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第15話 異国の操言士と救出作戦
4.対話(上)
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「彼らが敵対しているのはピラーオルドという組織だ。その本拠地はサーディアにある。サーディア王家がピラーオルドについてどこまで関係しているのかは不明だが、このピラーオルドはオリジーアの操言士を誘拐したり、大陸中に怪魔をまき散らしたりと、非常に迷惑な存在だ。オリジーアだけでなく、我らセカンディアにとってもな。そして、彼らはこちらの操言士王黎、そして操言士紀更を欲している」
「ステファニー女王、欲しているとは?」
操言士ジョセフが右手を挙げた。
「仔細を語ると長くなる。簡単に言えば、王黎と紀更の魂に宿る操言の力、ピラーオルドはそれが欲しいようだ」
ステファニーが闇の四分力や初代操言士、初代王たちのことに触れずに説明してくれたことを、王黎は胸の中で感謝した。
(ジョセフさんもノーラも優秀な操言士なんだろうけど、ビリーさんたちほどステファニー女王に近い存在ではないから詳細は話せない、ってことかな)
「ピラーオルドは昨日、ロムザの街に怪魔をけしかけた。これに王黎たちが応戦してくれたが、その際に紀更が攫われてしまった。紀更は、ピラーオルドが移動に用いている生活器によって連れていかれ、現在、タギの村の南にいるものと思われる。これより我々は、二手に分かれて紀更を救出する。マイケル、地図を」
「はい」
マイケルが集会所の床に地図を広げ、ステファニーに指示棒を手渡した。
ジョセフとノーラは地図に近寄り、ステファニーが指示棒で示す地図を見下ろす。
「ピラーオルドの移動用の生活器――今のところ円盤と呼んでいるが、円盤はここクルディナ村の南、ディーハ山脈の中央、南、と通って、タギの村へ南下する道程に設置されていると思われる。先遣隊は、この円盤を利用して進む。円盤は操言の力で稼働するが、使い慣れない我らがはたして順調に移動できるか、それが肝だな。そして別動隊は、クルディナ村から南西にあるデリグラッド城を早馬で目指す。そして、デリグラッド城から馬を乗り替えてさらに南西に進む。こちらはとにかく速さが肝心だ。そして最終的には、先遣隊がタギの村の南で紀更を見つけ、別動隊と共に救出する。王黎」
ステファニーは地図から顔を上げた。
「いかがかな」
「異論はありません。別動隊の到着が間に合わない場合、かつ紀更の安否に不安がある場合は、先遣隊のみで救出に向かうことになるかもしれませんが」
「戦力的に、それは避けたいところだな。だが時間の問題もある。臨機応変にいこう」
「編成ですが、先遣隊には僕、ユルゲンくん、マークの三人が行きます」
「えっ!?」
突然名前を入れられて、マークが驚いた顔をした。
そもそも、紀更が攫われた直後から誰もマークの存在に異を唱えずにしれっとパーティに加えているし、マークもそれを良しとしていたが、重要な作戦の一員にあらためてカウントされると、マークは不安に襲われた。
「オ、オレでいいのかよ」
「師匠さん、あたしが行きます!」
狼狽するマークには見向きもせず、紅雷が立候補する。それを却下したのはユルゲンだった。
「駄目だ。先遣隊には紅雷ではなくマークが加われ」
「なんで傭兵さんが決めるんですか!」
「敵は俺たちの戦力を把握している。ミズイヌのメヒュラである紅雷の嗅覚に対策を立てていたことからも明らかだ。でもマークだけはおそらく、まだ顔が割れていない。奇襲に使えるかもしれん。それと、紀更を連れて退却するならハネウマのマークの方がいい」
「むぅ~っ」
紅雷の方を見向きもせずにユルゲンは理由を述べる。
紅雷は唇を尖らせて不満をありありと表情に浮かべたが、ユルゲンの理に適った選定理由に反論する根拠を持ち合わせていないので、おとなしく引き下がった。
「先遣隊にどなたか操言士が一人いてくれると助かるのですが」
