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第三巻『その痩躯から 死が分たれる その時まで。』(RoGD Ch.4)
Verse 2-24
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「全然人気がないね。」
「ここら辺は別にそんな変な場所ではない筈なんだが。」
オフィスから出てきた信者達を避けるように、之人とエーヴは人通りの少ない道を行き始めた。
「でも駅に行くのはこっちに行くのが順当じゃない? いや、信者さん達のが行き慣れてるからあっちのが近いのかな。」
前を行く目標にバレないように、史興と久志はひそひそと言葉を交わす。二人がまた角を曲がったのを見て、いそいそと手前の角から体を出す。
「……待てよ。」
先頭を行く久志の二の腕を掴んで、史興は振り返った。そう、行きに二人は車を現在駐車している位置に停めて、駅に戻り、信者らしき人だかりについて歩いてきた。その時は確かにこの道を通ったし、人も普通に行き交っていた。行きと同じ道を通らない人もいる。しかし、人っ子一人通らないのは、どうだろう。
(之人達が避けてるんじゃない、これは――)
「そう、向こう方が本能的に避けている。よく気付いたな。[使徒]。」
引きつった声をかすかに上げて、久志は口を覆った。
「大の男一人と女一人。騎士であれば多少の戦いは見込めたがこう民間人では殺すのも味気ない。」
アスファルトに描かれる血を引きずった跡を見て、久志は一歩後ずさった。明かりの少ない夏の夜空の下、地面の一部が吸い込まれるほどの黒に染まっていた。結界の中であれば、汚そうが壊そうが一切の痕跡は残らない。そう[使徒]であっただろう二人の体を無下に扱っても、その痕跡さえ残らない。
「お前達こそ殺し損ねたが漸く零の邪魔を出来た。胸のすく思いだ。」
死体の胸ぐらを掴んでいたアーサー王は、その体をアスファルトに放り出した。史興が怒りで一歩踏み出すのを今にも事切れそうな意識で止めながら、久志は唇を動かした。
「それで……次は僕達?」
忘れていた、とばかりに死体に視線をやっていたアーサー王は二人に顔を向けてにっこりと微笑んだ。
(駄目だ、今の僕達じゃ到底太刀打ちが……!)
剣が振り上げられた時、久志の鼻先に刃が掠めた。刀身に彫られた赤い椿が目の前を一閃する。
「零がいないからってそうはさせないわ。」
ロングソードを弾く手応えが長い柄に響いた。軽々と体の周囲で円を描き、理恵は薙刀を構え直した。
「二人とも、来た道を戻って! 相手のゴーレムがいるけどフィリップも待機してるわ、あれなら貴方達でも叩ける筈よ!」
「女一人で私を止めると?」
弾かれたロングソードを構え直し、アーサー王もまた理恵に向けて剣先を向けた。背後にいる二人の頷く姿も肯定の返事も受けずに、薙刀の風圧が起こした音が理恵の耳に届く。
「馬鹿にしないで。これでもあの人を追い詰めた女よ。」
理恵が言った通りに、二人は駆け出して角を曲がった。目の前にはスケルトンらしきゴーレムが散らかした骨が落ちている。
「結界、一体どこから……!」
「理恵さん達が気付いてないなら車の周辺にはなかった筈だ。つまり……!」
再び別の角を曲がった瞬間、二人の手にいつの間にか握られていた軍刀が目の前を横に一閃した。
「漸く来たか!」
息を切らしていたフィリップ二世が背後を振り返る。彼の足元には、先程までの道と比較にはならないほどの骨が埋め尽くしていた。
「じ、地獄絵図……。」
「手伝え! これで全部だ!」
横から剣を振り上げてきたスケルトン型のゴーレムを蹴飛ばすと、フィリップ二世はその頭蓋に乗り上げて二人の目の前まで跳躍する。スケルトンが歯を鳴らした。笑っているのか怒っているのかも分からない。月明かりを受けてゴーレム達の武装が鈍く光った。
「弱点は?」
「頭折れ。」
フィリップ二世が振り上げた手からナイフが離れる。スケルトンの眉間をめがけて一直線に飛んでいく獲物は、見事にその頭蓋にひびを入れた。
「ま、刀ならめがけて刺突がベストだな!」
その言葉を聞くや否や、史興と久志は全く同じタイミングで軍刀を構え直した。腰を低く落とし、刀身を地面と平行に構える。
「よし、行くぞ!」
黒い革のライダースジャケットがゴーレムをめがけて前のめりになったと共に、史興と久志もアスファルトを蹴った。二つの剣先が目の前に現れた頭蓋を付き壊す。
