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ひな祭り
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今日は何時もと違って静かだなと思ってバルドの方を見れば、じっと何かを見ていた。何を見ているんだろうと気になって僕も視線を向ければ、クラスの女の子達が話しているのを見ているようだった。
「どうかしたの?」
僕が声を掛けると、こっちに気付いたようにこちらを振り返った。
「ほら、もう少しでひな祭り?って言う女の子の祭りがあるんだろ?」
「ああ、隣のハンデルが流行らせた催しだな」
「商業国家だけあってか、本当に様々な催し物を考えますよね。でも、それがどうかしたんですか?」
バルドの事が気になっていたのか、さっきまで様子を見ていた2人も、僕達の会話に混ざってきた。
「それで母さんが、息子なんて何にも着飾れなくてつまらないって言うんだぜ。酷いと思わないか?」
「以前にですが…それは私も似たような事を言われた事がありますね…」
「男はそんなに着飾る必要はないって思ってても、着飾って遊べる相手が欲しいって思うのとは、話が別なんだってよ。でも、それってそんなの楽しいものなのか?」
言われたのが自分だけじゃないと分かったからなのか、バルドは僕にも聞いてきたけれど、僕は言われた事がないからよく分からない。
「う~ん?どうなんだろうね?僕や父様達も、特にこだわりがないから服とかも直ぐに決まるけど、母様は最後まで悩んでいたりするよ」
「なら、姉とか妹がいたらそういうのも分かるもんなのか?」
「僕達、誰もいないからね」
僕達が疑問を浮かべながら話している横で、ネアがボソリと呟いた。
「……肩身が狭くなるぞ」
「どういう事?」
「アレを見たら分かる」
意味が分からなくて尋ねた僕達に、ネアは黙ってとある方向を指差した。僕達がそろってそっちの方へと視線を向けた。
「キャー!これカワイイ!!」
「こっちの方が、色綺麗でオシャレじゃない!?」
「それより、こっちの方が良いわよ!」
ひな祭りで着る服に付ける飾りを選びながら騒ぐクラスの女の子達を見ていると、何だかネアの言いたい事が分かるような気がした。
「……無理だ。あんな煩いのは、学院の中だけで十分だ…」
「……そうですね。落ち着いて本も読めなさそうです…」
さすがに僕も遠慮したいと思って見ていたら、僕達の視線に気づいたアリアがこっちを振り返って、僕達の方へと近寄って来た。
「私達の事を見ていたようだったけど?何かよう?」
「い、いや……別に……」
遠目でこちらを見ている女の子達や、アリアと目が合わないように、バルドは必死に目線をそらしていた。
「コイツ等がうるさいって言ってた」
「バカ!!何言ってんだよ!!?」
ネアが言った突然の一言に、バルドが慌てて声を上げるけど、アリアの視線は既に冷たい。
「バカみたいな事をして騒いでいるよりは、ずっとマシだと思いますけどね?」
「ち、違いますよ!そんな話をしていた訳ではないです!!」
冷ややかな視線を向けているアリアに、コンラットが慌てたようさっきまで話していた事を説明しだした。
「私は、やろうと思えばやれると思うけど?だって、彼とか普通に似合いそうじゃない?」
僕達の話を聞き終えたアリアが、何て事もないように僕の方を指差しながら、とんでもない事を言い始めた。
「えっ!!ほ、ぼく!?似合うわけないよ!!」
「そう?普通に似合うと思うけど?それに、この中でなら1番似合いそうな外見をしているし、それに、実際に着てみなきゃ分からないじゃない?みんな~!レグリウス様が、女の子みたいにオシャレしてみたいって!!」
「言ってないよね!?」
僕の必死の言い分も届かないまま、アリアの言葉で集まり始めたクラスの女の子が勝手に盛り上がり始める。
「本当!?」
「ちょっとやってみたかったのよね!!」
「キャー!どんなのが似合うかしら!?」
「可愛い系でも良いけど、あのお二人方とも顔立ちは似ているから、綺麗系でも良いんじゃない?」
「良いわね!それで、あの方達の姿を妄想するのも楽しそう!!」
僕の意見など聞く気もなく、話だけがどんどん先に進んで行く。
「だから!そんな事言ってないよ!!それに、僕だけじゃなくてみんなは!?」
僕だけが標的になるのはおかしいと思って、みんなの方を指差すけど、女の子達の反応は鈍い。
「それは無理よ。だって、グラディウス様やネア君が着れるような服なんて、私達持ってないもの」
「コンラットは!?」
2人は無理でも、コンラットなら僕と似たような体型だから着れるはず!
