最強異能力者、学園へ

間抜け犬

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入学前

1話

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「誠也、逃げて!!」

「なにを言ってるんだよ母さん!一緒に逃げようよ!」

「無理よ!すぐ追いつかれるわ!お母さんが時間を稼ぐから逃げて!早く!!」

「で、でも...」

「いいから、行きなさい!...大きくなって、元気に暮らしなさい.....」

「うっ、うあぁぁぁぁぁ」



「はっ.....ちっ、またあの夢か...」

くそ!またあの夢を見ていた、10年前、俺がまだ6歳だった時に片田舎の村で母さんと俺とで2人暮しをしていた、お世辞にも豊...とは言えない暮らしだったが、それでも俺は毎日を大切に、楽しく暮らしていた。あの日までは。

今から20年前に第三次世界大戦が起きた、もちろんと言っていいのかわからないが核兵器も使われた戦いだ、その影響で昔は人々がいて豊な都市だった場所も今では無人の廃都市となっている...

しかし、問題はそこではなかった、戦争、最終局面、とある国がある国にこれまで以上に、強力な核兵器を打ち込んだ...がそれは失敗に終わった。人々に新しき力、異能が出現し始めたのだ...強力な異能をもった人物、名をトム=マクレーンが核兵器を爆発させる前に後片もなく消した...比喩ではなく物質を消滅させたのだ、異能は人それぞれ同じ能力を持つ者もいれば全く異質な能力を持つものもいる。まあ、トム氏は後者だ。それから第三次世界大戦は終末を迎え、各国は異能力者の教育に甚大な力を注いだ...

ってのは、誰でもが知ってるであろうある程度の歴史だ異能の発現率は極めて低く、田舎ではそれこそ村から1人でるか出ないか程度なので、今までと何も変わらず豊に暮らしていた...

まあ、自分達は変わらずとも周りは変わっていくわけで、犯罪組織などにも異能力者は現れ、犯罪が激化した時期もあった、そう丁度
10年前...忘れたくても忘れられない、いや忘れてはならない俺の原点。その日、俺の運命、全てを変えた忌まわしき日。

10年前のある日、俺の住んでいた村は大規模犯罪組織に攻められた、村には抵抗する力もなく、1人、また1人と隣のおばさん、村長さん、幼なじみの少年、そして俺を逃がすために囮になった母さん...次々に殺されていった...俺は逃げた、逃げて、逃げて、逃げて。しかし逃げきれる筈がなかった、殺される。そう思った時、俺は全てを憎み恨んだ、理不尽な世界を、異能なんて力がなければこんなことにはなってなかったかもしれない...恨み、怨み、憎み、そして俺は力を...異能を手に入れた。
異能名を「喰らう者」、異能を手にした時、自然と使い方がわかった、それからは早かった。俺は、俺から奪った者達から逆に奪った。
命を力を未来を...俺の異能は全てを喰らった

村に攻めてきた犯罪集団、計30名、うち異能者6名を殺した。

何日たっただろうか、俺は村の中でただ、ぼっとしていた、もっと早く力が発現していたら...などもうどうしようも無いことばかり考えていた。
しかし、それもずっとら続かなかった...人が来た。
俺は犯罪組織の連中かと思ったが違ったようだ、彼らは国家防衛軍(第三次世界大戦を終えた後にできた組織)の異能力犯罪者取締科と名乗った。
彼らは驚いていた、それはそうだろう捉えにきた犯罪者は全員死んでおり、村の人達も俺以外全員死んでいるのだ...
隊長らしき人が来た。

「ここで、あった事を話して貰えるかな?」

別にもうどうでもよかったので全てを話した、犯罪者とはいえ人を殺したが、捕まってしまっても別にどうでも良かった。
しかし俺が思っていた反応とは違っていた。

「我々が、至らぬばかりにこのような自体になってしまって、誠に申し訳ございませんでした!!」

そう言って、土下座をしてきたのだ。
俺はどうすればいいのかわからなかったので取り敢えずたってもらうことにした。

「ところで、君はこれからどうするんだ?親戚か、だれかはいるのか?」

俺は、母さん以外の家族、親戚を知らなかったので首をふった。

「そうか...なら、私と首都アストリアに来ないか?」

...俺は行く宛もなく、これからどうしていいのかわからなかった。が、母さんが最後にいったセリフ「元気に暮らしなさい」...それを守るためにもずっと、ずっとここにいるわけには行かないので、俺は頷いた。

そうして、俺は村の皆を火葬して、エリシオン国 首都アストリアで暮らすことになった。
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