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episode3
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「何か今日は、妙に甘えてくるね?」
「……だって、あの日からずっと、夏輝に会いたかったし触れたかったから……」
「そっか、淋しい思いさせて、ごめんね? 今日は沢山、その淋しさを埋めてあげるから――覚悟しろよ、未來?」
「……ッ」
急に声のトーンが低くなって、耳元で名前が呼ばれると、私の子宮はそれだけで疼いた。
抱き合ったまま身体を倒され、再び口づけを交わす。
その間に夏輝は私が部屋着として着ていたカーディガンのボタンを器用に外していき、大きく開いた胸元へ手を滑らせていく。
「未來って部屋ではブラジャー、してないんだ?」
「そ、それは……お風呂上がりだし、いいかなって……」
「ふーん? まあ脱がせる手間が省けたからいいけど、駄目だよ、ブラジャーしてないのに男を部屋に上げちゃ」
「……っ、それは、……夏輝、だから……」
「そうだよな、俺だけだよな?」
「……うん、」
「俺に会えない間、他の男なんて部屋に入れたりしてない?」
「しないよ、……そんなの、」
「それじゃあ、一人でしたりは?」
「……っ、そ、れは……」
「してたんだ? それって、俺を思いながら、とか?」
「……っ」
夏輝の問い掛けに恥ずかしさを感じつつもコクリと首を縦に振る。
会えない時間、私は夏輝を思って一人でした。
けど、全然イケなかった。
どこか物足りなくて、余計夏輝に会いたくて堪らなかった。
夏輝も、そうなのかな? 今日まで誰とも、会ってないのかな?
聞きたいけど聞けない。
ううん、例え誰かとセックスしていたとしても、その人以上に私とのセックスが一番だって思ってもらえばいいんだ。
私が誰よりも夏輝を気持ち良くさせてあげられるんだって、分かってもらえればいいんだ。
「自分じゃ駄目なの、夏輝にイカせて欲しいの……」
「勿論、今日は嫌ってくらいにイカせてやるよ。もう止めてって言っても、止めてやらないかもね?」
「……止めてなんて、言わないよ……。何度でも、イカせて欲しい……夏輝が気の済むまで……何度でも……」
「……本当、未來はどうしてそう俺を煽るようなこと言うのかな? あーもう無理だ! 未來を抱きたくて堪らなかった。この透き通るくらいに白くて綺麗な肌にも触れたかったし、俺の言動で恥ずかしがる未來の姿も見たかった――」
「っあ、………ん、ぁっ」
口角を上げた夏輝はそう口にしながら私の着ていたカーディガンを脱がせると、キャミソール一枚になった上半身をまじまじと見つめながら指でなぞるように鎖骨や胸元辺りを撫でてくる。
「もうすっかり印も消えちゃってるから、また付けてあげないとね? 今回はどこに付けようか? こことかいいかな?」
「っん、」
キスマークをどこに付けようか悩む素振りをしながら指を這わせてきて、それが擽ったくて声を上げると、
「未來はすぐに反応して声を出すね? そういうところも凄く可愛いな」
「――ッあ、やっ……っんん、」
「可愛い」という言葉を口にしながら首筋に口付け、強く吸い付いてくる夏輝。
そのまま鎖骨や胸元、至るところへ口付けながら痕を付けていく。
こういう行為は、嫌いじゃない。
むしろ、付けられた痕を見るたびに私は夏輝のモノなんだと実感出来て嬉しくなる。
そのままキャミソールを捲り上げられてお腹にも付けられた後、履いているショートパンツはそのままに今度は脚を撫でてきて、
「今日はこの前よりももっと沢山、色々なところに付けるから」
「あっ、夏輝……」
夏輝はそう宣言しながら私の脚を強引に開いてその間に自身の身体を滑り込ませると、私の右足首を掴んで軽々と持ち上げた。
「まずはこっちの脚に――」
そう言いながらふくらはぎ辺りに口付け、チュッとリップ音を響かせながら太腿へと唇を進めていく。
下着やショートパンツは履いたままだけど、そんな攻められ方をされると子宮がキュンと疼き、濡れていくのを感じていく。
当然、夏輝だってそれに気づいているはずなのに、あくまでも攻めるのは太腿ばかり。
右太腿に吸い付いて痕を付けながら、空いている手で左足を撫でてくる。
上半身に口付けられるのと下半身に口付けられるのとでは感じ方が変わる気がする。
何だか凄く焦らされているようで物足りなさが募っていく中、それに気付いている夏輝は意地の悪い笑みを浮かべながら、
「何だか物足りなさそうな顔してるけど、未來はこの後どうして欲しいのかな?」
私にどうして欲しいのかを尋ねてきた。
「そ、れは……っ」
「それは?」
「……っ、な、……なつきので、きもちよく、してほしい……っ」
「気持ちよくって、どこを?」
「……っ、こ、ここ、を……」
分かっているくせに全て言わせようとしてくる辺りやっぱり意地悪だと思うけれど、言わないと何もしてくれないことを私は分かっているから恥ずかしさを隠しつつ、指で自身の気持ち良くなりたい部分を指差すと、
「ああ、ショートパンツと下着二枚も布があるはずなのに、だいぶ湿っぽい――ここをね?」
「っあ、……」
右脚は持ち上げられた状態のまま布越しで既に湿り気を帯びているそこに指を這わせてくると、私は身体をヒクつかせながら小さく声を上げてしまう。
「……だって、あの日からずっと、夏輝に会いたかったし触れたかったから……」
「そっか、淋しい思いさせて、ごめんね? 今日は沢山、その淋しさを埋めてあげるから――覚悟しろよ、未來?」
「……ッ」
急に声のトーンが低くなって、耳元で名前が呼ばれると、私の子宮はそれだけで疼いた。
抱き合ったまま身体を倒され、再び口づけを交わす。
その間に夏輝は私が部屋着として着ていたカーディガンのボタンを器用に外していき、大きく開いた胸元へ手を滑らせていく。
「未來って部屋ではブラジャー、してないんだ?」
「そ、それは……お風呂上がりだし、いいかなって……」
「ふーん? まあ脱がせる手間が省けたからいいけど、駄目だよ、ブラジャーしてないのに男を部屋に上げちゃ」
「……っ、それは、……夏輝、だから……」
「そうだよな、俺だけだよな?」
「……うん、」
「俺に会えない間、他の男なんて部屋に入れたりしてない?」
「しないよ、……そんなの、」
「それじゃあ、一人でしたりは?」
「……っ、そ、れは……」
「してたんだ? それって、俺を思いながら、とか?」
「……っ」
夏輝の問い掛けに恥ずかしさを感じつつもコクリと首を縦に振る。
会えない時間、私は夏輝を思って一人でした。
けど、全然イケなかった。
どこか物足りなくて、余計夏輝に会いたくて堪らなかった。
夏輝も、そうなのかな? 今日まで誰とも、会ってないのかな?
聞きたいけど聞けない。
ううん、例え誰かとセックスしていたとしても、その人以上に私とのセックスが一番だって思ってもらえばいいんだ。
私が誰よりも夏輝を気持ち良くさせてあげられるんだって、分かってもらえればいいんだ。
「自分じゃ駄目なの、夏輝にイカせて欲しいの……」
「勿論、今日は嫌ってくらいにイカせてやるよ。もう止めてって言っても、止めてやらないかもね?」
「……止めてなんて、言わないよ……。何度でも、イカせて欲しい……夏輝が気の済むまで……何度でも……」
「……本当、未來はどうしてそう俺を煽るようなこと言うのかな? あーもう無理だ! 未來を抱きたくて堪らなかった。この透き通るくらいに白くて綺麗な肌にも触れたかったし、俺の言動で恥ずかしがる未來の姿も見たかった――」
「っあ、………ん、ぁっ」
口角を上げた夏輝はそう口にしながら私の着ていたカーディガンを脱がせると、キャミソール一枚になった上半身をまじまじと見つめながら指でなぞるように鎖骨や胸元辺りを撫でてくる。
「もうすっかり印も消えちゃってるから、また付けてあげないとね? 今回はどこに付けようか? こことかいいかな?」
「っん、」
キスマークをどこに付けようか悩む素振りをしながら指を這わせてきて、それが擽ったくて声を上げると、
「未來はすぐに反応して声を出すね? そういうところも凄く可愛いな」
「――ッあ、やっ……っんん、」
「可愛い」という言葉を口にしながら首筋に口付け、強く吸い付いてくる夏輝。
そのまま鎖骨や胸元、至るところへ口付けながら痕を付けていく。
こういう行為は、嫌いじゃない。
むしろ、付けられた痕を見るたびに私は夏輝のモノなんだと実感出来て嬉しくなる。
そのままキャミソールを捲り上げられてお腹にも付けられた後、履いているショートパンツはそのままに今度は脚を撫でてきて、
「今日はこの前よりももっと沢山、色々なところに付けるから」
「あっ、夏輝……」
夏輝はそう宣言しながら私の脚を強引に開いてその間に自身の身体を滑り込ませると、私の右足首を掴んで軽々と持ち上げた。
「まずはこっちの脚に――」
そう言いながらふくらはぎ辺りに口付け、チュッとリップ音を響かせながら太腿へと唇を進めていく。
下着やショートパンツは履いたままだけど、そんな攻められ方をされると子宮がキュンと疼き、濡れていくのを感じていく。
当然、夏輝だってそれに気づいているはずなのに、あくまでも攻めるのは太腿ばかり。
右太腿に吸い付いて痕を付けながら、空いている手で左足を撫でてくる。
上半身に口付けられるのと下半身に口付けられるのとでは感じ方が変わる気がする。
何だか凄く焦らされているようで物足りなさが募っていく中、それに気付いている夏輝は意地の悪い笑みを浮かべながら、
「何だか物足りなさそうな顔してるけど、未來はこの後どうして欲しいのかな?」
私にどうして欲しいのかを尋ねてきた。
「そ、れは……っ」
「それは?」
「……っ、な、……なつきので、きもちよく、してほしい……っ」
「気持ちよくって、どこを?」
「……っ、こ、ここ、を……」
分かっているくせに全て言わせようとしてくる辺りやっぱり意地悪だと思うけれど、言わないと何もしてくれないことを私は分かっているから恥ずかしさを隠しつつ、指で自身の気持ち良くなりたい部分を指差すと、
「ああ、ショートパンツと下着二枚も布があるはずなのに、だいぶ湿っぽい――ここをね?」
「っあ、……」
右脚は持ち上げられた状態のまま布越しで既に湿り気を帯びているそこに指を這わせてくると、私は身体をヒクつかせながら小さく声を上げてしまう。
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