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第18話 潜入の操言士と涙の別れ
1.潜入(上)
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東の地平に朝日が昇る。雲はあったが切れ間から見える太陽は眩しく、今日も夏らしく気温がよく上がりそうだ。
それなのに、キキョーラの街から北を向き、その先に広がるサーディアの領土を見ると、夏の太陽の明るさを受けていながらもどこか陰鬱で淀んだ空気がただよっていた。心なしか薄い霧が出ているようにすら見え、視界が悪い。
キキョーラの街の北口に立ち、王黎は優大、操言士和真、騎士シモンと最後の確認をしていた。
「王都イェノームには、フォスニアの騎士と操言士を何人か潜入させています。特に、スラヴェナという女性操言士には情婦を演じてもらい、貴族の懐に入り込んでの情報収集にあたってもらっています」
「かなり危険な任務ですね」
「危険は承知です。ですが、サーディアの王家や貴族、およびその背後にいるピラーオルドの情報を得るには、最も確実な方法です」
「僕らはまず、彼女と合流できるといいわけですね。最美」
王黎に呼ばれた最美が、王黎の隣に静かに立つ。
「僕の言従士最美はニジドリのメヒュラです。動物型の姿でイェノームを上空から偵察させます。スラヴェナさんが最美を見つけてくれると助かるのですが」
「スラヴェナに、潜入先の屋敷の屋根を光らせるように指示しておきます。屋根がひときわ光っている屋敷に最美殿は近付いてください。そうすれば、スラヴェナが最美殿を見つけるでしょう」
「最美、いいね?」
「はい、我が君」
最美は静かに頷いた。
「スラヴェナのほかに、ターニャという女性操言士には、イェノームの市井で情報収集をさせています。スラヴェナがピラーオルドに関する有力な情報を聞き出せていればいいのですが、もし駄目ならターニャを探してみてください。また、潜入している騎士たちの指揮をとっているのはヘルマンという騎士です。何かあれば、彼も頼ってください」
「そいつらはいま、イェノームの事情をどれくらい探れているんだ?」
王黎の横に立ったユルゲンが、両手の指先をほぐしながら優大に尋ねた。
「イェノームにいる五大貴族の勢力と関係性、それから、街にいるターニャは一般市民の貴族や王家への感情、反応などを探っています」
「もっと踏み入って訊こう。もしもピラーオルドが壊滅して、サーディア王家もその貴族たちも使い物にならなくなったら、混乱するのはサーディアの力のない民たちだ。フォスニアはそれをどうするつもりだ? あんたらが南部拠点を攻めるとかなんのとか、そういう行動の先にサーディア国内の混乱が勃発することは見えているんだろう」
ユルゲンは一国の王子相手といえども、オブラートに包むことをしない。直球で尋ねられた優大がどう答えるのか、少し離れた場所にいた紀更は緊張の面持ちで見つめた。
「サーディア王家が貴族と共にピラーオルドの活動を容認していたとしても、王家と貴族ではないサーディアの民に罪はありません。しかるべき援助はするつもりです」
「フォスニアにそんな余裕があるのか?」
「あるとは断言できませんが、できることはするつもりです」
優大は背筋を伸ばしてきっぱりと言った。
「最近の調査で判明したことですが、約五十年前、わたしの曾祖母である綾栞女王はサーディア国民が苦しんでいることを知り、幾度となくサーディア国民をフォスニアへ亡命させていたそうです。綾栞女王の後継者はその施策を引き継がなかったので最近までわたしも知らなかったのですが、わたしは綾栞女王と同じ考えです。サーディアの民を蔑ろにするサーディア王家に、国を統治する資格はない。フォスニア王家としてわたしは、サーディアを呑み込む覚悟です。サーディア国民が、サーディア王家や貴族の為政を望まないことが絶対条件ですが」
