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第一章 目覚め
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地震だ――そう思った時には足元は大きく揺れ、立ってられないほどだった。
美月は手で壁を伝いながら窓辺にたどり着くと、カーテンを大きく開けた。景色が激しく揺れている。
窓を開けようと窓枠を探った。出口を確保しなければドアや窓が歪んで閉じ込められてしまうと防災の授業で習ったことを思い出したのだ。
そこでぴたりと手をとめた。
(鍵がない)
窓にはクレセント鍵が付いていたはずだ。しかしこの窓は、美月の部屋の窓とまったく同じデザインでありながら鍵がなく、嵌め殺しのガラス窓となっている。
狼狽えながら背後を見やる。――ドアには外側から鍵がかかっている。どこにも逃げ口がない。
その時。唐突にポオンと軽い電子音が頭上から響いた。
ぎょっと顔を上げると同時に、窓に「おさがりください」との文字が大きく浮かび上がった。
『当ドームは地下モードに変形いたします。黄色い線までおさがりください』
(地下モード? 変型?)
足元のフローリングが一部発光し、黄色いラインが浮かび上がる。
『間もなく変形が始まります。ご注意ください。十、九、八、七……』
(なんなの――?)
美月は窓に額をくっつけて外を覗き込んだ。
そこで初めて気づく。外壁はすとんとまっすぐな壁ではなく、緩やかなカーブを描いていた。しかもプラスチックのような材質で、陽光を白く照り返している。
「なに……これ……」
我知らず声が漏れた。壁際のベッドから窓を眺めるばかりだったので、壁が曲がっていることなど気づかなかった。
美月のいる建物は、ドームのような半円か、もしくは球形だったのだ。
建物は小刻みに激しく揺れている。
美月は、窓から見える風景から、目線がずんずんと下がってゆくことに気付いた。
(地震じゃない。この建物が沈んでるんだわ)
ふいに下から何かがせり上がってくるのが見えた。外壁の球面を覆うように、分厚い接合部と思われる断面が迫ってくる。
光が縦横無尽に走っている複雑な電子回路が見えたと思ったら、あっという間に窓を覆い尽くしていった。同時に外からの光が遮られ、室内が急速に暗くなる。
部屋が完全に真っ暗になった瞬間、ぱっとシーリングライトが点いた。
地鳴りのような機械音と、複雑な振動はまだ続いている。地下モードとやらの変形は、まだ続いているのだろうか。
動揺する一方で、美月は子供の頃に観ていたアニメを思い出していた。車などの乗り物が巨大人型ロボットに変形するのである。弟の賢吾につきあって毎週観ていたのだ。この建物――まさかロボットにはなっていないだろうとは思うのだが。
揺れに身を持っていかれながら、美月は這うようにドアに向かった。
竹流に会わなければならない。麻矢のことを聞かなければならない。
ドアには鍵がかかっていたが、思いっきり叩いて大声で騒ぎたてれば、様子を見に来るくらいするかもしれない。
(それでも開けてくれなかったら、椅子を叩きつけてドアを壊してやる)
美月は歯を食いしばる。――気弱で臆病な自分にこんな猛りたつような思いがあるなんて信じられなかった。娘のことを思えば、何だってできる気がした。
やっとドアまでたどり着き、すがるようにドアレバーをつかんだ。――途端、ガチャリと開いた。
美月は前につんのめり、膝をついてしまった。
呆然として顔を上げる。いつから開いていたのだろう。もしかしてずっと開いていたのだろうか。
その時。
唐突に揺れがとまった。
(……建物の変形が終わったの?)
