91 / 271
第二巻『[人間]の業は 人の傲慢で 贖われる。』(RoGD Ch.3)
Verse 1-2
しおりを挟む
瞼に当たる光を遮られて、アルフレッドはゆっくりと目を覚ました。
「お求めの物、来ましたよ。」
女性の声とともに目の前に差し出された数枚の紙の束を、アルフレッドは眼鏡をかけながら受け取った。
「ありがとうフローレンス。」
書類に目を通すと、アルフレッドは枕元に丸めて置いてあった白衣を広げて羽織った。
神殿前の広場には既にジャンとニコライの姿があって、二人は近くの市場で買ってきたケバブを貪り食べていた。アルフレッドが手を振ると、ニコライだけはそれに気付いてケバブを口に全て頬張った。
「おはよう、美味しそうだね。」
アルフレッドの座るスペースを確保する為に、ニコライは立ち上がって彼の分の朝食を買いに行った。
「どこに泊まったの?」
隣に座ったアルフレッドは、ジャンにそう尋ねる。ジャンは慌ててケバブを食べ終えた。鎧姿でケバブを食べる様は、なんとも滑稽だ。
「ニコライさんのお家に……。聞いてよ! 朝起きたらジャンヌがいたんだよ。名前はジャンヌじゃなくて、えーっと——」
二人の間にケバブを持った手が差し出されると同時に、一つの名前が聞こえた。
「アナスタシア。私の娘だ。」
納得したように声を上げるアルフレッドは、書類と交換でケバブを受け取った。ジャンは新事実に唖然としている。
「これがあれば捜索に行ける?」
「一応ね。」
アルフレッドがケバブにかじりついている間に、ニコライは目的の書類にざっと目を通した。
三人が全員朝食後の紅茶で一服し終えると、ニコライとアルフレッドはジャンを連れ立って神殿前の広場から離れていった。ジャンが倒れ伏していた草原をまたぎ、中央市場のにぎやかな声達もやがて小さくなって消えていく。
「どこに行くの?」
ジャンの目に入ったのは一つの長い吊り橋だ。その先にはガラス天井が見事な楕円形の建物があった。門の前には二人の門兵が目を光らせている。
「お役目ご苦労様。」
白銀のフルプレートアーマーで身を固める兵士二人は、アルフレッドの言葉に答えるようにして敬礼した。唐草模様の透かし彫りが施された門の向こうには、色とりどりの花々が咲き乱れ、草木には大きな果物がいくつも吊るされている。
「これが目的地?」
「エデンの園。ここから見えるのは、その片方。」
門兵が門の鍵を開けると、まるで今さっき油を塗ったかのように、門は音を立てずに向こう側へ開いた。足を踏み入れると、視界に常春の楽園が広がる。
「これが……。」
創世記に描かれるエデンの園に違いなかった。透き通った清水のせせらぐ小川、陽の光を浴びて葉々はエメラルドのように輝き、またそこに連なる花や果物も等しく宝石のように煌めいている。
「ここは太陽が出てるんだね。」
「ガラス屋根で雪が入ってくるのを防いでるんだよ。太陽は地球から見える太陽とはまた別の、いわゆるダミー。この楽園は、僕達が生活する為に必要な動植物を育てるんだ。」
アルフレッドが言うように、白いローブを目深にかぶる者達がせっせと収穫をしていた。もっと先には小麦や米が黄金の実をつけてしなだれている。
「それで、僕達の目的はあっち。」
示される前にジャンが視線をやった方向は、どの樹木よりも立派にそびえ立つ中央の二本の樹である。
「で、でっか……。」
遠近法が微妙に狂い出しそうな大きさだった。現に、ジャンが思っていたより大樹は遠く、着いた頃にはすっかり無意識に足を動かしていた。二本の木を前にして、ジャンは片方がすっかり枯れ果てている事が分かった。葉は見るからに茶色で、根元には腐り果てた柘榴がぼとぼとと落ちている。
「これ枯れてるみたいだけど……どうしたの?」
枯れた大木を境にして、地面を黄緑に彩っていた芝生もまばらになっていた。動物も全く見当たらなくなっている。
「手、幹についてみて。」
見上げれば首も痛くなるような高さに、ジャンはため息混じりで幹に手をついた。すると、幹の割れ目が一斉に柘榴色に光った。光はまるで鼓動のように下から上に流れていき、みるみるうちに葉が生い茂り始めた。やがて、深緑の隙間から赤い実も見え始めるようになった。
「何これ!?」
「若返ったな。」
ジャンが驚いて後ずさりすると、木の幹から十個の円と四本の横線が不可思議な並びで現れた。描いている線はどれも柘榴色に輝いている。
「あれ、これ直接行けないの?」
「これは[生命の樹]だぞ、当たり前だ……。ジャン、一番下のよく分からない文字を押せ。」
首を傾げながら言われた通りに文字をなぞると、楽園から三人の姿は消えた。