「国を乗っ取る、ってことか。まあ、サーディアのことはフォスニアに任せた」
ユルゲンはぶっきらぼうに言った。
口に出して言うことは簡単だが、それは決して楽な道ではないだろう。サーディアの拠点をたたくということは、すなわちフォスニアがサーディアへ侵攻するということだ。その決断の先で、虐げられていたサーディアの国民の生活と感情がどのように動くのか、どのように変わるのか。それは誰にも予測ができない。
「オリジーアやセカンディアから見た場合、サーディアとの陸の国境はイスコ山地だけです。どうしても山越えをしなければ、サーディアにもフォスニアにもたどり着けない。一方でフォスニアはこうして、サーディアとの間に平地の国境がある。そのフォスニアが戦後のサーディア国民の面倒を見てくれるなら、それに越したことはないかもしれませんね」
優大の思いを肯定するように、王黎は笑みを浮かべた。
「紀更殿、王黎殿。くれぐれも気を付けてください」
「ええ、優大王子も。フォスニアだけでなくサーディアの民のためにも、フォスニア王家の血を絶やしてはなりませんよ」
王黎は優大に右手を差し出した。優大はその手を取り、力強く握手を交わす。
「じゃあ、行こうか」
優大たちが用意してくれた四頭の馬に紀更たちは乗り込む。一人で騎乗できないメヒュラの仲間を考慮して、最美と紅雷、ルーカスとマークが相乗りする。それから、ヒューマだが一人で騎乗できない紀更はエリックの背中側に乗った。ユルゲンはクロナガミミギツネ型の姿になり、王黎の肩に乗る。
「この姿でのお前との相乗りに慣れんのは嫌だな」
「僕も、首元にもふもふの毛を感じながらの騎乗に慣れてしまうのはビミョーかな」
ユルゲンと王黎は冗談を言い合う。
こうして紀更たちは、薄暗い空気のただようサーディアへと出発した。
◆◇◆◇◆
「紀更たちが、王都イェノームへ向けて出発したそうだ」
報知球を持つ操言士ビリーめがけて飛んできた短い内容の手紙に目を通したステファニーは、護衛の三人にその内容を告げた。
「紀更たちに王都イェノームのピラーオルド本拠地と、その先の北部の拠点をたたいてもらう。一方で、優大王子たちはイスコ村の南部拠点をたたくつもりだそうだ」
「たたく、ということは攻撃を意味しますよね。勝つ見込みがあるのでしょうか」
黒髪で肌の黒いマイケルが、不安と疑問の混ざった声音で尋ねた。
「あるから行くのだろう、と迷いなく答えたいところだがな。そもそもフォスニアの国力はそれほど高くはない。オリジーアやセカンディアに比べれば領土が狭く、人口が少ないからな。にもかかわらず、貴重な操言士や騎士を王都イェノームへ偵察のために割いているし、フォスニアの王都ナズダールにも防衛のための戦力を残している。イスコ村に差し向ける戦力は微々たる量だろうな。とはいえ、やらねばならぬ。オリジーア側がよほど友好的に共闘を申し出てくれないかぎり、イスコ山地の麓、サーディア国内側にある南部拠点を潰せるのはフォスニアだけだからな」
ステファニーの弁を聞いて、マイケルは沈黙した。
「さて、我らセカンディアはどう出るべきか」
「ステファニー女王、貴女様は一刻も早く、王都シューリトンへ戻るべきです。敵が西から攻めてくるなら、なるべく遠く、東の王都へ。いえ、さらに東のグレーシア城へ――」
「――逃げろと申すか。オリジーアの都市部が戦場と化しつつあり、フォスニアの優大王子自らが敵の拠点を落とすために動こうとしているいま、私は安全な場所へ逃げろと?」
避難を要求する女性騎士のケイトに、ステファニーはやや苛立った声を上げた。
「四分力を守るためです。四分力を奪われてしまっては話になりません」
「奪われなければよいのだろう。何のための光華隊、お主らがいるのだ」
「私たちは命を懸けてでもセカンディア王家を……貴女様をお守りします。ですが」
ケイトはなおも食い下がった。
ステファニーが、非常に責任感の強い女王であることは十分承知している。しかし国の長には、敵の手の届かない場所にいてほしい。これは守る側からの本心だ。
「ビリーよ。セカンディア国内にあるピラーオルドの円盤の調査はその後どうなっている?」
「見つけた円盤はすべて回収し、王都シューリトンへ運んで仕組みを調べています」
「私がピラーオルドの立場なら」
ステファニーは厳しい表情で続けた。
「敵に知られた円盤は、二度と使わぬ。敵にくれてやるつもりで放棄するだろう。そして、新たな円盤を敷設する。今度は絶対に見つからぬよう、もっと巧妙な方法でな。それも、セカンディアを攻めやすい配置でだ」
「攻めやすい配置ですか」
「イスコ山地からセカンディアへ攻め入る陸路なら、オリジーア国内を流れるノート川を越えて、ここヒノウエ集落を突破する道しかあるまい。つまり、ヒノウエ集落周辺にあるはずだ。ピラーオルドの円盤がな」
「しかし、円盤は隠されていますよね」
「だからどうした。それを見つけて破壊できれば、少なくともピラーオルドの侵攻は遅らせることができよう。だが見つけられない以上、いつ奴らがヒノウエ集落に現れてもおかしくない。怪魔に襲撃されたオリジーアのように、次は我が身ぞ」
「ヒノウエ集落周辺の調査を、再度徹底させます」
「ああ。それと、不審人物にも気を付けるように言え。やすやすと姿を見せることはないだろうが、来るならピラーオルドの幹部が一人や二人は来るだろうよ」
ステファニーを守る光華隊の三人は、深く息を吸って吐いた。
事態は、受け身ではいられない。ステファニーのように、敵の立場になって敵の考えを読み、そのうえで一歩先回りしなければ、あらゆることが後手に回る。
「さて。円盤が再度敷設されたと仮定したうえで、セカンディアはまずデリグラッド城に戦力を集めるとしよう。ここが本格的な戦場になった場合に備えてな。敵地に切り込む者たちの足手まといにならないためにも、我が身は己の力で守るぞ」
「御意」
ケイト、ビリー、マイケルはそれぞれの返事をして、気を引き締めた。
◆◇◆◇◆
それなのに、キキョーラの街から北を向き、その先に広がるサーディアの領土を見ると、夏の太陽の明るさを受けていながらもどこか陰鬱で淀んだ空気がただよっていた。心なしか薄い霧が出ているようにすら見え、視界が悪い。
キキョーラの街の北口に立ち、王黎は優大、操言士和真、騎士シモンと最後の確認をしていた。
「王都イェノームには、フォスニアの騎士と操言士を何人か潜入させています。特に、スラヴェナという女性操言士には情婦を演じてもらい、貴族の懐に入り込んでの情報収集にあたってもらっています」
「かなり危険な任務ですね」
「危険は承知です。ですが、サーディアの王家や貴族、およびその背後にいるピラーオルドの情報を得るには、最も確実な方法です」
「僕らはまず、彼女と合流できるといいわけですね。最美」
王黎に呼ばれた最美が、王黎の隣に静かに立つ。
「僕の言従士最美はニジドリのメヒュラです。動物型の姿でイェノームを上空から偵察させます。スラヴェナさんが最美を見つけてくれると助かるのですが」
「スラヴェナに、潜入先の屋敷の屋根を光らせるように指示しておきます。屋根がひときわ光っている屋敷に最美殿は近付いてください。そうすれば、スラヴェナが最美殿を見つけるでしょう」
「最美、いいね?」
「はい、我が君」
最美は静かに頷いた。
「スラヴェナのほかに、ターニャという女性操言士には、イェノームの市井で情報収集をさせています。スラヴェナがピラーオルドに関する有力な情報を聞き出せていればいいのですが、もし駄目ならターニャを探してみてください。また、潜入している騎士たちの指揮をとっているのはヘルマンという騎士です。何かあれば、彼も頼ってください」
「そいつらはいま、イェノームの事情をどれくらい探れているんだ?」
