infection

ぷくたろう

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「ゲームって…そんな唐突に言われても…。それに、お前のような得体の知れない組織なんて、俺は信用できねー。」
兎山はキッパリと言った。

[えーっ?死ぬか、生き延びるか、君たちが自由に選べばいいさ。こっちは感染者のお前らからデータを集められたらそれでいいんだしよー。]

ーー人の命を何だと思っているんだ?俺たちはただの人体実験のサンプルにしかすぎないのか?ーー

[ま、いいさ。今後の君たちに期待しているよ。ぼくもちょっと色々喋りすぎちゃったし、そろそろこの辺で失礼させてもらおう。では、たいさーーーん!!!]

そう言い残して、ベビーは壁を登っていった。
「!?   なっ………待て!   あいつ、壁を駆け上がっていきやがった!」

[アッハッハッハッ!ここまで来て捕まえてごらーん?]

ベビーは換気扇のところにいる。もちろんそこは手の届くような高さにはない。ベビーはそのままバイバーイと言ってどこかへ消えてしまった。

「何ですか、組織って…」
「次から次へと…わけわかんねー」
「これが悪夢なら早く覚めて!」
「もうイヤ…こんなっっ………」
皆が口々に不安を叫ぶ。
「畜生!」
虎牙が亀田の胴体だった部分を床に叩きつけた。
「鼠谷……」
鹿宛が鼠谷にハンカチを差し出す。
「もうヤダヤダ!これが夢だと誰か言ってー!」
蛇子が涙と鼻水を垂らしながら泣いている。

「あっ!操舵室へ行けば、連絡手段があるハズ!他にも生存者がいるのかもしれません…」
さすがはこの船の船員。犬飼が言った。しかし、これに異議を唱える者がいた。
「いやいや!今、外に出るのはマズイって!何かヤバそうだしよぉ…」
猿渡が言った。猿渡が言うことも確かに正論だ。
「あっ!気が動転していて忘れてた!俺たちにはスマホがあるじゃんっ!この船って、WiFi使える?」
すぐに猿渡が言った。犬飼が答える。
「あ、ハイ!船内でWiFiをご使用になることはできますが…」
「ネット使えるなら、メールやSNSで助けを呼べるぜっ!」
猿渡は自分の携帯をポケットから出した。待ち受けは猿。。。
「えっ、勝手に指定場所以外でのスマホのご使用は困りますっ!」
「ケチケチすんなよ、緊急事態なんだからちょっと位いいじゃねーか!」
猿渡はスマホをいじろうとする。
「まずはメールで助けを呼んで…って、あれ?ネットに繋がってるのに送信できねぇ。GPSの方は現在の座標が東京になっているし…」
若干パニクり気味の猿渡に、鯆が言った。
「GPSって、少しでも妨害電波があれば機能しないらしいよ」
「げっ、ウソ!?まじかよー」
そして、猿渡のスマホの画面が……
「なんだこれ?画面が急に…」
画面が急に、先ほど現れたベビーがあっかんべーをしている画像になってしまった。そして、次にはもう画面は暗くなっていた。
「あ…あぁぁぁぁ!!!俺のスマホが壊れたぁぁぁ!」



「じゃあ、助けを呼ぶにはやっぱり…この部屋の外に出ないといけないのか?」
「そうですね。やはり、誰かが操舵室に行くしかないです。あそこには、助けを呼ぶ方法がたくさんありますから。」
「そんなの嫌よっ!外へ出て具合が悪化したらどうするの!?」

皆が自分が行くのを嫌がっている中、1人、自ら立候補した者がいた。

「お…俺が操舵室まで行って助けを呼んでくるっ!俺にちょっとした考えがあるんだっ!」

そう言ったのは兎山だった。
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