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受験よりも難しいもの。
第一話 君がいた、その日。
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もういつ経ったっけ?君が笑ったあの日。そんな君がいつまでも…
僕は中学生3年生。実感がない。この1年んで人生が変わることを。
クラス分けの紙が渡された。3年5組、友達はどこかなーなんて見ていると、親友、榎本 瞬(えのもと しゅん)の苗字が、それだけで勝ち組だと思い、榎本と一緒に階段を上っていく。君の苗字があることなんて宇宙の彼方へ行ったように忘れている。
榎本と一緒に来た3年5組、僕の名前が社 晃汰郎(やしろ こうたろう)なので、窓側の席に座る。隣の人はまだ来ていない。窓を見ると、窮屈そうな電車が弱々しく走っている。下を見渡すと、初々しいブレザーを着てはしゃいでいる中1がいる。何はしゃいでんだばか。と1人悪口を心の中で浄化しているとき、君は来た。
それは、この中学校にいないような、そうゆう雰囲気を纏わせながらやってきた。僕より2周りくらい小さい女の子。
僕はそんな君そっちのけで榎本と会話をしている。
社「なぁ、ぶっちゃけ5組って勝ち組じゃね?」
榎本「それはそう。でもさ、ぱっとみ頭いいやついねぇからどーしよー。」
社「お前2年の時も言ってたよな、安心しろってぇ、このクラスの天才は、俺だから!」
榎本「そうですねぇ、まぁ」
中学生じみたませた会話。再び席に着くと、君と目が合った。それはまじまじと。
僕はどうやってそらそうか迷った。と、いうもの僕は恋愛ど素人のため、こーゆーのの常套手段が分からない。
僕がありありと君を見ていると、君は笑って目を逸らした。
先生が来た。小山台先生だ。あまりいい先生ではないので、内面ショックだった。
小山台先生「みなさん、おはようございます。えー今日からね、みなさんを合格へ導かせる、そんな男、小山台です。」
もう受験の話。どーでもいいーなんて思いながら、心拍数が死にそうなくらいにまで上昇している。これ、死ぬなぁとか軽く思いながら、深く深呼吸。
なんだろう、これが恋なのかな?一目惚れか、なんか気持ち悪いかな?と初恋の疑問を抱く。こんな疑問も抱けるのも今だけ。
あの人は誰なのだろうか。そう思い黒板の席表を見る。
毛利 柚愛(もうり ゆあ)、初耳の人、この人がぼくの初恋の人。
榎本が隣の席の子に挨拶をしているので僕も咄嗟にお、おはよう、ございます。と、いう。
君はおはよう、タメ口でいいよ。と馴れ馴れしく来る。なんだこの距離感なんて思いながらこの初恋記念日の嬉しみを噛み締めている。
僕はこの人を一生愛すのだろう、この人と一緒になりたいと思い続けるのだろう、この人が、好きなのだ。
Be with you.
僕は中学生3年生。実感がない。この1年んで人生が変わることを。
クラス分けの紙が渡された。3年5組、友達はどこかなーなんて見ていると、親友、榎本 瞬(えのもと しゅん)の苗字が、それだけで勝ち組だと思い、榎本と一緒に階段を上っていく。君の苗字があることなんて宇宙の彼方へ行ったように忘れている。
榎本と一緒に来た3年5組、僕の名前が社 晃汰郎(やしろ こうたろう)なので、窓側の席に座る。隣の人はまだ来ていない。窓を見ると、窮屈そうな電車が弱々しく走っている。下を見渡すと、初々しいブレザーを着てはしゃいでいる中1がいる。何はしゃいでんだばか。と1人悪口を心の中で浄化しているとき、君は来た。
それは、この中学校にいないような、そうゆう雰囲気を纏わせながらやってきた。僕より2周りくらい小さい女の子。
僕はそんな君そっちのけで榎本と会話をしている。
社「なぁ、ぶっちゃけ5組って勝ち組じゃね?」
榎本「それはそう。でもさ、ぱっとみ頭いいやついねぇからどーしよー。」
社「お前2年の時も言ってたよな、安心しろってぇ、このクラスの天才は、俺だから!」
榎本「そうですねぇ、まぁ」
中学生じみたませた会話。再び席に着くと、君と目が合った。それはまじまじと。
僕はどうやってそらそうか迷った。と、いうもの僕は恋愛ど素人のため、こーゆーのの常套手段が分からない。
僕がありありと君を見ていると、君は笑って目を逸らした。
先生が来た。小山台先生だ。あまりいい先生ではないので、内面ショックだった。
小山台先生「みなさん、おはようございます。えー今日からね、みなさんを合格へ導かせる、そんな男、小山台です。」
もう受験の話。どーでもいいーなんて思いながら、心拍数が死にそうなくらいにまで上昇している。これ、死ぬなぁとか軽く思いながら、深く深呼吸。
なんだろう、これが恋なのかな?一目惚れか、なんか気持ち悪いかな?と初恋の疑問を抱く。こんな疑問も抱けるのも今だけ。
あの人は誰なのだろうか。そう思い黒板の席表を見る。
毛利 柚愛(もうり ゆあ)、初耳の人、この人がぼくの初恋の人。
榎本が隣の席の子に挨拶をしているので僕も咄嗟にお、おはよう、ございます。と、いう。
君はおはよう、タメ口でいいよ。と馴れ馴れしく来る。なんだこの距離感なんて思いながらこの初恋記念日の嬉しみを噛み締めている。
僕はこの人を一生愛すのだろう、この人と一緒になりたいと思い続けるのだろう、この人が、好きなのだ。
Be with you.
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