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第14話 裏切りの操言士と四分力
6.連携(上)
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「はあ~、お腹いっぱいです。よかったですね、紀更様。セカンディアを移動する許可が下りて。しかも路銀までくれるなんて超いい女王様でしたね~」
「そうね……」
紅雷が努めて明るい声で話しかけるが、紀更は気のない返事だ。
紅雷の鼻がつかんだ匂いの正体は予想通り焼き鳥で、ほかにも焼きたてのパンなどオリジーアとそう変わらない昼食を買って、とりあえず胃に収めた。セカンディアがそうなのかこのロムザの街がそうなのか、オリジーアに比べるとずいぶんと味付けは濃かったが、びっくりするほど味が合わなくて食べられないということはなかった。
それから、紀更たち四人はロムザの街の東側にある広場の花壇に腰掛けて一休みをしていた。周囲を住居と思われる二階建ての建物が囲むこの場所は住民たちの憩いの場のようで、行き来する人の波はほどよく途切れない。
「それに若かったですね。だけど威厳があって、ちょっとだけ怖かったです。ポーレンヌで会ったオリジーアの王子様の方が優しそうでした」
紅雷はなおも雑談を続けるが、紀更の反応はない。紅雷の声は届いているのだが、返事をするための思考が追いつかないのだ。
「紀更様?」
黙ってしまっている紀更を、紅雷は心配そうに横から見つめる。しかし、紀更はぼうっと地面を向いたままだ。
(ピラーオルド……闇の四分力……初代操言士)
ステファニーと交わした多くの会話や単語が、紀更の頭の中でぐるぐると回る。
(フォスニアの優大王子……世界が変わるって、こういうこと?)
なぜ自分は後天的に操言の力を宿したのか。どうして突然、操言士に〝なって〟しまったのか。紀更の出発点はそこだ。しかし世界は違う。サーディアのフォスニアへの侵攻。ステファニーと優大とレイモンドの、非公式な三王家の会談。怪魔を作り大陸中にばらまいていたピラーオルド。ロゴイエマレスによる著書『空白の物語』。紀更が操言の力を宿す前から、すでに何かが動き出していた。一見関係がないように見える出来事は、実はどこかでつながっている。それらが関わり合って交わることが、世界が変わるということなのだろうか。だとしたら、本当の始まりはいったいどこなのか。そして終わりはどこなのか。
(何が起きて、続いて……どう終わるの)
傭兵の街メルゲントへ行き、その先さらにサーディアのピラーパレスに行って、どうなるのだろう。王黎、あるいは紀更――闇の子がピラーオルドの本拠地に赴いて、何が起きるのだろう。
(闇の子は王黎師匠なの? 私なの? でも、どちらかだとしても、闇の四分力は渡さない。これ以上ピラーオルドに神様の力を持たせてはいけない。王黎師匠も、きっとそう考えるはず)
ピラーオルドの自称闇神様。その正体は人間のはずだ。すべての四分力を手に入れたら、ただの人間が神様になれるのだろうか。闇の神様ヤオディミスになれるのだろうか。
(ヤオディミス……四分力に分かれて、あなたは本当に消えてしまったの?)
