ショタになった冒険者「ま、待て!俺は男だぞ!?」

小野

文字の大きさ
6 / 14

6





(なんかさっきからおかしくないか……?)


 さっきまで俺を犯そうとしていたのに俺の裸を見た途端、自分が破いた俺の服を直し始めた青年の心境の変化について行けず俺は首を傾げるのだった。


















「はあー……どいつもこいつもアイザック、アイザック、と……困りましたね……」


 一方その頃。アイザックが元盗賊団の一員に襲われかけたことを知らずにアイザックが所属するギルドの長、ギルド長ローレンスはぼやいていた。と、いうのもアイザックがあの状態になって戦えなくなり、今日で一週間。その間にアイザック宛てに届いた依頼の数は高難易度含めてゆうに百を超え、アイザックがあの状態なので「申し訳ありません。アイザックは生憎別の依頼で手一杯でして…」と丁重に断っても二言目には「アイザック様じゃないとだめなんで」「その依頼はいつ終わるんですの?」「金ならいくらでも出す」と言われて無理だと言っているのにアイザックを出せと言われる毎日だ。


(まあ、それだけ伝説級冒険者の称号がすごいってことなんですが……こうも続くと流石にウンザリして来ますね……それに今はまだ誤魔化せていますがそのうち『アイザックが戦えない状態にある』と勘付く人も出てくるでしょうから……)


 そうなったら、アイザックの名声で資金集めや人集めしているうちのギルドはたちまち他のギルドに食い潰されるだろう。


「はあ……そうならない為にも早く解呪方法を見つけないと……」


 そう、憂いを帯びた表情でローレンスが呟いた時。不意に部屋のドアがノックされて、そして間を置かずに


「……失礼します、ギルド長。お客様をお連れしました。」


 と言って、ローレンスの返事を待たずにギルド長室に二人の男女が入ってきた。一人はこのギルドの受付嬢である妙齢の女だが、もう一人は見慣れない純銀の鎧を纏った騎士風の男だった。そして騎士風の男は訝しむローレンスと目が合うと胸に手を当て軽く会釈し、


「お初にお目にかかります。私は王国直属騎士団・団長ラインハルト・ヴァ・オルダと申します。この度は突然のご訪問、大変申し訳ありません」


 と、丁寧な口調で名乗る。一方、男が放った「王国直属騎士団団長」という言葉を聞いた瞬間、ローレンスは目を丸くして慌てて立ち上がり、


「お、おおお王国直属騎士団の団長様とは!!これはこれは気付かず大変失礼しました!ささ、どうぞそちらにお座り下さい!今、お茶を淹れて来させますので……!」


 恐らく貴族の出であろう男に向かってペコペコと頭を下げる。が、男は硬い表情で「いえ。それには及びません」と固辞し、そして真剣な表情で言った。


「伝説級冒険者アイザックに緊急の依頼を頼みたい」













感想 0

あなたにおすすめの小説

ストーカーから逃げ切ったのも束の間、転移後はヤンデレ騎士団に殺されかけている現実!

由汰のらん
ファンタジー
ストーカーから逃げていたある日、ハルは異世界に召喚されてしまう。 しかし神官によれば、どうやらハルは間違って召喚された模様。さらに王子に盾ついてしまったことがきっかけで、ハルは国外追放されてしまう。さらに連行されている道中、魔族に襲われ、ハルの荷馬車は置き去りに。 そのさなか、黒い閃光を放つ騎士が、ハルに取引を持ちかけてきた。 「貴様の血を差し出せ。さすれば助けてやろう。」 やたら態度のでかい騎士は、なんとダンピールだった。しかしハルの血が特殊だと知ったダンピールはハルを連れ帰って? いっそ美味しい『血』(治癒)と『体液』(バフ)と『癒し』を与えるダンピール騎士団のセラピストを目指します!

性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました

まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。 性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。 (ムーンライトノベルにも掲載しています)

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

お兄ちゃんができた!!

くものらくえん
BL
ある日お兄ちゃんができた悠は、そのかっこよさに胸を撃ち抜かれた。 お兄ちゃんは律といい、悠を過剰にかわいがる。 「悠くんはえらい子だね。」 「よしよ〜し。悠くん、いい子いい子♡」 「ふふ、かわいいね。」 律のお兄ちゃんな甘さに逃げたり、逃げられなかったりするあまあま義兄弟ラブコメ♡ 「お兄ちゃん以外、見ないでね…♡」 ヤンデレ一途兄 律×人見知り純粋弟 悠の純愛ヤンデレラブ。

悪役令息に転生したらしいけど、何の悪役令息かわからないから好きにヤリチン生活ガンガンしよう!

ミクリ21 (新)
BL
ヤリチンの江住黒江は刺されて死んで、神を怒らせて悪役令息のクロエ・ユリアスに転生されてしまった………らしい。 らしいというのは、何の悪役令息かわからないからだ。 なので、クロエはヤリチン生活をガンガンいこうと決めたのだった。

平凡な俺が完璧なお兄様に執着されてます

クズねこ
BL
いつもは目も合わせてくれないのにある時だけ異様に甘えてくるお兄様と義理の弟の話。 『次期公爵家当主』『皇太子様の右腕』そんなふうに言われているのは俺の義理のお兄様である。 何をするにも完璧で、なんでも片手間にやってしまうそんなお兄様に執着されるお話。 BLでヤンデレものです。 第13回BL大賞に応募中です。ぜひ、応援よろしくお願いします! 週一 更新予定  ときどきプラスで更新します!

ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました

あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」 完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け 可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…? 攻め:ヴィクター・ローレンツ 受け:リアム・グレイソン 弟:リチャード・グレイソン  pixivにも投稿しています。 ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。

批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。

牛獣人の僕のお乳で育った子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!!

ほじにほじほじ
BL
牛獣人のモノアの一族は代々牛乳売りの仕事を生業としてきた。 牛乳には2種類ある、家畜の牛から出る牛乳と牛獣人から出る牛乳だ。 牛獣人の女性は一定の年齢になると自らの意思てお乳を出すことが出来る。 そして、僕たち家族普段は家畜の牛の牛乳を売っているが母と姉達の牛乳は濃厚で喉越しや舌触りが良いお貴族様に高値で売っていた。 ある日僕たち一家を呼んだお貴族様のご子息様がお乳を呑まないと相談を受けたのが全ての始まりー 母や姉達の牛乳を詰めた哺乳瓶を与えてみても、母や姉達のお乳を直接与えてみても飲んでくれない赤子。 そんな時ふと赤子と目が合うと僕を見て何かを訴えてくるー 「え?僕のお乳が飲みたいの?」 「僕はまだ子供でしかも男だからでないよ。」 「え?何言ってるの姉さん達!僕のお乳に牛乳を垂らして飲ませてみろだなんて!そんなの上手くいくわけ…え、飲んでるよ?え?」 そんなこんなで、お乳を呑まない赤子が飲んだ噂は広がり他のお貴族様達にもうちの子がお乳を飲んでくれないの!と言う相談を受けて、他のほとんどの子は母や姉達のお乳で飲んでくれる子だったけど何故か数人には僕のお乳がお気に召したようでー 昔お乳をあたえた子達が僕のお乳が忘れられないと迫ってきます!! 「僕はお乳を貸しただけで牛乳は母さんと姉さん達のなのに!どうしてこうなった!?」 * 総受けで、固定カプを決めるかはまだまだ不明です。 いいね♡やお気に入り登録☆をしてくださいますと励みになります(><) 誤字脱字、言葉使いが変な所がありましたら脳内変換して頂けますと幸いです。