あたりはシンと静まりかえっている。
美月はひとつ深呼吸をして立ち上がった。そっとドアを開けて隙間からおそるおそる顔を出し――そこに拡がる光景に、ぽかんしてしまった。
眼前に広がるのは広々としたアーチ状の踊り場だった。
中央の吹き抜けをコの字に囲む廊下にはドアがいくつも並んでいる。天井には煌めくシャンデリア、白い漆喰の壁には火を灯す銀の燭台。あれだけ大きく揺れたというのに、まるで何事もなかったかのようにしんと光を放っている。
西洋のお城のようだった。しかも不気味な――。
思いもよらぬ光景に呆然と立ち尽くした。
美月の家は平凡な二階建ての四LDK住宅だ。二階は、狭い廊下に美月と賢吾の私室が並び、向かい側には父と母の寝室がある。突き当りはトイレだ。
やはりここは自分の家でない。そんなことわかっていたはずなのに、ずっと自室とうりふたつの部屋にいたから、どこか我が家のつもりでいたのだ。
おそるおそる部屋から出てみた。
大理石の床はひどく冷たくて、体の芯から冷えるようだった。
踊り場を裸足でひたひたと進み、頑丈そうな真鍮の手すりをつかんで下を覗きこむ。
階下はリビングのようだった。ものすごく広い。リビングだけで美月の家の敷地を全部合わせたくらいはあるのではないだろうか。
手摺の真下、広々としたソファーに寝っ転がって、タブレット端末をいじっている銀髪が見えた。ふいに恐怖がこみあげて、美月は手すりをつかんだまましゃがみこんでしまった。
今さらながら、あの恐ろしい男とふたりきりなんだということを実感し、がくがくと膝が震えた。
(でも……あの男《ひと》に頼らなければ、何もわからない。――麻矢のことも)
美月はぎゅっと目をつむり、意を決っして立ち上がると、ゆっくりと螺旋階段を降りていった。
階段の中ほどまでくると、リビング正面に壁付けの大きいモニター――一見、巨大インチのテレビに見えた――が目に入った。
画面上部に「沈降完了」と大きく点滅表示されている。その下には大小幾つものウインドウが立ち上がり、それぞれに表示された図や数値に重なるように「異常無し」と記されていた。
(あの丸いものは――この家の図?)
表示のひとつが地中に沈んだ球体の図だった。その底部には太いパイプのようなものが生えていて、その先は地中深くにまで伸びている。
今、この建物はまるごと地中に埋まっているということだろうか。
その時、ふいに男が顔を上げた。
美月は凍りつく。男もぎょっとしたように目を見開いた。
(目が合ってしまった――)
「なんだおまえ降りてきたのか? ……まあいいや。こっち来いよ」
男はむくりとソファーから身を起こした。
(白衣じゃない)
黒のタートルネックの半身が見えた。当初のマッドサイエンティストのようなイメージがあまりにも強く、まるで別人に見えた。黒服に銀髪と赤い双眸が映えて、ひどく悪魔じみて見える。
美月はぎこちなく螺旋階段を降きった。
上り口で立ち尽くしていると、男が舌打ちをして手招きをするので、ローテーブルを挟んで男の前に立った。
男はソファーに深くもたれて鷹揚に足を組み、美月を見上げた。まるで職員室に立たされている生徒だ――自分をそんなふうに思う。
「顔、真っ青じゃねえか。地震とでも思ったか?」
地震じゃなくてあなたが怖いのだ――だが、そんなこと言えない。
「そういや、怖がりでもすりゃあ可愛げがあるのにと思ったこともあったな……」
赤いガラス玉のような目が一瞬懐かし気に美月を見やり――男は我に返ったように口を閉ざすと、美月を睨み上げた。
「おまえ、地震なんて怖がるタマじゃねえだろ。しおらしい振りしやがって。人間面するんじゃねえ!」
男は突然立ち上がったと思うと、唐突に美月の肩を突いた。
美月は毛足の長い絨毯の上に尻もちをついた。――痛みより、暴力を受けたことが衝撃だった。
「日本列島は四つのプレートの上に乗っかってんだ。地震なんて珍しくもねえだろ。それより、やっと降りてきたな」
男はローテーブルを回り込むと、しゃがみこんで美月の顔を覗き込んだ。
「ワンピース、似合うじゃねえか。可愛い可愛い」
見下した目で見据えられ、乱暴に頭を撫でられる。
小馬鹿にしたような悪意を感じたが、美月はされるがままだった。切れたら何をしでかすかわからない――そんな不穏な空気を男はまとっていた。
美月は手で壁を伝いながら窓辺にたどり着くと、カーテンを大きく開けた。景色が激しく揺れている。
窓を開けようと窓枠を探った。出口を確保しなければドアや窓が歪んで閉じ込められてしまうと防災の授業で習ったことを思い出したのだ。
そこでぴたりと手をとめた。
(鍵がない)
窓にはクレセント鍵が付いていたはずだ。しかしこの窓は、美月の部屋の窓とまったく同じデザインでありながら鍵がなく、嵌め殺しのガラス窓となっている。
狼狽えながら背後を見やる。――ドアには外側から鍵がかかっている。どこにも逃げ口がない。
その時。唐突にポオンと軽い電子音が頭上から響いた。
ぎょっと顔を上げると同時に、窓に「おさがりください」との文字が大きく浮かび上がった。
『当ドームは地下モードに変形いたします。黄色い線までおさがりください』
(地下モード? 変型?)
足元のフローリングが一部発光し、黄色いラインが浮かび上がる。
『間もなく変形が始まります。ご注意ください。十、九、八、七……』
(なんなの――?)
美月は窓に額をくっつけて外を覗き込んだ。
そこで初めて気づく。外壁はすとんとまっすぐな壁ではなく、緩やかなカーブを描いていた。しかもプラスチックのような材質で、陽光を白く照り返している。
「なに……これ……」
我知らず声が漏れた。壁際のベッドから窓を眺めるばかりだったので、壁が曲がっていることなど気づかなかった。
美月のいる建物は、ドームのような半円か、もしくは球形だったのだ。
建物は小刻みに激しく揺れている。
美月は、窓から見える風景から、目線がずんずんと下がってゆくことに気付いた。
(地震じゃない。この建物が沈んでるんだわ)
ふいに下から何かがせり上がってくるのが見えた。外壁の球面を覆うように、分厚い接合部と思われる断面が迫ってくる。
光が縦横無尽に走っている複雑な電子回路が見えたと思ったら、あっという間に窓を覆い尽くしていった。同時に外からの光が遮られ、室内が急速に暗くなる。
部屋が完全に真っ暗になった瞬間、ぱっとシーリングライトが点いた。
地鳴りのような機械音と、複雑な振動はまだ続いている。地下モードとやらの変形は、まだ続いているのだろうか。
動揺する一方で、美月は子供の頃に観ていたアニメを思い出していた。車などの乗り物が巨大人型ロボットに変形するのである。弟の賢吾につきあって毎週観ていたのだ。この建物――まさかロボットにはなっていないだろうとは思うのだが。
揺れに身を持っていかれながら、美月は這うようにドアに向かった。
竹流に会わなければならない。麻矢のことを聞かなければならない。
ドアには鍵がかかっていたが、思いっきり叩いて大声で騒ぎたてれば、様子を見に来るくらいするかもしれない。
(それでも開けてくれなかったら、椅子を叩きつけてドアを壊してやる)
美月は歯を食いしばる。――気弱で臆病な自分にこんな猛りたつような思いがあるなんて信じられなかった。娘のことを思えば、何だってできる気がした。
やっとドアまでたどり着き、すがるようにドアレバーをつかんだ。――途端、ガチャリと開いた。
美月は前につんのめり、膝をついてしまった。
呆然として顔を上げる。いつから開いていたのだろう。もしかしてずっと開いていたのだろうか。
その時。
唐突に揺れがとまった。
(……建物の変形が終わったの?)
