相方が生理的に無理だったので

MMOのはじまり

1人でプレイが寂しい

順調にソロプレイヤーとしてまりあはストーリーを進めていた。

他人と協力プレイが必須なコンテンツもあるため、嫌々ながら他人とマッチングし、
クリアを目指していたシーンも多々あったが、他人と接することで気づきがあった。

そう、みんな礼儀が正しかったのだ。
もっとしっかりしてください、とキツめに文句を言われることがあっても
基本的に、ミスしたら、ドンマイ！と声を掛け合う。

思い描いていたMMOの世界とはまるで正反対だった。

街を歩けば、プレイヤー同士が仲良く声を掛け合ったり、エモート（挨拶したり、ハグしたり、キャラ同士の交流のためのアクション）をしたりし合っている。

まりあ「いいなぁ、みんな楽しそうに一緒にコンテンツいってるのかな…」

次第に、プレイヤー同士の交流に憧れを抱くまりあ。

コンテンツ中のちょっとしたチャットで声かけられるのも嬉しくなっていったのだ。

気づけば、ソロプレイヤーであることに寂しさを感じ、コミュニティを探す日々となっていった。