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危ない男は帰らない
推しに会えた次の日 SIDE:静
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次の日、あかりちゃんと運命の出会いを果たした道の駅から車で約一時間走った先にあるとあるホテルの一室で俺は目を覚ます。
ド田舎すぎて道の駅近くに綺麗なホテルがなく、だいぶ離れてしまったがなんとも清々しい朝だ。
これもきっとあかりちゃんという大天使に出会えた効果だと思うと、生まれ変わった気分だ。
「駆見て? 俺の肌ツヤツヤ。こんな固い、石みたいなベッドで寝たのに朝もすっきり」
「……そりゃ兄貴は宿探しとか運転とか全部俺に任せて、ホテルに着いてからも仕事は全部俺に押し付けてゆっくりしてたからじゃん? 化粧水とか美容液も買いに行かされたしよ」
「は? 昨日はあかりちゃんを撮った写真を見たり、あかりちゃんから手渡しされた小銭とかを保管したりで俺すごい忙しかったんだけど? それより早く車出せや。あかりちゃんの出番に間に合わなくなったら困る」
「顔こわっ……いや出番っていうか道の駅でバイトしてるだけじゃねぇか。ずっと居んだから別によくね?」
「駆は馬鹿だな。一番最初に会いに行くオタク、通称『鍵開け』しないと意味ない」
「じゃあ一人で行けよ!」
「それは無理。あかりちゃんに会うまで顔のリンパマッサージしたり写真見て話すことのイメージ膨らませたりで俺は忙しいからね」
「もぉ~! 今日で最後だからな! 明日の東京の仕事は行かないとヤベェから!」
「わかってるよ」
俺は駆の小言を聞きながらスーツに袖を通す。
本当に清々しい朝でこれはきっと推しに会えた幸せホルモン的なやつの効果かなと思うとここ数年で一番調子がいい。
「はぁ⁉ 兄貴、胸元のソレ、もしかしてスーツにぶっ刺してる⁉」
「そりゃ缶バッチなんだから刺すでしょ。駆もこれ見て? 昨日あかりちゃんに貰ったの。超かわいくない?」
「いやいやいやいや! そのスーツ一点ものじゃん! 生地だって貴重なヤツで海外から取り寄せてまで作ったやつだし、兄貴拘って『胸元のボタンホール、ダサいからいらない』ってピンあけるところ作ってねぇじゃん⁉」
「そりゃそうでしょ。あの胸元のボタンホールって会社員みたいでカッコよくないじゃん? 結婚式とか式典にも呼ばれることなんてない仕事だし、社章なんてもちろん無いし、穴開けるとこいらなくない?」
「いやだから! その穴作ってねぇのに胸元に缶バッチつけてんじゃん! それスーツ生地に直に刺してんだろ⁉ 信じらんねぇ!」
「せっかく貰ったんだからつけるに決まってるじゃん。あ、でも保管しといたほうが良いのかな? 汚したり失くしたりしたら大変だし」
「昨日から兄貴話通じなくてもう嫌‼」
朝から何故か発狂している駆をしり目に鏡を見ながら身だしなみを整える。
駆は朝から元気だね? 旅行みたいだからテンション上がってるのかな?
それでもグダグタ文句を言う駆の首根っこをつかみ、俺はホテルを後にし、愛しのアイドルあかりちゃんに会いに行くのだった。
しかし上機嫌で駆の運転のもと再び昨日の道の駅に行くと、ついた途端に駆はプリプリ怒りながら俺に言う。
「兄貴今日何時にここ出るか分かる? 昼の二時には出るからな!」
「……別にもっと遅くてもいいんじゃない?」
「だから明日は朝から仕事なんだよ! この車も乗って帰んなきゃなんねぇし! 俺も疲れてっから少しでも休みてぇの! 二時に居なかったら俺、兄貴のこと置いてくからな!」
「駆、お母さんみたいだね。もとはと言えば駆が仕事でミスしたからなんだけどね。午後まで駆はどうしてるの?」
「……一旦、ここの駐車場で車の中で寝る」
「つまんない人生だね。アイドルでも見て癒されればいいのに?」
「あんなガキ見てもなんも思わねぇよ……って兄貴顔こわっ……ごめん」
「次あかりちゃんの事悪く言ったら殺すよ」
「いやキレすぎだろ」
「じゃあ俺、あかりちゃんに会いに行ってくるから。『現場で推しごと』ってやつ?」
「……いいから早く行ってくれば……もう一人にしてくれよ…………」
車から降り、だだっ広い道の駅の駐車場に立って改めて身なりを整える。
フルスモークのこの車だと窓が鏡みたいになって自分の容姿がよく見える。
昔からどちらかといえばこの人目を引く容姿が好きではなかったが、昨日あかりちゃんに「かっこいい」と言ってもらえたことではじめてこの容姿で良かったと思えた。
それにしても駆の奴、『一人にしてくれ』なんて寂しい事言うよね。
昔はどこに行くにも俺の後着いて来て『一人にしないで!』って言ってたのに。
残酷な時の流れを感じつつ、今日も俺は推し活に向かう。
道の駅の自動ドアが開くと昨日のようにあかりちゃんが売り場に立っており、ヤバい……俺の推しが今日も可愛すぎる……と、あまりの眩しさに直ぐには近寄ることができずに、少し遠くからあかりちゃんを観察する。
今更だけど、あかりちゃんみたいな真っ白なアイドルの赤ちゃんみたいな子の瞳に俺みたいな反社の男が映って良いのだろうか? いやでも俺以外の男があの子に近づいて良い訳ねぇだろ一生守る……。
これが推しに認知されたくない複雑な心境ってやつなのだろうか?
そんなことを考えてあかりちゃんに近づくことを躊躇していると、バチッっと昨日のようにあかりちゃんと目が合う。そしてその瞬間、あかりちゃんは「あっ!」と可愛い声をあげるとバックヤードに続いているであろう銀色の扉の向こうに走り去ってしまった。
え……? もしかして避けられた?
俺が唖然としていると、すぐに走って戻ってきたあかりちゃんは、可愛い柄の巾着袋を持っていて、何故か必要に俺にそれを押し付けてきた。
よく聞けば昨日俺が差し入れした現金を返したいとのことで、最初は俺からの物は受け取れないって意味かと思ってキレかけたけど、謙虚なあかりちゃんはお金以外のものがほしいとのことだった。
なんだそんな事かとクレジットカードも渡して、その場でネットで何か買ってあげようとしても断れてしまい、最終的には怖がらせたのか逃げられてしまったので仕方なく、あかりちゃんが置いていった巾着袋を手に取る。
つか今あかりちゃん、この袋、中学の時に体操服入れてたって言ってたよね?
ヤバッ。推しアイドルの私物とかガチ熱い。
一旦外に出てあかりちゃんの姿が見えないことを確認すると、俺はその巾着を自分の顔面に押し当て、スゥ~っと香りを胸いっぱいに吸い込む。
これがあかりちゃんの匂い……俺の周りの女共のケバいむせかえるほどの香水の臭いとは比べものにならない爽やかで優しい香り……これが推しのアイドルの匂い……。
そっと顔から巾着を離すと顔を洗った時のような爽快感がした。
俺はその巾着を大事に抱えながらも、さっきの自分はしつこ過ぎて嫌われたかもしれない……と我に返る。
もしそうなったらもう攫うしかないよね……と思いながら、駆が居る車にも戻る気になれず、喫煙スペースで煙草を無心で五本ほど消費したところでフラフラと、彷徨っていたら
「いらっしゃいませ~!」
というあの、あかりちゃんの天使のような甘い声が外から聞こえてきた。
俺、会いたすぎて幻聴でも聞こえてるのかなと、思いながらも声のする方に足を向ければ、ジャージに衣装チェンジしたあかりちゃんが何やら料理をしているようだった。
は?
