなきゃダメですか?
まあ、お世話になったし良いけどさ。
この国から、私を追い出すのは、貴方の決断ですよ?
私の全てを奪っておいて、この程度で、謝罪出来ると思っているのですか?
王子の所為で、看護師から虐められているの知ってますか?
未婚の男性が、女のお見舞いなんて、変な噂が出ますよね?
わかっていないの?
だから、私が嫉妬するのですよ?
わかっていないですね。
同じことの繰り返しだって、本当に反省していないってことですね?
そんなことでは謝罪なんて、許しませんよ?

「……元婚約者に甘えて、ハシタナイ」
「婚約破棄されて、世間から認められなくなるのが楽しみですね」
「……我儘姫が、この国の妃にならなくて良かったです」

この程度の噂は序の口。

「……元婚約者に媚び売る普通?」
とか面と向かって言ってくる。
包帯やギブスをキツく巻かれて、入院の期間が長くなったこともありました。

夜に襲われたこともしばしば。

「……悪役令嬢のくせに!ミュレンの邪魔ばっかり!」
異世界人か?
ヒロイン?


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