それとも、光の神様カオディリヒスのように何か別の姿になって、今もどこかにいるのだろうか。カオディリヒスが太陽となって空から人々を見守り、守ってくれるように。
(初代操言士の時代に何が……神様と人の間に何があったの)
「紀更」
思考がぐるぐると回り、段々深い場所へ沈んでいきかけたその時。紀更の隣にユルゲンが腰を下ろし、低い声で紀更の名前を呼んだ。紀更ははっとし、ゆっくりと顔を上げて隣のユルゲンに視線を向ける。
「暑くないか」
「大丈夫、です……」
頭上は雲の多い空だが、夏らしく気温は上がり、今が一日の中で一番暑い時間帯だ。けれども紀更は、そんなことも感じないほどにぼうっとしていた。ユルゲンに向けた視線は、また地面に吸い寄せられてしまう。
「そうか」
紅雷の姿もエリックの姿も、いつの間にか近くから消えていた。ロムザの街の人々の話し声が時折聞こえてくる以外は、静かな午後だ。
「セカンディアも街の中に祈聖石があるのか……どうなんだろうな」
「そう……ですね」
ユルゲンは、紀更が考えていそうなことになるべく近寄らないように話題を振る。しかし紀更の返事に覇気はなく、ユルゲンは話題をそらすことをやめた。
「初代操言士の生まれ変わり……王黎にそう言われたことが重たかったか」
取り繕うことをやめたユルゲンの声が、ぐさりと紀更の胸の中心に刺さる。すると紀更は、かすれた声で否定した。
「私、違います……。初代操言士の……そんな、生まれ変わりなんて」
「ああ、そうだろうな。誰かの魂を持って生まれるなんて、そんなの承知したうえで生きてる奴なんていないよな」
「でも、王黎師匠は……」
「あいつが勝手にそう考えてた、ってだけの話だ。なんで初代なんだ? 後天的に操言士になったのはフォスニアのザンドラ女王もだろ? 生まれ変わりがあるなら、ザンドラ女王の生まれ変わりかもしれない。誰にも正解はわからない。眉唾もんの話だ。ステファニー女王の言うとおり、紀更は紀更だよ。ほかの誰かじゃない」
(ユルゲンさん……)
なぜだろう。
――君が操言の力を正しく使ってくれた。君がいてくれたからキヴィネを斃すことができたんだ。ありがとな、見習い操言士さん。それが言いたかったんだ。
――自分の意志で進み、選び取ることをやめないかぎり自分のうしろに道はできる。大丈夫だ。
――大丈夫だ、紀更。
――君は、俺が守る。
水の村レイト、ゼルヴァイス城、ポーレンヌ城下町、王都ベラックスディーオ。
一緒に巡った様々な都市部。そこで起きた様々な出来事。
戸惑って、悩んで、立ち止まって。でもまた進むと決めて、前を向いて歩く。繰り返してきたその日々の端々で、いつもユルゲンは紀更を支えてくれる。紀更の心が無意識のうちに求めていた言葉をくれる。
「私は私……です」
「そうだな」
「誰かの代わりじゃないの。ここにいるのは……〝わたし〟です」
「ああ、そうだ」
ユルゲンは腕を伸ばして紀更の頭を抱え込み、自分の胸に引き寄せた。
紀更は、自分でそう言ってから理解した。先ほどから自分の心を重たくしているものの正体を。
(生まれ変わり……誰かの代わり。そう言われたみたいだった)
それが嫌だった。不安だった。
もしも過去に生きた誰かと同じ魂を持っている、その誰かの生まれ変わりなのだとしても、以前のことなんて何も憶えていない。それに、誰かの生まれ変わりだとわかったら、今までの自分とこれからの自分すべてが否定されそうで怖い。今の自分は本当の自分ではなくて、生まれ変わる前の別の誰かの続きでしかないような気がしてしまう。
「生まれ変わりなんて知らない……関係ないっ」
「そうだ。それでいい。いま生きているのは紀更で、泣いているのも紀更で、それは間違いなんかじゃない。君は君だ」
ユルゲンに言われて初めて、紀更は自分の目から涙がこぼれ落ちていることに気が付いた。そんな紀更の背中を、ユルゲンが静かにさする。その手の大きさと動きのゆっくりさが、紀更を安心させる。
「紅雷もあのマークって少年も、初代言従士とは関係ない。あいつらはあいつらとして生まれて生きてきて、それでなぜか不思議なことに、二人とも君の言従士だ。謎だな。わけがわからない。でもいいんだよ、それで。世の中意味不明なことばかりだ。全部わかるなんて、そんなの人間には無理なんだ」
「無理……」
「だから神様になりたがる人間がいるのかもしれねぇ。けど、誰も誰かの代わりにはなれない。〝誰か〟になんかなれない。自分がなれるのは〝自分〟だけだ」
ユルゲンが力強く言う。すると、紀更の胸の中の不安はとけていく。
(怖かった……。私が私じゃないなら、ユルゲンさんを好きなこの気持ちも〝わたし〟の気持ちじゃなくなってしまう気がして……)
紀更はユルゲンの胸から顔を上げ、目元の涙を拭った。まだ少し滲む視界で、至近距離のユルゲンを見上げる。
三白眼の鋭い目付き、仏頂面、顎に少しだけ生えた髭、高い鼻筋。一見すると、とても不機嫌で怖そうな人。でも知っている。その顔が時々、とてもやわらかく笑いかけてくれること。その低い声が、とても愛おしそうに名前を呼んでくれること。こうして背中をさすってくれる手の優しさも、怪魔をもろともしない強さも全部――。
(――私が見つけたの。私が、好きになったの)
ほかの誰かじゃない。もしも生まれ変わりがあったとしても、いま、ここで生きて彼を愛しているのは自分だ。特別な操言士も初代操言士も、操言の力も闇の四分力も、何も関係ない。
「ユルゲンさん、好きです」
紀更の細い手の指先が、おずおずとユルゲンの頬にふれた。
「私が、あなたを好きなの。ここにいる〝わたし〟が……」
「紀更、ちょい待った」
切羽詰まった紀更の指先を、戸惑いを隠せないユルゲンが掴んで離す。
「俺の理性をぶっ飛ばす気か?」
「理性?」
不安になったり、安心したり。かと思えば想いがあふれてまた不安になったり。
自分自身の情緒の不安定さに戸惑う。それが、理性をぶっ飛ばすということだろうか。ユルゲンも情緒不安定なのだろうか。
「あ~、わかった。あとで文句を言うなよ? わからない紀更が悪い」
ユルゲンは覚悟を決めると、紀更の後頭部を引き寄せて口付けた。やわらかい紀更のそれは涙が伝ったためか少ししょっぱかったが、そのしょっぱさを舐めとるようにユルゲンはしつこく上下の唇で食み回した。
「そうね……」
紅雷が努めて明るい声で話しかけるが、紀更は気のない返事だ。
紅雷の鼻がつかんだ匂いの正体は予想通り焼き鳥で、ほかにも焼きたてのパンなどオリジーアとそう変わらない昼食を買って、とりあえず胃に収めた。セカンディアがそうなのかこのロムザの街がそうなのか、オリジーアに比べるとずいぶんと味付けは濃かったが、びっくりするほど味が合わなくて食べられないということはなかった。
それから、紀更たち四人はロムザの街の東側にある広場の花壇に腰掛けて一休みをしていた。周囲を住居と思われる二階建ての建物が囲むこの場所は住民たちの憩いの場のようで、行き来する人の波はほどよく途切れない。
「それに若かったですね。だけど威厳があって、ちょっとだけ怖かったです。ポーレンヌで会ったオリジーアの王子様の方が優しそうでした」
紅雷はなおも雑談を続けるが、紀更の反応はない。紅雷の声は届いているのだが、返事をするための思考が追いつかないのだ。
「紀更様?」
黙ってしまっている紀更を、紅雷は心配そうに横から見つめる。しかし、紀更はぼうっと地面を向いたままだ。
(ピラーオルド……闇の四分力……初代操言士)
ステファニーと交わした多くの会話や単語が、紀更の頭の中でぐるぐると回る。
(フォスニアの優大王子……世界が変わるって、こういうこと?)
なぜ自分は後天的に操言の力を宿したのか。どうして突然、操言士に〝なって〟しまったのか。紀更の出発点はそこだ。しかし世界は違う。サーディアのフォスニアへの侵攻。ステファニーと優大とレイモンドの、非公式な三王家の会談。怪魔を作り大陸中にばらまいていたピラーオルド。ロゴイエマレスによる著書『空白の物語』。紀更が操言の力を宿す前から、すでに何かが動き出していた。一見関係がないように見える出来事は、実はどこかでつながっている。それらが関わり合って交わることが、世界が変わるということなのだろうか。だとしたら、本当の始まりはいったいどこなのか。そして終わりはどこなのか。
(何が起きて、続いて……どう終わるの)
傭兵の街メルゲントへ行き、その先さらにサーディアのピラーパレスに行って、どうなるのだろう。王黎、あるいは紀更――闇の子がピラーオルドの本拠地に赴いて、何が起きるのだろう。
(闇の子は王黎師匠なの? 私なの? でも、どちらかだとしても、闇の四分力は渡さない。これ以上ピラーオルドに神様の力を持たせてはいけない。王黎師匠も、きっとそう考えるはず)
ピラーオルドの自称闇神様。その正体は人間のはずだ。すべての四分力を手に入れたら、ただの人間が神様になれるのだろうか。闇の神様ヤオディミスになれるのだろうか。
(ヤオディミス……四分力に分かれて、あなたは本当に消えてしまったの?)
それとも、光の神様カオディリヒスのように何か別の姿になって、今もどこかにいるのだろうか。カオディリヒスが太陽となって空から人々を見守り、守ってくれるように。
(初代操言士の時代に何が……神様と人の間に何があったの)
「紀更」
思考がぐるぐると回り、段々深い場所へ沈んでいきかけたその時。紀更の隣にユルゲンが腰を下ろし、低い声で紀更の名前を呼んだ。紀更ははっとし、ゆっくりと顔を上げて隣のユルゲンに視線を向ける。
「暑くないか」
「大丈夫、です……」
頭上は雲の多い空だが、夏らしく気温は上がり、今が一日の中で一番暑い時間帯だ。けれども紀更は、そんなことも感じないほどにぼうっとしていた。ユルゲンに向けた視線は、また地面に吸い寄せられてしまう。
「そうか」
紅雷の姿もエリックの姿も、いつの間にか近くから消えていた。ロムザの街の人々の話し声が時折聞こえてくる以外は、静かな午後だ。
「セカンディアも街の中に祈聖石があるのか……どうなんだろうな」
「そう……ですね」
ユルゲンは、紀更が考えていそうなことになるべく近寄らないように話題を振る。しかし紀更の返事に覇気はなく、ユルゲンは話題をそらすことをやめた。
「初代操言士の生まれ変わり……王黎にそう言われたことが重たかったか」
取り繕うことをやめたユルゲンの声が、ぐさりと紀更の胸の中心に刺さる。すると紀更は、かすれた声で否定した。
「私、違います……。初代操言士の……そんな、生まれ変わりなんて」
「ああ、そうだろうな。誰かの魂を持って生まれるなんて、そんなの承知したうえで生きてる奴なんていないよな」
「でも、王黎師匠は……」
「あいつが勝手にそう考えてた、ってだけの話だ。なんで初代なんだ? 後天的に操言士になったのはフォスニアのザンドラ女王もだろ? 生まれ変わりがあるなら、ザンドラ女王の生まれ変わりかもしれない。誰にも正解はわからない。眉唾もんの話だ。ステファニー女王の言うとおり、紀更は紀更だよ。ほかの誰かじゃない」
(ユルゲンさん……)
なぜだろう。
――君が操言の力を正しく使ってくれた。君がいてくれたからキヴィネを斃すことができたんだ。ありがとな、見習い操言士さん。それが言いたかったんだ。
――自分の意志で進み、選び取ることをやめないかぎり自分のうしろに道はできる。大丈夫だ。
――大丈夫だ、紀更。
――君は、俺が守る。
水の村レイト、ゼルヴァイス城、ポーレンヌ城下町、王都ベラックスディーオ。
一緒に巡った様々な都市部。そこで起きた様々な出来事。
戸惑って、悩んで、立ち止まって。でもまた進むと決めて、前を向いて歩く。繰り返してきたその日々の端々で、いつもユルゲンは紀更を支えてくれる。紀更の心が無意識のうちに求めていた言葉をくれる。
「私は私……です」
「そうだな」
「誰かの代わりじゃないの。ここにいるのは……〝わたし〟です」
「ああ、そうだ」
ユルゲンは腕を伸ばして紀更の頭を抱え込み、自分の胸に引き寄せた。
紀更は、自分でそう言ってから理解した。先ほどから自分の心を重たくしているものの正体を。
(生まれ変わり……誰かの代わり。そう言われたみたいだった)
それが嫌だった。不安だった。
もしも過去に生きた誰かと同じ魂を持っている、その誰かの生まれ変わりなのだとしても、以前のことなんて何も憶えていない。それに、誰かの生まれ変わりだとわかったら、今までの自分とこれからの自分すべてが否定されそうで怖い。今の自分は本当の自分ではなくて、生まれ変わる前の別の誰かの続きでしかないような気がしてしまう。
「生まれ変わりなんて知らない……関係ないっ」
「そうだ。それでいい。いま生きているのは紀更で、泣いているのも紀更で、それは間違いなんかじゃない。君は君だ」
ユルゲンに言われて初めて、紀更は自分の目から涙がこぼれ落ちていることに気が付いた。そんな紀更の背中を、ユルゲンが静かにさする。その手の大きさと動きのゆっくりさが、紀更を安心させる。
「紅雷もあのマークって少年も、初代言従士とは関係ない。あいつらはあいつらとして生まれて生きてきて、それでなぜか不思議なことに、二人とも君の言従士だ。謎だな。わけがわからない。でもいいんだよ、それで。世の中意味不明なことばかりだ。全部わかるなんて、そんなの人間には無理なんだ」
「無理……」
「だから神様になりたがる人間がいるのかもしれねぇ。けど、誰も誰かの代わりにはなれない。〝誰か〟になんかなれない。自分がなれるのは〝自分〟だけだ」
ユルゲンが力強く言う。すると、紀更の胸の中の不安はとけていく。
(怖かった……。私が私じゃないなら、ユルゲンさんを好きなこの気持ちも〝わたし〟の気持ちじゃなくなってしまう気がして……)
紀更はユルゲンの胸から顔を上げ、目元の涙を拭った。まだ少し滲む視界で、至近距離のユルゲンを見上げる。
三白眼の鋭い目付き、仏頂面、顎に少しだけ生えた髭、高い鼻筋。一見すると、とても不機嫌で怖そうな人。でも知っている。その顔が時々、とてもやわらかく笑いかけてくれること。その低い声が、とても愛おしそうに名前を呼んでくれること。こうして背中をさすってくれる手の優しさも、怪魔をもろともしない強さも全部――。
(――私が見つけたの。私が、好きになったの)
ほかの誰かじゃない。もしも生まれ変わりがあったとしても、いま、ここで生きて彼を愛しているのは自分だ。特別な操言士も初代操言士も、操言の力も闇の四分力も、何も関係ない。
「ユルゲンさん、好きです」
紀更の細い手の指先が、おずおずとユルゲンの頬にふれた。
「私が、あなたを好きなの。ここにいる〝わたし〟が……」
「紀更、ちょい待った」
切羽詰まった紀更の指先を、戸惑いを隠せないユルゲンが掴んで離す。
「俺の理性をぶっ飛ばす気か?」
「理性?」
不安になったり、安心したり。かと思えば想いがあふれてまた不安になったり。
自分自身の情緒の不安定さに戸惑う。それが、理性をぶっ飛ばすということだろうか。ユルゲンも情緒不安定なのだろうか。
「あ~、わかった。あとで文句を言うなよ? わからない紀更が悪い」
ユルゲンは覚悟を決めると、紀更の後頭部を引き寄せて口付けた。やわらかい紀更のそれは涙が伝ったためか少ししょっぱかったが、そのしょっぱさを舐めとるようにユルゲンはしつこく上下の唇で食み回した。
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