なにこれご褒美?
幻覚なのか現実なのか区別がつかないまま俺は、あかりちゃんの声に吸い寄せられるように、あかりちゃんが居る屋台にようなものにジリジリと歩みを進めるのであった。
ド田舎すぎて道の駅近くに綺麗なホテルがなく、だいぶ離れてしまったがなんとも清々しい朝だ。
これもきっとあかりちゃんという大天使に出会えた効果だと思うと、生まれ変わった気分だ。
「駆見て? 俺の肌ツヤツヤ。こんな固い、石みたいなベッドで寝たのに朝もすっきり」
「……そりゃ兄貴は宿探しとか運転とか全部俺に任せて、ホテルに着いてからも仕事は全部俺に押し付けてゆっくりしてたからじゃん? 化粧水とか美容液も買いに行かされたしよ」
「は? 昨日はあかりちゃんを撮った写真を見たり、あかりちゃんから手渡しされた小銭とかを保管したりで俺すごい忙しかったんだけど? それより早く車出せや。あかりちゃんの出番に間に合わなくなったら困る」
「顔こわっ……いや出番っていうか道の駅でバイトしてるだけじゃねぇか。ずっと居んだから別によくね?」
「駆は馬鹿だな。一番最初に会いに行くオタク、通称『鍵開け』しないと意味ない」
「じゃあ一人で行けよ!」
「それは無理。あかりちゃんに会うまで顔のリンパマッサージしたり写真見て話すことのイメージ膨らませたりで俺は忙しいからね」
「もぉ~! 今日で最後だからな! 明日の東京の仕事は行かないとヤベェから!」
「わかってるよ」
俺は駆の小言を聞きながらスーツに袖を通す。
本当に清々しい朝でこれはきっと推しに会えた幸せホルモン的なやつの効果かなと思うとここ数年で一番調子がいい。
「はぁ⁉ 兄貴、胸元のソレ、もしかしてスーツにぶっ刺してる⁉」
「そりゃ缶バッチなんだから刺すでしょ。駆もこれ見て? 昨日あかりちゃんに貰ったの。超かわいくない?」
「いやいやいやいや! そのスーツ一点ものじゃん! 生地だって貴重なヤツで海外から取り寄せてまで作ったやつだし、兄貴拘って『胸元のボタンホール、ダサいからいらない』ってピンあけるところ作ってねぇじゃん⁉」
「そりゃそうでしょ。あの胸元のボタンホールって会社員みたいでカッコよくないじゃん? 結婚式とか式典にも呼ばれることなんてない仕事だし、社章なんてもちろん無いし、穴開けるとこいらなくない?」
「いやだから! その穴作ってねぇのに胸元に缶バッチつけてんじゃん! それスーツ生地に直に刺してんだろ⁉ 信じらんねぇ!」
「せっかく貰ったんだからつけるに決まってるじゃん。あ、でも保管しといたほうが良いのかな? 汚したり失くしたりしたら大変だし」
「昨日から兄貴話通じなくてもう嫌‼」
朝から何故か発狂している駆をしり目に鏡を見ながら身だしなみを整える。
駆は朝から元気だね? 旅行みたいだからテンション上がってるのかな?
