擬人化物語!

Hiruko

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出会い

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「いってきまーす!」
ドアを開けて勢いよく飛び出す、ツインテールが特徴的な女の子。ピンク色の髪にピンクと白の服。ド派手な服を身にまとう彼女には、時間がなかった。その理由は・・・・・・・・・・・・寝坊してしまったから!!!
「登校初日に遅刻だなんて嫌だよおおお!!!!」
半泣きで走る、女の子。でも、運動神経がめちゃくちゃ悪いその子はすぐに息を切らしてしまう。
「急がなくちゃ・・・・!!!」
角を曲がると、誰かとぶつかった。
「いたたたた・・・・・。あっ!ごめんなさい!!大丈夫だった?」
尻もちをついたその子は、青い髪にショートカット。また、体操服のようなものを着ていた。地面に散乱した、その青い子の本。教科書だろうか・・・?
「ごめんなさい!!すぐ拾うから!!」
地面に散乱した本を1冊ずつ拾い集める。
「はい。ごめんなさい、ほんとに。急いでたもんだから・・・」
「・・・・・古川中学校?」
「え・・。うん。どうして分かったの?」
「・・・・・私、そこの学校通ってる。」
「へー!そうなんだ!ねえ、古川中学校に行きたいんだけど、迷っちゃったの。どこにあるか案内してくれない?」
「え・・・。・・・うん。いいよ。」
「ごめん、名前言ってなかったね。私は、いちごみるく。いちみって呼んで!」
「え、えと・・・そ、そーだ。そーだって呼んで。」
少し戸惑いながらも、自己紹介をするそーだ。この時から私達のドタバタへっぽこ物語が始まった!
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