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第14話 裏切りの操言士と四分力
5.魂水晶(下)
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「里長からの報告では、傭兵の街メルゲントを目指すとも聞いた。それはユルゲンと関係があるのか? 傭兵家業で養われてきたということは、そこが故郷なのであろう?」
「俺は生まれてこの方ずっと、自分はヒューマだと思っていたんだがな。ンディフ墓地の戦闘で馬龍の攻撃をもろに食らったら動物型になっちまってな。どうやらメヒュラだったらしい、ということが発覚したんだ」
「特別な操言士ほどではないがなかなかに面白い話だな。自分はヒューマだと思い込んで生きてきたメヒュラか。馬龍がどのような攻撃をしたのかわからぬが、自身の謎を解くためにも一度故郷へ戻ろうということか」
「まあ、そういうことだ」
「ふむ」
ステファニーは少し考え込むように目線を下ろした。
落ち着きを取り戻した紀更が、そんなステファニーに問いかける。
「あの、ステファニー女王。この『空白の物語』をご存じありませんか? ロゴイエマレスという方が書いた本で、まだほかにあると思うんです」
「残念ながら、本の題名も作者も聞いたことはないな。ビリー、マイケル、そなたたちはどうだ」
「知りませんね」
「聞いたことありません」
「ケイトはどうだ」
ステファニーは、背後に立ったままずっと黙っていた女性騎士にも問いかける。だが彼女も首を横に振った。
「そうですか」
紀更は肩を落とした。
もしかしたら『空白の物語』がセカンディアにあるかもしれないと思ったのだが、ステファニー含め誰もその存在を知らないのなら、この本はセカンディアにはないのだろう。オリジーアにしか存在しないのかもしれない。
「王黎よ。まだ正直に話していないことがあるだろう? ピラーオルドの移動手段だ。ある生活器を使うとのことだが、それはどんな生活器なのだ?」
初代操言士の生まれ変わり説の議論が落ち着いたところで、ステファニーは別の話題を持ち出した。紀更がそのことについて話した時は、詳細を語らずにステファニーを煙に巻こうとした王黎だったが、今度は素直に話すことにした。
「鋳物の円盤です。操言の力で地面に固定されています。円盤の上で操言の力を使うと、遠方にある同じ円盤へ瞬時に移動できるようです。ただしいくつかの制約があり、第一に移動可能距離に限度がある。この付近で例えるなら、パーヴァルの里からこのロムザの街までは少し遠すぎるかもしれません。第二に、移動したら移動先の円盤に操言の力を込めないと、次の移動者がそこへ来られません。第三に、一度に移動できるのは円盤ひとつにつき、おそらく一人までです」
「詳しいな。どうやって調べたのだ?」
「ピラーオルドのライオスとの交戦後、撤退する彼を追いかけたら円盤を見つけたんです。王都の操言士団に回収と調査をお願いしたところ、オリジーアの優秀な操言士が円盤の仕掛けを解明してくれました」
「そうか。では、もう少しすればセカンディアの優秀な操言士も、どうにかして同じ情報を得るであろうな」
王黎が鼻にかけた言い方をしたので、ステファニーもわざと対抗して煽るような言い方をした。
「円盤はおそらく、都市部から少し離れたところで人目につきにくい場所にあるはずです。その円盤を探すなら参考にしてください」
「そうだな、そうさせてもらおう。では情報提供の礼に、そなたたちには通行証をやろう」
(通行証?)
