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第18話 潜入の操言士と涙の別れ
1.潜入(下)
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「ここの光る屋根を見つけてくれたみたいね。どうぞ、いらっしゃい」
美しい虹色の鳥が舞い下りてきて、窓の縁に立つ。その鳥は室内に入るとぬらりと人型に戻った。
「オリジーアの言従士さんかしら」
「操言士王黎が言従士、最美と申します。あなた様はフォスニアの操言士スラヴェナさんでしょうか」
「ええ、そうよ」
ハーフアップに姫カットで、目元にばっちりとアイシャドウを施した赤毛の女、スラヴェナは口元だけで妖艶に笑った。
「そこで寝ているのは、サーディアの五大貴族が一人、アンソニー・ブリサックよ。今は操言の力で眠らせているから安心して。優大王子からは八人が来ると聞いていたけど、全員いるのかしら」
「イェノームにはたどり着いています。姿を見えないようにして潜入しています」
「それなら、城下町の端を通って、北の城壁へ行きましょう。城壁にある扉が、ピラーオルドにつながっているようなの。まったく、その情報を入手するのに一ヶ月以上もかかったわ。でも、あなたたちが来るタイミングでちょうどよく任務完遂できてよかった」
スラヴェナは肩から髪を払いのけて言った。
「サーディアの王城を囲む城壁は四角形なの。北側が一番人目につかないわ。堀もないし、たぶんそう迷わずにたどり着けるはずよ。お仲間にそう伝えてくれる?」
「わかりました」
最美は首元のチョーカーにふれて、小声で呟く。
それから、スラヴェナは自分と最美の姿を隠すように操言の力で暗幕を引くと、約一ヶ月を過ごしたブリサック家の屋敷を最美と共にあっさりと出ていった。
◆◇◆◇◆
「待ってください。最美からだ」
王都イェノームの城下町はそれなりに広く、王城は西側に静かに建っていた。その王城を目指し、紀更たちはなるべく人の少ない道を慎重に進んでいた。
オリジーアの王都ベラックスディーオなら、仕事や行商の人々が通りを行き交い、にぎわっている時間帯だが、イェノームの城下町の空気は妙に暗い。市民は誰もがみな下を向き、夏なのにフードで顔を隠している。住居がないのか、建物と建物の間の細い路上で寝起きしているような民は一人二人ではなかった。
「城下町の端を通って、北の城壁へ行きます」
最美からの連絡を受け取った王黎は進路を変えた。その王黎に、六人は無言で続く。
(人はいる。でも……)
紀更ははぐれないように歩きながらも、王都イェノームの様子に目を配り、暗鬱とした気持ちになった。
民たちの衣服はよれよれで、汚れていても洗っていないようだ。それなのに、たまに一人二人、清潔できらびやかな服を着ている者が、三、四人の従者を連れて歩いている。彼らが、貴族と呼ばれる特別な身分の民なのだろうか。
(お店も……開いているのか閉まっているのかわからない)
ベラックスディーオなら、仕立屋、金物屋、食事処など、生活に必要なあらゆる店が活気づいて日々営業をしている。しかしここイェノームにある店と思しき場所は、どこも店の看板は出しているようだが客が出入りしている気配は少ない。
(どうしてこんなに違うの)
同じ大陸に同じ国として存在しているのに、なぜサーディアはオリジーアとこうも違うのだろう。紀更は不思議でたまらなかった。そして同時に、何か悔しくて仕方がない。この世界には、穏やかで幸福な生活を当たり前に送れていない人々もいるのだ。
(かわいそう、って思うのはおこがましいかしら。それに、ああして路上で生活する民がオリジーアには一人もいない、というわけでもない。見えにくいだけで、オリジーアにもきっと、極端に貧している面もあるはずよね)
北西に向かって歩く王黎に静かに付いていきながら、紀更は考える。
富める者と貧しき者。豊かな者と乏しい者。その差はなんだ? 何によってその差が生じるのだ。国か、生まれか。親か、環境か。育ちか、才能か。努力か、運か。
同じ人間に生まれながら、なぜ違う。毎日温かいスープを飲める者と、一口のパンですら調達に難儀する者。なぜ人はみな、同じように満たされて生きられないのか。差が生まれてしまうのはどうしてなのか。それは自然の摂理で、どうしようもできないことなのか。
(サーディアのこの現状も、ピラーオルドのせい? それともサーディア王家のせい?)
