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①
しおりを挟む「ねえ。」
「なに?」
「私の事、好き?」
「さあね。」
「なにそれ。」
不満げな顔で、拗ねたように顔を背ける。
「かわいいよ。」
「かわいくないし。」
なにやら怒っている様子。
俺たちは、いわゆるセフレだ。
2週間に1度、会ったら身体を求め合う。
付き合ってはいないが、俺はこれ以上ないくらい
の幸せを感じていた。
そんな俺たちの関係は、5ヶ月ほどで終焉を迎えることになる。
理由は簡単。
俺がただ、浅はかかつ未熟者で、人の気持ちもわからず言うべきことも言えない、フニャチン野郎だったことに他ならない。
もしも、某SF映画やあの国民的アニメのように、過去に戻ることができたなら。
今度こそ君に、俺は好きと言えるだろうか。
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