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三章
時間が
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モヤっとした気持ちを少し残ったまま教室に入ると、コンラッドしかまだ来ていなかった。
「おはよう。バルドは、まだ来てないの?」
何時なら、僕達よりも先に教室に来ているはずのバルドの姿が教室に見えなかった。昨日の件もあるため、少し心配になって来る。
「おはようございます。今日はまだバルドの姿は見てないです。それより、そっちは大丈夫だったんですか?」
「うん。僕らはね…」
「1人、墓穴を掘った奴がいたけどな」
「ああ…。何となく想像が付きました…」
バルドが何時も座っている席を眺めながら、コンラットは悟ったような顔で言った。
「もう少し考えてから話せば、結果は変わると思うんですけどね…」
「それは無理だろう」
「あれは、ネアの言動が原因だったと思うけど…?」
バッサリと切り捨てるようなネアの言葉に、何処か納得がいかなかったせいか、少し責めるような口調になってしまった。
「軽い冗談のつもりだったんだが、あそこまで見事に引っかかるとは思っていなかった」
「悪戯にしては質が悪いと…」
ネアの態度に僕が文句の続きを言おうとしたら、ネアが僕の服の襟を軽く自身の方へと引っ張った。
「俺だけ物を渡してる所を見られたら、騒ぎそうだったからだよ」
僕の耳元で声を潜めるように言うネアに、僕も声を落として言った。
「なら、帰った後からでも良かったんじゃないの?」
「ただ渡したら、俺がつまらないだろ」
「……」
さも当然のように言うネアに、僕は呆れの感情だけしか湧いて来ない。
「二人共、さっきからどうかしたんですか?」
僕達の様子を不審に思ったのか、コンラッドが様子を伺うように聞いて来た。
「いや、こっちの話だから気にするな。それで、そっちはどうだったんだ」
何事もなかったかのように話題を変えるネアは、意外といい性格していると思う。
「そうですか…?私の方は兄に色々と聞かれはしても、最後は納得はして貰いました。ただ、父も騒ぐかと思っていたのですが、妙に冷静だった事が気になったくらいですね」
僕達の事を疑わしそうに見ながらも、あの後の出来事を話してくれた。
ひとまずコンラッドの方は、何事なかったようで安心した。そんな時、静かに扉を開けて入って来る人物が見えた。
「おはよう…」
僕達に挨拶はしたものの、下を向いたまま席に座る様には、何時もの覇気がない。
「バルド。あの後、また何かやらかしたらしいですね?」
長い付き合いだからなのか、バルドの様子を前にしても動じた様子はなく、コンラッドが昨日の件に付いて触れた。
「おぅ…」
コンラッドが声を掛けたのに、浮かない顔のまま空返事する様子を見て、少し罪悪感が湧いてくる。
「そんなに叱られたの…?」
「いや。今後、監視が付く事にはなったけど、そこまでは叱られなかったから、それはまだいいんだよ…。いや、何もよくはないんだけど…。でも、それよりも…」
バルドは、昨日の事を思い出すように、ゆっくりと話し始めた。
「……」
正面に座る人が何も言わないため、部屋の中には静まり返り時計の音だけが響いていた。
「バルド」
「はい…」
「私は、例え嘘だと分かったとしても、証拠などもなく疑う事をしないようにしている。だから、疑わしいと思っても、お前に聞き返す事はしなかった」
「……」
「必要に応じて嘘を付かなければならないため、嘘を付くなとも言わん。だが、隠そうとして偽装する癖が付くのは、望ましくないと考えてもいる。分かるな」
「はい…」
「それと、自ら非を認め、反省して行動を変えるなら何も言ったりするつもりなどもしない。今回は、自ら非を認めたと捉え、敢えて強くは言わないが、信用に足る行動をするまでは監視を置く事にする」
「はい…」
判決が終わったかと思って部屋をそっと出て行こうとする背に、重々しい声が響く。
「バルド。器物破損の時効は3年。残り約2年だ。忘れるな」
バルドは話し終えると静かに顔を上げて、何処か真剣な表情で言った。
「って言われたんだけど、バレてると思うか…?」
「それは、知られていないと考える方が無理があるだろう」
「僕もそう思う」
事情を知っている人間がその話を聞いたら、誰でも同じように考えると思う。
「やっぱりかー!!」
自分でも予想は付いていたようで、悲壮感の中に諦めが入っているようだった。
「まあ、普通に考えれば、バルドが隠し通せるはずがなかったですね」
「それは、何か酷くないか!?」
コンラッドの言葉に、何処か憤るように声を上げるけど、それに関しては僕も何も言えない。
「でも、もう知られているなら、後は謝ればいいだけじゃない?」
話しを聞く限りだと、ちゃんと話も聞いてくれそうだし、謝れば許してもくれそうだ。それなのに、バルドの顔は晴れない。
「その部屋な、割れ物が多くて危ないから入るなって言われてた部屋だっだよ…。それと、破片を片付けために掃除道具を勝手に借りたんだけど、その時に転んでほうきの柄も折ったんだよ…」
「そんな時に転ぶなよ…」
「慌ててたし、ほうきが俺よりデカかったんだから仕方ないだろ!」
「それで、それの後どうしたんですか?」
呆れた表情で言われ、直ぐに反論の言葉を投げるかけるが、それを止めるようにコンラッドが先を促す。
「その時は、ルドが掘った穴がまだあったから纏めて埋めようと思ったんだ。でも、破片を運ぶ物がなくて、廊下の途中に落ちてた布に包んで埋めたから、謝るとなると、それらも一緒にバレる可能性があるんだよ…」
つまり、証拠を隠すために色々とやったら、さらに状況が悪化したって事だよね…。
「でも、最後には謝らなきゃいけないなら、知られるのも時間の問題じゃないの…?」
「いや!時間が解決してくれるって言うし、2年後の俺が何とかしてくれるはずだ!」
「いや、それは…無理があるような気が…」
「きっと、その間に何かしらの考えが浮かぶはずだ!」
僕の呟きや、どうしようもないような目で見ている2人も気付かないのか、バルドは未来の自分へと問題を放りなげた。
今回も、ただの問題の先送りのようにしか思わないけど、それを言っても何も変わりなさそうだ…。
「おはよう。バルドは、まだ来てないの?」
何時なら、僕達よりも先に教室に来ているはずのバルドの姿が教室に見えなかった。昨日の件もあるため、少し心配になって来る。
「おはようございます。今日はまだバルドの姿は見てないです。それより、そっちは大丈夫だったんですか?」
「うん。僕らはね…」
「1人、墓穴を掘った奴がいたけどな」
「ああ…。何となく想像が付きました…」
バルドが何時も座っている席を眺めながら、コンラットは悟ったような顔で言った。
「もう少し考えてから話せば、結果は変わると思うんですけどね…」
「それは無理だろう」
「あれは、ネアの言動が原因だったと思うけど…?」
バッサリと切り捨てるようなネアの言葉に、何処か納得がいかなかったせいか、少し責めるような口調になってしまった。
「軽い冗談のつもりだったんだが、あそこまで見事に引っかかるとは思っていなかった」
「悪戯にしては質が悪いと…」
ネアの態度に僕が文句の続きを言おうとしたら、ネアが僕の服の襟を軽く自身の方へと引っ張った。
「俺だけ物を渡してる所を見られたら、騒ぎそうだったからだよ」
僕の耳元で声を潜めるように言うネアに、僕も声を落として言った。
「なら、帰った後からでも良かったんじゃないの?」
「ただ渡したら、俺がつまらないだろ」
「……」
さも当然のように言うネアに、僕は呆れの感情だけしか湧いて来ない。
「二人共、さっきからどうかしたんですか?」
僕達の様子を不審に思ったのか、コンラッドが様子を伺うように聞いて来た。
「いや、こっちの話だから気にするな。それで、そっちはどうだったんだ」
何事もなかったかのように話題を変えるネアは、意外といい性格していると思う。
「そうですか…?私の方は兄に色々と聞かれはしても、最後は納得はして貰いました。ただ、父も騒ぐかと思っていたのですが、妙に冷静だった事が気になったくらいですね」
僕達の事を疑わしそうに見ながらも、あの後の出来事を話してくれた。
ひとまずコンラッドの方は、何事なかったようで安心した。そんな時、静かに扉を開けて入って来る人物が見えた。
「おはよう…」
僕達に挨拶はしたものの、下を向いたまま席に座る様には、何時もの覇気がない。
「バルド。あの後、また何かやらかしたらしいですね?」
長い付き合いだからなのか、バルドの様子を前にしても動じた様子はなく、コンラッドが昨日の件に付いて触れた。
「おぅ…」
コンラッドが声を掛けたのに、浮かない顔のまま空返事する様子を見て、少し罪悪感が湧いてくる。
「そんなに叱られたの…?」
「いや。今後、監視が付く事にはなったけど、そこまでは叱られなかったから、それはまだいいんだよ…。いや、何もよくはないんだけど…。でも、それよりも…」
バルドは、昨日の事を思い出すように、ゆっくりと話し始めた。
「……」
正面に座る人が何も言わないため、部屋の中には静まり返り時計の音だけが響いていた。
「バルド」
「はい…」
「私は、例え嘘だと分かったとしても、証拠などもなく疑う事をしないようにしている。だから、疑わしいと思っても、お前に聞き返す事はしなかった」
「……」
「必要に応じて嘘を付かなければならないため、嘘を付くなとも言わん。だが、隠そうとして偽装する癖が付くのは、望ましくないと考えてもいる。分かるな」
「はい…」
「それと、自ら非を認め、反省して行動を変えるなら何も言ったりするつもりなどもしない。今回は、自ら非を認めたと捉え、敢えて強くは言わないが、信用に足る行動をするまでは監視を置く事にする」
「はい…」
判決が終わったかと思って部屋をそっと出て行こうとする背に、重々しい声が響く。
「バルド。器物破損の時効は3年。残り約2年だ。忘れるな」
バルドは話し終えると静かに顔を上げて、何処か真剣な表情で言った。
「って言われたんだけど、バレてると思うか…?」
「それは、知られていないと考える方が無理があるだろう」
「僕もそう思う」
事情を知っている人間がその話を聞いたら、誰でも同じように考えると思う。
「やっぱりかー!!」
自分でも予想は付いていたようで、悲壮感の中に諦めが入っているようだった。
「まあ、普通に考えれば、バルドが隠し通せるはずがなかったですね」
「それは、何か酷くないか!?」
コンラッドの言葉に、何処か憤るように声を上げるけど、それに関しては僕も何も言えない。
「でも、もう知られているなら、後は謝ればいいだけじゃない?」
話しを聞く限りだと、ちゃんと話も聞いてくれそうだし、謝れば許してもくれそうだ。それなのに、バルドの顔は晴れない。
「その部屋な、割れ物が多くて危ないから入るなって言われてた部屋だっだよ…。それと、破片を片付けために掃除道具を勝手に借りたんだけど、その時に転んでほうきの柄も折ったんだよ…」
「そんな時に転ぶなよ…」
「慌ててたし、ほうきが俺よりデカかったんだから仕方ないだろ!」
「それで、それの後どうしたんですか?」
呆れた表情で言われ、直ぐに反論の言葉を投げるかけるが、それを止めるようにコンラッドが先を促す。
「その時は、ルドが掘った穴がまだあったから纏めて埋めようと思ったんだ。でも、破片を運ぶ物がなくて、廊下の途中に落ちてた布に包んで埋めたから、謝るとなると、それらも一緒にバレる可能性があるんだよ…」
つまり、証拠を隠すために色々とやったら、さらに状況が悪化したって事だよね…。
「でも、最後には謝らなきゃいけないなら、知られるのも時間の問題じゃないの…?」
「いや!時間が解決してくれるって言うし、2年後の俺が何とかしてくれるはずだ!」
「いや、それは…無理があるような気が…」
「きっと、その間に何かしらの考えが浮かぶはずだ!」
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今回も、ただの問題の先送りのようにしか思わないけど、それを言っても何も変わりなさそうだ…。
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