サーディア王家も闇の四分力を持っていたはずだ。その力を使って国を豊かにすること、人々を幸福にすることはできなかったのだろうか。ほかの三王家ができて、なぜサーディア王家はできなかったのだろうか。ピラーオルドに四分力を取られてしまったからだろうか。
「いた、最美だ」
いつの間にか城下町からはだいぶ離れ、見えるのは石造りの城壁と、その周囲を覆う木立だった。
【我らを覆う暗幕、閑寂、役目を終えよ】
王黎は操言の力を使い、自分たちの姿を見えなくさせていた効果を終わらせる。同じように紀更も、自分が施した効果を解除した。
「最美、ご苦労様」
城壁を背に隠れるように立っていた最美に王黎が声をかける。最美は頷いて、紀更たちパーティの中に戻った。
それから王黎は、最美と同じ場所で待っていた女性に声をかけた。
「フォスニアの操言士、スラヴェナさんでしょうか」
「ええ、あなたがオリジーアの操言士王黎さん? どうぞ、話しやすいようにしてちょうだいな」
王黎は頷いた。
「王黎です。それから、こちらが操言士の紀更です」
「紀更と申します。よろしくお願いします」
「そう、あなたが特別な操言士と呼ばれている方なのね? 思っていたよりも普通の、かわいらしいお嬢さんですわね」
スラヴェナはゆったりとほほ笑んだ。豊かな赤毛で美しくどこか妖艶なところが、ポーレンヌの操言士マリカと少し似ている。しかしマリカと違って、その口元に浮かんだ笑みには慈愛があふれていた。
「でも、ずいぶんと操言の力が大きいのね。それも特別な操言士たるゆえんなのかしら」
「スラヴェナ、おしゃべりはいいから、アンタも探索をしておくれよ」
その時、西の奥、木立の方からもう一人女性がやって来てスラヴェナに文句を言った。
ドレス姿のスラヴェナとは違って、まるで下着のような薄い生地のキャミソールに、ほつれの多い紺色のズボン。銀髪をオールバックにしてまとめ上げているその女性は、王黎と紀更に灰色の瞳を向けた。
「いらっしゃい、オリジーアの操言士さんたち。アタイはターニャ。スラヴェナと同じく、フォスニアの操言士だ」
「市井での偵察を担当されているそうですね」
「スラヴェナが、気色悪い貴族ジジイの愛人ごっこをする少し前からね」
「まあ、ターニャ。あたくしだって喜んでやっていたわけではなくってよ。それに、成果は出しましたわ」
「ああ、そうだね。だったらその成果が無駄になる前に、早いとこ探るよ」
ターニャはそう言うと、城壁伝いに南へと歩いていった。
「王黎さん、紀更さん、どうやらこの城壁に隠し扉があるようですの。その扉が、ピラーオルドにつながる道なんだとか」
スラヴェナが紀更たちに説明すると、八人の表情は険しくなった。
「ピラーオルドと関わりのある貴族の当主から聞き出したので、間違いはないと思われますわ。ただ、その扉は開かずの扉で、開いたところを見たことがないとか」
「そもそも、扉は本当にあるんですかね」
「まあ、王黎さん。いいご質問ですわ。ええ、あたくしもそう思います。おそらく扉は、普段は見えないように操言の力で隠されている。開けるのも、操言の力が必要。つまり、操言士でないと行き来できないと思いますわ」
「ピラーオルドらしいですね」
すると、王黎の背後でユルゲンが言った。
「王黎、俺たちと紀更はここで待つ。三人でその扉を探してくれ」
「ええぇ~。ユルゲンくんも探そうよ~」
「操言の力で隠されてるモンを、俺たちが見つけられると思うのか」
「操言の力がない人だからこそ、見つけられることもあるんじゃないかなあ」
「無理だな。いいから探せ。この立地なら、怪しいのは北か南だ。東側は城下町に面しているから人の目があるし、逆に西側じゃ城下町から遠くて不便すぎるからな」
「はいはい。じゃあ、探してきますよー」
王黎は再び操言の力で己の姿を隠すと、北側の城壁を調べて歩いた。
スラヴェナも同じように姿を隠し、南へ探しにいったターニャのあとを追う。
残された紀更たちは、木立の中に入って隠れた。
美しい虹色の鳥が舞い下りてきて、窓の縁に立つ。その鳥は室内に入るとぬらりと人型に戻った。
「オリジーアの言従士さんかしら」
「操言士王黎が言従士、最美と申します。あなた様はフォスニアの操言士スラヴェナさんでしょうか」
「ええ、そうよ」
ハーフアップに姫カットで、目元にばっちりとアイシャドウを施した赤毛の女、スラヴェナは口元だけで妖艶に笑った。
「そこで寝ているのは、サーディアの五大貴族が一人、アンソニー・ブリサックよ。今は操言の力で眠らせているから安心して。優大王子からは八人が来ると聞いていたけど、全員いるのかしら」
「イェノームにはたどり着いています。姿を見えないようにして潜入しています」
「それなら、城下町の端を通って、北の城壁へ行きましょう。城壁にある扉が、ピラーオルドにつながっているようなの。まったく、その情報を入手するのに一ヶ月以上もかかったわ。でも、あなたたちが来るタイミングでちょうどよく任務完遂できてよかった」
スラヴェナは肩から髪を払いのけて言った。
「サーディアの王城を囲む城壁は四角形なの。北側が一番人目につかないわ。堀もないし、たぶんそう迷わずにたどり着けるはずよ。お仲間にそう伝えてくれる?」
「わかりました」
最美は首元のチョーカーにふれて、小声で呟く。
それから、スラヴェナは自分と最美の姿を隠すように操言の力で暗幕を引くと、約一ヶ月を過ごしたブリサック家の屋敷を最美と共にあっさりと出ていった。
◆◇◆◇◆
「待ってください。最美からだ」
王都イェノームの城下町はそれなりに広く、王城は西側に静かに建っていた。その王城を目指し、紀更たちはなるべく人の少ない道を慎重に進んでいた。
オリジーアの王都ベラックスディーオなら、仕事や行商の人々が通りを行き交い、にぎわっている時間帯だが、イェノームの城下町の空気は妙に暗い。市民は誰もがみな下を向き、夏なのにフードで顔を隠している。住居がないのか、建物と建物の間の細い路上で寝起きしているような民は一人二人ではなかった。
「城下町の端を通って、北の城壁へ行きます」
最美からの連絡を受け取った王黎は進路を変えた。その王黎に、六人は無言で続く。
(人はいる。でも……)
紀更ははぐれないように歩きながらも、王都イェノームの様子に目を配り、暗鬱とした気持ちになった。
民たちの衣服はよれよれで、汚れていても洗っていないようだ。それなのに、たまに一人二人、清潔できらびやかな服を着ている者が、三、四人の従者を連れて歩いている。彼らが、貴族と呼ばれる特別な身分の民なのだろうか。
(お店も……開いているのか閉まっているのかわからない)
ベラックスディーオなら、仕立屋、金物屋、食事処など、生活に必要なあらゆる店が活気づいて日々営業をしている。しかしここイェノームにある店と思しき場所は、どこも店の看板は出しているようだが客が出入りしている気配は少ない。
(どうしてこんなに違うの)
同じ大陸に同じ国として存在しているのに、なぜサーディアはオリジーアとこうも違うのだろう。紀更は不思議でたまらなかった。そして同時に、何か悔しくて仕方がない。この世界には、穏やかで幸福な生活を当たり前に送れていない人々もいるのだ。
(かわいそう、って思うのはおこがましいかしら。それに、ああして路上で生活する民がオリジーアには一人もいない、というわけでもない。見えにくいだけで、オリジーアにもきっと、極端に貧している面もあるはずよね)
北西に向かって歩く王黎に静かに付いていきながら、紀更は考える。
富める者と貧しき者。豊かな者と乏しい者。その差はなんだ? 何によってその差が生じるのだ。国か、生まれか。親か、環境か。育ちか、才能か。努力か、運か。
同じ人間に生まれながら、なぜ違う。毎日温かいスープを飲める者と、一口のパンですら調達に難儀する者。なぜ人はみな、同じように満たされて生きられないのか。差が生まれてしまうのはどうしてなのか。それは自然の摂理で、どうしようもできないことなのか。
(サーディアのこの現状も、ピラーオルドのせい? それともサーディア王家のせい?)
サーディア王家も闇の四分力を持っていたはずだ。その力を使って国を豊かにすること、人々を幸福にすることはできなかったのだろうか。ほかの三王家ができて、なぜサーディア王家はできなかったのだろうか。ピラーオルドに四分力を取られてしまったからだろうか。
「いた、最美だ」
いつの間にか城下町からはだいぶ離れ、見えるのは石造りの城壁と、その周囲を覆う木立だった。
【我らを覆う暗幕、閑寂、役目を終えよ】
王黎は操言の力を使い、自分たちの姿を見えなくさせていた効果を終わらせる。同じように紀更も、自分が施した効果を解除した。
「最美、ご苦労様」
城壁を背に隠れるように立っていた最美に王黎が声をかける。最美は頷いて、紀更たちパーティの中に戻った。
それから王黎は、最美と同じ場所で待っていた女性に声をかけた。
「フォスニアの操言士、スラヴェナさんでしょうか」
「ええ、あなたがオリジーアの操言士王黎さん? どうぞ、話しやすいようにしてちょうだいな」
王黎は頷いた。
「王黎です。それから、こちらが操言士の紀更です」
「紀更と申します。よろしくお願いします」
「そう、あなたが特別な操言士と呼ばれている方なのね? 思っていたよりも普通の、かわいらしいお嬢さんですわね」
スラヴェナはゆったりとほほ笑んだ。豊かな赤毛で美しくどこか妖艶なところが、ポーレンヌの操言士マリカと少し似ている。しかしマリカと違って、その口元に浮かんだ笑みには慈愛があふれていた。
「でも、ずいぶんと操言の力が大きいのね。それも特別な操言士たるゆえんなのかしら」
「スラヴェナ、おしゃべりはいいから、アンタも探索をしておくれよ」
その時、西の奥、木立の方からもう一人女性がやって来てスラヴェナに文句を言った。
ドレス姿のスラヴェナとは違って、まるで下着のような薄い生地のキャミソールに、ほつれの多い紺色のズボン。銀髪をオールバックにしてまとめ上げているその女性は、王黎と紀更に灰色の瞳を向けた。
「いらっしゃい、オリジーアの操言士さんたち。アタイはターニャ。スラヴェナと同じく、フォスニアの操言士だ」
「市井での偵察を担当されているそうですね」
「スラヴェナが、気色悪い貴族ジジイの愛人ごっこをする少し前からね」
「まあ、ターニャ。あたくしだって喜んでやっていたわけではなくってよ。それに、成果は出しましたわ」
「ああ、そうだね。だったらその成果が無駄になる前に、早いとこ探るよ」
ターニャはそう言うと、城壁伝いに南へと歩いていった。
「王黎さん、紀更さん、どうやらこの城壁に隠し扉があるようですの。その扉が、ピラーオルドにつながる道なんだとか」
スラヴェナが紀更たちに説明すると、八人の表情は険しくなった。
「ピラーオルドと関わりのある貴族の当主から聞き出したので、間違いはないと思われますわ。ただ、その扉は開かずの扉で、開いたところを見たことがないとか」
「そもそも、扉は本当にあるんですかね」
「まあ、王黎さん。いいご質問ですわ。ええ、あたくしもそう思います。おそらく扉は、普段は見えないように操言の力で隠されている。開けるのも、操言の力が必要。つまり、操言士でないと行き来できないと思いますわ」
「ピラーオルドらしいですね」
すると、王黎の背後でユルゲンが言った。
「王黎、俺たちと紀更はここで待つ。三人でその扉を探してくれ」
「ええぇ~。ユルゲンくんも探そうよ~」
「操言の力で隠されてるモンを、俺たちが見つけられると思うのか」
「操言の力がない人だからこそ、見つけられることもあるんじゃないかなあ」
「無理だな。いいから探せ。この立地なら、怪しいのは北か南だ。東側は城下町に面しているから人の目があるし、逆に西側じゃ城下町から遠くて不便すぎるからな」
「はいはい。じゃあ、探してきますよー」
王黎は再び操言の力で己の姿を隠すと、北側の城壁を調べて歩いた。
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