「あと八!」
フィリップ二世の回し蹴りをまともに食らったスケルトンが近くの兵に激突する。
「ぜ、全身骨折……。」
「今ので七です!」
軍刀を横に振りかぶると、髑髏がアスファルトに転がる。史興はその目と目の間に軍刀を思い切り突き刺す。アスファルトの硬ささえ柔らかく感じた。
「あと六だよ!」
右に現れたゴーレムの頭にサーベルを叩きつけて、久志は次に目の前に現れたスケルトン目掛けて剣先を持ち上げる。
「後ろ見ろ咲口!」
額に剣先が通された感覚と共に、久志の体が宙に浮いた。
「久志!」
空中で体勢を整えて、久志は間一髪で着地した。しかし、先に強く打たれたせいで背中が熱く、呼吸が一瞬だけ止まったせいで咳き込みが続く。頭上で振り下げられた剣が光る。目の前に現れたゴーレムを腕で払って塀に叩きつけ、フィリップ二世は余裕もなく叫んだ。目の前に蘇ったのは、薄茶色の癖っ毛と悲しみに満ちた慈愛深い青い瞳の女性が目の前から去っていく光景だ。
「ア——」
二人が去ってから、理恵の前線は十数歩前に行った。既に[使徒]二人の体は彼女の横にある。
「女人のくせによくやる。相当の手練れだな。」
垂直に剣を構えて、アーサー王は頬の血を親指で拭った。
「貴方、女には運がないものね。」
理恵の体に傷はついていないものの、セーラー服の赤いサテンのタイが所々ほつれている。少しだけ薙刀の構えを解いて、理恵は屈めていた腰を休ませる。
「今の貴方は憎悪の醜悪さにも満ちていない潔白の騎士に見えるわ。」
不敵に、しかし騎士らしく微笑んでいたアーサー王の唇が引きつる。
「貴方はなぜ零の死とこの世界の破滅を望むの。それだけは、零も私に話してくれないのよ。」
「……それをお前が知る必要はない。」
アーサー王は構えを完全に解いた。剣を鞘に収め、黒いビロードのマントを引きずらないように掴んで背を向けた。
「興が冷めた。……では。」
一歩踏み出すと、王は黒い靄と霧になってその場から跡形もなく消えた。理恵もまた薙刀を下ろす。隣には二つの冷たい体が横たわったままである。細かいプリーツの入ったスカートから、四角い携帯端末を取り出した。赤いディスプレイで顔を照らしながら連絡帳を眺めた後、理恵はそれを耳に当てる。
「……もしもし、アル? だれも使ってない部屋にベッドを、二つ、用意して欲しいの。」
果たしてアルフレッドに教わった通りに出来るかどうか、その時の久志にはほとほと疑問だった。大地に流れる[燃料]をサーベルに吸い上げ、広範囲攻撃を可能にする。
(でもやんなきゃ死ぬよね……!)
頭上で剣が閃いた時、久志はサーベルの柄を握る手に集中した。そこをめがけて[燃料]がサーベルを伝うように。
『君達[使徒]がそこら辺にいる[人間]と大きく違うのはそこだよ。』
アルフレッドの言葉が脳裏に蘇る。
『僕達[シシャ]と同じように、あらゆる自然摂理に命令をして従属させることが出来るんだ。例えば目の前のこのたんぽぽ、枯れろと命じれば枯れさせる事が出来るんだ。頑張れば菊に変える事だって出来るね。なにもない所に風を起こす事も、火を起こす事も出来る。』
吸い上がっている、確かにその感覚が体に伝わる。フィリップ二世の叫び声が、史興が駆けて近付いてくる足音が聞こえる。しかしそれ以上に、淡く輝くサーベルの刀身に、久志は高揚を感じた。
「舞え!![#「!!」は縦中横]」
瞬間、刀身が砕け散った。いや、波をも彷彿する桜の花びらとなって辺りを舞って埋め尽くされた。夏の夜桜の海に、骸骨達が足元から次々と溺れていく。
「っ痛っ!?」
「島田避けろ! この花びら切れるぞ!![#「!!」は縦中横]」
史興はフィリップ二世の言葉のままに後退する。確かに、花びらに触れた指先や頬に小さな切り傷が走っていた。
「これは、収まるんですか?」
「吸い上げた分の[燃料]が尽きたらな。」
フィリップ二世の言葉を皮切りに、すっかり辺りを桜色に染め上げていた花びらが久志の手元に集まっていく。その波際を行くように、史興が久志の下に駆け出した。
「久志!」
「ふ、史興……。」
まだ背中が痛むのか、猫背のまま顔をしかめて立ち上がる。
「大丈夫か!? なんでお前ばっかり怪我を……。」
「大丈夫だよ。まだ痛むけど、立ててるって事はどこも折れてないから。」
わたわたと久志を労わる史興を遠目に眺めながら、フィリップ二世は先に叫んだ名を思い出す。ぼさっと立っていると、後ろから背中を叩かれた。
「……理恵か。」
「私のお仕事は終わったわ。行きましょ、病院に。」
彼も怪我したんでしょ、と理恵は自分達を待つ史興と久志を指差した。
* * *
「ここら辺は別にそんな変な場所ではない筈なんだが。」
オフィスから出てきた信者達を避けるように、之人とエーヴは人通りの少ない道を行き始めた。
「でも駅に行くのはこっちに行くのが順当じゃない? いや、信者さん達のが行き慣れてるからあっちのが近いのかな。」
前を行く目標にバレないように、史興と久志はひそひそと言葉を交わす。二人がまた角を曲がったのを見て、いそいそと手前の角から体を出す。
「……待てよ。」
先頭を行く久志の二の腕を掴んで、史興は振り返った。そう、行きに二人は車を現在駐車している位置に停めて、駅に戻り、信者らしき人だかりについて歩いてきた。その時は確かにこの道を通ったし、人も普通に行き交っていた。行きと同じ道を通らない人もいる。しかし、人っ子一人通らないのは、どうだろう。
(之人達が避けてるんじゃない、これは――)
「そう、向こう方が本能的に避けている。よく気付いたな。[使徒]。」
引きつった声をかすかに上げて、久志は口を覆った。
「大の男一人と女一人。騎士であれば多少の戦いは見込めたがこう民間人では殺すのも味気ない。」
アスファルトに描かれる血を引きずった跡を見て、久志は一歩後ずさった。明かりの少ない夏の夜空の下、地面の一部が吸い込まれるほどの黒に染まっていた。結界の中であれば、汚そうが壊そうが一切の痕跡は残らない。そう[使徒]であっただろう二人の体を無下に扱っても、その痕跡さえ残らない。
「お前達こそ殺し損ねたが漸く零の邪魔を出来た。胸のすく思いだ。」
死体の胸ぐらを掴んでいたアーサー王は、その体をアスファルトに放り出した。史興が怒りで一歩踏み出すのを今にも事切れそうな意識で止めながら、久志は唇を動かした。
「それで……次は僕達?」
忘れていた、とばかりに死体に視線をやっていたアーサー王は二人に顔を向けてにっこりと微笑んだ。
(駄目だ、今の僕達じゃ到底太刀打ちが……!)
剣が振り上げられた時、久志の鼻先に刃が掠めた。刀身に彫られた赤い椿が目の前を一閃する。
「零がいないからってそうはさせないわ。」
ロングソードを弾く手応えが長い柄に響いた。軽々と体の周囲で円を描き、理恵は薙刀を構え直した。
「二人とも、来た道を戻って! 相手のゴーレムがいるけどフィリップも待機してるわ、あれなら貴方達でも叩ける筈よ!」
「女一人で私を止めると?」
弾かれたロングソードを構え直し、アーサー王もまた理恵に向けて剣先を向けた。背後にいる二人の頷く姿も肯定の返事も受けずに、薙刀の風圧が起こした音が理恵の耳に届く。
「馬鹿にしないで。これでもあの人を追い詰めた女よ。」
理恵が言った通りに、二人は駆け出して角を曲がった。目の前にはスケルトンらしきゴーレムが散らかした骨が落ちている。
「結界、一体どこから……!」
「理恵さん達が気付いてないなら車の周辺にはなかった筈だ。つまり……!」
再び別の角を曲がった瞬間、二人の手にいつの間にか握られていた軍刀が目の前を横に一閃した。
「漸く来たか!」
息を切らしていたフィリップ二世が背後を振り返る。彼の足元には、先程までの道と比較にはならないほどの骨が埋め尽くしていた。
「じ、地獄絵図……。」
「手伝え! これで全部だ!」
横から剣を振り上げてきたスケルトン型のゴーレムを蹴飛ばすと、フィリップ二世はその頭蓋に乗り上げて二人の目の前まで跳躍する。スケルトンが歯を鳴らした。笑っているのか怒っているのかも分からない。月明かりを受けてゴーレム達の武装が鈍く光った。
「弱点は?」
「頭折れ。」
フィリップ二世が振り上げた手からナイフが離れる。スケルトンの眉間をめがけて一直線に飛んでいく獲物は、見事にその頭蓋にひびを入れた。
「ま、刀ならめがけて刺突がベストだな!」
その言葉を聞くや否や、史興と久志は全く同じタイミングで軍刀を構え直した。腰を低く落とし、刀身を地面と平行に構える。
「よし、行くぞ!」
黒い革のライダースジャケットがゴーレムをめがけて前のめりになったと共に、史興と久志もアスファルトを蹴った。二つの剣先が目の前に現れた頭蓋を付き壊す。
「あと八!」
フィリップ二世の回し蹴りをまともに食らったスケルトンが近くの兵に激突する。
「ぜ、全身骨折……。」
「今ので七です!」
軍刀を横に振りかぶると、髑髏がアスファルトに転がる。史興はその目と目の間に軍刀を思い切り突き刺す。アスファルトの硬ささえ柔らかく感じた。
「あと六だよ!」
右に現れたゴーレムの頭にサーベルを叩きつけて、久志は次に目の前に現れたスケルトン目掛けて剣先を持ち上げる。
「後ろ見ろ咲口!」
額に剣先が通された感覚と共に、久志の体が宙に浮いた。
「久志!」
空中で体勢を整えて、久志は間一髪で着地した。しかし、先に強く打たれたせいで背中が熱く、呼吸が一瞬だけ止まったせいで咳き込みが続く。頭上で振り下げられた剣が光る。目の前に現れたゴーレムを腕で払って塀に叩きつけ、フィリップ二世は余裕もなく叫んだ。目の前に蘇ったのは、薄茶色の癖っ毛と悲しみに満ちた慈愛深い青い瞳の女性が目の前から去っていく光景だ。
「ア——」
二人が去ってから、理恵の前線は十数歩前に行った。既に[使徒]二人の体は彼女の横にある。
「女人のくせによくやる。相当の手練れだな。」
垂直に剣を構えて、アーサー王は頬の血を親指で拭った。
「貴方、女には運がないものね。」
理恵の体に傷はついていないものの、セーラー服の赤いサテンのタイが所々ほつれている。少しだけ薙刀の構えを解いて、理恵は屈めていた腰を休ませる。
「今の貴方は憎悪の醜悪さにも満ちていない潔白の騎士に見えるわ。」
不敵に、しかし騎士らしく微笑んでいたアーサー王の唇が引きつる。
「貴方はなぜ零の死とこの世界の破滅を望むの。それだけは、零も私に話してくれないのよ。」
「……それをお前が知る必要はない。」
アーサー王は構えを完全に解いた。剣を鞘に収め、黒いビロードのマントを引きずらないように掴んで背を向けた。
「興が冷めた。……では。」
一歩踏み出すと、王は黒い靄と霧になってその場から跡形もなく消えた。理恵もまた薙刀を下ろす。隣には二つの冷たい体が横たわったままである。細かいプリーツの入ったスカートから、四角い携帯端末を取り出した。赤いディスプレイで顔を照らしながら連絡帳を眺めた後、理恵はそれを耳に当てる。
「……もしもし、アル? だれも使ってない部屋にベッドを、二つ、用意して欲しいの。」
果たしてアルフレッドに教わった通りに出来るかどうか、その時の久志にはほとほと疑問だった。大地に流れる[燃料]をサーベルに吸い上げ、広範囲攻撃を可能にする。
(でもやんなきゃ死ぬよね……!)
頭上で剣が閃いた時、久志はサーベルの柄を握る手に集中した。そこをめがけて[燃料]がサーベルを伝うように。
『君達[使徒]がそこら辺にいる[人間]と大きく違うのはそこだよ。』
アルフレッドの言葉が脳裏に蘇る。
『僕達[シシャ]と同じように、あらゆる自然摂理に命令をして従属させることが出来るんだ。例えば目の前のこのたんぽぽ、枯れろと命じれば枯れさせる事が出来るんだ。頑張れば菊に変える事だって出来るね。なにもない所に風を起こす事も、火を起こす事も出来る。』
吸い上がっている、確かにその感覚が体に伝わる。フィリップ二世の叫び声が、史興が駆けて近付いてくる足音が聞こえる。しかしそれ以上に、淡く輝くサーベルの刀身に、久志は高揚を感じた。
「舞え!![#「!!」は縦中横]」
瞬間、刀身が砕け散った。いや、波をも彷彿する桜の花びらとなって辺りを舞って埋め尽くされた。夏の夜桜の海に、骸骨達が足元から次々と溺れていく。
「っ痛っ!?」
「島田避けろ! この花びら切れるぞ!![#「!!」は縦中横]」
史興はフィリップ二世の言葉のままに後退する。確かに、花びらに触れた指先や頬に小さな切り傷が走っていた。
「これは、収まるんですか?」
「吸い上げた分の[燃料]が尽きたらな。」
フィリップ二世の言葉を皮切りに、すっかり辺りを桜色に染め上げていた花びらが久志の手元に集まっていく。その波際を行くように、史興が久志の下に駆け出した。
「久志!」
「ふ、史興……。」
まだ背中が痛むのか、猫背のまま顔をしかめて立ち上がる。
「大丈夫か!? なんでお前ばっかり怪我を……。」
「大丈夫だよ。まだ痛むけど、立ててるって事はどこも折れてないから。」
わたわたと久志を労わる史興を遠目に眺めながら、フィリップ二世は先に叫んだ名を思い出す。ぼさっと立っていると、後ろから背中を叩かれた。
「……理恵か。」
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