47 / 62
第2章~学園動乱編~
強きおっさんと優しさの弱点
しおりを挟む
偽りの王たちが肉欲の宴を繰り広げていた空間に、不可視の壁が砕け散り消滅する音が響き渡る。
結界の破片がきらきらと輝く中に、凛と佇むエリスの後ろ姿は神々しいまでに美しかった。
冒険者になる為の鍛錬を重ねたであろう背筋の通った健康的な肢体は、腰はほっそりとしており臀部にかけては女性らしい丸みを帯びている。短めのスカートからは瑞々しい太ももから始まり程よく筋肉のついたふくらはぎへと繋がる脚が伸びる。
そして見る者の目を惹く桜色のツインテールをたなびかせるその美少女は、日本に生まれていたらアイドルにでもなっていただろう。
ただし単なる美少女との大きな違いを示すのは、手に大剣を携えるその姿。
ともすればその姿格好には似つかわしくない武器を手に、必ず目の前の敵を討ち滅ぼさんとする壮絶なまでの覚悟を放つ後ろ姿。
俺は戦闘中にも関わらずその姿に見惚れてしまっていた。
――柄の間の静寂を打ち破ったのは、ゴブリンシャーマンの醜い叫び声。
「ゲギャーー!!?ナントイウコトダ!!コンナオンナニケッカイガヤブラレルトハ!」
「ゴッファッファファ!!威勢のイイオンナダ!スグニデモワシの子種をクレテヤロウ!!」
結界が破られ動揺を露わにするゴブリンシャーマンと尚もエリスに固執するホブゴブリン・ザ・スウィンドラー。
手下の雑魚ゴブリンは不快な声で何やら喚きたてている。
しかし、恐らく正攻法ではない形で結界を破ったエリスには驚かされる。
黒水晶をひとつ破壊した事によって結界が弱まったのか。
それとも一定ラインを超えるダメージによって貫通できるタイプの結界だったのか。
はたまたその両方か。
いずれにせよエリスの渾身の一撃により厄介だった結界が無くなった事は確かだ。
エリスの真っすぐな想いが状況を打破してくれた。
ならばこれから俺がやる事はただひとつ。
――ゴブリン供の殲滅。
平穏な学園生活を送る為に、目立たず行動し変に目をつけられないようにレベル11という事実をできる限り伏せようと思っていた事も頭の中から消え、今は外道極まりないゴブリン達の殲滅に全力を注ぐ。
俺はレベル1から装備可能な打ち刀から【ユリダ武具店】で購入した春時雨に装備を変更する。
これで花風羽織と共に適正レベルの装備で身を固め、レベル11の力をいかんなく発揮できる状態になった。
「エリス!よく結界を破ってくれた!そのままシャーマンの相手をしてもらえるか?
すぐに加勢する!」
「うん!任せてナツヒ君!」
この場に似つかわしくないどこまでも真っすぐな声で返事をするエリス。
エリスは言うがいなやゴブリンシャーマンに斬りかかる。
その姿を見届け、俺もまずは石段のステージ上へ踊りでて、刀アーツ【月車】で雑魚ゴブリン達の一掃を試みる。
――自身を中心にした円形範囲攻撃。
春時雨の剣閃は大きく円を描き、その刃の煌めきは夜空を照らす満月のように冷たく輝やき、醜悪な小鬼どもの命を奪わんとする。
幸いとは素直に言えないが、女性達は横たわっていたり四つん這いだった事もあり体勢が低かった為に、ゴブリン達のみに攻撃を当てる事ができた。
「ゲギャー!!!」という断末魔と共に、9匹中6匹が絶命をして光の粒となり霧散する。
残った3匹もほぼ瀕死の状態だったのでそれぞれ一刀ずつ、3つの斬撃を追加してその命を終わらせた。
俺は一連の攻撃の中で適正装備の強さを実感する。
春時雨は手によくなじみ攻撃の際に確かな切れ味と手ごたえを感じ、花風羽織は身体の動きを全く邪魔せず非常に動きやすい。
――ステージに踊り出てから9匹を倒すまでの間約5秒。
呆気にとられているのか、自分の手下たちがシャーマンを残してほぼ全滅した様子を見ても動けないでいるホブゴブリン・ザ・スウィンドラー。
手に武器をとる様子も無いがそれを待つ義理も無い。
俺は偽りの王に向かって疾走し斬撃を繰り出す。
「グゥアアーーー!」
俺の斬撃はホブゴブリン・ザ・スウィンドラーの腹あたりを切り裂き確かなダメージを与える。
しかし、さすがにボスクラスのモンスターが故のHPの高さを持ち、全体の3%程を削ったのみだ。