「俺とノーラが行こう」
ジョセフの申し出に、王黎は少し驚いた表情になった。
「操言士でない者を二人伴うなら、少しでも操言士は多い方がいいだろう。別働隊は各都市部の戦力を混ぜることもできるが、先遣隊はあとから戦力補充ができない」
「それは助かりますが、いいのでしょうか」
王黎は遠慮がちにステファニーに視線を送った。するとステファニーは頷く。
「王黎よ、その二人を連れていけ。そのための人員だ。ジョセフ、ノーラ。王黎と連携をとりつつ、好きにはからえ」
「え、やったし。ラッキー」
女王から命じられたというのに、ノーラはとても軽快に呟いた。
女王相手にしてよい態度とは言いがたく、女性騎士ケイトがノーラをたしなめようと一歩前に出たが、それは騎士のマイケルによって止められた。
「王黎殿、わたしとルーカスが別動隊なのは構わない。ユルゲンがいれば、怪魔に出くわしたとしても物理的戦力は十分だからな。だが、言従士の二人が別動隊でいいのか」
エリックが尋ねると、王黎は最美と紅雷を一瞥してから答えた。
「最美は、先遣隊の僕と連絡をとる役目です。戦闘時の戦力を考えると、マークよりも紅雷の方が戦闘経験があるので正直痛いところですが、優先すべきは戦闘ではなく、紀更の救出です。そういう意味でも、ユルゲンくんの言うとおり奇襲と撤退に適したマークが先遣隊の方がいいでしょう。別動隊が先遣隊に合流した際に万が一戦闘が起きていたら、その時は紅雷、暴れ回ってほしい」
「でも、紀更様がいないとあたし……」
「キミの操言士がすぐ近くにいなくても、キミは紀更の言従士だ。紀更への道を妨害する敵はキミが倒すんだ。いいね」
「はい」
王黎に強めの口調で言われて、紅雷は小さな声で頷く。そんな紅雷の背を、最美はやさしくさすった。
「ジョセフ、ノーラ。そなたらも、別動隊の操言士ビリーと連絡がとれるようにしておけ」
「えっ! まさか、ステファニー女王も行かれるのですか」
寝耳に水だ、という表情で驚いたのは操言士ビリーだった。
「当然だ。誰がいつ、行かないと言った。私は別動隊だ。護衛はそなたらがいれば十分であろう」
「いや、十分とは」
「ならば、ロムザの街にでも王都にでも言って、補充を寄越せ」
そもそも、王都シューリトンからいつになく速いペースでロムザの街まで視察に来たのはステファニーの思いつき――いや、勘によるものだ。とにかく視察に行くと一人で飛び出しかねなかった女王の勢いに、この三人でなんとか付いてきたのだ。そんな経緯も忘れて護衛の補充を寄越せとは、実に女王様らしい自分勝手な発言である。ビリーはなんとも言えない表情で閉口した。
「ビリー、おとなしく操言の力で方々に連絡をしてくれ」
護衛騎士のマイケルがビリーをうながす。
マイケルも、気持ちとしてはビリーと同じく、ステファニーの勝手さに困っている。しかし、この場面で女王に意見しても何も意味を成さない。とにかく、今は物事を進めなければならないのだ。それに、ステファニーに振り回されるのは今に始まったことではない。
「各々、準備をしてクルディナ村の南口に集合だ。クルディナ南の円盤までは全員で行く。そこから先は、先遣隊と別動隊に分かれるぞ」
ステファニーの力強い声が、全員の背筋をピリッとさせた。
◆◇◆◇◆
――紀更くんの想い人……彼を殺そう。彼女の目の前でね。
紀更は顔を上げて、恐怖と怒りの混じった表情でカギソを睨んだ。
「アーサー、とりあえず小屋に戻ろう。そしてじっくり練ろうじゃないか、彼の殺し方を」
「そんなっ……させない! させないから! そんなこと!」
カギソは楽しげに、鼻の下に生えている髭をなでつけながら小屋に戻った。アーサーも、身をよじる紀更の腕を力ずくで捕らえたまま、小屋に連れていく。
「紀更くんはもう少ししっかりと拘束しておこう。頼むよアーサー。ああ、その反応は上々で非常に見応えがあるのだがね。精神を揺さぶられて落ち着きをなくし、焦りや混乱で取り乱す姿は実にいい! それは壊魂の術の成功率を高める。そうか、それほどに黒髪の彼は、紀更くんにとって大事な想い人か」
小屋に戻ると、アーサーは隅に落ちていた麻縄で、手早く紀更の両足首をそろえて縛った。これで、いよいよ紀更は自由に動くことがままならなくなる。しかし口はふさがれなかったので、紀更は言葉の限りをカギソに投げつけた。
「ステファニー女王、欲しているとは?」
操言士ジョセフが右手を挙げた。
「仔細を語ると長くなる。簡単に言えば、王黎と紀更の魂に宿る操言の力、ピラーオルドはそれが欲しいようだ」
ステファニーが闇の四分力や初代操言士、初代王たちのことに触れずに説明してくれたことを、王黎は胸の中で感謝した。
(ジョセフさんもノーラも優秀な操言士なんだろうけど、ビリーさんたちほどステファニー女王に近い存在ではないから詳細は話せない、ってことかな)
「ピラーオルドは昨日、ロムザの街に怪魔をけしかけた。これに王黎たちが応戦してくれたが、その際に紀更が攫われてしまった。紀更は、ピラーオルドが移動に用いている生活器によって連れていかれ、現在、タギの村の南にいるものと思われる。これより我々は、二手に分かれて紀更を救出する。マイケル、地図を」
「はい」
マイケルが集会所の床に地図を広げ、ステファニーに指示棒を手渡した。
ジョセフとノーラは地図に近寄り、ステファニーが指示棒で示す地図を見下ろす。
「ピラーオルドの移動用の生活器――今のところ円盤と呼んでいるが、円盤はここクルディナ村の南、ディーハ山脈の中央、南、と通って、タギの村へ南下する道程に設置されていると思われる。先遣隊は、この円盤を利用して進む。円盤は操言の力で稼働するが、使い慣れない我らがはたして順調に移動できるか、それが肝だな。そして別動隊は、クルディナ村から南西にあるデリグラッド城を早馬で目指す。そして、デリグラッド城から馬を乗り替えてさらに南西に進む。こちらはとにかく速さが肝心だ。そして最終的には、先遣隊がタギの村の南で紀更を見つけ、別動隊と共に救出する。王黎」
ステファニーは地図から顔を上げた。
「いかがかな」
「異論はありません。別動隊の到着が間に合わない場合、かつ紀更の安否に不安がある場合は、先遣隊のみで救出に向かうことになるかもしれませんが」
「戦力的に、それは避けたいところだな。だが時間の問題もある。臨機応変にいこう」
「編成ですが、先遣隊には僕、ユルゲンくん、マークの三人が行きます」
「えっ!?」
突然名前を入れられて、マークが驚いた顔をした。
そもそも、紀更が攫われた直後から誰もマークの存在に異を唱えずにしれっとパーティに加えているし、マークもそれを良しとしていたが、重要な作戦の一員にあらためてカウントされると、マークは不安に襲われた。
「オ、オレでいいのかよ」
「師匠さん、あたしが行きます!」
狼狽するマークには見向きもせず、紅雷が立候補する。それを却下したのはユルゲンだった。
「駄目だ。先遣隊には紅雷ではなくマークが加われ」
「なんで傭兵さんが決めるんですか!」
「敵は俺たちの戦力を把握している。ミズイヌのメヒュラである紅雷の嗅覚に対策を立てていたことからも明らかだ。でもマークだけはおそらく、まだ顔が割れていない。奇襲に使えるかもしれん。それと、紀更を連れて退却するならハネウマのマークの方がいい」
「むぅ~っ」
紅雷の方を見向きもせずにユルゲンは理由を述べる。
紅雷は唇を尖らせて不満をありありと表情に浮かべたが、ユルゲンの理に適った選定理由に反論する根拠を持ち合わせていないので、おとなしく引き下がった。
「先遣隊にどなたか操言士が一人いてくれると助かるのですが」
「俺とノーラが行こう」
ジョセフの申し出に、王黎は少し驚いた表情になった。
「操言士でない者を二人伴うなら、少しでも操言士は多い方がいいだろう。別働隊は各都市部の戦力を混ぜることもできるが、先遣隊はあとから戦力補充ができない」
「それは助かりますが、いいのでしょうか」
王黎は遠慮がちにステファニーに視線を送った。するとステファニーは頷く。