王黎の横に立ったユルゲンが、両手の指先をほぐしながら優大に尋ねた。
「イェノームにいる五大貴族の勢力と関係性、それから、街にいるターニャは一般市民の貴族や王家への感情、反応などを探っています」
「もっと踏み入って訊こう。もしもピラーオルドが壊滅して、サーディア王家もその貴族たちも使い物にならなくなったら、混乱するのはサーディアの力のない民たちだ。フォスニアはそれをどうするつもりだ? あんたらが南部拠点を攻めるとかなんのとか、そういう行動の先にサーディア国内の混乱が勃発することは見えているんだろう」
ユルゲンは一国の王子相手といえども、オブラートに包むことをしない。直球で尋ねられた優大がどう答えるのか、少し離れた場所にいた紀更は緊張の面持ちで見つめた。
「サーディア王家が貴族と共にピラーオルドの活動を容認していたとしても、王家と貴族ではないサーディアの民に罪はありません。しかるべき援助はするつもりです」
「フォスニアにそんな余裕があるのか?」
「あるとは断言できませんが、できることはするつもりです」
優大は背筋を伸ばしてきっぱりと言った。
「最近の調査で判明したことですが、約五十年前、わたしの曾祖母である綾栞女王はサーディア国民が苦しんでいることを知り、幾度となくサーディア国民をフォスニアへ亡命させていたそうです。綾栞女王の後継者はその施策を引き継がなかったので最近までわたしも知らなかったのですが、わたしは綾栞女王と同じ考えです。サーディアの民を蔑ろにするサーディア王家に、国を統治する資格はない。フォスニア王家としてわたしは、サーディアを呑み込む覚悟です。サーディア国民が、サーディア王家や貴族の為政を望まないことが絶対条件ですが」
「国を乗っ取る、ってことか。まあ、サーディアのことはフォスニアに任せた」
ユルゲンはぶっきらぼうに言った。
口に出して言うことは簡単だが、それは決して楽な道ではないだろう。サーディアの拠点をたたくということは、すなわちフォスニアがサーディアへ侵攻するということだ。その決断の先で、虐げられていたサーディアの国民の生活と感情がどのように動くのか、どのように変わるのか。それは誰にも予測ができない。
「オリジーアやセカンディアから見た場合、サーディアとの陸の国境はイスコ山地だけです。どうしても山越えをしなければ、サーディアにもフォスニアにもたどり着けない。一方でフォスニアはこうして、サーディアとの間に平地の国境がある。そのフォスニアが戦後のサーディア国民の面倒を見てくれるなら、それに越したことはないかもしれませんね」
優大の思いを肯定するように、王黎は笑みを浮かべた。
「紀更殿、王黎殿。くれぐれも気を付けてください」
「ええ、優大王子も。フォスニアだけでなくサーディアの民のためにも、フォスニア王家の血を絶やしてはなりませんよ」
王黎は優大に右手を差し出した。優大はその手を取り、力強く握手を交わす。
「じゃあ、行こうか」
優大たちが用意してくれた四頭の馬に紀更たちは乗り込む。一人で騎乗できないメヒュラの仲間を考慮して、最美と紅雷、ルーカスとマークが相乗りする。それから、ヒューマだが一人で騎乗できない紀更はエリックの背中側に乗った。ユルゲンはクロナガミミギツネ型の姿になり、王黎の肩に乗る。
「この姿でのお前との相乗りに慣れんのは嫌だな」
「僕も、首元にもふもふの毛を感じながらの騎乗に慣れてしまうのはビミョーかな」
ユルゲンと王黎は冗談を言い合う。
こうして紀更たちは、薄暗い空気のただようサーディアへと出発した。
◆◇◆◇◆
「紀更たちが、王都イェノームへ向けて出発したそうだ」
報知球を持つ操言士ビリーめがけて飛んできた短い内容の手紙に目を通したステファニーは、護衛の三人にその内容を告げた。
「紀更たちに王都イェノームのピラーオルド本拠地と、その先の北部の拠点をたたいてもらう。一方で、優大王子たちはイスコ村の南部拠点をたたくつもりだそうだ」
「たたく、ということは攻撃を意味しますよね。勝つ見込みがあるのでしょうか」
黒髪で肌の黒いマイケルが、不安と疑問の混ざった声音で尋ねた。
「あるから行くのだろう、と迷いなく答えたいところだがな。そもそもフォスニアの国力はそれほど高くはない。オリジーアやセカンディアに比べれば領土が狭く、人口が少ないからな。にもかかわらず、貴重な操言士や騎士を王都イェノームへ偵察のために割いているし、フォスニアの王都ナズダールにも防衛のための戦力を残している。イスコ村に差し向ける戦力は微々たる量だろうな。とはいえ、やらねばならぬ。オリジーア側がよほど友好的に共闘を申し出てくれないかぎり、イスコ山地の麓、サーディア国内側にある南部拠点を潰せるのはフォスニアだけだからな」
ステファニーの弁を聞いて、マイケルは沈黙した。
「さて、我らセカンディアはどう出るべきか」
「ステファニー女王、貴女様は一刻も早く、王都シューリトンへ戻るべきです。敵が西から攻めてくるなら、なるべく遠く、東の王都へ。いえ、さらに東のグレーシア城へ――」
「――逃げろと申すか。オリジーアの都市部が戦場と化しつつあり、フォスニアの優大王子自らが敵の拠点を落とすために動こうとしているいま、私は安全な場所へ逃げろと?」
避難を要求する女性騎士のケイトに、ステファニーはやや苛立った声を上げた。
「四分力を守るためです。四分力を奪われてしまっては話になりません」
「奪われなければよいのだろう。何のための光華隊、お主らがいるのだ」
「私たちは命を懸けてでもセカンディア王家を……貴女様をお守りします。ですが」
ケイトはなおも食い下がった。
ステファニーが、非常に責任感の強い女王であることは十分承知している。しかし国の長には、敵の手の届かない場所にいてほしい。これは守る側からの本心だ。
「ビリーよ。セカンディア国内にあるピラーオルドの円盤の調査はその後どうなっている?」
「見つけた円盤はすべて回収し、王都シューリトンへ運んで仕組みを調べています」
「私がピラーオルドの立場なら」
ステファニーは厳しい表情で続けた。
「敵に知られた円盤は、二度と使わぬ。敵にくれてやるつもりで放棄するだろう。そして、新たな円盤を敷設する。今度は絶対に見つからぬよう、もっと巧妙な方法でな。それも、セカンディアを攻めやすい配置でだ」
「攻めやすい配置ですか」
「イスコ山地からセカンディアへ攻め入る陸路なら、オリジーア国内を流れるノート川を越えて、ここヒノウエ集落を突破する道しかあるまい。つまり、ヒノウエ集落周辺にあるはずだ。ピラーオルドの円盤がな」
「しかし、円盤は隠されていますよね」
「だからどうした。それを見つけて破壊できれば、少なくともピラーオルドの侵攻は遅らせることができよう。だが見つけられない以上、いつ奴らがヒノウエ集落に現れてもおかしくない。怪魔に襲撃されたオリジーアのように、次は我が身ぞ」
「ヒノウエ集落周辺の調査を、再度徹底させます」
「ああ。それと、不審人物にも気を付けるように言え。やすやすと姿を見せることはないだろうが、来るならピラーオルドの幹部が一人や二人は来るだろうよ」
ステファニーを守る光華隊の三人は、深く息を吸って吐いた。
事態は、受け身ではいられない。ステファニーのように、敵の立場になって敵の考えを読み、そのうえで一歩先回りしなければ、あらゆることが後手に回る。
「さて。円盤が再度敷設されたと仮定したうえで、セカンディアはまずデリグラッド城に戦力を集めるとしよう。ここが本格的な戦場になった場合に備えてな。敵地に切り込む者たちの足手まといにならないためにも、我が身は己の力で守るぞ」
「御意」
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