紀更は声には出さず、小首をかしげた。
するとステファニーは、出入り口を守っていた騎士のマイケルを呼びつけた。
「マイケル、そなたの肩章を取れ」
「な、なぜですか」
「それが通行証だ。王黎に渡せ」
黒い肌のマイケルは相当渋い顔をしたが女王命令に逆らうことはできず、かなり不服そうな表情で金色の縁取りの赤い肩章を取り外し、ソファに座っている王黎に手渡した。
「セカンディア国内の都市部の長や騎士がその肩章を見れば、女王付きの代物だとわかるはずだ。この先セカンディア国内を移動している際に何かあれば、それを見せればよかろう」
「えっ、それって」
紀更がまじまじとステファニーの顔を見つめると、ステファニーはニヤりと笑った。
話し方や態度から威厳があふれにあふれていたので忘れそうになっていたが、彼女は若いのだ。王黎とそう変わらない年齢で、透き通ったネイビーブルーのその瞳には、これからいたずらを実行するのが楽しみで仕方がない、というわんぱくな少年のような純粋さがある。
「そなたたちの目的のため、好きにセカンディア国内を移動するがよい。ただし、パーヴァルの里長に言ったように、我らセカンディア人には意味も理由もなく手を出してくれるなよ? それと、可能ならまたこうして、私に情報を提供してもらいたい。セカンディアの領土を移動する通行料代わりにな」
「あ……ありがとうございます!」
紀更は安心しきった表情を浮かべた。
パーヴァルの里で里長ニルケによって黒い輪を嵌められ、北の空き家に軟禁された時はどうなるかと思った。異国セカンディアで何か侵入の罰を受けるか、へたをすれば殺されるか、そんな不穏なことを考えた。
それが、まさかセカンディアの女王と言葉を交わすことになり、しかもセカンディア国内の移動の許可までもらえるなんて、思ってもみなかった。
「紀更よ、安心するのは早いぞ。そなたの旅、そして世界の変化はこれからが佳境のはずだ。これまでもきっと何かしらの苦労があっただろうが、この先はもっと苦しくなるかもしれん。解明される謎もあれば、新たな謎も出てくるだろう。だが、そなたの目に映り集まってくるそれらから、決して目をそらしてはならぬぞ。そなたが知ろうとしなければ、何もかもが暗い霧の中なのだ」
「はい」
「ただ、先ほどの生まれ変わり話のようにな。そうではない、と自分が思うことはそれでよかろう。そなたはそなただ。ほかの誰でもない。自分がこうだ、と思ったことを信じればいい」
「はい。ありがとうございます、ステファニー女王」
ステファニーの激励の言葉を、紀更は神妙な面持ちで受け止めた。
最後にステファニーの計らいで、セカンディアの貨幣が詰め込まれた袋が、騎士のマイケルからエリックに渡される。エリックが驚いた顔をすると、ステファニーはただ一言「路銀だ。好きに使え」と言い残し、女性騎士のケイトと操言士ビリーに前後を挟まれて応接室を退出した。
残された紀更たちは、ここへ来た時と同じように不愛想な騎士マイケルに連れられて街長の私邸を出た。時間は昼をだいぶ過ぎた頃で、まだ半日ほどしか経っていないというのに朝早くにパーヴァルの里を出発したのが遠い昔のことのように感じられた。
「これで自由なんですかね」
マイケルに追い払われるように街長の私邸を出ると、ルーカスが頬をぽりぽりとかきながら困ったように呟いた。手首の黒い輪も外してもらえたし、通行証代わりの肩章も手に入れたし、自由の身になったと言えるだろうが妙にその実感がない。
「とりあえず腹ごしらえをするか」
いつもなら王黎が全員を誘うことが多いのだが、どうも不自然な沈黙が続いている。それは紀更も同じで、仕方ないので空気を読んだエリックがそう声をかけた。しかし王黎も紀更も、二人そろって今は相手の近くにいるが気まずいようで、反応がない。
「王黎、最美、ルーカスと、紀更、紅雷、エリック、俺の二手に分かれるか。にぎわってはいるがデカすぎる街じゃないみたいだし、情報収集がてらそれぞれなんか食って、陽が沈む前にここに集合。せっかく金も手に入ったんだし、今夜はこの街の宿に泊まればいい」
エリックと同じように空気を読んだユルゲンが提案する。誰かの感情に配慮しながらも、そのことには触れずに街の偵察を提案するやり方は実に自然だった。
「いいですね、それ。じゃあ紀更様、あっちに行きましょう。甘酸っぱい焼き鳥のような匂いがしますよ!」
「あ、うん」
紅雷が明るく振る舞って、紀更の手を取って引っ張っていく。歩き出したその二人にエリックとユルゲンも続いた。一方の王黎と最美、ルーカスの三人は、紀更たちとは別の方向へと歩き出した。
◆◇◆◇◆
【波、アーサーへ。届け、アーサーへ】
目を閉じて集中する。脳裏に描くのは、男へ向かって波が素早くただよって届く映像だ。いつも唇を横真一文字に結んで口数の少ない、感情の死んだ目をしている男へと。
【闇の子、発見】
操言の力を使って届けられる思念の量は、そう多くはない。手紙か何か道具でも使えばいいのだが、誰かに奪取される危険性を考えて、可能な限り思念だけでやり取りをする。
(アーサーのおじさんなら、まあ、すぐ来るっしょ)
なんてことはない町娘の格好をした少女はのんきにそう考えた。
◆◇◆◇◆
「俺は生まれてこの方ずっと、自分はヒューマだと思っていたんだがな。ンディフ墓地の戦闘で馬龍の攻撃をもろに食らったら動物型になっちまってな。どうやらメヒュラだったらしい、ということが発覚したんだ」
「特別な操言士ほどではないがなかなかに面白い話だな。自分はヒューマだと思い込んで生きてきたメヒュラか。馬龍がどのような攻撃をしたのかわからぬが、自身の謎を解くためにも一度故郷へ戻ろうということか」
「まあ、そういうことだ」
「ふむ」
ステファニーは少し考え込むように目線を下ろした。
落ち着きを取り戻した紀更が、そんなステファニーに問いかける。
「あの、ステファニー女王。この『空白の物語』をご存じありませんか? ロゴイエマレスという方が書いた本で、まだほかにあると思うんです」
「残念ながら、本の題名も作者も聞いたことはないな。ビリー、マイケル、そなたたちはどうだ」
「知りませんね」
「聞いたことありません」
「ケイトはどうだ」
ステファニーは、背後に立ったままずっと黙っていた女性騎士にも問いかける。だが彼女も首を横に振った。
「そうですか」
紀更は肩を落とした。
もしかしたら『空白の物語』がセカンディアにあるかもしれないと思ったのだが、ステファニー含め誰もその存在を知らないのなら、この本はセカンディアにはないのだろう。オリジーアにしか存在しないのかもしれない。
「王黎よ。まだ正直に話していないことがあるだろう? ピラーオルドの移動手段だ。ある生活器を使うとのことだが、それはどんな生活器なのだ?」
初代操言士の生まれ変わり説の議論が落ち着いたところで、ステファニーは別の話題を持ち出した。紀更がそのことについて話した時は、詳細を語らずにステファニーを煙に巻こうとした王黎だったが、今度は素直に話すことにした。
「鋳物の円盤です。操言の力で地面に固定されています。円盤の上で操言の力を使うと、遠方にある同じ円盤へ瞬時に移動できるようです。ただしいくつかの制約があり、第一に移動可能距離に限度がある。この付近で例えるなら、パーヴァルの里からこのロムザの街までは少し遠すぎるかもしれません。第二に、移動したら移動先の円盤に操言の力を込めないと、次の移動者がそこへ来られません。第三に、一度に移動できるのは円盤ひとつにつき、おそらく一人までです」
「詳しいな。どうやって調べたのだ?」
「ピラーオルドのライオスとの交戦後、撤退する彼を追いかけたら円盤を見つけたんです。王都の操言士団に回収と調査をお願いしたところ、オリジーアの優秀な操言士が円盤の仕掛けを解明してくれました」
「そうか。では、もう少しすればセカンディアの優秀な操言士も、どうにかして同じ情報を得るであろうな」
王黎が鼻にかけた言い方をしたので、ステファニーもわざと対抗して煽るような言い方をした。
「円盤はおそらく、都市部から少し離れたところで人目につきにくい場所にあるはずです。その円盤を探すなら参考にしてください」
「そうだな、そうさせてもらおう。では情報提供の礼に、そなたたちには通行証をやろう」
(通行証?)
紀更は声には出さず、小首をかしげた。
するとステファニーは、出入り口を守っていた騎士のマイケルを呼びつけた。
「マイケル、そなたの肩章を取れ」
「な、なぜですか」
「それが通行証だ。王黎に渡せ」
黒い肌のマイケルは相当渋い顔をしたが女王命令に逆らうことはできず、かなり不服そうな表情で金色の縁取りの赤い肩章を取り外し、ソファに座っている王黎に手渡した。
「セカンディア国内の都市部の長や騎士がその肩章を見れば、女王付きの代物だとわかるはずだ。この先セカンディア国内を移動している際に何かあれば、それを見せればよかろう」
「えっ、それって」
紀更がまじまじとステファニーの顔を見つめると、ステファニーはニヤりと笑った。
話し方や態度から威厳があふれにあふれていたので忘れそうになっていたが、彼女は若いのだ。王黎とそう変わらない年齢で、透き通ったネイビーブルーのその瞳には、これからいたずらを実行するのが楽しみで仕方がない、というわんぱくな少年のような純粋さがある。
「そなたたちの目的のため、好きにセカンディア国内を移動するがよい。ただし、パーヴァルの里長に言ったように、我らセカンディア人には意味も理由もなく手を出してくれるなよ? それと、可能ならまたこうして、私に情報を提供してもらいたい。セカンディアの領土を移動する通行料代わりにな」
「あ……ありがとうございます!」
紀更は安心しきった表情を浮かべた。
パーヴァルの里で里長ニルケによって黒い輪を嵌められ、北の空き家に軟禁された時はどうなるかと思った。異国セカンディアで何か侵入の罰を受けるか、へたをすれば殺されるか、そんな不穏なことを考えた。
それが、まさかセカンディアの女王と言葉を交わすことになり、しかもセカンディア国内の移動の許可までもらえるなんて、思ってもみなかった。
「紀更よ、安心するのは早いぞ。そなたの旅、そして世界の変化はこれからが佳境のはずだ。これまでもきっと何かしらの苦労があっただろうが、この先はもっと苦しくなるかもしれん。解明される謎もあれば、新たな謎も出てくるだろう。だが、そなたの目に映り集まってくるそれらから、決して目をそらしてはならぬぞ。そなたが知ろうとしなければ、何もかもが暗い霧の中なのだ」
「はい」
「ただ、先ほどの生まれ変わり話のようにな。そうではない、と自分が思うことはそれでよかろう。そなたはそなただ。ほかの誰でもない。自分がこうだ、と思ったことを信じればいい」
「はい。ありがとうございます、ステファニー女王」
ステファニーの激励の言葉を、紀更は神妙な面持ちで受け止めた。
最後にステファニーの計らいで、セカンディアの貨幣が詰め込まれた袋が、騎士のマイケルからエリックに渡される。エリックが驚いた顔をすると、ステファニーはただ一言「路銀だ。好きに使え」と言い残し、女性騎士のケイトと操言士ビリーに前後を挟まれて応接室を退出した。
残された紀更たちは、ここへ来た時と同じように不愛想な騎士マイケルに連れられて街長の私邸を出た。時間は昼をだいぶ過ぎた頃で、まだ半日ほどしか経っていないというのに朝早くにパーヴァルの里を出発したのが遠い昔のことのように感じられた。
「これで自由なんですかね」
マイケルに追い払われるように街長の私邸を出ると、ルーカスが頬をぽりぽりとかきながら困ったように呟いた。手首の黒い輪も外してもらえたし、通行証代わりの肩章も手に入れたし、自由の身になったと言えるだろうが妙にその実感がない。
「とりあえず腹ごしらえをするか」
いつもなら王黎が全員を誘うことが多いのだが、どうも不自然な沈黙が続いている。それは紀更も同じで、仕方ないので空気を読んだエリックがそう声をかけた。しかし王黎も紀更も、二人そろって今は相手の近くにいるが気まずいようで、反応がない。
「王黎、最美、ルーカスと、紀更、紅雷、エリック、俺の二手に分かれるか。にぎわってはいるがデカすぎる街じゃないみたいだし、情報収集がてらそれぞれなんか食って、陽が沈む前にここに集合。せっかく金も手に入ったんだし、今夜はこの街の宿に泊まればいい」
エリックと同じように空気を読んだユルゲンが提案する。誰かの感情に配慮しながらも、そのことには触れずに街の偵察を提案するやり方は実に自然だった。
「いいですね、それ。じゃあ紀更様、あっちに行きましょう。甘酸っぱい焼き鳥のような匂いがしますよ!」
「あ、うん」
紅雷が明るく振る舞って、紀更の手を取って引っ張っていく。歩き出したその二人にエリックとユルゲンも続いた。一方の王黎と最美、ルーカスの三人は、紀更たちとは別の方向へと歩き出した。
◆◇◆◇◆
【波、アーサーへ。届け、アーサーへ】
目を閉じて集中する。脳裏に描くのは、男へ向かって波が素早くただよって届く映像だ。いつも唇を横真一文字に結んで口数の少ない、感情の死んだ目をしている男へと。
【闇の子、発見】
操言の力を使って届けられる思念の量は、そう多くはない。手紙か何か道具でも使えばいいのだが、誰かに奪取される危険性を考えて、可能な限り思念だけでやり取りをする。
(アーサーのおじさんなら、まあ、すぐ来るっしょ)
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