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休憩室

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2人はパワーを貰った気になりながら、また30分掛けて山道を戻った。
S神社の本堂に戻った時、
「上まで登ってたんですか?ずいぶん距離があったでしょう?」
と神主であろう恰幅の良い男が話しかけて来た。
「えぇ、私たちにはかなりキツかったです。」
とお腹を触りながら秀雄が答えた。
神主も笑いながら
「お互いさまですね。今日は平日で私しか居ませんが、少し休んで行かれますか?」
と同じくお腹を触りながら神主から誘いがあった。
休憩室と書かれた巡礼をされる皆さんが休まれる場所で、お茶をいただけるとの事。
秀雄も俊介も裏山を登って疲れていたため、ありがたくいただく事にした。
神主は中村と名乗り、手際よくお茶の準備をしている。
先に出していただいた饅頭を秀雄と俊介は美味しそうに頬張りながら、裏山での不思議な体験を話ししてみた。
「大きな大木のトンネルを通った時に一瞬時間がゆっくりになった感じがしたんですよね~。何か神秘的なパワーが作用したんですかね?」
「あぁ、結構皆さんそんな感じになられるんですよね。やや磁場が強い場所があって、身体に与える影響が人によっては差があるんです。強く感じたなら影響が出てるかもですね。」
と強磁場によるものだと教えていただいた。
2人ともなるほどな~と思いながら、自分達が感じやすい体質だったことに少し驚いた。
美味しいお茶をいただいて、少しくつろいでいる時、俊介がウトウトしだした。
乗り慣れてないロードバイクでかなりの距離を走った上に、登山までしたもんだから眠くなっても仕方ない。
少し横になって休ませてもらう事に。
秀雄はその間に旅館までのルートを確認しながら、荷物整理とトイレを済まそうとトイレに立った。
合わせて中村も案内がてらトイレに行く事に。
秀雄は中村にこの辺りの名所や名物を教えてもらいながら並んで用を足した。
一緒に用を足していた中村がチラリと覗いて
「凄く立派なモノをお持ちですね。」
と言われ、秀雄はビックリしたが、
「いえいえ、そんな事はないですよ。」
「女性たちがほっておかないぐらいでしょうなぁ…。」
とニヤリとしながら中村は続けた。
「いえいえ、残念ながら女性とはもう何年もやってませんよ。」
「と言う事は、そっち系ですか?」
と意表と確信を突いた中村の質問に秀雄は口ごもってしまった。
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