私しか憶えてられない友人

tomato

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4,終わり

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気がつくと涙が出ながらうつ伏せに寝ていた。少しぼけっとして、はっとなる。回りを見てもあの景色はなく、代わりに雨が晴れ、少し赤みがかった空に虹がかかっていた。少し記憶が曖昧になっている。だが起こった事、話してもらった事は不思議としっかり覚えている。嗚呼自分の家に帰らなきゃ、そう思い、階段を駆け下りる。何故か今は家に居るだけで安心できる。

あの日から何日か経った。段々とあの場所で起こった事を忘れつつある。もう既に彼女の名前に霧がかかった様になり、思い出せない。きっと気付いていないだけで他にも忘れている事があるだろう、そしてこれからも忘れ続けてしまう、今覚えているだけの事をノートに書いておく。

あれからというもの此処で初めて友達が出来た。あれ、初めて?友達がいた気がする。なのに何も出てこない。あの日、何かあった。という事はかろうじて覚えてるもののもう何も思い出せない。ノートに書き残された字は黒く塗り潰されていた、きっとあそこであった何かは自分を変えてくれたのだろう。

                         此れは
                    覚える事で孤独になった少女と
                 生を選択し大切なものを再び失った少年の話
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