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夏祭りの終わりと幻のような幸せな夜。
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それから僕らは縁日でたこ焼きを買ってはみんなで熱い熱いって言って、騒いで食べたり、りんご飴を買った僕をみんなで女の子みたいってバカにしてきたり、ラムネ上手く開けられない僕を柊がバカにしながらも手伝ってくれたりして、楽しく過ごした。
騒がしい人波から抜け出して、みんな解散すると、僕と柊は僕の家の前の防波堤に腰掛けて、二人でまだ余っていたラムネを飲んで語り合った。
「もう夏休み、終わるな!また文化祭だな!楽しみだな!」
柊のその言葉に僕はなんだかワクワクする。
夜の海の、波音がする。
「今年は僕らのクラス、ミュージカルだよね!なんか⋯大変そうだけど、ワクワクするね!」
柊がラムネを一気に飲むと、ニッと笑って
「今年もいけ花、展示すんの?」
と僕に聞いた。
僕はそれに
「うん⋯その予定⋯綺麗に、できたらいいな!」
僕もラムネを一気に飲み干して、微笑んだ。
「いいな!お前のいけ花、俺好き!芸術とかよく分かんないけど⋯なんか蓮のはさ、心なんだよな!だから、スゲー綺麗で好きだ!今年も楽しみにしてるな!約束!」
僕はそれに照れてしまう。でも少し赤くなりながらも、そんな柊の差し出した小指にそっと自分の小指を絡めた。
「約束⋯!」
と、照れ笑いして。
「ねぇ、柊の『ピンキーソーイング』も今年も文化祭出るんでしょ?去年よりいっぱい出る?」
それに柊は
「ああ!去年より持ち時間増えるぜ、多分!だから⋯蓮、絶対来いよ!」
といつもの通り、やんちゃに笑った。
それに僕は嬉しくなって、ニッコリ笑うと、大きく頷いた。
「勿論、行くよ!僕『ピンキーソーイング』のファンだから!」
それに柊は気分良さそうにしていた。
腕の中でさっき柊が射的でとってくれた猫のぬいぐるみが、こちらを見つめていた。それがとても愛らしい。
「柊、この子、猫のぬいぐるみ、ありがとう!本当に大切にするね!ずっと一緒!」
僕がその子を大事に抱くと、柊は
「蓮は、大袈裟だな!でも⋯気に入ったんなら良かった!可愛がってやってな!」
と、その猫のぬいぐるみの頭をワシワシと撫でた。
遠くで祭りばやしと、近くで波音だけが響く、静かなんだか、騒がしいんだか、よく分からない不思議な夜だった。
柊が立ち上がって、伸びをした。
「さて、そろそろ帰るかな!蓮、楽しかった?」
柊の優しく問いかける瞳に、僕も優しく答える。
「うん!とても、楽しかったよ!素敵な夜だった、ありがとう!」
それに柊は嬉しそうに微笑むと、僕の頭をそっと撫でて
「良かった!俺も、楽しかった!じゃあな!また学校で会おうな!」
と言って歩き出した。
「うん!またね!学校でね!」
僕は柊が見えなくなるまで、手を振り続けた。
ねぇ、柊、この幻のような儚い夜は、確かにあったんだよ!この子がそれを、ちゃんと知っている。この猫の、ぬいぐるみが、全部ちゃんと、知っている。だから、僕らが全てなくしてしまっても、きっと大丈夫だよね?
僕はそう、思っていた。この夏までは確かに、そう思っていたんだ。
騒がしい人波から抜け出して、みんな解散すると、僕と柊は僕の家の前の防波堤に腰掛けて、二人でまだ余っていたラムネを飲んで語り合った。
「もう夏休み、終わるな!また文化祭だな!楽しみだな!」
柊のその言葉に僕はなんだかワクワクする。
夜の海の、波音がする。
「今年は僕らのクラス、ミュージカルだよね!なんか⋯大変そうだけど、ワクワクするね!」
柊がラムネを一気に飲むと、ニッと笑って
「今年もいけ花、展示すんの?」
と僕に聞いた。
僕はそれに
「うん⋯その予定⋯綺麗に、できたらいいな!」
僕もラムネを一気に飲み干して、微笑んだ。
「いいな!お前のいけ花、俺好き!芸術とかよく分かんないけど⋯なんか蓮のはさ、心なんだよな!だから、スゲー綺麗で好きだ!今年も楽しみにしてるな!約束!」
僕はそれに照れてしまう。でも少し赤くなりながらも、そんな柊の差し出した小指にそっと自分の小指を絡めた。
「約束⋯!」
と、照れ笑いして。
「ねぇ、柊の『ピンキーソーイング』も今年も文化祭出るんでしょ?去年よりいっぱい出る?」
それに柊は
「ああ!去年より持ち時間増えるぜ、多分!だから⋯蓮、絶対来いよ!」
といつもの通り、やんちゃに笑った。
それに僕は嬉しくなって、ニッコリ笑うと、大きく頷いた。
「勿論、行くよ!僕『ピンキーソーイング』のファンだから!」
それに柊は気分良さそうにしていた。
腕の中でさっき柊が射的でとってくれた猫のぬいぐるみが、こちらを見つめていた。それがとても愛らしい。
「柊、この子、猫のぬいぐるみ、ありがとう!本当に大切にするね!ずっと一緒!」
僕がその子を大事に抱くと、柊は
「蓮は、大袈裟だな!でも⋯気に入ったんなら良かった!可愛がってやってな!」
と、その猫のぬいぐるみの頭をワシワシと撫でた。
遠くで祭りばやしと、近くで波音だけが響く、静かなんだか、騒がしいんだか、よく分からない不思議な夜だった。
柊が立ち上がって、伸びをした。
「さて、そろそろ帰るかな!蓮、楽しかった?」
柊の優しく問いかける瞳に、僕も優しく答える。
「うん!とても、楽しかったよ!素敵な夜だった、ありがとう!」
それに柊は嬉しそうに微笑むと、僕の頭をそっと撫でて
「良かった!俺も、楽しかった!じゃあな!また学校で会おうな!」
と言って歩き出した。
「うん!またね!学校でね!」
僕は柊が見えなくなるまで、手を振り続けた。
ねぇ、柊、この幻のような儚い夜は、確かにあったんだよ!この子がそれを、ちゃんと知っている。この猫の、ぬいぐるみが、全部ちゃんと、知っている。だから、僕らが全てなくしてしまっても、きっと大丈夫だよね?
僕はそう、思っていた。この夏までは確かに、そう思っていたんだ。
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