目を開ければそこは黄金色に輝いていてで、天界とは比べ物にならないほどの極彩色が目の前をを覆っていた。さんさんと照りつける晴天の太陽、たくさんの色が並ぶ屋根布は、ジャンの目を圧倒した。砂埃の舞う大地に地面に足を踏み出し、ニコライは四角を連ねた巨大な建物に向かって歩き出した。道行く先は人々が賑わう商店のような軒先が続き、呼吸もせぬような人々が出たり入ったりしている。
(なんか古代の王国にきたみたいだ……。)
人の波で圧迫感のある道を突き進んでやがて、目的地の巨大な建物の正面が見えた。
「連絡入れたんだけど、取り次いでもらって大丈夫?」
アルフレッドが話しかけたのは、ローマ帝国さながらの筋肉を持った衛兵である。赤いマントを翻しながら、衛兵は威風堂々の歩幅で三人を案内した。建物に入ってすぐ、むっとした香の香りが鼻を襲う。
「ニコライさん、ここは?」
周りにあるのは、天界とはまた別の絢爛さ。金や赤を基調とした装飾、少しだけくらい屋内を色とりどりの宝石やあたりを照らし、壁にはたくさんの整然とした絵が描かれていた。
「[冥界]の中核にある神殿。どちらかというと、宮殿だけど。」
「今日はここかぁ……。」
連れられたのは、ほんのこじんまりとした木の扉だった。向こう側では楽しそうな話し声が交わされている。
「場所は移動できない?」
案内をした兵士にそう伝えると、兵士は少し待つようにジェスチャーして扉の向こうに消えた。しかし、ほんの少しばかり経ったところで、男の声が三人に向かって飛んでくる。
「なぜそこに突っ立っている。入れ。」
アルフレッドが天井を仰いでため息をつき、ニコライはやれやれとかぶりを振る。
「ジャン、喋らなくていいからね。」
「え、あ、うん。」
小さく開いた扉を向こう側に押し、アルフレッドを先頭に三人は室内に入った。ジャンは思わず固唾を飲み込む。端的に言えば、彼の目に映ったのはハーレムである。
「よく来たな。何用だ?」
「おはようございます王よ。本日は頼みがありまして。」
部屋の中で唯一の男は、古代風の衣服と装飾品をまとい、肌は褐色で、まるで古の王のように堂々たる雰囲気で数多の女体の中に埋もれていた。女といえばだれもかれも世界に名だたる絶世の美女である。
「頼みとな。言え。」
「リチャード王の詳細な行方を探って欲しいのです。」
朝に読んでいた書類を男に渡して、アルフレッドは目をよそにやった。どうやら彼には今の視界が苦手らしい。
「言っている意味はは分かっているのだな?」
唯一の男は上体を起こして佇まいを直した。女性達に微笑んでいた表情がいつの間にか至極真面目になっていることにジャンは気付いた。
「そちらに書いてある通りだ。」
ニコライが口を挟むと、男は少し顎を引いた。
「なるほど……。よほど急務と見える。」
二人は恐れ入ります、と言ったように僅かに頭を下げた。空気の中を、香りだけが流れる時間が暫く続く。そして、男は重々しく口を開いた。
「良い。最善を尽くそう。」
「ありがとうございます、では。」
アルフレッドは礼を言うや否やすたこらさっさと部屋を出て、ジャンとニコライも慌ててその後についていった。大きく息を吐き出したアルフレッドは、ジャンの神妙な顔に気付く。
「どうかした? もう喋ってもいよ。」
「うん。あの人、分家当主のレイモンドといちいち特徴が合ってて……。背小さいし……。」
微笑んでもいない顔で、しかしニコライは思わず鼻を鳴らして笑った。
「あーうん……気にしなくていいよ。」
アルフレッドの目はどこか遠くを見ていた。
「お求めの物、来ましたよ。」
女性の声とともに目の前に差し出された数枚の紙の束を、アルフレッドは眼鏡をかけながら受け取った。
「ありがとうフローレンス。」
書類に目を通すと、アルフレッドは枕元に丸めて置いてあった白衣を広げて羽織った。
神殿前の広場には既にジャンとニコライの姿があって、二人は近くの市場で買ってきたケバブを貪り食べていた。アルフレッドが手を振ると、ニコライだけはそれに気付いてケバブを口に全て頬張った。
「おはよう、美味しそうだね。」
アルフレッドの座るスペースを確保する為に、ニコライは立ち上がって彼の分の朝食を買いに行った。
「どこに泊まったの?」
隣に座ったアルフレッドは、ジャンにそう尋ねる。ジャンは慌ててケバブを食べ終えた。鎧姿でケバブを食べる様は、なんとも滑稽だ。
「ニコライさんのお家に……。聞いてよ! 朝起きたらジャンヌがいたんだよ。名前はジャンヌじゃなくて、えーっと——」
二人の間にケバブを持った手が差し出されると同時に、一つの名前が聞こえた。
「アナスタシア。私の娘だ。」
納得したように声を上げるアルフレッドは、書類と交換でケバブを受け取った。ジャンは新事実に唖然としている。
「これがあれば捜索に行ける?」
「一応ね。」
アルフレッドがケバブにかじりついている間に、ニコライは目的の書類にざっと目を通した。
三人が全員朝食後の紅茶で一服し終えると、ニコライとアルフレッドはジャンを連れ立って神殿前の広場から離れていった。ジャンが倒れ伏していた草原をまたぎ、中央市場のにぎやかな声達もやがて小さくなって消えていく。
「どこに行くの?」
ジャンの目に入ったのは一つの長い吊り橋だ。その先にはガラス天井が見事な楕円形の建物があった。門の前には二人の門兵が目を光らせている。
「お役目ご苦労様。」
白銀のフルプレートアーマーで身を固める兵士二人は、アルフレッドの言葉に答えるようにして敬礼した。唐草模様の透かし彫りが施された門の向こうには、色とりどりの花々が咲き乱れ、草木には大きな果物がいくつも吊るされている。
「これが目的地?」
「エデンの園。ここから見えるのは、その片方。」
門兵が門の鍵を開けると、まるで今さっき油を塗ったかのように、門は音を立てずに向こう側へ開いた。足を踏み入れると、視界に常春の楽園が広がる。
「これが……。」
創世記に描かれるエデンの園に違いなかった。透き通った清水のせせらぐ小川、陽の光を浴びて葉々はエメラルドのように輝き、またそこに連なる花や果物も等しく宝石のように煌めいている。
「ここは太陽が出てるんだね。」
「ガラス屋根で雪が入ってくるのを防いでるんだよ。太陽は地球から見える太陽とはまた別の、いわゆるダミー。この楽園は、僕達が生活する為に必要な動植物を育てるんだ。」
アルフレッドが言うように、白いローブを目深にかぶる者達がせっせと収穫をしていた。もっと先には小麦や米が黄金の実をつけてしなだれている。
「それで、僕達の目的はあっち。」
示される前にジャンが視線をやった方向は、どの樹木よりも立派にそびえ立つ中央の二本の樹である。
「で、でっか……。」
遠近法が微妙に狂い出しそうな大きさだった。現に、ジャンが思っていたより大樹は遠く、着いた頃にはすっかり無意識に足を動かしていた。二本の木を前にして、ジャンは片方がすっかり枯れ果てている事が分かった。葉は見るからに茶色で、根元には腐り果てた柘榴がぼとぼとと落ちている。
「これ枯れてるみたいだけど……どうしたの?」
枯れた大木を境にして、地面を黄緑に彩っていた芝生もまばらになっていた。動物も全く見当たらなくなっている。
「手、幹についてみて。」
見上げれば首も痛くなるような高さに、ジャンはため息混じりで幹に手をついた。すると、幹の割れ目が一斉に柘榴色に光った。光はまるで鼓動のように下から上に流れていき、みるみるうちに葉が生い茂り始めた。やがて、深緑の隙間から赤い実も見え始めるようになった。
「何これ!?」
「若返ったな。」
ジャンが驚いて後ずさりすると、木の幹から十個の円と四本の横線が不可思議な並びで現れた。描いている線はどれも柘榴色に輝いている。
「あれ、これ直接行けないの?」
「これは[生命の樹]だぞ、当たり前だ……。ジャン、一番下のよく分からない文字を押せ。」
首を傾げながら言われた通りに文字をなぞると、楽園から三人の姿は消えた。
目を開ければそこは黄金色に輝いていてで、天界とは比べ物にならないほどの極彩色が目の前をを覆っていた。さんさんと照りつける晴天の太陽、たくさんの色が並ぶ屋根布は、ジャンの目を圧倒した。砂埃の舞う大地に地面に足を踏み出し、ニコライは四角を連ねた巨大な建物に向かって歩き出した。道行く先は人々が賑わう商店のような軒先が続き、呼吸もせぬような人々が出たり入ったりしている。
(なんか古代の王国にきたみたいだ……。)
人の波で圧迫感のある道を突き進んでやがて、目的地の巨大な建物の正面が見えた。
「連絡入れたんだけど、取り次いでもらって大丈夫?」
アルフレッドが話しかけたのは、ローマ帝国さながらの筋肉を持った衛兵である。赤いマントを翻しながら、衛兵は威風堂々の歩幅で三人を案内した。建物に入ってすぐ、むっとした香の香りが鼻を襲う。
「ニコライさん、ここは?」
周りにあるのは、天界とはまた別の絢爛さ。金や赤を基調とした装飾、少しだけくらい屋内を色とりどりの宝石やあたりを照らし、壁にはたくさんの整然とした絵が描かれていた。
「[冥界]の中核にある神殿。どちらかというと、宮殿だけど。」
「今日はここかぁ……。」