「着れない事もないとは思うけど、でも、どうせ着せるなら見栄えが良いほうが良いわ!」
「それに、化粧のりも良さそう!」
そんな事を言いながらジリジリと迫ってくる女の子達から離れるように後ずさっている僕の横で、みんなが他人事のように遠巻きに僕の事を見ていた。
「おれ、体格が良くて良かった…」
「ああ…」
「私も、容姿が普通で良かったです…」
自分達に矛先が向いてないからって!!そもそも、こうなった原因を作ったのはバルドだよね!
僕が心の中で叫んだ必死の言葉は、結局、誰にも伝わる事なく終わった。
「そんな事があったんだ…」
「それは…大変だったな…」
学院であった話をしたら、兄様が僕に同情するような視線を向けていた。
あの後、騒ぎを聞きつけたリータス先生がその場を沈めてくれたから助かったけど、もしその助けがなかったら、クラスメイトの前でドレスを着るはめになっていたかと思うと、初めてリータス先生に感謝した。
「エレナ、どうかしたかい?」
兄様と似たような顔を浮かべて僕の話を聞いていた父様が、うつむいたまま黙っている母様を心配するように声を掛けた。すると、母様は目を輝かせながら声を上げた。
「そうね!その手があったわね!今まで諦めてきたけれど、みんな何着ても似合いそうだし、それなら思いっきり着飾って遊べるわ!!」
クラスの女の子達を思い出させるような母様の目の輝きに、僕の身体は自然と強張った。
「母上…さすがにそれは…リュカが可愛そうです…」
何も言えないでいる僕の代わりに、兄様が母様を止めに入ってくれた。
「大丈夫よ!!リュカは可愛いから、フリルだって着こなせるわ!オルフェは、カジュアル系かしら?」
「母上!?」
母様もクラスの女の子達みたいに、兄様の驚きなんて気にもせず、ただ着せる服の話を楽しげにしていた。
兄様はその後も母様を止めようと何か言ってたけど、兄様なら僕と違って普通に着こなせるだろうなと、僕は何処か他人事かのように静かに思った。
「エレナ。2人共嫌がっているようだし、この話はここまでにしないか?」
見かねたように止めに入った父様の言葉に、母様はキョトンとした不思議そうな顔を浮かべながら言った。
「何言ってるの?アルも着るのよ?」
「………え?」
母様が当然の事のように言い放った一言に、父様は笑顔のまま凍り付いた。
「アルは綺麗め系とかどうかしら?」
「わ、私が着られる服などない。だから無理だと思うが…」
顔をひきつらせながら言う父様に、母様は変わらない笑顔を浮かべたまま答えた。
「大丈夫よ!ドレスなんて、ちょっと裾を長くすれば良いだけ何だから!!でも…今からじゃさすがに間に合わないわね…」
残念そうに言った最後の言葉に、僕たちは揃ってホッとした表情を浮かべていたら、母様は急に何か閃いたような表情で言った。
「それなら、来年に向けて準備すれば良いわね!」
「「「え!?」」」
揃って驚愕の声を上げる僕達をよそに、母様だけはやる気に満ちていた。
「そうだわ!ラザリア様にも相談してみるのはどうかしら!?」
「ラ、ラザリアにも!?」
父様の声が震え、顔色も少し悪くなってきているように見える。
「ええ!ラザリア様も着飾る相手が欲しいって、一緒に話をしていたのよ!だから、ラザリア様もきっと喜んで下さるし、私なんかよりももっと良いアイディアを出してくださるに違いないわ!!早速、手紙でお話ししなきゃ!」
「ま、待ってくれエレナ!!せめて、ラザリアには言わないでくれ!!」
手紙を書こうと部屋を出て行く母様を、父様が慌てたように後を追いかけて行った。
静かになった食堂に取り残された僕達は、揃って顔を見合わせた。
「に、にいさま…」
「……父上に頑張って貰うしかない」
「……」
母様は、思い立ったら直ぐに行動する所があるし、父様も母様の押しには弱いのか、あまり反対したりしない。
でも、今回は父様に頑張って欲しい……
「どうかしたの?」
僕が声を掛けると、こっちに気付いたようにこちらを振り返った。
「ほら、もう少しでひな祭り?って言う女の子の祭りがあるんだろ?」
「ああ、隣のハンデルが流行らせた催しだな」
「商業国家だけあってか、本当に様々な催し物を考えますよね。でも、それがどうかしたんですか?」
バルドの事が気になっていたのか、さっきまで様子を見ていた2人も、僕達の会話に混ざってきた。
「それで母さんが、息子なんて何にも着飾れなくてつまらないって言うんだぜ。酷いと思わないか?」
「以前にですが…それは私も似たような事を言われた事がありますね…」
「男はそんなに着飾る必要はないって思ってても、着飾って遊べる相手が欲しいって思うのとは、話が別なんだってよ。でも、それってそんなの楽しいものなのか?」
言われたのが自分だけじゃないと分かったからなのか、バルドは僕にも聞いてきたけれど、僕は言われた事がないからよく分からない。
「う~ん?どうなんだろうね?僕や父様達も、特にこだわりがないから服とかも直ぐに決まるけど、母様は最後まで悩んでいたりするよ」
「なら、姉とか妹がいたらそういうのも分かるもんなのか?」
「僕達、誰もいないからね」
僕達が疑問を浮かべながら話している横で、ネアがボソリと呟いた。
「……肩身が狭くなるぞ」
「どういう事?」
「アレを見たら分かる」
意味が分からなくて尋ねた僕達に、ネアは黙ってとある方向を指差した。僕達がそろってそっちの方へと視線を向けた。
「キャー!これカワイイ!!」
「こっちの方が、色綺麗でオシャレじゃない!?」
「それより、こっちの方が良いわよ!」
ひな祭りで着る服に付ける飾りを選びながら騒ぐクラスの女の子達を見ていると、何だかネアの言いたい事が分かるような気がした。
「……無理だ。あんな煩いのは、学院の中だけで十分だ…」
「……そうですね。落ち着いて本も読めなさそうです…」
さすがに僕も遠慮したいと思って見ていたら、僕達の視線に気づいたアリアがこっちを振り返って、僕達の方へと近寄って来た。
「私達の事を見ていたようだったけど?何かよう?」
「い、いや……別に……」
遠目でこちらを見ている女の子達や、アリアと目が合わないように、バルドは必死に目線をそらしていた。
「コイツ等がうるさいって言ってた」
「バカ!!何言ってんだよ!!?」
ネアが言った突然の一言に、バルドが慌てて声を上げるけど、アリアの視線は既に冷たい。
「バカみたいな事をして騒いでいるよりは、ずっとマシだと思いますけどね?」
「ち、違いますよ!そんな話をしていた訳ではないです!!」
冷ややかな視線を向けているアリアに、コンラットが慌てたようさっきまで話していた事を説明しだした。
「私は、やろうと思えばやれると思うけど?だって、彼とか普通に似合いそうじゃない?」
僕達の話を聞き終えたアリアが、何て事もないように僕の方を指差しながら、とんでもない事を言い始めた。
「えっ!!ほ、ぼく!?似合うわけないよ!!」
「そう?普通に似合うと思うけど?それに、この中でなら1番似合いそうな外見をしているし、それに、実際に着てみなきゃ分からないじゃない?みんな~!レグリウス様が、女の子みたいにオシャレしてみたいって!!」
「言ってないよね!?」
僕の必死の言い分も届かないまま、アリアの言葉で集まり始めたクラスの女の子が勝手に盛り上がり始める。
「本当!?」
「ちょっとやってみたかったのよね!!」
「キャー!どんなのが似合うかしら!?」
「可愛い系でも良いけど、あのお二人方とも顔立ちは似ているから、綺麗系でも良いんじゃない?」
「良いわね!それで、あの方達の姿を妄想するのも楽しそう!!」
僕の意見など聞く気もなく、話だけがどんどん先に進んで行く。
「だから!そんな事言ってないよ!!それに、僕だけじゃなくてみんなは!?」
僕だけが標的になるのはおかしいと思って、みんなの方を指差すけど、女の子達の反応は鈍い。
「それは無理よ。だって、グラディウス様やネア君が着れるような服なんて、私達持ってないもの」
「コンラットは!?」
2人は無理でも、コンラットなら僕と似たような体型だから着れるはず!
「着れない事もないとは思うけど、でも、どうせ着せるなら見栄えが良いほうが良いわ!」
「それに、化粧のりも良さそう!」
そんな事を言いながらジリジリと迫ってくる女の子達から離れるように後ずさっている僕の横で、みんなが他人事のように遠巻きに僕の事を見ていた。
「おれ、体格が良くて良かった…」
「ああ…」
「私も、容姿が普通で良かったです…」
自分達に矛先が向いてないからって!!そもそも、こうなった原因を作ったのはバルドだよね!
僕が心の中で叫んだ必死の言葉は、結局、誰にも伝わる事なく終わった。
「そんな事があったんだ…」
「それは…大変だったな…」
学院であった話をしたら、兄様が僕に同情するような視線を向けていた。
あの後、騒ぎを聞きつけたリータス先生がその場を沈めてくれたから助かったけど、もしその助けがなかったら、クラスメイトの前でドレスを着るはめになっていたかと思うと、初めてリータス先生に感謝した。
「エレナ、どうかしたかい?」
兄様と似たような顔を浮かべて僕の話を聞いていた父様が、うつむいたまま黙っている母様を心配するように声を掛けた。すると、母様は目を輝かせながら声を上げた。
「そうね!その手があったわね!今まで諦めてきたけれど、みんな何着ても似合いそうだし、それなら思いっきり着飾って遊べるわ!!」
クラスの女の子達を思い出させるような母様の目の輝きに、僕の身体は自然と強張った。
「母上…さすがにそれは…リュカが可愛そうです…」
何も言えないでいる僕の代わりに、兄様が母様を止めに入ってくれた。
「大丈夫よ!!リュカは可愛いから、フリルだって着こなせるわ!オルフェは、カジュアル系かしら?」
「母上!?」
母様もクラスの女の子達みたいに、兄様の驚きなんて気にもせず、ただ着せる服の話を楽しげにしていた。
兄様はその後も母様を止めようと何か言ってたけど、兄様なら僕と違って普通に着こなせるだろうなと、僕は何処か他人事かのように静かに思った。
「エレナ。2人共嫌がっているようだし、この話はここまでにしないか?」
見かねたように止めに入った父様の言葉に、母様はキョトンとした不思議そうな顔を浮かべながら言った。
「何言ってるの?アルも着るのよ?」
「………え?」
母様が当然の事のように言い放った一言に、父様は笑顔のまま凍り付いた。
「アルは綺麗め系とかどうかしら?」
「わ、私が着られる服などない。だから無理だと思うが…」
顔をひきつらせながら言う父様に、母様は変わらない笑顔を浮かべたまま答えた。
「大丈夫よ!ドレスなんて、ちょっと裾を長くすれば良いだけ何だから!!でも…今からじゃさすがに間に合わないわね…」
残念そうに言った最後の言葉に、僕たちは揃ってホッとした表情を浮かべていたら、母様は急に何か閃いたような表情で言った。
「それなら、来年に向けて準備すれば良いわね!」
「「「え!?」」」
揃って驚愕の声を上げる僕達をよそに、母様だけはやる気に満ちていた。
「そうだわ!ラザリア様にも相談してみるのはどうかしら!?」
「ラ、ラザリアにも!?」
父様の声が震え、顔色も少し悪くなってきているように見える。
「ええ!ラザリア様も着飾る相手が欲しいって、一緒に話をしていたのよ!だから、ラザリア様もきっと喜んで下さるし、私なんかよりももっと良いアイディアを出してくださるに違いないわ!!早速、手紙でお話ししなきゃ!」
「ま、待ってくれエレナ!!せめて、ラザリアには言わないでくれ!!」
手紙を書こうと部屋を出て行く母様を、父様が慌てたように後を追いかけて行った。
静かになった食堂に取り残された僕達は、揃って顔を見合わせた。
「に、にいさま…」
「……父上に頑張って貰うしかない」
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