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子供の日
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「もうすぐ子供の日だぞ!」
今日も元気な声を上げながら教室にやって来たバルドは、朝の挨拶もそっちのけで、前にも聞いたような事を言い出した。
「何ですか?今回も、また鎧やらを買ったんですか?」
前回の事があるからか、コンラットが何処か面倒くさそうな顔で聞き返せば、浮かべていた笑みが何故か消えた。
「いや…そういった物を売りに来る商人の出入りを禁止したから、今回は見る事すら出来てない…」
凄くがっかりしたような顔で言うけれど、たぶんラザリア様は、バルドは見たら欲しがるのが目に見えて分かっていたんだと思う。だけど、鎧なんて見ても何も分からない僕は、普通に料理を食べていた方が楽しい。だけど、バルドが落ち込んでいたのは少しだけで、直ぐに元気を取り戻したかのように楽しげな笑みを浮かべた。
「だから、みんなでバイトしようぜ!」
「…何でそこでそうなるんですか」
「ほら、自分で買ったなら文句も言われないだろうとは思っても、今持ってる手持ちだけじゃ買えなさそうでさ。でも、これ以上バイトの時間を増やすとみんなで遊ぶ時間が減るだろ?だから、一緒にやれば良いんじゃないかと思ってさ!」
コンラットが嫌そうな顔を浮かべながら言っても、バルドは何処までも前向きな事を返事を返すだけで、僕達が手伝う必要性がないような気がする。だけど、去年見せて貰った物を考えると、バルドは僕が貰っている小遣いだけでは確かに買えないと思う。僕がそう思っていると、それを一緒に聞いていたコンラットが僕の変わりに反論する。
「そもそも、欲しくない私達が一緒にする必要はないでしょう?」
「俺もやってみたら楽しかったし!それに、こういうのって何事も経験だろ?ほら、社会見学みたいな?」
バルドは気軽な感じで言うけれど、自分が器用じゃない事を知っているだけに、僕には上手く出来る自信がない。それまで一言も話さずに僕達の話しを聞いていたネアが、やる気がなさそうな声を上げた。
「俺には必要なさそうだから遠慮する」
「そんな事言わずに、せっかく何だからみんなでやろうぜ!」
「あのなぁ、コイツがいるんだから最初からみんなは無理だろう」
「そんなのカツラでも被ればって…無理か…」
自分でも現実味がないと分かったのもあったんだろうけど、僕の髪の色を見て露骨にがっかりされると、悪気がないと分かっていても何だか嫌だ。だけど、それを使って途中で落ちたりしたら騒ぎになる。髪を染められたりする薬もあるようだけど、子供だけで買えるような物でもないし、父様達に頼んだりしたら、何に使うのか聞かれて今回の事を反対されそうだ。それに、僕だけの醜聞で終わるなら良いけれど、下町で下働きなんてしていたなんて社交界に広まって父様達が悪く言われるのはも嫌だ。
「コイツが出来る仕事なんてせいぜい、裏方の仕事くらいだろう」
「じゃあ、それで頼む!」
「はぁっ?」
「だから、裏方の仕事を前みたいに紹介してくれ!」
「なのなぁ…」
「頼むな!」
「はぁ…分かった…」
当たり前のように頼んで来たバルドに、開いた口が口が塞がらないようだったけど、最後は断る事も出来ずに押し切られ、そんなこんなで何故か僕達も参加する事が当然のように決まっていた。
「倉庫整理も意外と大変なんだな」
「重い荷物とかばかりで、私にはもう無理です…」
「僕も…」
「これくらい大した重さじゃないだろう。2人は体力がないなぁ」
「貴方があり過ぎるんですよ…」
ネアの商会が管理する倉庫で届いた商品や在庫の確認を行っていた僕達だったけれど、僕達でも運べるような荷物は運び終えてしまったため、後はバルドに運んで貰うしかない。だけど、重さは大して問題にならなくても一つ一つが大きいから運ぶのに時間が掛かっているようだった。
それが終わるのを待っている間、少し暇だった僕は、休憩の兼ねてネアの横に座ると声を掛ける。
「ネアも、普段から倉庫整理とか手伝ってるのか?」
「俺がこんな面倒な事やるわけないだろ。普段は低ランク冒険者達に依頼してる」
何処に荷物を運ぶかの指示を飛ばすだけで、何も手伝おうとしなかったネアは、僕の質問にも淡々とした様子で答えた。
「それなら、普段は何してるの?」
「アレの人使いが荒いからな。一人で届け物をしたり街の外に商品を仕入れに行かされたりしてる」
「街の外にまで行ってるなんて凄いな!街にいる奴等だって、子供だけで街の外になんか出して貰えないって言ってたぞ!」
次の荷物の運び先を聞きに来たのか、バルドが僕達の会話に楽しそうな声を上げながら近寄って来た。
「まぁ…王都からそれ程離れてるわけじゃないからな…」
「それでも凄いって!」
「いや…そんなので褒められてもな…」
僕達も凄いと思って頷いているのに、褒められているネアは嬉しくなさそうな顔で、何だかネアらしくもないような謙遜した事を言った。
そんなネアを僕が不思議がっていると、バルトが何かに気付いたかのように、右の口角をニヤリと上げた。
「お前、もしかして照れてるのか?」
「何言ってるだ?」
呆れて物が言えないとでもいうように顔をしかめるけれど、バルドの方はちゃんと分かっているとでもいうように頷いていた。
「だけど、ネアも照れたりするんだなー!」
「だから、俺は照れてない」
「分かってるって!」
ネアが断固とした様子で否定しも、バルドは更に楽しげな笑みを浮かべるだけで分かっていなさそうだった。そんなバルドの様子に、ネアの目が不機嫌そうに細くなって行く。
「お前…そんな事言ってるとバイト代を出さないぞ…」
「いや!此処までやってそれは酷いだろ!」
バルドが頑張ってくれたおかげもあるけれど、ネアのお父さんが最初からそこまで大変な量の仕事じゃないようにしてくれてたのもあって、倉庫整理も終わり掛けていた。それなのに、その成果が全部なかった事にされそうになって、凄く慌てた様子を見せていた。
「だったら、さっさと残りの荷物も今と同じ場所に置いて来い」
「お、おぅ!」
本当に差し押さえられたら貯まらないといったように、バルドは慌てた様子で残りの仕事へと戻って行った。
「本当に…学ばないですよねぇ…」
少しでも手伝おうと一緒にいたコンラットだったけど、染み染みとした様子で呆れた声を上げていた。
「ほら、給金だ」
「よし!」
「あ、ありがとう…」
ネアからお金が入った袋を貰って喜びの声を上げるバルドの横で、僕は現実感がないような心地でお礼の言葉を口にする。
最初は、大変で何が楽しいのか分からなかったけれど、見たことがないような品や、みんなとドタバタしながらやっていると以外と楽しくはあった。だけど、疲労が溜まって疲れている時に、自分の頑張りが形になって見えるのは感慨もひとしおだった。僕が産まれて初めて自分で稼いだお金を前に感動していると、コンラットが袋を仕舞いながらバルドへと問い掛けるような声を上げた。
「それで、このお金で何を買うんですか?」
「あっ、それはまだ決めてない」
「決めてなかったんですか!?」
「だって、商品もまだ何も見てないんだぞ?」
信じられないとでも言った様子で驚きの声を上げたコンラットに、バルドは困ったような顔していた。
「あぁ…そうでしたね…」
「だろ!でも、以外と楽しかっただろ?」
「うん!」
「まぁ、悪くはなかったです…」
「お前、本当に素直じゃないよな?」
「……煩いです」
「とりあえず、今はみんなで何か買いに行こうぜ!」
「うん!」
その後、みんなで買い物へ出かけたけれど、使うのが勿体なくて結局使えずに終わったら、バルドには笑われてしまったけれど、今回の事は良い経験にはなったと思う。
でも、後でこの事を知った父様が、今度どうしても何か仕事がしたから私が紹介するから言いなさいと言ったけれど、どの店も高級店や父様の城での補佐の仕事ばかりで、どれも僕には荷が重そうだった。だから、僕もバルドと同じように、街での仕事の方が向いているような気がした。
