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第三巻『その痩躯から 死が分たれる その時まで。』(RoGD Ch.4)
Verse 2-22
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侵入はなんなく済ませ、フィリップ二世は頭の中で史興と久志と連絡を取り合いながら自分の調べる場所を調べていく。まず寝室、ここには特に目ぼしいものはなかった。次にバスルーム。洋館のせいかバスルームは欧風の作りだった。ここにもなにもない。次に、寝室として使われてはいないものの夫人の三面鏡が置いてある部屋。ここにも名簿や目当てのものなどは特になかったが、銀のリボンがやけに視界の端にちらついた。
(咲口です。僕の場所は一通り終わったので史興のところに行ってきます。)
(了解した。)
割り当てとして、史興は数は少ないが大きな部屋の担当が多い。それだけに捜索範囲も増える為、数が多いが小さい部屋ばかりを担当した久志は、捜索を終えて直ちに史興に加勢する算段だった。フィリップ二世は夫人の寝室を出て家主の書斎に入る。
(名簿……。)
フィリップ二世は書斎の机を軽く指で撫でながら辺りを見た。壁の両側は天井まである埋め込みの本棚で埋まっている。
(引き出しか。)
椅子を少しだけ後ろに引いて取っ手を引く。案の定鍵が閉まっている。鍵穴に親指の腹を当てて、送り出した[燃料]で中の構造を理解する。親指を右方向に回せば、カチッ、と解除の音がした。いつもならピッキングして開けているところだが、今回ばかりは時間が惜しかった。
(書類、書類、依頼人のパーソナルデータつまりこれも書類、これもよく分からん書類……。)
最初の引き出しはシロだった。同じように鍵を閉めて、次は脇の引き出し三つを漁る。上、二段目と特に目ぼしいものはなかった。
(……。)
書類を立てて閉まうタイプの引き出しだ。様々な高さのファイルや封筒がどっさり出てきた。逐一探す気にはならない。フィリップ二世は自分の勘を信じた。
「……これだ。」
なんの変哲も無い、少し黄色い封筒だった。あまりに分厚い。他の書類のようにファイリングすればいいのだと思うほど不自然に分厚かった。
(見つけたぞ。)
(本当ですか!?)
中身を確認しつつフィリップ二世は二人に告げた。明らかに銀承教信者の名簿だ。項目欄が久志達の書いたものと完全に一致している。
(罠じゃないといいがな。これ持ち出すわけにはいかねぇんだろ。)
(あっ……。)
久志が声をあげた。そんなことだろうと思った、とフィリップ二世はため息を吐いた。どこかにコピーしに行けるようなものでもないし、こんな紙束をコピーしに行くのも不審である。
(流石に今から手書きしてもきついですよね。写真でも撮りますか。)
(いい、俺がどうにか出来る。)
まさか全部暗記を、と呟く咲口に、フィリップ二世は頭を振った。それも勿論可能だが、それよりももっと確実かつ迅速なやり方がある。フィリップ二世が腹の辺りに手を翳した瞬間に、空中投影ディスプレイが飛び出てくる。
「アヴィセルラ、今いいか。」
『局長は現在睡眠を取っております。ワタクシ、エトリーで宜しければ。』
テーブルの上に置かれた封筒を取り上げて、フィリップ二世はそれを振った。
「構わねぇ、このデータさえ入力してくれればいいんだ。」
一瞬少し嫌そうな顔をしたエトリーは、しかしすぐに頷いた。
『畏まりました。そちらテーブルがありますね? ウィンドウをそちらに出しますので。全て順番に翳してください。コンマ〇〇一秒で構いません。』
「了解した。コンマ〇〇一秒な。」
紙の大きさより少し大きめのウィンドウが出たと思えば、SETという文字が現れる。フィリップ二世は紙束を出すと右手側に置いた。全部コンマ〇〇一でやればいんだろ、という顔をしながら一枚を手に取る。
史興と久志が書斎に入った頃には、フィリップ二世は既にスキャンを終えて、ROSEAとの通信回線も切っていた。
「恐ろしい。」
「終わったぜ。」
膝で蹴って引き出しを戻すと、フィリップ二世は慎重に書斎椅子を戻した。
「任務完了だ、戻ろう。」
車に乗り込んで、フィリップ二世は再びROSEAのデータベースにアクセスした。
「そういえば衣刀っていうのはどういう奴なんだ? 二人の同期?」
「俺が陸大にいた時の同期でした。神戸の出身で実家は地元で有名洋菓子店。俺と一緒に陸大を、あいつは首席で出たんですが大佐の計らいでその記録は現在残ってないと思います。俺と悠樹部隊に入ったんですが、俺が内地での諜報活動をこなす傍らで、衣刀の奴は基本外国での諜報が専門でした。帰ってきたと思えばさっさと海外に行ってましたね。終戦間近はフランスで諜報活動をしていたんですが、ある日から段々連絡がなくなって、終戦後は行方不明扱いでした。……一回目の第二次世界大戦はそういう奴が多かったです。」
新しいデータであるせいか、少し検索に時間がかかっていた。フィリップ二世のアイスブルーの瞳には水色のネオンで打ち出された文字が永遠と輝いている。
「そういう奴が多かった?」
「帰ってこればGHQに捕まるのは分かってましたから。日本に残ってた奴は大佐が死んだ後、俺が頑張ってКГВやらFBIに送り出して殆ど事無きを得ました。まあでも、当時いたアルフレッドさんとニコライさんのおかげでしたよ。」
あの二人にそんな縁が、とぼやきながらフィリップ二世眉を寄せた。
「あん? ヒットしねぇぞ。」
「本当?」
久志が見る前に検索欄をブランクにして、フィリップ二世はエンジンのかかる音を聞きながらエーヴ・マルシェの名前を入れた。
「こっちはヒットした。」
「おかしいな……。取り敢えず悠樹邸に戻ろうか。」
二人がシートベルトをした時には、既に屋敷は藪に隠れて見えなくなっていた。
綾子のささやかな立食会食い倒れ紀行が終わると、二人は一息つこうと角のテーブルに向かい合わせになって座った。
「学校では零に会うんですか?」
「えっ。いえ学年も違いますから……あ、でもたまに廊下や下校中すれ違いますよ。いつも三人で帰ってて。理恵さんのほうがお会いしてると思います。同じ学校ですよね?」
頼んでいた紅茶が届いて、理恵はホッと息を吐く。緊張をほぐすには暖かい飲み物が一番である。
「同じ学校でもクラスが違うとなかなか会えないものなんですよ。最近別の所から通ってるのでち家でも会えなくて……。」
「まあ、引っ越されたんですか? じゃあ一人暮らしで?」
零が一人暮らし、と理恵はその情景を思い浮かべた。無理である。
「あぁいえ、ドイツの知人がこちらに来てるのでそこに住んでます。彼あまり家事をやりたがらないので。」
「友好関係が広いんですね。」
嬉しそうに笑う綾子に、理恵も永遠と笑顔を貼り付ける。他の女と零の話をするのは苦手だった。男とならいくらでも話せるのに、と理恵は心の中で自らの不器用さを呪った。
「理恵さんと零君はとても仲がいいですよね。異性の友人がいないのでとても羨ましいです。」
「幼馴染ですから。」
にっこりと微笑む理恵に、にっこりと微笑む綾子の表情が映る。同じ笑い方だ、と理恵は思う。
* * *
清張達が帰った後に、久志達はお好み焼きチェーン店で夕食を済ませて悠樹邸を訪れた。お好み焼きのソースの匂いを漂わせながら帰ってきたフィリップ二世に、理恵は、鼻に毒だから早く風呂入って、と辛辣に言い放った。
「違うよぉ!」
結果三人は、悠樹邸の地下にいつの間にか出来ていた大浴場に浸かっていた。男三人水入らずの入浴時間に、久志の叫びとも怒りともつかぬ呆れた大声が響いた。
「ノヒトじゃなくてコレヒト!」
「あっはい。」
空中投影ディスプレーにあるフィリップ二世の検索履歴を見て、久志は言語の差を思い知った。そういえばフィリップ二世の前で彼の名前を一度も発さなかった覚えがよくよくある。入力欄にはイトウノヒトと表示されていた。フィリップ二世は頭を掻く。パーソナルデータのふりがな欄は空白だった。
「いたな。」
「いたね。」
表示された一つの名前に二人は頷いた。史興がちょうどシャワーを終えて湯に浸かってくる。
「信者名簿に載ってるし上智大学だ。」
「マルシェさんもだね。そういえば。この二人ってなんか関係あるのかな?」
さあ、とフィリップ二世と史興は肩を竦めた。特に心当たりはない。
「まあいいや。流石に住所は書いてないね。でもこれで史興の見たのが多分人違いでないことが証明される。どう?」
「また潜入するべきか。でも大佐があまりいい顔はしなさそうだ。」
二人の会話をバックミュージックにして、フィリップ二世は久志から聞いていた大川家の家主の名前を入れる。ヒットはしなかった。これはフルネームを聞いているから間違える筈がない。
(流石に幹部は別名簿があるのか。)
フィリップ二世は長く息を吐いて ROSEAのデータベースのトップ画面に戻る。
「俺が視界共有するか?」
二人の唸り声を止めて、フィリップ二世は助け舟を出した。視線が集まる。
「記入紙を集める役、あと頑張れば教祖の視界をジャックすればどこにいるかくらい分かる。それをお前達に伝える、どうだ?」
「いい案ですが、また協力を頼んでも?」
史興の遠慮がちな賛同の声に、フィリップ二世は半眼になる。
「お前、俺がどうしてここにいるかまだ分かってないな?」
[使徒]を探す為だろ、と彼は続けた。
* * *
(咲口です。僕の場所は一通り終わったので史興のところに行ってきます。)
(了解した。)
割り当てとして、史興は数は少ないが大きな部屋の担当が多い。それだけに捜索範囲も増える為、数が多いが小さい部屋ばかりを担当した久志は、捜索を終えて直ちに史興に加勢する算段だった。フィリップ二世は夫人の寝室を出て家主の書斎に入る。
(名簿……。)
フィリップ二世は書斎の机を軽く指で撫でながら辺りを見た。壁の両側は天井まである埋め込みの本棚で埋まっている。
(引き出しか。)
椅子を少しだけ後ろに引いて取っ手を引く。案の定鍵が閉まっている。鍵穴に親指の腹を当てて、送り出した[燃料]で中の構造を理解する。親指を右方向に回せば、カチッ、と解除の音がした。いつもならピッキングして開けているところだが、今回ばかりは時間が惜しかった。
(書類、書類、依頼人のパーソナルデータつまりこれも書類、これもよく分からん書類……。)
最初の引き出しはシロだった。同じように鍵を閉めて、次は脇の引き出し三つを漁る。上、二段目と特に目ぼしいものはなかった。
(……。)
書類を立てて閉まうタイプの引き出しだ。様々な高さのファイルや封筒がどっさり出てきた。逐一探す気にはならない。フィリップ二世は自分の勘を信じた。
「……これだ。」
なんの変哲も無い、少し黄色い封筒だった。あまりに分厚い。他の書類のようにファイリングすればいいのだと思うほど不自然に分厚かった。
(見つけたぞ。)
(本当ですか!?)
中身を確認しつつフィリップ二世は二人に告げた。明らかに銀承教信者の名簿だ。項目欄が久志達の書いたものと完全に一致している。
(罠じゃないといいがな。これ持ち出すわけにはいかねぇんだろ。)
(あっ……。)
久志が声をあげた。そんなことだろうと思った、とフィリップ二世はため息を吐いた。どこかにコピーしに行けるようなものでもないし、こんな紙束をコピーしに行くのも不審である。
(流石に今から手書きしてもきついですよね。写真でも撮りますか。)
(いい、俺がどうにか出来る。)
まさか全部暗記を、と呟く咲口に、フィリップ二世は頭を振った。それも勿論可能だが、それよりももっと確実かつ迅速なやり方がある。フィリップ二世が腹の辺りに手を翳した瞬間に、空中投影ディスプレイが飛び出てくる。
「アヴィセルラ、今いいか。」
『局長は現在睡眠を取っております。ワタクシ、エトリーで宜しければ。』
テーブルの上に置かれた封筒を取り上げて、フィリップ二世はそれを振った。
「構わねぇ、このデータさえ入力してくれればいいんだ。」
一瞬少し嫌そうな顔をしたエトリーは、しかしすぐに頷いた。
『畏まりました。そちらテーブルがありますね? ウィンドウをそちらに出しますので。全て順番に翳してください。コンマ〇〇一秒で構いません。』
「了解した。コンマ〇〇一秒な。」
紙の大きさより少し大きめのウィンドウが出たと思えば、SETという文字が現れる。フィリップ二世は紙束を出すと右手側に置いた。全部コンマ〇〇一でやればいんだろ、という顔をしながら一枚を手に取る。
史興と久志が書斎に入った頃には、フィリップ二世は既にスキャンを終えて、ROSEAとの通信回線も切っていた。
「恐ろしい。」
「終わったぜ。」
膝で蹴って引き出しを戻すと、フィリップ二世は慎重に書斎椅子を戻した。
「任務完了だ、戻ろう。」
車に乗り込んで、フィリップ二世は再びROSEAのデータベースにアクセスした。
「そういえば衣刀っていうのはどういう奴なんだ? 二人の同期?」
「俺が陸大にいた時の同期でした。神戸の出身で実家は地元で有名洋菓子店。俺と一緒に陸大を、あいつは首席で出たんですが大佐の計らいでその記録は現在残ってないと思います。俺と悠樹部隊に入ったんですが、俺が内地での諜報活動をこなす傍らで、衣刀の奴は基本外国での諜報が専門でした。帰ってきたと思えばさっさと海外に行ってましたね。終戦間近はフランスで諜報活動をしていたんですが、ある日から段々連絡がなくなって、終戦後は行方不明扱いでした。……一回目の第二次世界大戦はそういう奴が多かったです。」
新しいデータであるせいか、少し検索に時間がかかっていた。フィリップ二世のアイスブルーの瞳には水色のネオンで打ち出された文字が永遠と輝いている。
「そういう奴が多かった?」
「帰ってこればGHQに捕まるのは分かってましたから。日本に残ってた奴は大佐が死んだ後、俺が頑張ってКГВやらFBIに送り出して殆ど事無きを得ました。まあでも、当時いたアルフレッドさんとニコライさんのおかげでしたよ。」
あの二人にそんな縁が、とぼやきながらフィリップ二世眉を寄せた。
「あん? ヒットしねぇぞ。」
「本当?」
久志が見る前に検索欄をブランクにして、フィリップ二世はエンジンのかかる音を聞きながらエーヴ・マルシェの名前を入れた。
「こっちはヒットした。」
「おかしいな……。取り敢えず悠樹邸に戻ろうか。」
二人がシートベルトをした時には、既に屋敷は藪に隠れて見えなくなっていた。
綾子のささやかな立食会食い倒れ紀行が終わると、二人は一息つこうと角のテーブルに向かい合わせになって座った。
「学校では零に会うんですか?」
「えっ。いえ学年も違いますから……あ、でもたまに廊下や下校中すれ違いますよ。いつも三人で帰ってて。理恵さんのほうがお会いしてると思います。同じ学校ですよね?」
頼んでいた紅茶が届いて、理恵はホッと息を吐く。緊張をほぐすには暖かい飲み物が一番である。
「同じ学校でもクラスが違うとなかなか会えないものなんですよ。最近別の所から通ってるのでち家でも会えなくて……。」
「まあ、引っ越されたんですか? じゃあ一人暮らしで?」
零が一人暮らし、と理恵はその情景を思い浮かべた。無理である。
「あぁいえ、ドイツの知人がこちらに来てるのでそこに住んでます。彼あまり家事をやりたがらないので。」
「友好関係が広いんですね。」
嬉しそうに笑う綾子に、理恵も永遠と笑顔を貼り付ける。他の女と零の話をするのは苦手だった。男とならいくらでも話せるのに、と理恵は心の中で自らの不器用さを呪った。
「理恵さんと零君はとても仲がいいですよね。異性の友人がいないのでとても羨ましいです。」
「幼馴染ですから。」
にっこりと微笑む理恵に、にっこりと微笑む綾子の表情が映る。同じ笑い方だ、と理恵は思う。
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清張達が帰った後に、久志達はお好み焼きチェーン店で夕食を済ませて悠樹邸を訪れた。お好み焼きのソースの匂いを漂わせながら帰ってきたフィリップ二世に、理恵は、鼻に毒だから早く風呂入って、と辛辣に言い放った。
「違うよぉ!」
結果三人は、悠樹邸の地下にいつの間にか出来ていた大浴場に浸かっていた。男三人水入らずの入浴時間に、久志の叫びとも怒りともつかぬ呆れた大声が響いた。
「ノヒトじゃなくてコレヒト!」
「あっはい。」
空中投影ディスプレーにあるフィリップ二世の検索履歴を見て、久志は言語の差を思い知った。そういえばフィリップ二世の前で彼の名前を一度も発さなかった覚えがよくよくある。入力欄にはイトウノヒトと表示されていた。フィリップ二世は頭を掻く。パーソナルデータのふりがな欄は空白だった。
「いたな。」
「いたね。」
表示された一つの名前に二人は頷いた。史興がちょうどシャワーを終えて湯に浸かってくる。
「信者名簿に載ってるし上智大学だ。」
「マルシェさんもだね。そういえば。この二人ってなんか関係あるのかな?」
さあ、とフィリップ二世と史興は肩を竦めた。特に心当たりはない。
「まあいいや。流石に住所は書いてないね。でもこれで史興の見たのが多分人違いでないことが証明される。どう?」
「また潜入するべきか。でも大佐があまりいい顔はしなさそうだ。」
二人の会話をバックミュージックにして、フィリップ二世は久志から聞いていた大川家の家主の名前を入れる。ヒットはしなかった。これはフルネームを聞いているから間違える筈がない。
(流石に幹部は別名簿があるのか。)
フィリップ二世は長く息を吐いて ROSEAのデータベースのトップ画面に戻る。
「俺が視界共有するか?」
二人の唸り声を止めて、フィリップ二世は助け舟を出した。視線が集まる。
「記入紙を集める役、あと頑張れば教祖の視界をジャックすればどこにいるかくらい分かる。それをお前達に伝える、どうだ?」
「いい案ですが、また協力を頼んでも?」
史興の遠慮がちな賛同の声に、フィリップ二世は半眼になる。
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