三鍵の奏者

春澄蒼

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第三章 交点に降るは紅の雨

33 逃れられない過去

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「…………ぅ、……ぅん……」
 ズキズキと痛む頭を抱え込もうとして、クレインは己の手が縛られていることに気づいた。

(な、に……?……っ!!)
 一瞬で記憶が蘇る。

(あれから、どうなった……?どうしてあの医者が……?あいつらはいったい……?)
 次々と浮かぶ疑問に、頭が冴えていく。

 ぼぉぉーーーっ、と霞みがかったようだった耳も、次第に音を拾い始めた。

「……話が──!!」
「あんた──……だろ?」
「子どもは…………!?」
「はいはい、どの道あんたは、もう終わりだ」

 医者の声と、何人かの男の声。
 クレインからそう遠くない場所で、言い争っているようだ。

(っユエとラークは?!)
 体を起こして周りを見回したくなったが、ぐっと堪える。まだ男たちは、クレインが起きたことに気づいていない。

(今俺がすべきことは、時間を稼ぐことと、情報を得ること……!!)

 自分の今いる場所も、状況も分からない中で、クレインは自分で自分を鼓舞する。

「そんな……無責任な……!!」
「何言ってる。あんたが自分で、自分のためにやったことだ。責任は自分で取るもんだぜ?」

「そ、れは……そりゃああんたたちは、いいだろうさ!捕まりそうになったらここを出て行けばいいんだからな!だが俺は……ここに家族がいるんだ……!」

「知ってるさ。そんなことは承知の上で、この仕事を引き受けたんだろう?」
「だが……!今回のことは──元はと言えば、あんたたちがあんな適当な仕事をするからだろう?!だから衛兵に疑われるようなことに……!」

「ああ、あの腕輪か──だがあれはしょうがないだろう?わざわざ宿に盗みに入る方がおかしな話だ」
「だがあれのせいで──」

(……こいつらが犯人なのは、間違いないみたいだな……)
 ある意味でクレインはホッとした。

 これでもし、あの医者がクレインへの劣情をただ拗らせただけだったとしたら、いくらカイトたちでも犯人には辿り着けない。

(ワグナーが帰る直前に事を起こしたってことは、俺たちはかなり核心に迫っていたはずだ……!)

 仲間の顔を思い浮かべ、挫けそうになる心を持ち直す。

「ぅ……んん……」
 その時、クレインの背中で、誰かが身じろぐ。
「い、た……っえ……?!」
 同じく縛られていることに気づいたのか、ユエが思わず声を上げた。

(ユエ……)
 ユエが近くにいたことに安心したクレインだが、
「あぁ、やぁーっと気がついた」
 男たちにも声が聞こえてしまった。

「なに……っ?!」
 動揺するユエを庇うように、クレインは自ら顔を上げて、男たちと対峙する。

「……こんなことをして、どうするつもりだ?」
「おっと、あんたもお目覚めか」

 後ろ手に縛られ、足も拘束されている中で、どうにか上半身を起こしながら、チラッと部屋を盗み見る。

(……くそ……!ラークが、いない……!)
 部屋には窓もなく、あれからどれだけ時間が経ったのかも推測できない。
 薄暗く頑丈そうな部屋に、自分とユエの他に、ギルドの医者と、そして男が五人。
 それを確認したクレインは、奴らには分からないように唇を噛む。

「……白昼堂々、自分の仕事場から俺たちを攫うなんて、大胆なのか──それともバカなのか?」
 嘲るように言葉を吐き捨てると、医者はどういう神経なのか、自分が傷つけられたような顔をする。

 それに吐き気を感じながら、クレインは視線を医者からあの男に移す。
 クレインの顔に、反応を見せた男だ。

「……もう一人、子どもはどうした……?」

「安心しろよ。別の部屋で寝てるさ。お優しい先生が『子どもは傷つけるな』とうるさいもんでね」
「……はっ!笑わせてくれる……三十人以上、殺しておいて……!」

 部屋の外に意識を向けてみるが、壁が厚くて外の音が聞こえないのか、それとも他に人はいないのか、クレインには判断できなかった。

「へぇ……『殺しておいて』、か。なんだ、ずいぶんとバレてるじゃねぇか。やっぱりここらで手を引くのが賢いな」
 医者以外の五人で目線を交わす。

(カマかけてみたけど、カイトの推論が正しかったみたいだな……それと、医者とこいつらは仲間、というよりは、ただの協力関係って感じかな……)
 クレインは抜け目なく情報を集めていく。