今日も元気な声を上げながら教室にやって来たバルドは、朝の挨拶もそっちのけで、前にも聞いたような事を言い出した。
「何ですか?今回も、また鎧やらを買ったんですか?」
前回の事があるからか、コンラットが何処か面倒くさそうな顔で聞き返せば、浮かべていた笑みが何故か消えた。
「いや…そういった物を売りに来る商人の出入りを禁止したから、今回は見る事すら出来てない…」
凄くがっかりしたような顔で言うけれど、たぶんラザリア様は、バルドは見たら欲しがるのが目に見えて分かっていたんだと思う。だけど、鎧なんて見ても何も分からない僕は、普通に料理を食べていた方が楽しい。だけど、バルドが落ち込んでいたのは少しだけで、直ぐに元気を取り戻したかのように楽しげな笑みを浮かべた。
「だから、みんなでバイトしようぜ!」
「…何でそこでそうなるんですか」
「ほら、自分で買ったなら文句も言われないだろうとは思っても、今持ってる手持ちだけじゃ買えなさそうでさ。でも、これ以上バイトの時間を増やすとみんなで遊ぶ時間が減るだろ?だから、一緒にやれば良いんじゃないかと思ってさ!」
コンラットが嫌そうな顔を浮かべながら言っても、バルドは何処までも前向きな事を返事を返すだけで、僕達が手伝う必要性がないような気がする。だけど、去年見せて貰った物を考えると、バルドは僕が貰っている小遣いだけでは確かに買えないと思う。僕がそう思っていると、それを一緒に聞いていたコンラットが僕の変わりに反論する。
「そもそも、欲しくない私達が一緒にする必要はないでしょう?」
「俺もやってみたら楽しかったし!それに、こういうのって何事も経験だろ?ほら、社会見学みたいな?」
バルドは気軽な感じで言うけれど、自分が器用じゃない事を知っているだけに、僕には上手く出来る自信がない。それまで一言も話さずに僕達の話しを聞いていたネアが、やる気がなさそうな声を上げた。
「俺には必要なさそうだから遠慮する」
「そんな事言わずに、せっかく何だからみんなでやろうぜ!」
「あのなぁ、コイツがいるんだから最初からみんなは無理だろう」
「そんなのカツラでも被ればって…無理か…」
自分でも現実味がないと分かったのもあったんだろうけど、僕の髪の色を見て露骨にがっかりされると、悪気がないと分かっていても何だか嫌だ。だけど、それを使って途中で落ちたりしたら騒ぎになる。髪を染められたりする薬もあるようだけど、子供だけで買えるような物でもないし、父様達に頼んだりしたら、何に使うのか聞かれて今回の事を反対されそうだ。それに、僕だけの醜聞で終わるなら良いけれど、下町で下働きなんてしていたなんて社交界に広まって父様達が悪く言われるのはも嫌だ。
「コイツが出来る仕事なんてせいぜい、裏方の仕事くらいだろう」
「じゃあ、それで頼む!」
「はぁっ?」
「だから、裏方の仕事を前みたいに紹介してくれ!」
「なのなぁ…」
「頼むな!」
「はぁ…分かった…」
当たり前のように頼んで来たバルドに、開いた口が口が塞がらないようだったけど、最後は断る事も出来ずに押し切られ、そんなこんなで何故か僕達も参加する事が当然のように決まっていた。
「倉庫整理も意外と大変なんだな」
「重い荷物とかばかりで、私にはもう無理です…」
「僕も…」
「これくらい大した重さじゃないだろう。2人は体力がないなぁ」
「貴方があり過ぎるんですよ…」
ネアの商会が管理する倉庫で届いた商品や在庫の確認を行っていた僕達だったけれど、僕達でも運べるような荷物は運び終えてしまったため、後はバルドに運んで貰うしかない。だけど、重さは大して問題にならなくても一つ一つが大きいから運ぶのに時間が掛かっているようだった。
それが終わるのを待っている間、少し暇だった僕は、休憩の兼ねてネアの横に座ると声を掛ける。
「ネアも、普段から倉庫整理とか手伝ってるのか?」
「俺がこんな面倒な事やるわけないだろ。普段は低ランク冒険者達に依頼してる」
何処に荷物を運ぶかの指示を飛ばすだけで、何も手伝おうとしなかったネアは、僕の質問にも淡々とした様子で答えた。
「それなら、普段は何してるの?」
「アレの人使いが荒いからな。一人で届け物をしたり街の外に商品を仕入れに行かされたりしてる」
「街の外にまで行ってるなんて凄いな!街にいる奴等だって、子供だけで街の外になんか出して貰えないって言ってたぞ!」
次の荷物の運び先を聞きに来たのか、バルドが僕達の会話に楽しそうな声を上げながら近寄って来た。
「まぁ…王都からそれ程離れてるわけじゃないからな…」
「それでも凄いって!」
「いや…そんなので褒められてもな…」
僕達も凄いと思って頷いているのに、褒められているネアは嬉しくなさそうな顔で、何だかネアらしくもないような謙遜した事を言った。
そんなネアを僕が不思議がっていると、バルトが何かに気付いたかのように、右の口角をニヤリと上げた。
「お前、もしかして照れてるのか?」
「何言ってるだ?」
呆れて物が言えないとでもいうように顔をしかめるけれど、バルドの方はちゃんと分かっているとでもいうように頷いていた。
「だけど、ネアも照れたりするんだなー!」
「だから、俺は照れてない」
「分かってるって!」
ネアが断固とした様子で否定しも、バルドは更に楽しげな笑みを浮かべるだけで分かっていなさそうだった。そんなバルドの様子に、ネアの目が不機嫌そうに細くなって行く。
「お前…そんな事言ってるとバイト代を出さないぞ…」
「いや!此処までやってそれは酷いだろ!」
バルドが頑張ってくれたおかげもあるけれど、ネアのお父さんが最初からそこまで大変な量の仕事じゃないようにしてくれてたのもあって、倉庫整理も終わり掛けていた。それなのに、その成果が全部なかった事にされそうになって、凄く慌てた様子を見せていた。
「だったら、さっさと残りの荷物も今と同じ場所に置いて来い」
「お、おぅ!」
本当に差し押さえられたら貯まらないといったように、バルドは慌てた様子で残りの仕事へと戻って行った。
「本当に…学ばないですよねぇ…」
少しでも手伝おうと一緒にいたコンラットだったけど、染み染みとした様子で呆れた声を上げていた。
「ほら、給金だ」
「よし!」
「あ、ありがとう…」
ネアからお金が入った袋を貰って喜びの声を上げるバルドの横で、僕は現実感がないような心地でお礼の言葉を口にする。
最初は、大変で何が楽しいのか分からなかったけれど、見たことがないような品や、みんなとドタバタしながらやっていると以外と楽しくはあった。だけど、疲労が溜まって疲れている時に、自分の頑張りが形になって見えるのは感慨もひとしおだった。僕が産まれて初めて自分で稼いだお金を前に感動していると、コンラットが袋を仕舞いながらバルドへと問い掛けるような声を上げた。
「それで、このお金で何を買うんですか?」
「あっ、それはまだ決めてない」
「決めてなかったんですか!?」
「だって、商品もまだ何も見てないんだぞ?」
信じられないとでも言った様子で驚きの声を上げたコンラットに、バルドは困ったような顔していた。
「あぁ…そうでしたね…」
「だろ!でも、以外と楽しかっただろ?」
「うん!」
「まぁ、悪くはなかったです…」
「お前、本当に素直じゃないよな?」
「……煩いです」
「とりあえず、今はみんなで何か買いに行こうぜ!」
「うん!」
その後、みんなで買い物へ出かけたけれど、使うのが勿体なくて結局使えずに終わったら、バルドには笑われてしまったけれど、今回の事は良い経験にはなったと思う。
でも、後でこの事を知った父様が、今度どうしても何か仕事がしたから私が紹介するから言いなさいと言ったけれど、どの店も高級店や父様の城での補佐の仕事ばかりで、どれも僕には荷が重そうだった。だから、僕もバルドと同じように、街での仕事の方が向いているような気がした。
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