「みんな!今のうちに逃げるんだ!」
俺はこれから激しくなるであろう戦闘に巻き込まないように、ゴブリン達の餌食になっていた女性達に声をかける。
心身共に疲弊しているのだろうか、動きはやや緩慢なもののもしかしたらこの地獄から抜け出せるという僅かな希望を持ち、この場から退避しようとする女性達。
スウィンドラーの肉欲の塊を受け止め、打ち捨てられた女性も共に偽りの王の欲望を愛撫していた2人の女性に支えられなんとか運ばれる。
――生きていてくれればいいが。
自分の飼っていた女性達が逃げ出そうとする様子を見ていた偽りの王は玉座の裏から武器を取り出す。
その手には金銀宝石がちりばめられた華美な片手剣。
王の威厳を見せつける為なのだろうが、安っぽさが否めない。実用的な強さには疑問符がつく武器だ。
「ゲハハーー!!大人しく逃がすトオモウカ!!」
先ほどまで己の膨張した欲望に愛撫を尽くさせていた女性達3人に向けて、容赦なく斬撃を繰り出し薙ぎ払おうとするホブゴブリン・ザ・スウィンドラー。
――人の命をなんだと思っているのか。しかも自分達の肉奴隷である女性をも平気で手にかけようとするとは。女性達が逃げ切るまでは、ボスを放置してエリスに加勢することはできない。
俺は怒りと焦燥と共にボスの片手剣と彼女たちの間に割り込みその斬撃を受け止める。
「くっ!」
レベルが下のモンスターとは言えさすがにボスクラス。
その斬撃の重さは、先の戦闘で喰らった雑魚ゴブリン達による攻撃の強さとは比べ物にならない。
しかしガードをすれば耐えられるレベルだ。
「ナニィ!?人間ゴトキガコノワシの攻撃ヲトメルトハ!!」
「へっ!本物のゴブリンの王なら俺を倒すなんて訳ないだろうが、偽者には無理だよ。“ホブゴブリンの詐欺師”さん。」
「ッッッ!!!キサマ何を言ウカ!ワシハゴブリン族を統べる“ロード”だ!ワシはコノ地に自分ノ王国ヲツクリアゲルノダ!」
やはり詐欺師。自らを“ロード”と名乗りホブゴブリンという事を隠し、体の大きさや立ち振る舞い、装飾過多な片手剣等でゴブリン供を騙し自らの楽園を作ろうとしていたのだろう。
俺の指摘に激高し片手剣を振り回してくるホブゴブリン・ザ・スウィンドラー。
斬撃を受け止めれば3メートルの巨体から来る重さは感じるだろうが、それでもダメージを受ける程ではない。
さらにでたらめに剣を振り回す適当な攻撃を避けるのはわけないことだ。
避けながらも俺は刀による斬撃や体術による蹴りや拳を叩き込み、僅かだが確実にボスのHPを減らす事に成功する。
そしてその間にも女性達の何人かが無事部屋の外に出ていったのも確認できた。
このまま押し切れる可能性をも感じたその時だった。
「うぐっ!!」
エリスの短い悲鳴が聞こえ、声の方を見るとエリスがひざまづき髪や装備からは黒い煙が上がっていた。
レザーアーマーの下に着ている白いシャツ部分や、ミニスカートは一部が焼け焦げところどころ穴が空いてしまっている。
「ギャッハーー!!オロカナオンナダ!!」
結界の破片がきらきらと輝く中に、凛と佇むエリスの後ろ姿は神々しいまでに美しかった。
冒険者になる為の鍛錬を重ねたであろう背筋の通った健康的な肢体は、腰はほっそりとしており臀部にかけては女性らしい丸みを帯びている。短めのスカートからは瑞々しい太ももから始まり程よく筋肉のついたふくらはぎへと繋がる脚が伸びる。
そして見る者の目を惹く桜色のツインテールをたなびかせるその美少女は、日本に生まれていたらアイドルにでもなっていただろう。
ただし単なる美少女との大きな違いを示すのは、手に大剣を携えるその姿。
ともすればその姿格好には似つかわしくない武器を手に、必ず目の前の敵を討ち滅ぼさんとする壮絶なまでの覚悟を放つ後ろ姿。
俺は戦闘中にも関わらずその姿に見惚れてしまっていた。
――柄の間の静寂を打ち破ったのは、ゴブリンシャーマンの醜い叫び声。
「ゲギャーー!!?ナントイウコトダ!!コンナオンナニケッカイガヤブラレルトハ!」
「ゴッファッファファ!!威勢のイイオンナダ!スグニデモワシの子種をクレテヤロウ!!」
結界が破られ動揺を露わにするゴブリンシャーマンと尚もエリスに固執するホブゴブリン・ザ・スウィンドラー。