あたりはシンと静まりかえっている。
美月はひとつ深呼吸をして立ち上がった。そっとドアを開けて隙間からおそるおそる顔を出し――そこに拡がる光景に、ぽかんしてしまった。
眼前に広がるのは広々としたアーチ状の踊り場だった。
中央の吹き抜けをコの字に囲む廊下にはドアがいくつも並んでいる。天井には煌めくシャンデリア、白い漆喰の壁には火を灯す銀の燭台。あれだけ大きく揺れたというのに、まるで何事もなかったかのようにしんと光を放っている。
西洋のお城のようだった。しかも不気味な――。
思いもよらぬ光景に呆然と立ち尽くした。
美月の家は平凡な二階建ての四LDK住宅だ。二階は、狭い廊下に美月と賢吾の私室が並び、向かい側には父と母の寝室がある。突き当りはトイレだ。
やはりここは自分の家でない。そんなことわかっていたはずなのに、ずっと自室とうりふたつの部屋にいたから、どこか我が家のつもりでいたのだ。
おそるおそる部屋から出てみた。
大理石の床はひどく冷たくて、体の芯から冷えるようだった。
踊り場を裸足でひたひたと進み、頑丈そうな真鍮の手すりをつかんで下を覗きこむ。
階下はリビングのようだった。ものすごく広い。リビングだけで美月の家の敷地を全部合わせたくらいはあるのではないだろうか。
手摺の真下、広々としたソファーに寝っ転がって、タブレット端末をいじっている銀髪が見えた。ふいに恐怖がこみあげて、美月は手すりをつかんだまましゃがみこんでしまった。
今さらながら、あの恐ろしい男とふたりきりなんだということを実感し、がくがくと膝が震えた。
(でも……あの男《ひと》に頼らなければ、何もわからない。――麻矢のことも)
美月はぎゅっと目をつむり、意を決っして立ち上がると、ゆっくりと螺旋階段を降りていった。
階段の中ほどまでくると、リビング正面に壁付けの大きいモニター――一見、巨大インチのテレビに見えた――が目に入った。
画面上部に「沈降完了」と大きく点滅表示されている。その下には大小幾つものウインドウが立ち上がり、それぞれに表示された図や数値に重なるように「異常無し」と記されていた。
(あの丸いものは――この家の図?)
表示のひとつが地中に沈んだ球体の図だった。その底部には太いパイプのようなものが生えていて、その先は地中深くにまで伸びている。
今、この建物はまるごと地中に埋まっているということだろうか。
その時、ふいに男が顔を上げた。
美月は凍りつく。男もぎょっとしたように目を見開いた。
(目が合ってしまった――)
「なんだおまえ降りてきたのか? ……まあいいや。こっち来いよ」
男はむくりとソファーから身を起こした。
(白衣じゃない)
黒のタートルネックの半身が見えた。当初のマッドサイエンティストのようなイメージがあまりにも強く、まるで別人に見えた。黒服に銀髪と赤い双眸が映えて、ひどく悪魔じみて見える。
美月はぎこちなく螺旋階段を降きった。
上り口で立ち尽くしていると、男が舌打ちをして手招きをするので、ローテーブルを挟んで男の前に立った。
男はソファーに深くもたれて鷹揚に足を組み、美月を見上げた。まるで職員室に立たされている生徒だ――自分をそんなふうに思う。
「顔、真っ青じゃねえか。地震とでも思ったか?」
地震じゃなくてあなたが怖いのだ――だが、そんなこと言えない。
「そういや、怖がりでもすりゃあ可愛げがあるのにと思ったこともあったな……」
赤いガラス玉のような目が一瞬懐かし気に美月を見やり――男は我に返ったように口を閉ざすと、美月を睨み上げた。
「おまえ、地震なんて怖がるタマじゃねえだろ。しおらしい振りしやがって。人間面するんじゃねえ!」
男は突然立ち上がったと思うと、唐突に美月の肩を突いた。
美月は毛足の長い絨毯の上に尻もちをついた。――痛みより、暴力を受けたことが衝撃だった。
「日本列島は四つのプレートの上に乗っかってんだ。地震なんて珍しくもねえだろ。それより、やっと降りてきたな」
男はローテーブルを回り込むと、しゃがみこんで美月の顔を覗き込んだ。
「ワンピース、似合うじゃねえか。可愛い可愛い」
見下した目で見据えられ、乱暴に頭を撫でられる。
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