「どうして俺たちを……?俺たち三人を始末したところで、意味がない。すでにベレン卿は、あんたたちのやったことを──」
「『ベレン卿』、ねえ……」

 その含みのある言い方に、クレインは相手を睨みつける。

「ずいぶんと出世したみたいじゃないか。今はベレン卿にいるのか?」

(なんだ、こいつ……やっぱり俺を……?)
 クレインの疑問は、すぐに解ける。

「闘技場の奴隷から、大出世だな」
「…………」

「お前は俺を知らないだろうが、俺はよぉく覚えてるぜ──『フラヴィウムの闘技場』のことを、な」

 男はその単語を、クレインを嘲るために出したのだが、一人唾を飛ばしながら興奮していて、クレインの瞳が氷のように冷たくなったことには気づかなかった。

「驚いたぜぇ、先生が見つけた『亜種』が、まさかお前だったとはな!どうやってあそこから逃げ出した?ベレン卿に買われたのか?」

 ニヤニヤと言葉でいたぶってくる男に、クレインはむしろ表情を消していく。

「おい!この人を知っているのか?!闘技場って……?!」
 医者はこの話を初めて聞いたのか、一人楽しそうな男に詰め寄る。

「ああ、一回見ただけだが、この顔は忘れねえぜぇ。確か──そうだ、足に──」
 そう言いながら、クレインの足を掴んでくる。

「っ触るな!!」
「ぁん?!ああ、邪魔くせえな……」

 足を縛っていた紐を解いて、「っおっと、足癖が悪ぃな」蹴り上げようとしたクレインの足をニヤニヤと割り開く。

 獲物の反応が愉しくて仕方がないといった様子で、クレインが嫌がるほど男は興奮していく。

 片足に体重を乗せて押さえつけ、もう片方のブーツを脱がせ、「っやめろ!」クレインの抗議を楽しそうに聞き流して、足首に巻いたサラシを短剣で切り裂く。

「……っ」
 息を呑んだ医者に、男が自慢気に「な?」と見せつける。

 クレインが隠し続けてきた、人魚の亜種としての証を──足の甲から足首にかけて広がる、薄桃色の鱗。

 ふら……と、魅入られたようにそれに手を伸ばした医者を、「触るな」クレインの斬りつけるような言葉が押し留める。

「いいねぇ~、この気の強さ」
 足を抑えた男の方は、それすら愉しんでいる。

「ぁん?なんだコレ」
 もう片方の足も晒そうとして、男がドワーフの隠し剣に怪訝そうにする。
「さわ、るな……!!」
(まずい……!あれを取られたら……!!)

 首をひねったが、ただの防具のようなものと判断して、ポイっ、と投げ捨てた。
 クレインの手が、届かないところに──。
(武器だとはバレなかったけど……)

 それには、クレインよりもユエの方が動揺した。

(どう、し……ょ……)
 泣きそうな顔をクレインに向ける。
 と、「……!!」強い瞳が返ってきた。
(動揺するな!考えろ!準備しろ!)

 クレインの瞳に励まされ、ユエは泣いている場合ではないと、顔を引き締めた。

(できることを、やろう……!いざとなったら、俺が闘わなくちゃ!!こいつらはみんな、クレインばかり気にしてる──違う……!クレインが注意を引きつけてくれてるんだ!)

 己の状況を素早く確認する。
 弓は──ない。目に見える範囲にもない。
 クレインの短剣──ない。
 クレインのドワーフの剣──あそこでは届かない。
 でも、クレインの足の拘束が解けた。

(俺の手と足は縛られたまま。でも──ドワーフの剣は、ある!)

 機会を伺いながら、クレインは時間を稼ごうと、思いつくままに言葉を並べていく。

「……っあの闘技場を知ってるってことは、お前も元奴隷か?」
「いいや、俺は、っつーか俺たちは奴隷商人ってやつさ。あの頃は周りの国から女子どもを攫って、フラヴィウムの闘技場に売っぱらってた。ずいぶんと稼いだぜぇ」

「ふんっ、今とやってることが変わらない……全く成長していないな」
「はっはー!辛辣だな!いいぜ、この気の強さ──」

 ぐいっ、とクレインの顎を掴む。

「余計に、歪ませたくなる」
「…………」

 クレインは嫌というほど、分かっていた。ここで何か反応すれば、相手を悦ばせるだけだと。
 だから口も、表情も、目線さえ、動かさない。

 なかなか自分の思う反応をクレインから引き出せないことに、男はイラつき始めた。

「はん、お高くとまったツラしやがって……!あの闘技場の奴隷だったんだ、犯罪者だろ?!しかもこの容姿──あそこで、何された……?」

 男の言葉に、否が応でも蘇る記憶──

「──観衆の目の前で……輪姦まわされたか?それとも動物に突っ込まれたか?そうだ!人魚の亜種なら、水中姦なんて見世物もありだな?!──あそこじゃあ、何でもアリだ」

 男の言葉に、周りから下卑た笑いが被る。

(──三年も経って……まさか今さら、あの場所の関係者と出くわすとは思わなかった……)

 クレインの心は一瞬『今』を忘れて、逃げ続けなければならない過去へと飛んだ────。



******
 クレインが生まれたのは、西の海に面する小さな港町だ。父親は船乗りで、母グレイシアも海に潜って漁で生計を立てていた。

 しかしクレインが生まれて間もなく、父親の乗った船が海に沈んだ。嵐の日、遺体は戻らず、船の残骸が浜に打ち上げられた。

 グレイシアはそれからしばらくして、その港町を出た。夫を奪った海を見ることが辛くなったのだ。幼いクレインを連れて、海の見えない内陸へ移り住んだ。

 クレインの両足首に鱗ができたのは、彼が五歳の時のことだ。
 最初はただのアザのようだったものが、だんだんと硬くなり、そして薄っすらと桃色の鱗になっていった。

 グレイシアはそんな我が子を畏れたりはしなかった。
 なぜなら──彼女の足首にも、同じものがあったのだから。
 グレイシアも人魚の亜種だった。

 後にカイトに出会って、クレインがあまり海も水も、泳ぐことも好きではないことを、「人魚の亜種にしては珍しいな」と驚かれることになる。
 クレイン自身はそんな自分の資質は、母からの影響が大きいと思っている。

 グレイシアはクレインが知る限り、二度と海には戻らなかったのだ。

 母子二人の生活は、豊かとまではいかないが、何とか食べていけるものではあった。
 グレイシアは町で一番の美人と噂され、だが亡くした夫一筋で一人で子どもを育てる姿は、人々からは好意的に受け止められた。

 幾人もの男が彼女に振られたが、逆恨みを買うこともなく、むしろ誰の物にもならない高嶺の花として、損得なしに助けてくれる者も多かった。

 だがもちろん、二人は誰にも人魚の亜種だということは話さなかった。

 クレインも成長して、少しは母を助けることができるようになったころ、そんな生活に翳りが見え始める。

 グレイシアが体調を崩しがちになり、寝込むことが多くなった。

 周囲の助けで何とか生活を続け──だがクレインが十四の歳の夏、母は静かに父の元へ旅立った。

 一人になったクレインは、グレイシアが残した家で、一人で生きる道を選んだ。
 色んな人が「うちへ来ないかい?」「うちで面倒を見るよ」と誘ったが、クレインはその全てを断った。

 それはグレイシアの助言でもあったし、クレイン自身も、その方がいいと考えたからだ。

『人魚の亜種』という事実を知っても、彼らが受け入れてくれるだろう──そんな期待は最初から持っていなかった。
 だからなるべく今までの距離を保つようにして、クレインは周りと接した。

 しかしクレインが変わらないつもりでも、周りがクレインを見る目が変わっていったのだ。

 母に言い寄っていた男たちが、やたらとクレインに馴れ馴れしく触ってくるようになる。

 そしてそれまで対等に遊んでいた、同年代の男の子たちも、次第にクレインをで見るようになっていった。

 その時のクレインには確かに、男を惹きつける危うさがあった。
 母を亡くした不安、大人でも子どもでもない狭間の年頃、誰も寄せ付けない孤独さ──。

 クレインはその頃、自覚したのだ。自分は男に劣情を抱かせる存在なのだと。

 それはクレインにとって、不本意だし苦痛なものであった。
 恋情ならまだいい。だが多くはただの好奇心だったり女性の代わりだったり、性を吐き出すための道具としか見ていない。
 なぜ、男ならそういう扱いをしていいと考えるバカがいるのか、クレインには未だに理解できない。

 クレインは大人しく『道具』になるつもりは微塵もなかった。

『男同士だから』という言い訳を並べる男たちを、ことごとく返り討ちにしてやった。
『男同士だから』肩を組む、肌を見せる、性の話をする、そういう連中を一切寄せ付けず、しつこい相手には暴力も辞さなかった。

 実際に、クレインを押し倒してきた男には、股間に蹴りをくれてやったし、無理やり口づけをしようとした男には頭突きをお見舞いした。

 中には真剣に恋愛感情を伝えてくる男もいたが、クレインは付け入る隙さえ見せなかった。

 そのうちにクレインは、『綺麗だが凶暴』『口説くのさえ命がけ』と、敬遠されるようになっていった。

 だがクレインの望む平穏な生活は、頑なに彼から遠ざかる。

 十七歳になった年のことだ。

 クレインが住む土地の貴族の息子に、目をつけられた。
 いや、その貴族からすれば、『目をかけてやった』とでも思っていたのかもしれないが。

 母親を亡くしたクレインに同情めかして近づき、自分の使用人として雇ってやろう、などと尊大に言い放ってきた。だがクレインは、はっきりと断る。

 まさか断られるとは思っていなかった男は、激昂した。
 そして──当然のようにクレインを陵辱して自分のものにしようとした。

 それに抵抗したクレインは──結果として男の性器を切断するまでの事件に発展した。
 そしてその罪を問われ、フラヴィウム闘技場へ、犯罪奴隷として送られたのた。

『フラヴィウム闘技場』──そこは、血と欲望が渦巻く場所。人間の本性が露わになる場所。そして──ありとあらゆる絶望がのしかかる場所だった。

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