それでもグダグタ文句を言う駆の首根っこをつかみ、俺はホテルを後にし、愛しのアイドルあかりちゃんに会いに行くのだった。
しかし上機嫌で駆の運転のもと再び昨日の道の駅に行くと、ついた途端に駆はプリプリ怒りながら俺に言う。
「兄貴今日何時にここ出るか分かる? 昼の二時には出るからな!」
「……別にもっと遅くてもいいんじゃない?」
「だから明日は朝から仕事なんだよ! この車も乗って帰んなきゃなんねぇし! 俺も疲れてっから少しでも休みてぇの! 二時に居なかったら俺、兄貴のこと置いてくからな!」
「駆、お母さんみたいだね。もとはと言えば駆が仕事でミスしたからなんだけどね。午後まで駆はどうしてるの?」
「……一旦、ここの駐車場で車の中で寝る」
「つまんない人生だね。アイドルでも見て癒されればいいのに?」
「あんなガキ見てもなんも思わねぇよ……って兄貴顔こわっ……ごめん」
「次あかりちゃんの事悪く言ったら殺すよ」
「いやキレすぎだろ」
「じゃあ俺、あかりちゃんに会いに行ってくるから。『現場で推しごと』ってやつ?」
「……いいから早く行ってくれば……もう一人にしてくれよ…………」
車から降り、だだっ広い道の駅の駐車場に立って改めて身なりを整える。
フルスモークのこの車だと窓が鏡みたいになって自分の容姿がよく見える。
昔からどちらかといえばこの人目を引く容姿が好きではなかったが、昨日あかりちゃんに「かっこいい」と言ってもらえたことではじめてこの容姿で良かったと思えた。
それにしても駆の奴、『一人にしてくれ』なんて寂しい事言うよね。
昔はどこに行くにも俺の後着いて来て『一人にしないで!』って言ってたのに。
残酷な時の流れを感じつつ、今日も俺は推し活に向かう。
道の駅の自動ドアが開くと昨日のようにあかりちゃんが売り場に立っており、ヤバい……俺の推しが今日も可愛すぎる……と、あまりの眩しさに直ぐには近寄ることができずに、少し遠くからあかりちゃんを観察する。
今更だけど、あかりちゃんみたいな真っ白なアイドルの赤ちゃんみたいな子の瞳に俺みたいな反社の男が映って良いのだろうか? いやでも俺以外の男があの子に近づいて良い訳ねぇだろ一生守る……。
これが推しに認知されたくない複雑な心境ってやつなのだろうか?
そんなことを考えてあかりちゃんに近づくことを躊躇していると、バチッっと昨日のようにあかりちゃんと目が合う。そしてその瞬間、あかりちゃんは「あっ!」と可愛い声をあげるとバックヤードに続いているであろう銀色の扉の向こうに走り去ってしまった。
え……? もしかして避けられた?
俺が唖然としていると、すぐに走って戻ってきたあかりちゃんは、可愛い柄の巾着袋を持っていて、何故か必要に俺にそれを押し付けてきた。
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なんだそんな事かとクレジットカードも渡して、その場でネットで何か買ってあげようとしても断れてしまい、最終的には怖がらせたのか逃げられてしまったので仕方なく、あかりちゃんが置いていった巾着袋を手に取る。
つか今あかりちゃん、この袋、中学の時に体操服入れてたって言ってたよね?
ヤバッ。推しアイドルの私物とかガチ熱い。
一旦外に出てあかりちゃんの姿が見えないことを確認すると、俺はその巾着を自分の顔面に押し当て、スゥ~っと香りを胸いっぱいに吸い込む。
これがあかりちゃんの匂い……俺の周りの女共のケバいむせかえるほどの香水の臭いとは比べものにならない爽やかで優しい香り……これが推しのアイドルの匂い……。
そっと顔から巾着を離すと顔を洗った時のような爽快感がした。
俺はその巾着を大事に抱えながらも、さっきの自分はしつこ過ぎて嫌われたかもしれない……と我に返る。
もしそうなったらもう攫うしかないよね……と思いながら、駆が居る車にも戻る気になれず、喫煙スペースで煙草を無心で五本ほど消費したところでフラフラと、彷徨っていたら
「いらっしゃいませ~!」
というあの、あかりちゃんの天使のような甘い声が外から聞こえてきた。
俺、会いたすぎて幻聴でも聞こえてるのかなと、思いながらも声のする方に足を向ければ、ジャージに衣装チェンジしたあかりちゃんが何やら料理をしているようだった。
は?
なにこれご褒美?
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