2 / 22
第一章 産声
第一話 東京迷子
しおりを挟む
着いた。東京駅。空気が違う。何も匂わない、いや、匂わせない匂いがする。
ここから僕、横浜快斗の一人暮らしが始まる。物件は親が初めの1年間は出してくれる。
池袋駅徒歩5分の家賃8万円のマンションの1ー12号室。
「東京やぁ!!!」
僕は親が送ってくれたカレーを食べながらサザエさんを見ている。明日が立教大学入学式。
明日は親がくる。東京が楽し過ぎてもうどうにも…!走りたい!!!とりあえず…何でもいいから…走りたい気分だ。
タオル片手に何が何だがわからない池袋を出る。
僕は人生初の皇居マラソンをする予定だ。
「次はー東京ー東京ーお足元にご注意くださいー」
ドアが開く、僕はいち早くドアを渡り階段を登っていく。
皇居はでかいため方向音痴な僕でも分かる。
よし!走るぞ。
今日は興奮し過ぎて頭がはち切れている。謎に足が弾む。高校駅伝なんてクソ喰らえだ!
周りを見渡すと僕と同じくらいの年齢の子が一人、大はしゃぎでペースを飛ばしてる。
やっぱりマラソンは楽しい。己の足を止まず走る。目標を達成したあの達成感は他のスポーツの何よりも変えられない。
「今日はこのくらいにしよう。」
皇居3周分、15kmを走って今日の東京マラソンは終わった。まだ、ちょっとやりたいな。
ここから東京駅までは当て勘だと都外に行ってしまうのでナビを使う。
ナビだと着いているのにここは建設中のビルが聳え立つ一等地。
近くに交番はないし、周りの方に尋ねるか。でも、すみません。とは言いづらい。勇気をだぜ、横浜快斗。
「あの、すみません、東京駅は何処でしょう?」
「あ、東京はこの道をまっすぐ。突き当たりで右手に東京駅が見えるよ。まだ若いね。新人さん。これから頑張ってね。」
「ありがとうございます!」
威勢のいい東京人にはそぐわない声を出した。あえて。東京の人は冷たいということがイメージだったが明るい東京人にほっこりした。マラソンを終えた後の孤独のグルメを見るあの感覚。夕日のあの感覚。
池袋、自分の家に着いた。
今日は家にマラソンの格好のまま寝た。
「あぁ!20分寝坊した!」
いそいそしながら支度をする。
会場にたくさんの新入生がいるっていうのにドタバタ横浜君は結婚式場の花嫁を攫っていくのかのような雰囲気で着席する。
これが僕の立教ライフ。思う存分楽しもう!
「今日から数学Iを担当する、内藤です。んじゃぁ教科書買ってもらったでしょ?んじゃ教科書3ページの…」
え、教科書?そんなの買ったっけ?隣の席の子が白けた目で見てくる。
「すみません、忘れてしまいました。」
「え、ちょちょっとそれはないやろ、!」
カバンの中を探す。その中には一冊の教科書があった。
「すみません、ありました!」
「何だ、慌てすぎだぞ!」
その教科書の中には一枚の紙があった。
『快斗!慌てないで、何事にもファイト!』
ここから僕、横浜快斗の一人暮らしが始まる。物件は親が初めの1年間は出してくれる。
池袋駅徒歩5分の家賃8万円のマンションの1ー12号室。
「東京やぁ!!!」
僕は親が送ってくれたカレーを食べながらサザエさんを見ている。明日が立教大学入学式。
明日は親がくる。東京が楽し過ぎてもうどうにも…!走りたい!!!とりあえず…何でもいいから…走りたい気分だ。
タオル片手に何が何だがわからない池袋を出る。
僕は人生初の皇居マラソンをする予定だ。
「次はー東京ー東京ーお足元にご注意くださいー」
ドアが開く、僕はいち早くドアを渡り階段を登っていく。
皇居はでかいため方向音痴な僕でも分かる。
よし!走るぞ。
今日は興奮し過ぎて頭がはち切れている。謎に足が弾む。高校駅伝なんてクソ喰らえだ!
周りを見渡すと僕と同じくらいの年齢の子が一人、大はしゃぎでペースを飛ばしてる。
やっぱりマラソンは楽しい。己の足を止まず走る。目標を達成したあの達成感は他のスポーツの何よりも変えられない。
「今日はこのくらいにしよう。」
皇居3周分、15kmを走って今日の東京マラソンは終わった。まだ、ちょっとやりたいな。
ここから東京駅までは当て勘だと都外に行ってしまうのでナビを使う。
ナビだと着いているのにここは建設中のビルが聳え立つ一等地。
近くに交番はないし、周りの方に尋ねるか。でも、すみません。とは言いづらい。勇気をだぜ、横浜快斗。
「あの、すみません、東京駅は何処でしょう?」
「あ、東京はこの道をまっすぐ。突き当たりで右手に東京駅が見えるよ。まだ若いね。新人さん。これから頑張ってね。」
「ありがとうございます!」
威勢のいい東京人にはそぐわない声を出した。あえて。東京の人は冷たいということがイメージだったが明るい東京人にほっこりした。マラソンを終えた後の孤独のグルメを見るあの感覚。夕日のあの感覚。
池袋、自分の家に着いた。
今日は家にマラソンの格好のまま寝た。
「あぁ!20分寝坊した!」
いそいそしながら支度をする。
会場にたくさんの新入生がいるっていうのにドタバタ横浜君は結婚式場の花嫁を攫っていくのかのような雰囲気で着席する。
これが僕の立教ライフ。思う存分楽しもう!
「今日から数学Iを担当する、内藤です。んじゃぁ教科書買ってもらったでしょ?んじゃ教科書3ページの…」
え、教科書?そんなの買ったっけ?隣の席の子が白けた目で見てくる。
「すみません、忘れてしまいました。」
「え、ちょちょっとそれはないやろ、!」
カバンの中を探す。その中には一冊の教科書があった。
「すみません、ありました!」
「何だ、慌てすぎだぞ!」
その教科書の中には一枚の紙があった。
『快斗!慌てないで、何事にもファイト!』
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
隣に住んでいる後輩の『彼女』面がガチすぎて、オレの知ってるラブコメとはかなり違う気がする
夕姫
青春
【『白石夏帆』こいつには何を言っても無駄なようだ……】
主人公の神原秋人は、高校二年生。特別なことなど何もない、静かな一人暮らしを愛する少年だった。東京の私立高校に通い、誰とも深く関わらずただ平凡に過ごす日々。
そんな彼の日常は、ある春の日、突如現れた隣人によって塗り替えられる。後輩の白石夏帆。そしてとんでもないことを言い出したのだ。
「え?私たち、付き合ってますよね?」
なぜ?どうして?全く身に覚えのない主張に秋人は混乱し激しく否定する。だが、夏帆はまるで聞いていないかのように、秋人に猛烈に迫ってくる。何を言っても、どんな態度をとっても、その鋼のような意思は揺るがない。
「付き合っている」という謎の確信を持つ夏帆と、彼女に振り回されながらも憎めない(?)と思ってしまう秋人。これは、一人の後輩による一方的な「好き」が、平凡な先輩の日常を侵略する、予測不能な押しかけラブコメディ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる