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第四章 星綾祭
第二十二話 異端の研究者
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時は遡り、エリスの実演予定時刻の十四時直前。アルヴィナはチラシ配りを切り上げて、会場に向かおうとしていた。
友達の晴れ舞台を誇らしいと思う反面、羨ましくもある。
目標としていた自分の力についても、ドラゴンに関する手がかりも、相変わらず謎のままだ。
「わたしって、何もできていない」
そんなことを考えながら歩いていると、校舎の陰にひっそりと設置された妙に大きなテントが目に入った。
「あれ? あんなところに出展があったんだ」
何気なく近づいてみると、そのテントには「空を飛ぶロマン! 飛行魔法器の試作機展示」と書かれた看板が立てかけられている。テントの前には中年男性が暇そうに煙草をくゆらせていた。
髪が手入れされておらず、ぼさぼさの陰気な男──出展証に「カシウス」と名前の書かれた──は振り返ると、アルヴィナを見るなり目を見開いた。
「君……」
しばらくアルヴィナをじっと見つめた後、カシウスはおそるおそる続きの言葉を告げた。
「まさか〝《狂い火》〟が、なぜ正気で暮らしているんだ?」
アルヴィナはますます困惑する。
「《狂い火》? それって何ですか?」
カシウスは懐から骨のような、白く小さな何かを取り出して見せた。それは複雑な紋様が刻まれた、見たことのない道具だった。
「これは 〈秘密の印章〉という魔法器だ。《狂い火》に変異しつつある者がいれば光って反応する」
カシウスは握ったその魔法器を、アルヴィナの目の高さに持ち上げて続けた。
「君がここに来た瞬間、こいつが反応を示した。そして目の前にしている今、焼け付くほど赤い色になっている。つまり君は《狂い火》を発症している」
「そんな事、先生達からも言われたことありません。わたし、普通の学生ですよ」
アルヴィナは首を振る。カシウスは目が飛び出そうなほどぎょろつかせ、興奮気味に早口にまくし立てた。
「そうだ、君は外見――その白い髪は変わっているな。見かけはまったく正常だ。本来なら発症者は自我を失い、破壊衝動に支配される。なぜ自我を保っていられる?」
「正気を失うって……そりゃ大講堂の天井を壊しはしましたけど…」
アルヴィナは混乱していた。魔法が起こす火のせいでよそよそしくされるのは慣れているが、面と向かって狂っていると言われてはさすがに傷つく。
「なんということだ……学園は君に何も知らせていないのか」
カシウスは憐れみを含む表情で続ける。
「何か火にまつわるトラウマはないかね? もしくは強い衝動が」
「火……」
まるで当然の事のように自分の過去を看破され、アルヴィナは驚きを隠せない。
(ドラゴンの話……してもいいのかな)
迷いが顔に出ていたのか、カシウスは悟ったように話を続けた。
「やはり心当たりがあるのだな……大事な話がある。君の人生、いや命に関わることだ」
「どういうことですか?」
あまりにも唐突な話の飛躍にアルヴィナは戸惑う。カシウスはきょろきょろと用心深く周囲を見回す。
「ここでは盗み聞きされるかもしれん。場所を移そう」
カシウスはテントの奥を指差した。
「遮音の魔法がかかっている。秘密の話にはもってこいだ」
「でも」
アルヴィナは躊躇した。見知らぬ大人についていくのは危険だという常識があった。それにエリスの発表時間も近づいている。カシウスは真面目な表情で続けた。
「私は研究者だ。真実を探求する者の責務として、君の境遇は見過ごせない」
「真実……」
アルヴィナは少し考えてから、こっそりと〈運命流〉を発動する。カシウスの身体、そしてテントの中に向かって黄金の運命線が伸びている。見たこともない予測、だが黒猫の眼の色によく似た予感に、避けてはならない何かを感じ取った。
カシウスはその間もアルヴィナの目を真っ直ぐ見ていた。
(エリスとよく似てる。何が何でも知りたいって顔だわ)
アルヴィナは友人に申し訳なく思いつつも、観念した。
「わかりました。でも、変なことしたら暴れますからね」
「よろしい。だが実際のところ、只人である私の方が危険なのだ」
カシウスは引きつるような笑みを浮かべた。
カシウスが先にテントに入り、アルヴィナを招き入れる。
外からは全くわからなかったが、奥は研究室が造られていた。
本や資料がうず高く積まれ、壁の部分には様々な図表や計算式が描かれた紙がびっしりと貼られている。真ん中に置かれた広いテーブルの上には、何に使うのか想像もつかない装置や器具が並んでいた。
「すごい…」
アルヴィナは部屋を見回しながら呟いた。
「この研究室、学園とは全然違う雰囲気ですね」
「皆そう言う。私はこの通り研究室も与えられていない、厄介者扱いでね。ああ、適当に座りたまえ」
カシウスは木箱を勧めながら言った。アルヴィナは仕方なく言われたとおりに座る。
「まずは君の名前を聞かせてくれ」
「アルヴィナです」
「アルヴィナか……名は体を表すという、なるほど良い名前だ。君のご両親は良い感性を持っていらっしゃる。私はカシウス・イヌシタトゥス。魔法遣いではない普通の人間だよ」
褒めているのか貶しているのかわかりにくい感想を言い、カシウスは資料の山から何かを探しながら話を続けた。
「まるで教師になったような気分だな。さて、君に教えなければならないことがたくさんある」
「はあ」
アルヴィナはとりあえず聞く姿勢を取った。
「この世界には、人知を超えた存在がいる。この星の生命の営みや自然の枠組みから逸脱した、超越的存在。私はそれを 《RSS(レス・シンギュラリッシマエ)》と呼んでいる」
カシウスは黒板に文字を書きながら説明した。聞き慣れない単語に、アルヴィナは思考が停止する。
「奴らには人間の都合や、心、物の道理というものがまったく通用せん。上流から下流に向かって川が流れる、陽が東から昇って西に沈む、そういった当たり前の現象すら覆してしまう、理不尽の権化。まさに超越者だ」
「そんな不思議な経験、ありませんよ……」
否、ひとつだけ〝ドラゴン〟をのぞいて。
「いや、君たち魔法遣いは必ず出会っている筈だ。奴らの一柱、金色の瞳を持つ《黒猫》の姿と」
「ちょっと待ってください、何故いまあの子の話が出るんですか?」
故郷の村から着いてきた黒猫。意味ありげな姿に、普通の猫ではないとはアルヴィナもうすうす感じ取っていた。
カシウスは、目的の物が見つかったらしく、一冊の本を開いて見せた。昔の壁画だろうか、人と猫らしいモチーフを〈カメラ〉で描いた図が載っている。
「あれは断じて猫、哺乳類で定義されるネコ科の生物ではない。その姿を被った、運命を司る何かだ。はるか昔から、人に不思議な力を与えてきた――今日では魔法と呼ばれている運命を操作する力を」
「運命……」
「君はこれまでの人生の中で、重要な選択に迫られた時、必ず《黒猫》が現れやしなかったかい?」
アルヴィナには心当たりがあった。ドラゴンとの出会い、故郷を出ると決めた日、エリスとの冒険。大事な瞬間にいつも《黒猫》はどこからともなく現れた。
少し考えてから、アルヴィナは深く頷く。
「君と同じように魔法遣い達はみな、少なからず奴との繋がりを持っている。〝あの子〟と呼ぶくらい頻繁に出会っているということは、君は特に気に入られているようだ」
今まで《黒猫》からは、見守られているという気持ちを、アルヴィナは抱いていた。しかし異なる視点が入ったことで、うすら寒いものを感じた。
「《狂い火》の話だったな、まったくつい話が逸れてしまう。こちらも超越的存在――いや、現象と表した方が正しいか」
「現象、ですか?」
「《RSS》を指すのは、特定の生き物や物体だけではない。《狂い火》とは、君たち魔法遣いにいずれ訪れる、心を失い破壊衝動だけが残る末路だ」
「末路って……わたしはこの通り普通に生きていますよ」
聞き捨てならない事にも触れていた気がするが、アルヴィナは何よりも一番の疑問をぶつけた。カシウスはこめかみを押さる。
「そこが不可解なのだ。こうして会話している限りでは、君はまったくの正常で社会生活も問題なくできているのは認めざるを得ない」
カシウスの眼、どこまでも見通そうという探求者の瞳がアルヴィナの眼を真っ直ぐ捉える。瞳の奥に潜んでいる何かを見つけ出そうというかのように。
「あらためて聞こう。炎について強い衝動や記憶はないか?」
アルヴィナはとうとう、最も大切な自分の核心に触れる話をする覚悟を決めた。
「……ドラゴンという言葉をご存知ないですか?」
友達の晴れ舞台を誇らしいと思う反面、羨ましくもある。
目標としていた自分の力についても、ドラゴンに関する手がかりも、相変わらず謎のままだ。
「わたしって、何もできていない」
そんなことを考えながら歩いていると、校舎の陰にひっそりと設置された妙に大きなテントが目に入った。
「あれ? あんなところに出展があったんだ」
何気なく近づいてみると、そのテントには「空を飛ぶロマン! 飛行魔法器の試作機展示」と書かれた看板が立てかけられている。テントの前には中年男性が暇そうに煙草をくゆらせていた。
髪が手入れされておらず、ぼさぼさの陰気な男──出展証に「カシウス」と名前の書かれた──は振り返ると、アルヴィナを見るなり目を見開いた。
「君……」
しばらくアルヴィナをじっと見つめた後、カシウスはおそるおそる続きの言葉を告げた。
「まさか〝《狂い火》〟が、なぜ正気で暮らしているんだ?」
アルヴィナはますます困惑する。
「《狂い火》? それって何ですか?」
カシウスは懐から骨のような、白く小さな何かを取り出して見せた。それは複雑な紋様が刻まれた、見たことのない道具だった。
「これは 〈秘密の印章〉という魔法器だ。《狂い火》に変異しつつある者がいれば光って反応する」
カシウスは握ったその魔法器を、アルヴィナの目の高さに持ち上げて続けた。
「君がここに来た瞬間、こいつが反応を示した。そして目の前にしている今、焼け付くほど赤い色になっている。つまり君は《狂い火》を発症している」
「そんな事、先生達からも言われたことありません。わたし、普通の学生ですよ」
アルヴィナは首を振る。カシウスは目が飛び出そうなほどぎょろつかせ、興奮気味に早口にまくし立てた。
「そうだ、君は外見――その白い髪は変わっているな。見かけはまったく正常だ。本来なら発症者は自我を失い、破壊衝動に支配される。なぜ自我を保っていられる?」
「正気を失うって……そりゃ大講堂の天井を壊しはしましたけど…」
アルヴィナは混乱していた。魔法が起こす火のせいでよそよそしくされるのは慣れているが、面と向かって狂っていると言われてはさすがに傷つく。
「なんということだ……学園は君に何も知らせていないのか」
カシウスは憐れみを含む表情で続ける。
「何か火にまつわるトラウマはないかね? もしくは強い衝動が」
「火……」
まるで当然の事のように自分の過去を看破され、アルヴィナは驚きを隠せない。
(ドラゴンの話……してもいいのかな)
迷いが顔に出ていたのか、カシウスは悟ったように話を続けた。
「やはり心当たりがあるのだな……大事な話がある。君の人生、いや命に関わることだ」
「どういうことですか?」
あまりにも唐突な話の飛躍にアルヴィナは戸惑う。カシウスはきょろきょろと用心深く周囲を見回す。
「ここでは盗み聞きされるかもしれん。場所を移そう」
カシウスはテントの奥を指差した。
「遮音の魔法がかかっている。秘密の話にはもってこいだ」
「でも」
アルヴィナは躊躇した。見知らぬ大人についていくのは危険だという常識があった。それにエリスの発表時間も近づいている。カシウスは真面目な表情で続けた。
「私は研究者だ。真実を探求する者の責務として、君の境遇は見過ごせない」
「真実……」
アルヴィナは少し考えてから、こっそりと〈運命流〉を発動する。カシウスの身体、そしてテントの中に向かって黄金の運命線が伸びている。見たこともない予測、だが黒猫の眼の色によく似た予感に、避けてはならない何かを感じ取った。
カシウスはその間もアルヴィナの目を真っ直ぐ見ていた。
(エリスとよく似てる。何が何でも知りたいって顔だわ)
アルヴィナは友人に申し訳なく思いつつも、観念した。
「わかりました。でも、変なことしたら暴れますからね」
「よろしい。だが実際のところ、只人である私の方が危険なのだ」
カシウスは引きつるような笑みを浮かべた。
カシウスが先にテントに入り、アルヴィナを招き入れる。
外からは全くわからなかったが、奥は研究室が造られていた。
本や資料がうず高く積まれ、壁の部分には様々な図表や計算式が描かれた紙がびっしりと貼られている。真ん中に置かれた広いテーブルの上には、何に使うのか想像もつかない装置や器具が並んでいた。
「すごい…」
アルヴィナは部屋を見回しながら呟いた。
「この研究室、学園とは全然違う雰囲気ですね」
「皆そう言う。私はこの通り研究室も与えられていない、厄介者扱いでね。ああ、適当に座りたまえ」
カシウスは木箱を勧めながら言った。アルヴィナは仕方なく言われたとおりに座る。
「まずは君の名前を聞かせてくれ」
「アルヴィナです」
「アルヴィナか……名は体を表すという、なるほど良い名前だ。君のご両親は良い感性を持っていらっしゃる。私はカシウス・イヌシタトゥス。魔法遣いではない普通の人間だよ」
褒めているのか貶しているのかわかりにくい感想を言い、カシウスは資料の山から何かを探しながら話を続けた。
「まるで教師になったような気分だな。さて、君に教えなければならないことがたくさんある」
「はあ」
アルヴィナはとりあえず聞く姿勢を取った。
「この世界には、人知を超えた存在がいる。この星の生命の営みや自然の枠組みから逸脱した、超越的存在。私はそれを 《RSS(レス・シンギュラリッシマエ)》と呼んでいる」
カシウスは黒板に文字を書きながら説明した。聞き慣れない単語に、アルヴィナは思考が停止する。
「奴らには人間の都合や、心、物の道理というものがまったく通用せん。上流から下流に向かって川が流れる、陽が東から昇って西に沈む、そういった当たり前の現象すら覆してしまう、理不尽の権化。まさに超越者だ」
「そんな不思議な経験、ありませんよ……」
否、ひとつだけ〝ドラゴン〟をのぞいて。
「いや、君たち魔法遣いは必ず出会っている筈だ。奴らの一柱、金色の瞳を持つ《黒猫》の姿と」
「ちょっと待ってください、何故いまあの子の話が出るんですか?」
故郷の村から着いてきた黒猫。意味ありげな姿に、普通の猫ではないとはアルヴィナもうすうす感じ取っていた。
カシウスは、目的の物が見つかったらしく、一冊の本を開いて見せた。昔の壁画だろうか、人と猫らしいモチーフを〈カメラ〉で描いた図が載っている。
「あれは断じて猫、哺乳類で定義されるネコ科の生物ではない。その姿を被った、運命を司る何かだ。はるか昔から、人に不思議な力を与えてきた――今日では魔法と呼ばれている運命を操作する力を」
「運命……」
「君はこれまでの人生の中で、重要な選択に迫られた時、必ず《黒猫》が現れやしなかったかい?」
アルヴィナには心当たりがあった。ドラゴンとの出会い、故郷を出ると決めた日、エリスとの冒険。大事な瞬間にいつも《黒猫》はどこからともなく現れた。
少し考えてから、アルヴィナは深く頷く。
「君と同じように魔法遣い達はみな、少なからず奴との繋がりを持っている。〝あの子〟と呼ぶくらい頻繁に出会っているということは、君は特に気に入られているようだ」
今まで《黒猫》からは、見守られているという気持ちを、アルヴィナは抱いていた。しかし異なる視点が入ったことで、うすら寒いものを感じた。
「《狂い火》の話だったな、まったくつい話が逸れてしまう。こちらも超越的存在――いや、現象と表した方が正しいか」
「現象、ですか?」
「《RSS》を指すのは、特定の生き物や物体だけではない。《狂い火》とは、君たち魔法遣いにいずれ訪れる、心を失い破壊衝動だけが残る末路だ」
「末路って……わたしはこの通り普通に生きていますよ」
聞き捨てならない事にも触れていた気がするが、アルヴィナは何よりも一番の疑問をぶつけた。カシウスはこめかみを押さる。
「そこが不可解なのだ。こうして会話している限りでは、君はまったくの正常で社会生活も問題なくできているのは認めざるを得ない」
カシウスの眼、どこまでも見通そうという探求者の瞳がアルヴィナの眼を真っ直ぐ捉える。瞳の奥に潜んでいる何かを見つけ出そうというかのように。
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