「王黎よ、その二人を連れていけ。そのための人員だ。ジョセフ、ノーラ。王黎と連携をとりつつ、好きにはからえ」
「え、やったし。ラッキー」
女王から命じられたというのに、ノーラはとても軽快に呟いた。
女王相手にしてよい態度とは言いがたく、女性騎士ケイトがノーラをたしなめようと一歩前に出たが、それは騎士のマイケルによって止められた。
「王黎殿、わたしとルーカスが別動隊なのは構わない。ユルゲンがいれば、怪魔に出くわしたとしても物理的戦力は十分だからな。だが、言従士の二人が別動隊でいいのか」
エリックが尋ねると、王黎は最美と紅雷を一瞥してから答えた。
「最美は、先遣隊の僕と連絡をとる役目です。戦闘時の戦力を考えると、マークよりも紅雷の方が戦闘経験があるので正直痛いところですが、優先すべきは戦闘ではなく、紀更の救出です。そういう意味でも、ユルゲンくんの言うとおり奇襲と撤退に適したマークが先遣隊の方がいいでしょう。別動隊が先遣隊に合流した際に万が一戦闘が起きていたら、その時は紅雷、暴れ回ってほしい」
「でも、紀更様がいないとあたし……」
「キミの操言士がすぐ近くにいなくても、キミは紀更の言従士だ。紀更への道を妨害する敵はキミが倒すんだ。いいね」
「はい」
王黎に強めの口調で言われて、紅雷は小さな声で頷く。そんな紅雷の背を、最美はやさしくさすった。
「ジョセフ、ノーラ。そなたらも、別動隊の操言士ビリーと連絡がとれるようにしておけ」
「えっ! まさか、ステファニー女王も行かれるのですか」
寝耳に水だ、という表情で驚いたのは操言士ビリーだった。
「当然だ。誰がいつ、行かないと言った。私は別動隊だ。護衛はそなたらがいれば十分であろう」
「いや、十分とは」
「ならば、ロムザの街にでも王都にでも言って、補充を寄越せ」
そもそも、王都シューリトンからいつになく速いペースでロムザの街まで視察に来たのはステファニーの思いつき――いや、勘によるものだ。とにかく視察に行くと一人で飛び出しかねなかった女王の勢いに、この三人でなんとか付いてきたのだ。そんな経緯も忘れて護衛の補充を寄越せとは、実に女王様らしい自分勝手な発言である。ビリーはなんとも言えない表情で閉口した。
「ビリー、おとなしく操言の力で方々に連絡をしてくれ」
護衛騎士のマイケルがビリーをうながす。
マイケルも、気持ちとしてはビリーと同じく、ステファニーの勝手さに困っている。しかし、この場面で女王に意見しても何も意味を成さない。とにかく、今は物事を進めなければならないのだ。それに、ステファニーに振り回されるのは今に始まったことではない。
「各々、準備をしてクルディナ村の南口に集合だ。クルディナ南の円盤までは全員で行く。そこから先は、先遣隊と別動隊に分かれるぞ」
ステファニーの力強い声が、全員の背筋をピリッとさせた。
◆◇◆◇◆
――紀更くんの想い人……彼を殺そう。彼女の目の前でね。
紀更は顔を上げて、恐怖と怒りの混じった表情でカギソを睨んだ。
「アーサー、とりあえず小屋に戻ろう。そしてじっくり練ろうじゃないか、彼の殺し方を」
「そんなっ……させない! させないから! そんなこと!」
カギソは楽しげに、鼻の下に生えている髭をなでつけながら小屋に戻った。アーサーも、身をよじる紀更の腕を力ずくで捕らえたまま、小屋に連れていく。
「紀更くんはもう少ししっかりと拘束しておこう。頼むよアーサー。ああ、その反応は上々で非常に見応えがあるのだがね。精神を揺さぶられて落ち着きをなくし、焦りや混乱で取り乱す姿は実にいい! それは壊魂の術の成功率を高める。そうか、それほどに黒髪の彼は、紀更くんにとって大事な想い人か」
小屋に戻ると、アーサーは隅に落ちていた麻縄で、手早く紀更の両足首をそろえて縛った。これで、いよいよ紀更は自由に動くことがままならなくなる。しかし口はふさがれなかったので、紀更は言葉の限りをカギソに投げつけた。
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