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三章
それぞれの評価
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ネアから呆れられながらも、分けて貰った用紙を片手に母様と一緒にテスト勉強を始めた。今回は前回と違って、コンラット達と同じクラスでいられるのかどうかが掛かっているから、なんとしても落ちるわけにはいかない。
兄様も手伝おうとは言ってくてたけれど、仕事をしている執務室とかに押しかける気はない。それに、ネアから貰った紙には、授業でやった所の要点だけを完結にまとめられていたので分かりやすい。
兄様の場合、より効率が良さそうな方法とかで教えてくれるから、授業内容と事なっていて、ためになるようでためにならない。
数学の担当がフェリコ先生だから、間違いにはしないだろうけれど、授業内容と同じにしておいた方がいいと思って遠慮して貰った。
「それにしても、よくまとめられているわね」
母様が、ネアから貰って来た用紙を見ながら、しみじみと言った。
「よく遊びに来ているネアに貰ったんだ。毎回、学年首席なんだよ」
「そうなの。私の時にもこういう物があったら、もう少し成績も上がったかも知れないと思うと少し残念だわ。それにしても、貴族と比べても申し分ないくらい礼儀正しいのに、頭もいいとなると、周りの子とかが放っておかなそうね」
「?」
「女性徒にも、人気があるでしょうと言う意味よ」
意味が分かっていない僕に、母様は楽しそうに笑いながら言った。
母様に言われて考えてみれば、確かに兄様ほどとはいかないけれど、ネアも格好良いとは思う。でも、クラスでの様子を思い返してみても、ネアが異性と話している所なんかほとんど見た事ない。
でも、それは僕から見ただけだから、ネア本人はどうなんだろう?
「ネアって、気になる子とかいないの?」
「いきなり何だよ?」
放課後、みんなと一緒にクラスに少し残ってテスト勉強をしていた僕は、本を読んでいたネアの顔を横目で見ながら、昨日気になった事を聞いてみた。
「うん。ちょっと気になって?」
「そんなのいない」
心底興味なさそうな顔で、ネアは持っていた本へと視線を戻した。
クラスには半数以下しかいないけれど、女生徒も少なからずいる。あまり縁がない僕でも可愛いとは思うのに、ネアは何とも思わないんだろうか?
「誰かに、声を掛けられたりもしないの?」
「周りには貴族の連中しかいないのに、誰が俺に声を掛けるんだよ」
「そうでもないぞ。ネアは、意外と周りからの人気があるぞ」
勉強するのがいい加減に嫌になったのか、教科書から顔を上げたバルドは、僕達の話しに食い気味に混ざって来た。
「そうなの?」
「ああ、他クラスの奴とか、前に街で知り合った奴とかからもネアの事に付いて聞かれたりした事あるぞ。まあ、本人に許可取ってからだと思ってネアに確認したら、嫌がってたから誰に何を聞かれても断るようにしてる」
「これからも、そうしてくれ。他人からあれこれ詮索されるのは好きじゃない」
視線だけをこちらに向けながら、嫌そうな顔でネアは答えた。
「でも、荷物持って貰ったとかで、見た目の雰囲気と違って、以外と優しいって、人気あるみたいだったぞ」
「重そうだったから持っただけだ。それに、そんな人気はいらない…」
「ネアは、見た目そういう事しなさそうですもんね。でも、こう見えてもネアは商団の息子でもあるので、不思議ではないのかもしれません」
「こう見えては余計だ」
ネアって、無愛想に見えたりするけれど、話してみるとそこまででもないんだよね。
「別棟のクラスに通ってる奴からは、たまに街の噂とかも色々と教えて貰ったりしてるぞ」
たまに、昼休みに何処かに行ってたり、他のクラスの人と話しているのは見た事あるけれど、思ってた以上にバルドの交友関係が広い事に、僕は少しだけだけど驚いた。
「いつの間に知り合ったんですか?」
僕が不思議に思っていると、コンラットが変わりに疑問を口にした。
「え?前、登下校中にソイツの家の庭を横切ってたら喧嘩になって、そこで知り合いになったんだ。あ!でも、その後はちゃんと仲直りしてたぞ!それで、お互いの話しとかしたら同学年だって分かって、それからはたまに一緒に学院に来たりしてたんだけど、知らなかったけ?」
「私は馬車で別々に通っているんですから、知るわけないでしょう…」
「俺は徒歩だからたまに見かけたな。まあ、声は掛けなかったけどな」
何時も1番最初に来ている事も多かったから、僕も徒歩で通学している事くらいしか知らなかった。
「そいつ、俺の事を近所に住む悪ガキだと最初思ってたみたいで、俺が貴族だって知った時の驚きようが凄かったから、それはみんなにも見せたかったな!」
「それはそうでしょう…」
笑いながら言っているけれど、相手に取っては笑い事じゃないと思う。貴族相手に喧嘩を仕掛けたなんて事をしたら、家族全員が罰せられてもおかしくない出来事だ。
でも、相手が気付けなかったとしても仕方が無い事だとも思う。だって、家の庭を横切って通過する貴族がいるなんて、誰も思いもしないもんね…。
その子の事が何だか少し気の毒に思えて来たので、もし合う事があったら、優しくして上げようと思った。
「俺の事ばかりじゃなくて、お前達の方はどうなんだよ?」
「え!?僕はないよ!?」
急に僕達に話しを振られて、僕は慌ててネアの言葉を否定した。
同じクラスだから、たまに話しかけられて話す事はあったけれど、それ以外には特に何もない。
「リュカは、子供ぽいけど見てる分には良いって話しだったぞ」
「何その評価、全然嬉しくないんだけど…」
「爵位とかも高いのに、意外だな?」
「よく分からないけど、恋愛と結婚は違うらしいぞ?」
よく分からないような顔をしていたけれど、僕もよく分からない。でも、僕の評価って鑑賞用なの?
「コンラットの方は、どうなんだ?」
「性格が気難しそうで、話し掛け辛いって」
コンラットの評価は分かる気がする。僕も最初、話し掛け辛いと思った。
「余計なお世話ですよ。それより、人の事をとやかく言ってますけど、貴方はどうなんですか!?」
不機嫌そうなコンラットの問いかけに、バルドは少し得意げな顔をして答えた。
「俺は、一緒に話してる分には楽しいって言われたぞ!」
「「「………」」」
それって、異性として認識されてないんじゃないかな…?
「勉強の続きでもしましょうか」
「そ、そうだね…」
「え!?何だよその反応!!」
「時間を無駄にしたな」
よく分かってないバルドを残して、僕達はそれぞれのテスト勉強へと戻った。
兄様も手伝おうとは言ってくてたけれど、仕事をしている執務室とかに押しかける気はない。それに、ネアから貰った紙には、授業でやった所の要点だけを完結にまとめられていたので分かりやすい。
兄様の場合、より効率が良さそうな方法とかで教えてくれるから、授業内容と事なっていて、ためになるようでためにならない。
数学の担当がフェリコ先生だから、間違いにはしないだろうけれど、授業内容と同じにしておいた方がいいと思って遠慮して貰った。
「それにしても、よくまとめられているわね」
母様が、ネアから貰って来た用紙を見ながら、しみじみと言った。
「よく遊びに来ているネアに貰ったんだ。毎回、学年首席なんだよ」
「そうなの。私の時にもこういう物があったら、もう少し成績も上がったかも知れないと思うと少し残念だわ。それにしても、貴族と比べても申し分ないくらい礼儀正しいのに、頭もいいとなると、周りの子とかが放っておかなそうね」
「?」
「女性徒にも、人気があるでしょうと言う意味よ」
意味が分かっていない僕に、母様は楽しそうに笑いながら言った。
母様に言われて考えてみれば、確かに兄様ほどとはいかないけれど、ネアも格好良いとは思う。でも、クラスでの様子を思い返してみても、ネアが異性と話している所なんかほとんど見た事ない。
でも、それは僕から見ただけだから、ネア本人はどうなんだろう?
「ネアって、気になる子とかいないの?」
「いきなり何だよ?」
放課後、みんなと一緒にクラスに少し残ってテスト勉強をしていた僕は、本を読んでいたネアの顔を横目で見ながら、昨日気になった事を聞いてみた。
「うん。ちょっと気になって?」
「そんなのいない」
心底興味なさそうな顔で、ネアは持っていた本へと視線を戻した。
クラスには半数以下しかいないけれど、女生徒も少なからずいる。あまり縁がない僕でも可愛いとは思うのに、ネアは何とも思わないんだろうか?
「誰かに、声を掛けられたりもしないの?」
「周りには貴族の連中しかいないのに、誰が俺に声を掛けるんだよ」
「そうでもないぞ。ネアは、意外と周りからの人気があるぞ」
勉強するのがいい加減に嫌になったのか、教科書から顔を上げたバルドは、僕達の話しに食い気味に混ざって来た。
「そうなの?」
「ああ、他クラスの奴とか、前に街で知り合った奴とかからもネアの事に付いて聞かれたりした事あるぞ。まあ、本人に許可取ってからだと思ってネアに確認したら、嫌がってたから誰に何を聞かれても断るようにしてる」
「これからも、そうしてくれ。他人からあれこれ詮索されるのは好きじゃない」
視線だけをこちらに向けながら、嫌そうな顔でネアは答えた。
「でも、荷物持って貰ったとかで、見た目の雰囲気と違って、以外と優しいって、人気あるみたいだったぞ」
「重そうだったから持っただけだ。それに、そんな人気はいらない…」
「ネアは、見た目そういう事しなさそうですもんね。でも、こう見えてもネアは商団の息子でもあるので、不思議ではないのかもしれません」
「こう見えては余計だ」
ネアって、無愛想に見えたりするけれど、話してみるとそこまででもないんだよね。
「別棟のクラスに通ってる奴からは、たまに街の噂とかも色々と教えて貰ったりしてるぞ」
たまに、昼休みに何処かに行ってたり、他のクラスの人と話しているのは見た事あるけれど、思ってた以上にバルドの交友関係が広い事に、僕は少しだけだけど驚いた。
「いつの間に知り合ったんですか?」
僕が不思議に思っていると、コンラットが変わりに疑問を口にした。
「え?前、登下校中にソイツの家の庭を横切ってたら喧嘩になって、そこで知り合いになったんだ。あ!でも、その後はちゃんと仲直りしてたぞ!それで、お互いの話しとかしたら同学年だって分かって、それからはたまに一緒に学院に来たりしてたんだけど、知らなかったけ?」
「私は馬車で別々に通っているんですから、知るわけないでしょう…」
「俺は徒歩だからたまに見かけたな。まあ、声は掛けなかったけどな」
何時も1番最初に来ている事も多かったから、僕も徒歩で通学している事くらいしか知らなかった。
「そいつ、俺の事を近所に住む悪ガキだと最初思ってたみたいで、俺が貴族だって知った時の驚きようが凄かったから、それはみんなにも見せたかったな!」
「それはそうでしょう…」
笑いながら言っているけれど、相手に取っては笑い事じゃないと思う。貴族相手に喧嘩を仕掛けたなんて事をしたら、家族全員が罰せられてもおかしくない出来事だ。
でも、相手が気付けなかったとしても仕方が無い事だとも思う。だって、家の庭を横切って通過する貴族がいるなんて、誰も思いもしないもんね…。
その子の事が何だか少し気の毒に思えて来たので、もし合う事があったら、優しくして上げようと思った。
「俺の事ばかりじゃなくて、お前達の方はどうなんだよ?」
「え!?僕はないよ!?」
急に僕達に話しを振られて、僕は慌ててネアの言葉を否定した。
同じクラスだから、たまに話しかけられて話す事はあったけれど、それ以外には特に何もない。
「リュカは、子供ぽいけど見てる分には良いって話しだったぞ」
「何その評価、全然嬉しくないんだけど…」
「爵位とかも高いのに、意外だな?」
「よく分からないけど、恋愛と結婚は違うらしいぞ?」
よく分からないような顔をしていたけれど、僕もよく分からない。でも、僕の評価って鑑賞用なの?
「コンラットの方は、どうなんだ?」
「性格が気難しそうで、話し掛け辛いって」
コンラットの評価は分かる気がする。僕も最初、話し掛け辛いと思った。
「余計なお世話ですよ。それより、人の事をとやかく言ってますけど、貴方はどうなんですか!?」
不機嫌そうなコンラットの問いかけに、バルドは少し得意げな顔をして答えた。
「俺は、一緒に話してる分には楽しいって言われたぞ!」
「「「………」」」
それって、異性として認識されてないんじゃないかな…?
「勉強の続きでもしましょうか」
「そ、そうだね…」
「え!?何だよその反応!!」
「時間を無駄にしたな」
よく分かってないバルドを残して、僕達はそれぞれのテスト勉強へと戻った。
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