手下の雑魚ゴブリンは不快な声で何やら喚きたてている。
しかし、恐らく正攻法ではない形で結界を破ったエリスには驚かされる。
黒水晶をひとつ破壊した事によって結界が弱まったのか。
それとも一定ラインを超えるダメージによって貫通できるタイプの結界だったのか。
はたまたその両方か。
いずれにせよエリスの渾身の一撃により厄介だった結界が無くなった事は確かだ。
エリスの真っすぐな想いが状況を打破してくれた。
ならばこれから俺がやる事はただひとつ。
――ゴブリン供の殲滅。
平穏な学園生活を送る為に、目立たず行動し変に目をつけられないようにレベル11という事実をできる限り伏せようと思っていた事も頭の中から消え、今は外道極まりないゴブリン達の殲滅に全力を注ぐ。
俺はレベル1から装備可能な打ち刀から【ユリダ武具店】で購入した春時雨に装備を変更する。
これで花風羽織と共に適正レベルの装備で身を固め、レベル11の力をいかんなく発揮できる状態になった。
「エリス!よく結界を破ってくれた!そのままシャーマンの相手をしてもらえるか?
すぐに加勢する!」
「うん!任せてナツヒ君!」
この場に似つかわしくないどこまでも真っすぐな声で返事をするエリス。
エリスは言うがいなやゴブリンシャーマンに斬りかかる。
その姿を見届け、俺もまずは石段のステージ上へ踊りでて、刀アーツ【月車】で雑魚ゴブリン達の一掃を試みる。
――自身を中心にした円形範囲攻撃。
春時雨の剣閃は大きく円を描き、その刃の煌めきは夜空を照らす満月のように冷たく輝やき、醜悪な小鬼どもの命を奪わんとする。
幸いとは素直に言えないが、女性達は横たわっていたり四つん這いだった事もあり体勢が低かった為に、ゴブリン達のみに攻撃を当てる事ができた。
「ゲギャー!!!」という断末魔と共に、9匹中6匹が絶命をして光の粒となり霧散する。
残った3匹もほぼ瀕死の状態だったのでそれぞれ一刀ずつ、3つの斬撃を追加してその命を終わらせた。
俺は一連の攻撃の中で適正装備の強さを実感する。
春時雨は手によくなじみ攻撃の際に確かな切れ味と手ごたえを感じ、花風羽織は身体の動きを全く邪魔せず非常に動きやすい。
――ステージに踊り出てから9匹を倒すまでの間約5秒。
呆気にとられているのか、自分の手下たちがシャーマンを残してほぼ全滅した様子を見ても動けないでいるホブゴブリン・ザ・スウィンドラー。
手に武器をとる様子も無いがそれを待つ義理も無い。
俺は偽りの王に向かって疾走し斬撃を繰り出す。
「グゥアアーーー!」
俺の斬撃はホブゴブリン・ザ・スウィンドラーの腹あたりを切り裂き確かなダメージを与える。
しかし、さすがにボスクラスのモンスターが故のHPの高さを持ち、全体の3%程を削ったのみだ。
「みんな!今のうちに逃げるんだ!」
俺はこれから激しくなるであろう戦闘に巻き込まないように、ゴブリン達の餌食になっていた女性達に声をかける。
心身共に疲弊しているのだろうか、動きはやや緩慢なもののもしかしたらこの地獄から抜け出せるという僅かな希望を持ち、この場から退避しようとする女性達。
スウィンドラーの肉欲の塊を受け止め、打ち捨てられた女性も共に偽りの王の欲望を愛撫していた2人の女性に支えられなんとか運ばれる。
――生きていてくれればいいが。
自分の飼っていた女性達が逃げ出そうとする様子を見ていた偽りの王は玉座の裏から武器を取り出す。
その手には金銀宝石がちりばめられた華美な片手剣。
王の威厳を見せつける為なのだろうが、安っぽさが否めない。実用的な強さには疑問符がつく武器だ。
「ゲハハーー!!大人しく逃がすトオモウカ!!」
先ほどまで己の膨張した欲望に愛撫を尽くさせていた女性達3人に向けて、容赦なく斬撃を繰り出し薙ぎ払おうとするホブゴブリン・ザ・スウィンドラー。
――人の命をなんだと思っているのか。しかも自分達の肉奴隷である女性をも平気で手にかけようとするとは。女性達が逃げ切るまでは、ボスを放置してエリスに加勢することはできない。
俺は怒りと焦燥と共にボスの片手剣と彼女たちの間に割り込みその斬撃を受け止める。
「くっ!」
レベルが下のモンスターとは言えさすがにボスクラス。
その斬撃の重さは、先の戦闘で喰らった雑魚ゴブリン達による攻撃の強さとは比べ物にならない。
しかしガードをすれば耐えられるレベルだ。
「ナニィ!?人間ゴトキガコノワシの攻撃ヲトメルトハ!!」
「へっ!本物のゴブリンの王なら俺を倒すなんて訳ないだろうが、偽者には無理だよ。“ホブゴブリンの詐欺師”さん。」
「ッッッ!!!キサマ何を言ウカ!ワシハゴブリン族を統べる“ロード”だ!ワシはコノ地に自分ノ王国ヲツクリアゲルノダ!」
やはり詐欺師。自らを“ロード”と名乗りホブゴブリンという事を隠し、体の大きさや立ち振る舞い、装飾過多な片手剣等でゴブリン供を騙し自らの楽園を作ろうとしていたのだろう。
俺の指摘に激高し片手剣を振り回してくるホブゴブリン・ザ・スウィンドラー。
斬撃を受け止めれば3メートルの巨体から来る重さは感じるだろうが、それでもダメージを受ける程ではない。
さらにでたらめに剣を振り回す適当な攻撃を避けるのはわけないことだ。
避けながらも俺は刀による斬撃や体術による蹴りや拳を叩き込み、僅かだが確実にボスのHPを減らす事に成功する。
そしてその間にも女性達の何人かが無事部屋の外に出ていったのも確認できた。
このまま押し切れる可能性をも感じたその時だった。
「うぐっ!!」
エリスの短い悲鳴が聞こえ、声の方を見るとエリスがひざまづき髪や装備からは黒い煙が上がっていた。
レザーアーマーの下に着ている白いシャツ部分や、ミニスカートは一部が焼け焦げところどころ穴が空いてしまっている。
「ギャッハーー!!オロカナオンナダ!!」
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
【完結】487222760年間女神様に仕えてきた俺は、そろそろ普通の異世界転生をしてもいいと思う
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
異世界転生の女神様に四億年近くも仕えてきた、名も無きオリ主。
億千の異世界転生を繰り返してきた彼は、女神様に"休暇"と称して『普通の異世界転生がしたい』とお願いする。
彼の願いを聞き入れた女神様は、彼を無難な異世界へと送り出す。
四億年の経験知識と共に異世界へ降り立ったオリ主――『アヤト』は、自由気ままな転生者生活を満喫しようとするのだが、そんなぶっ壊れチートを持ったなろう系オリ主が平穏無事な"普通の異世界転生"など出来るはずもなく……?
道行く美少女ヒロイン達をスパルタ特訓で徹底的に鍛え上げ、邪魔する奴はただのパンチで滅殺抹殺一撃必殺、それも全ては"普通の異世界転生"をするために!
気が付けばヒロインが増え、気が付けば厄介事に巻き込まれる、テメーの頭はハッピーセットな、なろう系最強チーレム無双オリ主の明日はどっちだ!?
※小説家になろう、エブリスタ、ノベルアップ+にも掲載しております。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
~最弱のスキルコレクター~ スキルを無限に獲得できるようになった元落ちこぼれは、レベル1のまま世界最強まで成り上がる
僧侶A
ファンタジー
沢山のスキルさえあれば、レベルが無くても最強になれる。
スキルは5つしか獲得できないのに、どのスキルも補正値は5%以下。
だからレベルを上げる以外に強くなる方法はない。
それなのにレベルが1から上がらない如月飛鳥は当然のように落ちこぼれた。
色々と試行錯誤をしたものの、強くなれる見込みがないため、探索者になるという目標を諦め一般人として生きる道を歩んでいた。
しかしある日、5つしか獲得できないはずのスキルをいくらでも獲得できることに気づく。
ここで如月飛鳥は考えた。いくらスキルの一つ一つが大したことが無くても、100個、200個と大量に集めたのならレベルを上げるのと同様に強くなれるのではないかと。
一つの光明を見出した主人公は、最強への道を一直線に突き進む。
土曜日以外は毎日投稿してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる