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第一章 曖昧な理想
第02話 不思議と湧き起こる気持ち(下)
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(かわいいなあ……)
そう、かわいい。笑顔を見せずあまり話もしない謙志だが、なぜか桃音にはかわいく見える。そして、こうも思うのだ。寡黙で堅物な謙志が、情けなく淫らに乱れたらもっとかわいいだろうなと。
「ずっと手元にあったら勉強に集中できなくて……この大学に入れなかったと思います」
母校の校則の話に補足を入れながら、桃音は周囲とのコミュニケーションを自分なりのペースでゆっくりととる。しかし、桃音が一番気になるのは謙志の存在だった。
◆◇◆◇◆
「ただいまー」
「おかえり! どうだった!? 大丈夫だった!? 変なことはなかった!?」
新歓コンパは一次会できっちりと解散し、桃音は夜の十一時前に帰宅した。
コンパが終わった時も電車に乗った時も、こまめに連絡アプリの家族グループに連絡を入れていたが、玄関まで出迎えに来てくれた姉の光希は桃音の顔を見てようやく安堵したようで、矢継ぎ早に質問してきた。
「うん、大丈夫だったよー。みんないい人だった」
桃音は部屋にバッグを置き、お風呂に入る準備をしながら光希に答えた。
「おかえり。風呂、桃音が最後だから片付けよろしくな」
「はーい」
部屋と廊下を行き来していると、兄の望夢も部屋から出てきて桃音に声をかける。
桃音ほど勉学に意欲的でなかった望夢と光希は、母の薬代のこともあり、高校を卒業と同時にすぐ就職するつもりだった。だが父が、「選択肢は多く用意してやれないが、せっかく働くなら少しでも好きなことを選びなさい。そのほうが長く続けられる。そのために必要な学びがあるのなら、可能な限り与えるから」と言ってくれたので、二人はそれぞれ二年制の専門学校に進み、卒業後、兄の望夢は美容師、姉の光希はパティシエ見習いとして働き始めた。
二人は就職してもこの実家のマンションを出ることなく、給料の一部を桃音の学費に充ててくれている。三馬力になったおかげで父の経済的負担もだいぶ減ったようで、舟形家の経済事情はいまかなり安定していた。父だけでなく、そんな兄と姉にもいつかしっかり恩返しをしたいと、桃音は思っている。
「授業はどう? 専門学校と違って、大学の一年生だと一般教養? とかが多いのかな」
お風呂から上がってリビングのソファに座った桃音の隣に、光希も座る。春の夜はまだ冷えるので、光希は自分と桃音にブランケットをかけた。
「そうだね、専門的なことはまだ先かな。試験とか出席日数だけじゃなくて、レポートとかでも成績が決まるから、きちんといいレポートを書けるか、それが心配」
「レポートかあ……。なんかそういうのは大学生っぽいね」
「専門学校は、どちらかというと実習が多いもんね?」
「そうだねえ」
二年前まで通っていた専門学校での学びを思い出し、光希は相槌を打った。
大学に行っていない光希は、大学の詳しい事情はわからない。専門学校と同じようなところもあるだろうが、良い成績をとろうと思ったら、四年かけて学ぶ大学生のほうが大変だろうなと思った。
「桃音は六年間も女子校で過ごしてからの久しぶりの共学だけどさ、どう? 男の子の存在にカルチャーショックを受けちゃってるんじゃない? 小学生男子と大学生男子じゃ、全然違うもんね」
光希は話題を変えて、からかうように桃音に尋ねた。
「男の子は……うーん……女の子もだけど、友達らしい友達はできてないから……まだわからないかなあ」
「でも、今日はサークルの新歓コンパだったんでしょ? 男の子もいたんじゃないの」
「いた、けど……」
男の子――そう聞いて桃音が真っ先に思い出すのは、同じ一年生で天文研究会に入った男の子たちではなく、無口で大柄な謙志だ。もう立派な大人と言っても差し支えないようながっしりとした体型で、全体を見渡しながら黙々と給仕の仕事をしていた謙志。なぜだかわからないが、桃音はそんな謙志が気になり、そして不意に「かわいいな」と思ってしまう。
「男の子をかわいいって思うのは……おかしいかな?」
「えぇ~? 別におかしくはないんじゃないの。今って女の子みたいにかわいい男の子とか普通にいるし、やけに男くさい感じより、中性的な男の子のほうがモテるんじゃない? なんか、かわいい男の子がいるの?」
「う、ん……」
桃音は自信なさげに頷いた。
桃音としては、不思議とかわいいと思えてしまう。けれども、謙志を一目見れば、誰もがそんな桃音の感想を「おかしい」と思うだろう。一般人が想起するような「かわいい」要素など、謙志にはどこにもないからだ。光希の言葉を借りるならば、謙志はどちらかというと「男くさい」男性で、とても雄々しくて「男性的」である。
そんな謙志を、なぜ自分はかわいいと思ってしまうのだろう。彼のどこに、そんな感想を抱いたのだろうか。
「写真とか撮ってきて見せてよ~」
「そっ、それは無理……かな」
「まだそんなに仲良くないとか?」
「そう……でもあるし……」
「うーん、桃音の好きになった人なら、どんな人なのか知りたいんだけどなあ」
「すっ……好きな、人……じゃないよ」
「違うの?」
「うん……」
決して好きなわけではない。まだ好きになるほど、謙志については何も知らない。
(ただ……気になるだけ……)
気さくに話しかけてくれた将樹よりも、今日知り合うことができた天文研究会の一年生の男の子たちよりも、なぜだか謙志だけが、ふとかわいく思え、気になってしまう。でもその気持ちはまだ、恋心というラベルを貼るには小さすぎるし不確かだ。
桃音は歯磨きをすると、光希と共に部屋へ行った。兄の望夢は男の子なので一人部屋だが、桃音は姉の光希といまだに同じ部屋で、二段ベッドを使っている。舟形家の経済事情ゆえだが、おかげで光希とは友達のように仲のいい姉妹なので、共同部屋も二段ベッドも何も不満ではない。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
電気を消し、それぞれ布団に潜り込んで桃音も光希も目を閉じる。
(かわいいのは……犬っぽいから……?)
暗闇の中で、桃音は謙志の姿を思い出した。
あまり自分から話さないうえに表情の変化も乏しい謙志だったが、その雰囲気にはどこか、家族にしか懐かない番犬のようなところがあるかもしれない。自分の懐に入っていない人には冷たい対応だが、心を許した相手にはリラックスした表情を見せてくれる、少しお堅い性格の犬。「懐かせてみたい」と思わせるところがあるから、謙志のことが気になるのだろうか。だが、それだけが理由ではないような気がする。
(松浦先輩って……困ったらどんなふうになるのかな)
将樹のほうは男女誰とでもすぐ仲良くなれて、異性の友達も多そうな感じだった。だが、謙志はそうではない。男友達はいるだろうが、親しい女友達はいないように見える。今日の新歓コンパでは、天文研究会の三年生と思しき女子が謙志に話しかけることはあったが、謙志の対応は実にそっけなくて、異性と親しく接することは苦手にしているようだった。
もしもそんな謙志に近付きたいとアピールをしたら、どんな反応をするだろうか。困って拒絶されるだろうか。拒絶されたら寂しいが、ただ困っているだけなら、そんな姿はやはり、かわいく思える気がする。あのキリッと整った眉毛がへにゃんと垂れて、あまりおしゃべりが得意そうではない口がもごもごと何かを言いたげに言葉を探す様は、かわいらしいという言葉以外に表現のしようがない。
(私、松浦先輩のこと……困らせたいのかな)
なんだかいじめっ子のような発想だ。
女子校を卒業したばかりの自分は、異性に対してどんな距離感で、どんなふうに接すればいいのか、その塩梅をまだ何も把握できていない。だからこんな、少しゆがんだ気持ちを抱いてしまうのだろう。
(よくないなあ……相手のことは尊重しなきゃ)
偏差値の高い女子校だったので苛烈ないじめというものはなかったが、時折誰かをターゲットにして意地悪をしたり、多くのクラスメイトが避けるように接していたりした子は一人二人、必ずいた。そういう子に共通していたのは、何事も自分が一番で、相手のことをまったく尊重しない態度が常であるということだ。言動の端々でマウントをとったり、相手を馬鹿にしたり見下したり、そしてそういう自分の態度を客観視できない幼さが、級友たちをどんどん遠ざけていた。
(女子校出身だけど……それはもう、終わった時間の話だから……男とか女じゃなくて、誰に対しても一人の人間として、きちんと誠実にいよう)
今はまだ高校を卒業したばかりで、自分の視界は女子校時代の狭い範囲からそれほど広がっていない。新しいことを見て聞いて触れた経験も、まだ少ない。結美から聞いた話だと、大学に入ってまだ一カ月の時期なのに、すでに性行為の経験を済ませた高校の友人たちがいるらしい。桃音と結美は「早すぎない?」と驚いたが、人によってはそうしてどんどん先へ進んでいく。
桃音も、これからの大学生活では勉強だけでなく、様々な時間や経験を通して自分の人間性を磨き、成熟して大人になっていきたいと思っている。だが、誰とどんなふうに関わることになったとしても、思いやりの心は忘れないでいたいものだ。「困らせたい」なんて、抱いていい願望ではないだろう。
謙志のことはなぜか気になるが、あまり深く気にしすぎないようにして、自然体で接していこう。せっかく入ったサークルなのだから、まずは同じ一年生の友達を増やしていこう。桃音はそう考えながら眠りにつくのだった。
◆◇◆◇◆
そう、かわいい。笑顔を見せずあまり話もしない謙志だが、なぜか桃音にはかわいく見える。そして、こうも思うのだ。寡黙で堅物な謙志が、情けなく淫らに乱れたらもっとかわいいだろうなと。
「ずっと手元にあったら勉強に集中できなくて……この大学に入れなかったと思います」
母校の校則の話に補足を入れながら、桃音は周囲とのコミュニケーションを自分なりのペースでゆっくりととる。しかし、桃音が一番気になるのは謙志の存在だった。
◆◇◆◇◆
「ただいまー」
「おかえり! どうだった!? 大丈夫だった!? 変なことはなかった!?」
新歓コンパは一次会できっちりと解散し、桃音は夜の十一時前に帰宅した。
コンパが終わった時も電車に乗った時も、こまめに連絡アプリの家族グループに連絡を入れていたが、玄関まで出迎えに来てくれた姉の光希は桃音の顔を見てようやく安堵したようで、矢継ぎ早に質問してきた。
「うん、大丈夫だったよー。みんないい人だった」
桃音は部屋にバッグを置き、お風呂に入る準備をしながら光希に答えた。
「おかえり。風呂、桃音が最後だから片付けよろしくな」
「はーい」
部屋と廊下を行き来していると、兄の望夢も部屋から出てきて桃音に声をかける。
桃音ほど勉学に意欲的でなかった望夢と光希は、母の薬代のこともあり、高校を卒業と同時にすぐ就職するつもりだった。だが父が、「選択肢は多く用意してやれないが、せっかく働くなら少しでも好きなことを選びなさい。そのほうが長く続けられる。そのために必要な学びがあるのなら、可能な限り与えるから」と言ってくれたので、二人はそれぞれ二年制の専門学校に進み、卒業後、兄の望夢は美容師、姉の光希はパティシエ見習いとして働き始めた。
二人は就職してもこの実家のマンションを出ることなく、給料の一部を桃音の学費に充ててくれている。三馬力になったおかげで父の経済的負担もだいぶ減ったようで、舟形家の経済事情はいまかなり安定していた。父だけでなく、そんな兄と姉にもいつかしっかり恩返しをしたいと、桃音は思っている。
「授業はどう? 専門学校と違って、大学の一年生だと一般教養? とかが多いのかな」
お風呂から上がってリビングのソファに座った桃音の隣に、光希も座る。春の夜はまだ冷えるので、光希は自分と桃音にブランケットをかけた。
「そうだね、専門的なことはまだ先かな。試験とか出席日数だけじゃなくて、レポートとかでも成績が決まるから、きちんといいレポートを書けるか、それが心配」
「レポートかあ……。なんかそういうのは大学生っぽいね」
「専門学校は、どちらかというと実習が多いもんね?」
「そうだねえ」
二年前まで通っていた専門学校での学びを思い出し、光希は相槌を打った。
大学に行っていない光希は、大学の詳しい事情はわからない。専門学校と同じようなところもあるだろうが、良い成績をとろうと思ったら、四年かけて学ぶ大学生のほうが大変だろうなと思った。
「桃音は六年間も女子校で過ごしてからの久しぶりの共学だけどさ、どう? 男の子の存在にカルチャーショックを受けちゃってるんじゃない? 小学生男子と大学生男子じゃ、全然違うもんね」
光希は話題を変えて、からかうように桃音に尋ねた。
「男の子は……うーん……女の子もだけど、友達らしい友達はできてないから……まだわからないかなあ」
「でも、今日はサークルの新歓コンパだったんでしょ? 男の子もいたんじゃないの」
「いた、けど……」
男の子――そう聞いて桃音が真っ先に思い出すのは、同じ一年生で天文研究会に入った男の子たちではなく、無口で大柄な謙志だ。もう立派な大人と言っても差し支えないようながっしりとした体型で、全体を見渡しながら黙々と給仕の仕事をしていた謙志。なぜだかわからないが、桃音はそんな謙志が気になり、そして不意に「かわいいな」と思ってしまう。
「男の子をかわいいって思うのは……おかしいかな?」
「えぇ~? 別におかしくはないんじゃないの。今って女の子みたいにかわいい男の子とか普通にいるし、やけに男くさい感じより、中性的な男の子のほうがモテるんじゃない? なんか、かわいい男の子がいるの?」
「う、ん……」
桃音は自信なさげに頷いた。
桃音としては、不思議とかわいいと思えてしまう。けれども、謙志を一目見れば、誰もがそんな桃音の感想を「おかしい」と思うだろう。一般人が想起するような「かわいい」要素など、謙志にはどこにもないからだ。光希の言葉を借りるならば、謙志はどちらかというと「男くさい」男性で、とても雄々しくて「男性的」である。
そんな謙志を、なぜ自分はかわいいと思ってしまうのだろう。彼のどこに、そんな感想を抱いたのだろうか。
「写真とか撮ってきて見せてよ~」
「そっ、それは無理……かな」
「まだそんなに仲良くないとか?」
「そう……でもあるし……」
「うーん、桃音の好きになった人なら、どんな人なのか知りたいんだけどなあ」
「すっ……好きな、人……じゃないよ」
「違うの?」
「うん……」
決して好きなわけではない。まだ好きになるほど、謙志については何も知らない。
(ただ……気になるだけ……)
気さくに話しかけてくれた将樹よりも、今日知り合うことができた天文研究会の一年生の男の子たちよりも、なぜだか謙志だけが、ふとかわいく思え、気になってしまう。でもその気持ちはまだ、恋心というラベルを貼るには小さすぎるし不確かだ。
桃音は歯磨きをすると、光希と共に部屋へ行った。兄の望夢は男の子なので一人部屋だが、桃音は姉の光希といまだに同じ部屋で、二段ベッドを使っている。舟形家の経済事情ゆえだが、おかげで光希とは友達のように仲のいい姉妹なので、共同部屋も二段ベッドも何も不満ではない。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
電気を消し、それぞれ布団に潜り込んで桃音も光希も目を閉じる。
(かわいいのは……犬っぽいから……?)
暗闇の中で、桃音は謙志の姿を思い出した。
あまり自分から話さないうえに表情の変化も乏しい謙志だったが、その雰囲気にはどこか、家族にしか懐かない番犬のようなところがあるかもしれない。自分の懐に入っていない人には冷たい対応だが、心を許した相手にはリラックスした表情を見せてくれる、少しお堅い性格の犬。「懐かせてみたい」と思わせるところがあるから、謙志のことが気になるのだろうか。だが、それだけが理由ではないような気がする。
(松浦先輩って……困ったらどんなふうになるのかな)
将樹のほうは男女誰とでもすぐ仲良くなれて、異性の友達も多そうな感じだった。だが、謙志はそうではない。男友達はいるだろうが、親しい女友達はいないように見える。今日の新歓コンパでは、天文研究会の三年生と思しき女子が謙志に話しかけることはあったが、謙志の対応は実にそっけなくて、異性と親しく接することは苦手にしているようだった。
もしもそんな謙志に近付きたいとアピールをしたら、どんな反応をするだろうか。困って拒絶されるだろうか。拒絶されたら寂しいが、ただ困っているだけなら、そんな姿はやはり、かわいく思える気がする。あのキリッと整った眉毛がへにゃんと垂れて、あまりおしゃべりが得意そうではない口がもごもごと何かを言いたげに言葉を探す様は、かわいらしいという言葉以外に表現のしようがない。
(私、松浦先輩のこと……困らせたいのかな)
なんだかいじめっ子のような発想だ。
女子校を卒業したばかりの自分は、異性に対してどんな距離感で、どんなふうに接すればいいのか、その塩梅をまだ何も把握できていない。だからこんな、少しゆがんだ気持ちを抱いてしまうのだろう。
(よくないなあ……相手のことは尊重しなきゃ)
偏差値の高い女子校だったので苛烈ないじめというものはなかったが、時折誰かをターゲットにして意地悪をしたり、多くのクラスメイトが避けるように接していたりした子は一人二人、必ずいた。そういう子に共通していたのは、何事も自分が一番で、相手のことをまったく尊重しない態度が常であるということだ。言動の端々でマウントをとったり、相手を馬鹿にしたり見下したり、そしてそういう自分の態度を客観視できない幼さが、級友たちをどんどん遠ざけていた。
(女子校出身だけど……それはもう、終わった時間の話だから……男とか女じゃなくて、誰に対しても一人の人間として、きちんと誠実にいよう)
今はまだ高校を卒業したばかりで、自分の視界は女子校時代の狭い範囲からそれほど広がっていない。新しいことを見て聞いて触れた経験も、まだ少ない。結美から聞いた話だと、大学に入ってまだ一カ月の時期なのに、すでに性行為の経験を済ませた高校の友人たちがいるらしい。桃音と結美は「早すぎない?」と驚いたが、人によってはそうしてどんどん先へ進んでいく。
桃音も、これからの大学生活では勉強だけでなく、様々な時間や経験を通して自分の人間性を磨き、成熟して大人になっていきたいと思っている。だが、誰とどんなふうに関わることになったとしても、思いやりの心は忘れないでいたいものだ。「困らせたい」なんて、抱いていい願望ではないだろう。
謙志のことはなぜか気になるが、あまり深く気にしすぎないようにして、自然体で接していこう。せっかく入ったサークルなのだから、まずは同じ一年生の友達を増やしていこう。桃音はそう考えながら眠りにつくのだった。
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