32 / 40
高校最後の体育祭打ち上げ。二人きりの線香花火と帰りたくない夜。
しおりを挟む
そして昼食休憩を挟んで、応援合戦が始まる!僕らは楽しく音楽に合わせて、練習したダンスを踊って盛り上げる。
クラスの応援団長の柊が振る旗が、美しく、華やかで、とても素敵だった。
ふと、この光景も今年で見納めだと思ったら、なんか切なくなった。
でもそんな切ない気持ちでいる場合ではない!午後の競技が始まってしまう。
僕らはそれを、精一杯応援する!
青団は依然としてトップを守っており、午後の競技でも着実に二位との差を引き離していった。
そして迎えた、最後の競技、選抜リレー。
僕ら青団は脚力自慢達を、応援した!
各クラスの団長が、旗を振る!その姿が、とても美しく、かっこいい!とても素敵な眺めだった。
心に焼き付けようと、思った。一生の想い出に、心に刻もうと思った。この美しい、旗のはためく光景を。そして、その一つを握って笑う、愛おしい彼の姿を。
そして僕は応援をする。
「青団、いけー!」
青団はその応援で、トップを走った!走って走って、走り抜けた!その姿は、とても美しかった!青春の瞬き。きっとみんな、そう呼ぶんだと思った。
青団がトップでゴールテープを切ると、僕らはそれに歓声を上げて、お揃いで巻いていた青いハチマキをとって、空高く投げた!
閉会式、僕ら青団は優勝だった!それに僕らは抱き合って喜んだ!
そんな僕らは、みんなで教室で優勝を祝ってパーティーをした!賑やかに、笑って笑って、兎に角楽しく。
そして時間が来ると先生に追い出され、僕らは場所を海岸に移して、花火をした。
みんなで手持ち花火をして、盛り上がる!追いかけっこしたり、静かに眺めたり。
終わることを知っていた。これが最後だと、みんな知っていた。だから、目いっぱい楽しんだ。切ないけど、目いっぱい、楽しんだ。
やがてみんな解散する。
「優勝おめでとう!」
って言い合って。
その後も僕と柊は、二人海岸に残って、二人きり手を繋いで、笑い合って、ゆっくり僕の家の前の防波堤まで歩いた。
「なぁ、今日帰んなきゃダメ?」
柊がねだるように、僕の瞳を覗き込む。
僕はそれにドキドキする。
「ダメ、だよ⋯お家の人、心配する⋯」
波音が、静かな中に響く。
「一晩くらい、大丈夫だよ!俺、蓮と一緒にいたい⋯」
それに僕は
「ダメ!そういうのは⋯もっと大人になったら!でも⋯僕もまだ、一緒にはいたい、かな?」
それに柊は嬉しそうに僕に抱きついて、やんちゃに笑う。
「じゃあさ、じゃあさ、線香花火!やろうぜ!何回戦も、やろうぜ!」
それに僕は、微笑んで頷く。
柊が、可愛くて仕方がなかった。とってもとっても、可愛くて、仕方がなかった。
それから僕らは、線香花火に火をつけては、勝っただの、負けただの騒いで、夜を過ごした。
結局数を数えていなかったから、どっちが多く勝ったのか、分からず終いになってしまったけど、二人で夜の海、線香花火してる時間が楽しかったから、なんだって良かった。
「線香花火、終わっちゃったな⋯じゃあ、今日は帰るか!楽しかったな!蓮!また⋯遊ぼうな!いっぱいいっぱい、遊ぼうな!」
柊のその言葉に、僕はニッコリ笑って頷く。
「うん!いっぱい遊ぼう!約束!」
珍しく僕から差し出した小指に、柊は嬉しそうに自分の小指を絡めた。
「約束!」
って、やんちゃに笑って。
僕らはそこで、バイバイって言って、別れた。柊がずっと手を振ってた。なんか変な感じ。
でもこれが付き合うってことなんだって思った。そしたら照れた。
これからいっぱい遊んで、大学で離れても僕達ならなんとかなると、思っていた。楽しいことばかりが待っていると、思っていた。この時は確かに、思っていた。
そんな高校生活最後の体育祭の夜のことだった。
クラスの応援団長の柊が振る旗が、美しく、華やかで、とても素敵だった。
ふと、この光景も今年で見納めだと思ったら、なんか切なくなった。
でもそんな切ない気持ちでいる場合ではない!午後の競技が始まってしまう。
僕らはそれを、精一杯応援する!
青団は依然としてトップを守っており、午後の競技でも着実に二位との差を引き離していった。
そして迎えた、最後の競技、選抜リレー。
僕ら青団は脚力自慢達を、応援した!
各クラスの団長が、旗を振る!その姿が、とても美しく、かっこいい!とても素敵な眺めだった。
心に焼き付けようと、思った。一生の想い出に、心に刻もうと思った。この美しい、旗のはためく光景を。そして、その一つを握って笑う、愛おしい彼の姿を。
そして僕は応援をする。
「青団、いけー!」
青団はその応援で、トップを走った!走って走って、走り抜けた!その姿は、とても美しかった!青春の瞬き。きっとみんな、そう呼ぶんだと思った。
青団がトップでゴールテープを切ると、僕らはそれに歓声を上げて、お揃いで巻いていた青いハチマキをとって、空高く投げた!
閉会式、僕ら青団は優勝だった!それに僕らは抱き合って喜んだ!
そんな僕らは、みんなで教室で優勝を祝ってパーティーをした!賑やかに、笑って笑って、兎に角楽しく。
そして時間が来ると先生に追い出され、僕らは場所を海岸に移して、花火をした。
みんなで手持ち花火をして、盛り上がる!追いかけっこしたり、静かに眺めたり。
終わることを知っていた。これが最後だと、みんな知っていた。だから、目いっぱい楽しんだ。切ないけど、目いっぱい、楽しんだ。
やがてみんな解散する。
「優勝おめでとう!」
って言い合って。
その後も僕と柊は、二人海岸に残って、二人きり手を繋いで、笑い合って、ゆっくり僕の家の前の防波堤まで歩いた。
「なぁ、今日帰んなきゃダメ?」
柊がねだるように、僕の瞳を覗き込む。
僕はそれにドキドキする。
「ダメ、だよ⋯お家の人、心配する⋯」
波音が、静かな中に響く。
「一晩くらい、大丈夫だよ!俺、蓮と一緒にいたい⋯」
それに僕は
「ダメ!そういうのは⋯もっと大人になったら!でも⋯僕もまだ、一緒にはいたい、かな?」
それに柊は嬉しそうに僕に抱きついて、やんちゃに笑う。
「じゃあさ、じゃあさ、線香花火!やろうぜ!何回戦も、やろうぜ!」
それに僕は、微笑んで頷く。
柊が、可愛くて仕方がなかった。とってもとっても、可愛くて、仕方がなかった。
それから僕らは、線香花火に火をつけては、勝っただの、負けただの騒いで、夜を過ごした。
結局数を数えていなかったから、どっちが多く勝ったのか、分からず終いになってしまったけど、二人で夜の海、線香花火してる時間が楽しかったから、なんだって良かった。
「線香花火、終わっちゃったな⋯じゃあ、今日は帰るか!楽しかったな!蓮!また⋯遊ぼうな!いっぱいいっぱい、遊ぼうな!」
柊のその言葉に、僕はニッコリ笑って頷く。
「うん!いっぱい遊ぼう!約束!」
珍しく僕から差し出した小指に、柊は嬉しそうに自分の小指を絡めた。
「約束!」
って、やんちゃに笑って。
僕らはそこで、バイバイって言って、別れた。柊がずっと手を振ってた。なんか変な感じ。
でもこれが付き合うってことなんだって思った。そしたら照れた。
これからいっぱい遊んで、大学で離れても僕達ならなんとかなると、思っていた。楽しいことばかりが待っていると、思っていた。この時は確かに、思っていた。
そんな高校生活最後の体育祭の夜のことだった。
0
あなたにおすすめの小説
消えることのない残像
万里
BL
最愛の兄・大貴の結婚式。高校生の志貴は、兄への想いが「家族愛」ではなく「恋」であったと、失恋と同時に自覚する。血の繋がりという境界線、そして「弟」という役割に縛られ、志貴は想いを封印して祝福の仮面を被る。
しかし数年後、大貴の息子が成長し、かつての兄と瓜二つの姿となったとき、止まっていた志貴の時間は歪な形で動き出す。
志貴(しき):兄・大貴に長年片思いしているが、告げることなく距離を置いていた。
大貴(だいき):志貴の兄。10歳年上。既婚者で律樹の父。無自覚に人を惹きつける性格。志貴の想いには気づいていない。
律樹(りつき):大貴の息子。明るく素直だが、志貴に対して複雑な感情を抱く。
好きです、今も。
めある
BL
高校の卒業式に、部活の後輩・安達快(あだち かい)に告白した桐越新(きりごえ あらた)。しかし、新は快に振られてしまう。それから新は大学へ進学し、月日が流れても新は快への気持ちを忘れることが出来ないでいた。そんな最中、二人は大学で再会を果たすこととなる。
ちょっと切なめな甘々ラブストーリーです。ハッピーエンドです。
僕の恋人は、超イケメン!!
八乙女 忍
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
【完結】恋した君は別の誰かが好きだから
海月 ぴけ
BL
本編は完結しました。後日、おまけ&アフターストーリー随筆予定。
青春BLカップ31位。
BETありがとうございました。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
俺が好きになった人は、別の誰かが好きだからーー。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
二つの視点から見た、片思い恋愛模様。
じれきゅん
ギャップ攻め
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる