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しおりを挟むが、そんなワタクシの様子など気にも留めず仄暗い視線を向けたままクロードはワタクシの髪から手を離すと、
「ではさっそく……今着ている服を脱いで頂きましょうか」
「ッ!?ク、クロードお前何を言って……!?い、イヤですわ!なんでワタクシが婚約者でも何でもないお前の前で服を脱がなきゃいけないんですの!?」
「……どうやらまだご自分の立場を分かっていないようですね。いいですかお嬢様。あなたはもう大貴族の令嬢ではなく僕に買われた奴隷なんですよ。そして奴隷は主に絶対服従が基本だ。それともお嬢様は……僕にこの鞭で叩かれて力づくで言うことを聞かせられたいんですか?」
「ヒッ!わ、わかりましたわ!ぬ、脱ぐから!脱ぐから叩かないでちょうだい!」
「ふふ、理解が早くて助かります」
(うう……なんでワタクシがこんな目に……!)
脅す様にどこからか取り出した鞭をクロードに見せつけられ、恐怖のあまり要求を呑んでしまったワタクシは、屈辱に身を震わせながらもクロードの言葉に従って薄汚れた服をゆっくり脱ぎ捨てる。そうして下着だけの姿になったワタクシは下着に包まれた胸元や下腹部を両腕で必死に隠しながら羞恥に顔を赤らめながらキッとクロードを睨みつけた。
「ほ、ほら脱ぎましたわ!これでいいんでしょう!?これで!」
「ええ、とても良いお姿ですよ。じゃあ次は……こちらのドレスを着て貰いましょうか」
「ッ、わ、分かりましたわ……このドレスを着ればーー……え?ドレス?」
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