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五章
内心 (レクス視点)
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「お前は今日も不機嫌そうだな」
「……お前には関係ない事だ」
奴がいる部屋の扉を開け、ため息でも溢すかのように呟けば、何をしに来たと言わんばかりで睨みを効かせた目で見てくる。だが、周囲にいる者達はまるで救いを求めるかのような視線を私へと向けて来た。その向けられている視線の切実さに、私が来るまでにどれだけ苦労したのが伺い知れた。だが、今回はどうにも気乗りしないというのが心情だ。しかし、私の元にまで嘆願が届いてしまっている以上、このまま放置して見捨てるという選択肢はないのが困った所だ…。
「はぁ…悪いが少し席を外してくれるか?」
「……」
人払いをするために私が声を掛ければ、まるで助かったとばかりの表情を浮かべながら、周囲にいた者達が我先にと部屋を後にする。奴も私が来た理由をある程度は察しているのか、その者達の背を無言のまま見送っていた。
部屋の扉が閉まり、部屋の中から人がいなくなっと、私は手近にあった席の椅子へと腰掛け、ただの友人として部屋の主へと声を掛ける。
「息子から後を継ぎたいと言われたからと言って、そんなに頑なに拒否する必要はなかったんじゃないか?」
「私の身に起きた事をまるで全て知っているかのように言うのだな。その情報はいったい何処から漏れたのだろうな」
「私には少し感が良くて情報通な者な息子がいるからな。そして、その子からは親友の様子を見ていられないから何とかしてくれとも頼まれている。そもそも、それ以外でお前が感情を露わにする事なんてないだろう?」
「……」
私が問い掛ければ自身でも他に身に覚えがなかったからか、無言のままに目を細めては不機嫌そうな表情を浮かべる。
昔と比べて分かりやすい反応を浮かべるそんな奴に、何とも感慨深いような笑みを浮かべそうになるが、今はそんな時ではないと気を引き締めて向き直る。
「お前もその件で思う所はあるんだろうが、とりあえず今は別件だ。今回もそうだがお前は周りからどう見えているのかを自覚して、少しで良いから表情を取り繕え」
本人にその自覚がなかったとしても、顔が無駄に整っているだけに無表情でずっと黙っていられると、それに圧迫感や威圧感を感じる者も少なくない。そのうえ、コイツの逸話は不穏なものに事欠かない。
「お前が言う通り、私は真面目に仕事をしているだけだ。それの何が悪い?」
「それについては文句はないが、私やベルのように慣れてない他の者に取っては、お前は恐怖を感じる対象だからな?」
例え機嫌が悪くとも、それを理由に部下を当たり散らすような真似をする奴ではないが、ただでさえ少ない口数や笑みが極端な程に消えてなくなる。
学生時代ならばそれが普通だったため気にする者などいなかっただろう、今いる者達はその頃を知らないために、考え込んでいるだけの様子が激怒しているようにしか見えないという勘違いが起きていた。
「それに、そもそもの原因はお前が下手に隠し立てしようとしたからだろうが」
「それは…理解している…」
今回の件の発端となった事に水を向ければ、自身でもある程度はそれを自覚はしていたようだ。だが、他者から改めてそれを指摘されるのは不服らしい。
「だいぶ、無理をしているようだとも聞いたが?」
レオンから聞いた話しを思い出しながら問い掛ければ、奴の顔があからさまに暗くなった。
「私は、オルフェにこの仕事をさせたくない」
「まぁ…そうだろうな…」
宰相は王族の変わりに後ろ暗い仕事を担っている所もあるため、前々からそういった事に関わらせたくないと言っていた。かくいう私も、レオンに伝えなければならない事をまだ伝えられていないため、気持ちは分からなくもない。
私がその話しを初めて聞いた当時は、驚きながらも冷静な部分では何処か納得していたような記憶がある。だが、あれは意外と根が真面目な所があり、強い反発がある事が予想されるため、今から何とも頭が痛い所だ。まぁ、コイツに至っては、ある程度は予想は出来ていたかのような憎々しい態度をしていたが…。
「はぁ…お前は物分かりが良いようで、物分かりが悪い所があるな…」
「ふんっ、あんな悪習などさっさと無くしてしませば良いだけだろう」
「簡単に言うな。それに、私とて好きでそれを継続させているわけじゃないんだぞ?」
仮にも要職を務める奴が、これまでの全てを否定するかのような発言を不遜な態度で言い切る姿に、私はため息を溢さすにはいられなかった。しかし、私とて王族だからこそ守らなければならない威信のため、仕方なく維持しているだけのものでしない。だからこそ、もう少し召喚獣に関する研究が進めば何かしらの対応策も見いだせると思うのだが、研究の糸口にでもなりそうなあの子に協力を頼もうにも、それをコイツが許すはずもないのは火を見るより明らかだ。
「……レスク」
「分かっている。それに、少し脳裏を過っただけだろう」
「駄目だ」
考えが過る事すらも許さないとでも言うような断固とした様子で言い切る奴に、私は本当にため息しか出て来ない。だが、この件を無理に推し進めようものなら、今までの付き合いなど全て無視して反旗を翻しそうだ。そうなれば、コイツだけではなく息子の方も参戦して来るため、何においても割に合わない。
「はぁ…それならば、アレの子供が儀式を受けるまでの10年くらいは、この職で頑張って貰うしかないな」
「後任の候補は前に連れて来ただろう」
「あれは駄目だ」
奴が口にした言葉を、今度は私が断固とした態度で否定する。コイツも口が固い者を選んでいたようだが、その分を考慮し過ぎて能力面がまるで足りておらず、とてもこの仕事を任せられるような人物ではない。それに、知る人間が増えればその分情報が漏れる危険性が増える。コイツを宰相職から簡単に辞任させられないのは優秀だと言う理由も勿論あるが、一番は表へ出せない機密事項の流出をなるべく防ぐためでもあるのだ。そのせいもあって、私の父も無能と知りながら、前任者であったあの男を解任出来なかったのだから。
「もっと短くならないのか?」
「そんな急かすような事を言えば、相手方も可愛そうだろうが…」
仮にも自分の娘になるような者に、そんな重圧を掛けるような事を言えるわけがない。だが、私がそう言えば自身の事は可愛そうとは思わないのかといったような不満そうな顔をしていた。しかし、私には全く可愛そうという気持ちが湧いてこない。それどころか、少し小気味いいとすら思ってしまう。だが、あまり長い時間不穏な事を考えていると、直ぐにしっぺ返しが来る事は長い付き合いで分かりきっている。
「ところで、何時かのパーティーで君に召喚獣をどう手に入れたと聞いて来た愚かな貴族がいただろう?」
話しを変える意味も込めて、パーティーの席で口にしてはいけない事を言った男の話しを出せば、明らかに不快そうに顔が歪む。
「何故…今さらソイツの話しをする…?」
「君が綺麗に始末したようだったから私も見て見ぬ振りをしていたが、情報の出所を聞いていなかったと思ってね」
「……本人はただの出任せのつもりのようだった」
「嘘から出た真か…何とも質が悪い…」
渋々といった様子で口にした奴の答えは、私が予想していたなかで一番質が悪い物だった。憶測から戯れ言で済めばただの笑い話で終わるのだろうが、それが的を射ている真実なら笑い話にもならない。
「目立つ事を嫌う君が直ぐに世間に公言したのだから、他に疑いようがないだろうに…。確か証言者も立てていなかったか?」
「当然だ。後で難癖を付けられたりしないよう、多数の教会関係者からもその場で証言もさせた」
「そうだよね」
息子に累が及ばないようその場でやれる事は全てしており、その後も念入りに対応はしていたのは周知の事実だ。そのため、レグリウス家にある黒い噂を知っている者は、まさかとは思っても決してそれを口にはしなかった。だからこそ、公の場では決して触れてはいけない事だった。
「しかし、今こそ必要ではないが、君の息子の話しを最初に聞いた時にはこちらで用意するべきかと思ってしまったよ」
「余計な気遣いなどするな。お前と違って、私達は召喚獣などいなくても何の問題もない」
「はぁ…私も、そんな事を堂々と言いたいものだよ…」
子供が産まれれば国中に公表しなければならない王族だからこそ、5歳で不審死など出すわけにもいかない。そんな事をすれば公の秘密として公表するようなものだ。まぁ、だからこそ悪習が今でも続いているのだが…。
「しかし、そんな堂々とそんな事が言えるのならば、息子に対しても同じ様に言えるな。まぁ、お前の内面はどうあれ、今後はそれを外には出さないように注意しろよ」
「……分かっている」
自身で言った事には責任を持つ男であるため今後はないだろうが、私にも関係ある事だけに内心ではため息が出た。
「……お前には関係ない事だ」
奴がいる部屋の扉を開け、ため息でも溢すかのように呟けば、何をしに来たと言わんばかりで睨みを効かせた目で見てくる。だが、周囲にいる者達はまるで救いを求めるかのような視線を私へと向けて来た。その向けられている視線の切実さに、私が来るまでにどれだけ苦労したのが伺い知れた。だが、今回はどうにも気乗りしないというのが心情だ。しかし、私の元にまで嘆願が届いてしまっている以上、このまま放置して見捨てるという選択肢はないのが困った所だ…。
「はぁ…悪いが少し席を外してくれるか?」
「……」
人払いをするために私が声を掛ければ、まるで助かったとばかりの表情を浮かべながら、周囲にいた者達が我先にと部屋を後にする。奴も私が来た理由をある程度は察しているのか、その者達の背を無言のまま見送っていた。
部屋の扉が閉まり、部屋の中から人がいなくなっと、私は手近にあった席の椅子へと腰掛け、ただの友人として部屋の主へと声を掛ける。
「息子から後を継ぎたいと言われたからと言って、そんなに頑なに拒否する必要はなかったんじゃないか?」
「私の身に起きた事をまるで全て知っているかのように言うのだな。その情報はいったい何処から漏れたのだろうな」
「私には少し感が良くて情報通な者な息子がいるからな。そして、その子からは親友の様子を見ていられないから何とかしてくれとも頼まれている。そもそも、それ以外でお前が感情を露わにする事なんてないだろう?」
「……」
私が問い掛ければ自身でも他に身に覚えがなかったからか、無言のままに目を細めては不機嫌そうな表情を浮かべる。
昔と比べて分かりやすい反応を浮かべるそんな奴に、何とも感慨深いような笑みを浮かべそうになるが、今はそんな時ではないと気を引き締めて向き直る。
「お前もその件で思う所はあるんだろうが、とりあえず今は別件だ。今回もそうだがお前は周りからどう見えているのかを自覚して、少しで良いから表情を取り繕え」
本人にその自覚がなかったとしても、顔が無駄に整っているだけに無表情でずっと黙っていられると、それに圧迫感や威圧感を感じる者も少なくない。そのうえ、コイツの逸話は不穏なものに事欠かない。
「お前が言う通り、私は真面目に仕事をしているだけだ。それの何が悪い?」
「それについては文句はないが、私やベルのように慣れてない他の者に取っては、お前は恐怖を感じる対象だからな?」
例え機嫌が悪くとも、それを理由に部下を当たり散らすような真似をする奴ではないが、ただでさえ少ない口数や笑みが極端な程に消えてなくなる。
学生時代ならばそれが普通だったため気にする者などいなかっただろう、今いる者達はその頃を知らないために、考え込んでいるだけの様子が激怒しているようにしか見えないという勘違いが起きていた。
「それに、そもそもの原因はお前が下手に隠し立てしようとしたからだろうが」
「それは…理解している…」
今回の件の発端となった事に水を向ければ、自身でもある程度はそれを自覚はしていたようだ。だが、他者から改めてそれを指摘されるのは不服らしい。
「だいぶ、無理をしているようだとも聞いたが?」
レオンから聞いた話しを思い出しながら問い掛ければ、奴の顔があからさまに暗くなった。
「私は、オルフェにこの仕事をさせたくない」
「まぁ…そうだろうな…」
宰相は王族の変わりに後ろ暗い仕事を担っている所もあるため、前々からそういった事に関わらせたくないと言っていた。かくいう私も、レオンに伝えなければならない事をまだ伝えられていないため、気持ちは分からなくもない。
私がその話しを初めて聞いた当時は、驚きながらも冷静な部分では何処か納得していたような記憶がある。だが、あれは意外と根が真面目な所があり、強い反発がある事が予想されるため、今から何とも頭が痛い所だ。まぁ、コイツに至っては、ある程度は予想は出来ていたかのような憎々しい態度をしていたが…。
「はぁ…お前は物分かりが良いようで、物分かりが悪い所があるな…」
「ふんっ、あんな悪習などさっさと無くしてしませば良いだけだろう」
「簡単に言うな。それに、私とて好きでそれを継続させているわけじゃないんだぞ?」
仮にも要職を務める奴が、これまでの全てを否定するかのような発言を不遜な態度で言い切る姿に、私はため息を溢さすにはいられなかった。しかし、私とて王族だからこそ守らなければならない威信のため、仕方なく維持しているだけのものでしない。だからこそ、もう少し召喚獣に関する研究が進めば何かしらの対応策も見いだせると思うのだが、研究の糸口にでもなりそうなあの子に協力を頼もうにも、それをコイツが許すはずもないのは火を見るより明らかだ。
「……レスク」
「分かっている。それに、少し脳裏を過っただけだろう」
「駄目だ」
考えが過る事すらも許さないとでも言うような断固とした様子で言い切る奴に、私は本当にため息しか出て来ない。だが、この件を無理に推し進めようものなら、今までの付き合いなど全て無視して反旗を翻しそうだ。そうなれば、コイツだけではなく息子の方も参戦して来るため、何においても割に合わない。
「はぁ…それならば、アレの子供が儀式を受けるまでの10年くらいは、この職で頑張って貰うしかないな」
「後任の候補は前に連れて来ただろう」
「あれは駄目だ」
奴が口にした言葉を、今度は私が断固とした態度で否定する。コイツも口が固い者を選んでいたようだが、その分を考慮し過ぎて能力面がまるで足りておらず、とてもこの仕事を任せられるような人物ではない。それに、知る人間が増えればその分情報が漏れる危険性が増える。コイツを宰相職から簡単に辞任させられないのは優秀だと言う理由も勿論あるが、一番は表へ出せない機密事項の流出をなるべく防ぐためでもあるのだ。そのせいもあって、私の父も無能と知りながら、前任者であったあの男を解任出来なかったのだから。
「もっと短くならないのか?」
「そんな急かすような事を言えば、相手方も可愛そうだろうが…」
仮にも自分の娘になるような者に、そんな重圧を掛けるような事を言えるわけがない。だが、私がそう言えば自身の事は可愛そうとは思わないのかといったような不満そうな顔をしていた。しかし、私には全く可愛そうという気持ちが湧いてこない。それどころか、少し小気味いいとすら思ってしまう。だが、あまり長い時間不穏な事を考えていると、直ぐにしっぺ返しが来る事は長い付き合いで分かりきっている。
「ところで、何時かのパーティーで君に召喚獣をどう手に入れたと聞いて来た愚かな貴族がいただろう?」
話しを変える意味も込めて、パーティーの席で口にしてはいけない事を言った男の話しを出せば、明らかに不快そうに顔が歪む。
「何故…今さらソイツの話しをする…?」
「君が綺麗に始末したようだったから私も見て見ぬ振りをしていたが、情報の出所を聞いていなかったと思ってね」
「……本人はただの出任せのつもりのようだった」
「嘘から出た真か…何とも質が悪い…」
渋々といった様子で口にした奴の答えは、私が予想していたなかで一番質が悪い物だった。憶測から戯れ言で済めばただの笑い話で終わるのだろうが、それが的を射ている真実なら笑い話にもならない。
「目立つ事を嫌う君が直ぐに世間に公言したのだから、他に疑いようがないだろうに…。確か証言者も立てていなかったか?」
「当然だ。後で難癖を付けられたりしないよう、多数の教会関係者からもその場で証言もさせた」
「そうだよね」
息子に累が及ばないようその場でやれる事は全てしており、その後も念入りに対応はしていたのは周知の事実だ。そのため、レグリウス家にある黒い噂を知っている者は、まさかとは思っても決してそれを口にはしなかった。だからこそ、公の場では決して触れてはいけない事だった。
「しかし、今こそ必要ではないが、君の息子の話しを最初に聞いた時にはこちらで用意するべきかと思ってしまったよ」
「余計な気遣いなどするな。お前と違って、私達は召喚獣などいなくても何の問題もない」
「はぁ…私も、そんな事を堂々と言いたいものだよ…」
子供が産まれれば国中に公表しなければならない王族だからこそ、5歳で不審死など出すわけにもいかない。そんな事をすれば公の秘密として公表するようなものだ。まぁ、だからこそ悪習が今でも続いているのだが…。
「しかし、そんな堂々とそんな事が言えるのならば、息子に対しても同じ様に言えるな。まぁ、お前の内面はどうあれ、今後はそれを外には出さないように注意しろよ」
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