連れられたのは、ほんのこじんまりとした木の扉だった。向こう側では楽しそうな話し声が交わされている。
「場所は移動できない?」
案内をした兵士にそう伝えると、兵士は少し待つようにジェスチャーして扉の向こうに消えた。しかし、ほんの少しばかり経ったところで、男の声が三人に向かって飛んでくる。
「なぜそこに突っ立っている。入れ。」
アルフレッドが天井を仰いでため息をつき、ニコライはやれやれとかぶりを振る。
「ジャン、喋らなくていいからね。」
「え、あ、うん。」
小さく開いた扉を向こう側に押し、アルフレッドを先頭に三人は室内に入った。ジャンは思わず固唾を飲み込む。端的に言えば、彼の目に映ったのはハーレムである。
「よく来たな。何用だ?」
「おはようございます王よ。本日は頼みがありまして。」
部屋の中で唯一の男は、古代風の衣服と装飾品をまとい、肌は褐色で、まるで古の王のように堂々たる雰囲気で数多の女体の中に埋もれていた。女といえばだれもかれも世界に名だたる絶世の美女である。
「頼みとな。言え。」
「リチャード王の詳細な行方を探って欲しいのです。」
朝に読んでいた書類を男に渡して、アルフレッドは目をよそにやった。どうやら彼には今の視界が苦手らしい。
「言っている意味はは分かっているのだな?」
唯一の男は上体を起こして佇まいを直した。女性達に微笑んでいた表情がいつの間にか至極真面目になっていることにジャンは気付いた。
「そちらに書いてある通りだ。」
ニコライが口を挟むと、男は少し顎を引いた。
「なるほど……。よほど急務と見える。」
二人は恐れ入ります、と言ったように僅かに頭を下げた。空気の中を、香りだけが流れる時間が暫く続く。そして、男は重々しく口を開いた。
「良い。最善を尽くそう。」
「ありがとうございます、では。」
アルフレッドは礼を言うや否やすたこらさっさと部屋を出て、ジャンとニコライも慌ててその後についていった。大きく息を吐き出したアルフレッドは、ジャンの神妙な顔に気付く。
「どうかした? もう喋ってもいよ。」
「うん。あの人、分家当主のレイモンドといちいち特徴が合ってて……。背小さいし……。」
微笑んでもいない顔で、しかしニコライは思わず鼻を鳴らして笑った。
「あーうん……気にしなくていいよ。」
アルフレッドの目はどこか遠くを見ていた。
0
あなたにおすすめの小説
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
『召喚ニートの異世界草原記』
KAORUwithAI
ファンタジー
ゲーム三昧の毎日を送る元ニート、佐々木二郎。
ある夜、三度目のゲームオーバーで眠りに落ちた彼が目を覚ますと、そこは見たこともない広大な草原だった。
剣と魔法が当たり前に存在する世界。だが二郎には、そのどちらの才能もない。
――代わりに与えられていたのは、**「自分が見た・聞いた・触れたことのあるものなら“召喚”できる」**という不思議な能力だった。
面倒なことはしたくない、楽をして生きたい。
そんな彼が、偶然出会ったのは――痩せた辺境・アセトン村でひとり生きる少女、レン。
「逃げて!」と叫ぶ彼女を前に、逃げようとした二郎の足は動かなかった。
昔の記憶が疼く。いじめられていたあの日、助けを求める自分を誰も救ってくれなかったあの光景。
……だから、今度は俺が――。
現代の知恵と召喚の力を武器に、ただの元ニートが異世界を駆け抜ける。
少女との出会いが、二郎を“召喚者”へと変えていく。
引きこもりの俺が、異世界で誰かを救う物語が始まる。
※こんな物も召喚して欲しいなって
言うのがあればリクエストして下さい。
出せるか分かりませんがやってみます。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
春の雨はあたたかいー家出JKがオッサンの嫁になって女子大生になるまでのお話
登夢
恋愛
春の雨の夜に出会った訳あり家出JKと真面目な独身サラリーマンの1年間の同居生活を綴ったラブストーリーです。私は家出JKで春の雨の日の夜に駅前にいたところオッサンに拾われて家に連れ帰ってもらった。家出の訳を聞いたオッサンは、自分と同じに境遇に同情して私を同居させてくれた。同居の代わりに私は家事を引き受けることにしたが、真面目なオッサンは私を抱こうとしなかった。18歳になったときオッサンにプロポーズされる。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる