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第二巻『[人間]の業は 人の傲慢で 贖われる。』(RoGD Ch.3)
Verse 2-2
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肩を叩かれて、フィリップ二世は漸く目を覚ました。どうやら終点のようである。
「おはよう寝坊助さん。久し振りの電車の旅はいかがだったかしら。」
いかにも二十世紀の有名人のような、毛皮のコートに丸いサングラス、キャペリン、ストッキングにシャネルのワンピースを身に纏う理恵の姿が目の前にあった。
「お、おう。見違えたぜ、おはよう。」
フィリップ二世とともに、また理恵もドイツの地を踏んだのである。偽物の帝國の一件の後、フィリップ二世は彼女のお陰でレイと鉢合わせる事もなく、アルフレッドとともに第十セフィラ、つまり[シシャ]達に言わせてみれば人間界で活動していたのである。
「フランスの男に、見違えた、って言われると結構嬉しいわね。」
容赦なく、終点よ、と告げられ、フィリップ二世は慌ててリーズの手配した一等車を降りた。荷物は駅の出口まで既に乗務員が運んでいた。
「そういえば、リーズとはお話できたのかしら?」
理恵が持とうとした荷物を手早く持ち上げ、フィリップ二世は偽物の帝國から帰ってすぐのリーズの姿を思い出した。まるで自分の弟であったとは思えないほど、それはもう素晴らしいパリジャンで驚いたが、それ以上に懐かしさが込み上げた。ソロモン王の配下、[悪魔]階級[ベヒモス]、つまるところ陸の化け物の名を冠する者は複数いる。彼らのみ、例外あってどの種族にもカウントされない特異な存在。つまるところ、彼らは人間の踏みしめる土である。元々、人が国家らしい国家を作るまで一人であったものが、君主が存在し始めるようになると、その体は存在する国主の数だけ分裂した、というところである。
「ああ、[聖杯]は返してもらった。」
実際の帝國が崩壊する前、もっといえばリーズはフィリップ二世がフランス地方へ向かう前に、彼の体に取り込まれていた[核]を回収していた。敵方の動きを感知してのことだった。今回ドイツに渡る前、フランス滞在中に漸く再会したリーズは、[核]である[聖杯]を元の持ち主に返した上で、そう事情を説明した。
「あ、二人とも、待った?」
荷物を置こうとしていたフィリップ二世に、朗らかな声がかけられた。前には黒に銀装飾のオープンカーがある。
「あ? お前いつ免許取った?」
「え、ついこないだ。」
後部座席に荷物を放り投げて、フィリップ二世はドアを開ける。
「えっと、その人は?話に聞いてないんだけど。」
「……あー。俺の彼女。」
礼を言いながら後部座席にするりと乗り込み、理恵は微笑む。
「やだー、二股になっちゃうわ。でもそういう事にしときましょ。私は理恵。お噂はかねがね聞いているわ、よろしくね。ジャンさん。」
「う、うん。よろしく。」
助手席にフィリップ二世が乗り込むと、ジャンは車を慣れた手つきで発進させた。久し振りに見る、凝縮されていない等身大のベルリンの風景を眺めるフィリップ二世に、ジャンはお喋りを始めた。
「いやぁ、本当はバイクの方が性分に合ってるんだけど、なんにせ旅行鞄とかあるだろうから無理だろうなって。」
「はあ? んな事よりその制服、嫌味レベルで似合ってるな。もしかしてゲルマン系だった?」
右折をすると住宅街が現れる。ROZENの軍人用住宅街よりはさほど大きくないが、高級住宅街と言っても過言ではないだろう。
「やめてよ、顔はちゃんとラテンだよ。あ、ジークフリートだ。」
ゆっくりとブレーキをかけてジャンが手を振ると、向こう側から仕事鞄を持って歩くジークフリートもまた手を振った。
「どうしたジャン。珍しく車になんか乗っ——」
「ジークフリート!?」
事前に話はしてるよね、というジャンの胡乱げな視線にも気付かず、フィリップ二世は思わず声を上げた。本当は腰も浮かそうとしたが、シートベルトのお陰でそれは出来なかった。
「あー……、フランスに友人がいてさ。フィリップって言うんだ。ほら、前に一緒に写真撮ったあれを見せたら——」
「大体は承知した、僕の顔がハンサムすぎるからなんとやらだろ。」
片方の口端を吊り上げて、フィリップ二世は言った。
「お前その嫌味なところも変わ、話に聞いてた通りだな。」
「一体どんな悪口を言われてるんだ僕は。ジークフリート・フォン・ヴェーラーだ。よろしくフィリップ。」
片手を出されて、フィリップ二世は嫌そうな顔でその手に答える。手短に別れの言葉を交わして、ジャンとフィリップ二世は同時にため息をついた。
「俺とした事が今人生最悪の失態だわ。もう絶対しねぇ。」
「長旅で疲れてたんじゃないの? 今日は休みなよ。」
スムーズに車庫に車を入れると、フィリップ二世は手を上げて、そうさせて貰うわ、と荷物とともにジャンの部屋へ入っていった。
「えーっと。」
「空き部屋に案内してくれるかしら。」
残っていた手荷物を持って、ジャンは理恵を使っていない日当たりの良さそうな部屋に案内した。サングラスを取ると、思っていたより幼い顔が現れ、毛皮のコートを脱ぐとその黒髪は尻の下に届くほど長く、しかし一切の絡まりがない事が分かった。
「ジャンさんは、ルプレヒトの事どう思ってるの?」
ジャケットを脱いで脱ぎ散らかされた帽子だのコートだのを掛けていると、理恵からそんな疑問を投げかけられた。
「え、俺は敵だと思ってるけど。」
そう、と儚げに微笑んで、理恵は、着替えるから、とジャンを部屋から放り出した。隣の扉から出てきたフィリップ二世はフランクな格好をしている。黒のタートルネック、黒のタイトなズボン、アンクルブーツといった出で立ちである。ジャンに渡されたジュースを飲みながら、フィリップ二世は偽物の帝國の事を思い出す。明らかに自らを消そうとしたレイは、フィリップ二世にとって敵である。そして、レイに対して一瞬でも圧倒的な殺意を向けたニコライ二世は、恐らく今の状態のフィリップ二世にとっては味方だった。フィリップ二世の一番の疑問は、最後に自らの存在を救った、れい、と呼ばれる青年である。
(フィリップは俺の大事な親友、か。残念ながら俺はお前の事を知らねぇんだよなぁ。)
フィリップ二世の友達であった、れい、は今最も警戒を向けているレイに他ならない。その事実を思い返すとほとほと嫌な気持ちになった。
「あ、ちょっと夕食なににするか考えてくるね。それじゃ。」
飲み干されたグラスをテーブルに置いて、ジャンは家の中へ消えていった。どうやら食事を作ることが出来る程度の腕はあるらしい。
(レイと接触する懸念は当面大丈夫だとして、俺も俺でなにか情報を集めないと。……そうだ。)
持たれていた木枠から体を離して、フィリップ二世は島田達の事を思い付いた。彼らは転生する事に決めた、と伝えられたのを覚えている。そして、今は丁度大戦が始まる前である。大日本帝国陸軍に所属していた彼らもいる筈である。
「日本に——」
「駄目よ。」
すかさず、理恵が顔を出してきた。洋服はいつものセーラー服と少しスタイルを変えて、戦前の物になっていた。
「な、なんでだよ。」
「今日本にはレイがいる。貴方がやるべき事じゃないわ。」
目を丸くして、フィリップ二世は理恵を見つめた。
「え、じゃあ咲口達が危ないんじゃねぇのか? 本当に行かなくて大丈夫なのか?」
たったの数日とはいえ、ともに協力した仲間である。心の底から、彼らの安否を気にした。彼ら四人もまた、フィリップ二世と同じように消されかけたのだから。しかし、理恵は先程の厳しい顔とは打って変わって、にっこりと安心させるように微笑んでみせた。
「大丈夫よ。ニコライ二世陛下とアルフレッド君の力量は、貴方が一番よく知ってるでしょ?」
* * *
「おはよう寝坊助さん。久し振りの電車の旅はいかがだったかしら。」
いかにも二十世紀の有名人のような、毛皮のコートに丸いサングラス、キャペリン、ストッキングにシャネルのワンピースを身に纏う理恵の姿が目の前にあった。
「お、おう。見違えたぜ、おはよう。」
フィリップ二世とともに、また理恵もドイツの地を踏んだのである。偽物の帝國の一件の後、フィリップ二世は彼女のお陰でレイと鉢合わせる事もなく、アルフレッドとともに第十セフィラ、つまり[シシャ]達に言わせてみれば人間界で活動していたのである。
「フランスの男に、見違えた、って言われると結構嬉しいわね。」
容赦なく、終点よ、と告げられ、フィリップ二世は慌ててリーズの手配した一等車を降りた。荷物は駅の出口まで既に乗務員が運んでいた。
「そういえば、リーズとはお話できたのかしら?」
理恵が持とうとした荷物を手早く持ち上げ、フィリップ二世は偽物の帝國から帰ってすぐのリーズの姿を思い出した。まるで自分の弟であったとは思えないほど、それはもう素晴らしいパリジャンで驚いたが、それ以上に懐かしさが込み上げた。ソロモン王の配下、[悪魔]階級[ベヒモス]、つまるところ陸の化け物の名を冠する者は複数いる。彼らのみ、例外あってどの種族にもカウントされない特異な存在。つまるところ、彼らは人間の踏みしめる土である。元々、人が国家らしい国家を作るまで一人であったものが、君主が存在し始めるようになると、その体は存在する国主の数だけ分裂した、というところである。
「ああ、[聖杯]は返してもらった。」
実際の帝國が崩壊する前、もっといえばリーズはフィリップ二世がフランス地方へ向かう前に、彼の体に取り込まれていた[核]を回収していた。敵方の動きを感知してのことだった。今回ドイツに渡る前、フランス滞在中に漸く再会したリーズは、[核]である[聖杯]を元の持ち主に返した上で、そう事情を説明した。
「あ、二人とも、待った?」
荷物を置こうとしていたフィリップ二世に、朗らかな声がかけられた。前には黒に銀装飾のオープンカーがある。
「あ? お前いつ免許取った?」
「え、ついこないだ。」
後部座席に荷物を放り投げて、フィリップ二世はドアを開ける。
「えっと、その人は?話に聞いてないんだけど。」
「……あー。俺の彼女。」
礼を言いながら後部座席にするりと乗り込み、理恵は微笑む。
「やだー、二股になっちゃうわ。でもそういう事にしときましょ。私は理恵。お噂はかねがね聞いているわ、よろしくね。ジャンさん。」
「う、うん。よろしく。」
助手席にフィリップ二世が乗り込むと、ジャンは車を慣れた手つきで発進させた。久し振りに見る、凝縮されていない等身大のベルリンの風景を眺めるフィリップ二世に、ジャンはお喋りを始めた。
「いやぁ、本当はバイクの方が性分に合ってるんだけど、なんにせ旅行鞄とかあるだろうから無理だろうなって。」
「はあ? んな事よりその制服、嫌味レベルで似合ってるな。もしかしてゲルマン系だった?」
右折をすると住宅街が現れる。ROZENの軍人用住宅街よりはさほど大きくないが、高級住宅街と言っても過言ではないだろう。
「やめてよ、顔はちゃんとラテンだよ。あ、ジークフリートだ。」
ゆっくりとブレーキをかけてジャンが手を振ると、向こう側から仕事鞄を持って歩くジークフリートもまた手を振った。
「どうしたジャン。珍しく車になんか乗っ——」
「ジークフリート!?」
事前に話はしてるよね、というジャンの胡乱げな視線にも気付かず、フィリップ二世は思わず声を上げた。本当は腰も浮かそうとしたが、シートベルトのお陰でそれは出来なかった。
「あー……、フランスに友人がいてさ。フィリップって言うんだ。ほら、前に一緒に写真撮ったあれを見せたら——」
「大体は承知した、僕の顔がハンサムすぎるからなんとやらだろ。」
片方の口端を吊り上げて、フィリップ二世は言った。
「お前その嫌味なところも変わ、話に聞いてた通りだな。」
「一体どんな悪口を言われてるんだ僕は。ジークフリート・フォン・ヴェーラーだ。よろしくフィリップ。」
片手を出されて、フィリップ二世は嫌そうな顔でその手に答える。手短に別れの言葉を交わして、ジャンとフィリップ二世は同時にため息をついた。
「俺とした事が今人生最悪の失態だわ。もう絶対しねぇ。」
「長旅で疲れてたんじゃないの? 今日は休みなよ。」
スムーズに車庫に車を入れると、フィリップ二世は手を上げて、そうさせて貰うわ、と荷物とともにジャンの部屋へ入っていった。
「えーっと。」
「空き部屋に案内してくれるかしら。」
残っていた手荷物を持って、ジャンは理恵を使っていない日当たりの良さそうな部屋に案内した。サングラスを取ると、思っていたより幼い顔が現れ、毛皮のコートを脱ぐとその黒髪は尻の下に届くほど長く、しかし一切の絡まりがない事が分かった。
「ジャンさんは、ルプレヒトの事どう思ってるの?」
ジャケットを脱いで脱ぎ散らかされた帽子だのコートだのを掛けていると、理恵からそんな疑問を投げかけられた。
「え、俺は敵だと思ってるけど。」
そう、と儚げに微笑んで、理恵は、着替えるから、とジャンを部屋から放り出した。隣の扉から出てきたフィリップ二世はフランクな格好をしている。黒のタートルネック、黒のタイトなズボン、アンクルブーツといった出で立ちである。ジャンに渡されたジュースを飲みながら、フィリップ二世は偽物の帝國の事を思い出す。明らかに自らを消そうとしたレイは、フィリップ二世にとって敵である。そして、レイに対して一瞬でも圧倒的な殺意を向けたニコライ二世は、恐らく今の状態のフィリップ二世にとっては味方だった。フィリップ二世の一番の疑問は、最後に自らの存在を救った、れい、と呼ばれる青年である。
(フィリップは俺の大事な親友、か。残念ながら俺はお前の事を知らねぇんだよなぁ。)
フィリップ二世の友達であった、れい、は今最も警戒を向けているレイに他ならない。その事実を思い返すとほとほと嫌な気持ちになった。
「あ、ちょっと夕食なににするか考えてくるね。それじゃ。」
飲み干されたグラスをテーブルに置いて、ジャンは家の中へ消えていった。どうやら食事を作ることが出来る程度の腕はあるらしい。
(レイと接触する懸念は当面大丈夫だとして、俺も俺でなにか情報を集めないと。……そうだ。)
持たれていた木枠から体を離して、フィリップ二世は島田達の事を思い付いた。彼らは転生する事に決めた、と伝えられたのを覚えている。そして、今は丁度大戦が始まる前である。大日本帝国陸軍に所属していた彼らもいる筈である。
「日本に——」
「駄目よ。」
すかさず、理恵が顔を出してきた。洋服はいつものセーラー服と少しスタイルを変えて、戦前の物になっていた。
「な、なんでだよ。」
「今日本にはレイがいる。貴方がやるべき事じゃないわ。」
目を丸くして、フィリップ二世は理恵を見つめた。
「え、じゃあ咲口達が危ないんじゃねぇのか? 本当に行かなくて大丈夫なのか?」
たったの数日とはいえ、ともに協力した仲間である。心の底から、彼らの安否を気にした。彼ら四人もまた、フィリップ二世と同じように消されかけたのだから。しかし、理恵は先程の厳しい顔とは打って変わって、にっこりと安心させるように微笑んでみせた。
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